2404 | 魔道力学白書:第2編 | たけし | 8/14 15:17:1 | 2211cftSqWgpWefDU |
(共通世界) |
たけし | 8/14 19:28:52 | 2211cftSqWgpWefDU||763 | ||
第2章いきます。 |
たけし | 8/14 19:32:11 | 2211cftSqWgpWefDU||771 | ||
ベン(キッド)がカシム達と別れてから1年後、 ズパングに異変が起きた。 大陸から赤船がやって来たのだ。 魔道同盟機構の船だった。 その船はいきなり大砲をぶっ放し、ズパングに自分たちの力を見せつけた。 もちろん、その大砲は魔道兵器である。 |
たけし | 8/14 19:36:17 | 2211cftSqWgpWefDU||661 | ||
魔道同盟機構はズパングと条約を結ぶ為にやって来た。 そして、自分達に逆らわない方がいいと思わせる為に大砲を撃って、 魔道同盟機構の脅威を知らしめたのである。 その為、幕府は彼等と条約を結んだ。 不平等な条約を… |
たけし | 8/14 19:44:6 | 2211cftSqWgpWefDU||370 | ||
幕府の勝手な振る舞いに怒りをあらわにした武士や霊術師達は (大陸では魔道として栄えたものがズパングでは霊術として栄えた。) は愛染城を本拠地として、幕府を相手に反乱を起こした。 それからさらに4年後… |
たけし | 8/14 19:53:7 | 2211cftSqWgpWefDU||929 | ||
ある山道に、一人の農民らしき男がいた。 「いやー、この山道は物騒でござるの〜」 まわりを盗賊に囲まれながら… 体は小柄。 見かけは17・8の青2才なのだが、 こんな状況なのにも関わらず、余裕を感じさせるその瞳から、 見かけ以上の歳を想像させる。 そして、そのにこやかな表情とは違い、 その体から発せられる気は、只ならぬ物だった。 |
たけし | 8/14 19:58:39 | 2211cftSqWgpWefDU||153 | ||
「よう兄ちゃん。大人しくここに金目のもんを置いてとっとと失せな。」 盗賊の頭らしき者がその男に言う。 (やれやれ。) 男は胸中でため息をつきながら、 (1・2・3・…6人、か) と盗賊達の数を数える。 「おい、聞いてんのか。」 さっき喋った、頭らしき者がつかみかかって来た。 しかし、 |
たけし | 8/14 20:4:2 | 2211cftSqWgpWefDU||932 | ||
スル まるで、その盗賊は男の服をつかみそこなう。 「やれやれ、たった1人の農民を襲うのに、6人もの大人が集まるとは…最近の盗賊も質が落ちたものでござるな。」 そう言って、肩に担いでいた鍬を振りました。 一気に3人の盗賊がやられる。 「なにすんだーてめー」 残った3人がその男に向かってくる、 |
たけし | 8/14 20:13:26 | 2211cftSqWgpWefDU||702 | ||
1人目の盗賊の拳を鍬を持ってない方の左手で払い膝蹴りをいれ、 2人目の盗賊の蹴りを右半身を引いてやり過ごし、桑で叩く。 残った1人はそのまま鍬を振りまわし気絶させる。 「て…てめえ、なにもんだ。」 かろうじて意識の残っていた盗賊の1人が男に聞く。 男は、 「拙者?拙者の名は鳳桜之助でござるよ。」 |
たけし | 8/14 20:21:54 | 2211cftSqWgpWefDU||639 | ||
「おー鳳さんじゃないか。」 男…鳳が山の上にある村につくと、そこの田を耕している男に声をかけられた。 「ああ、田中殿でござるか。」 「鳳さん、またふもとの町まで野菜を売りに行ったのかい?」 「そうでござるが…安く買い叩かれてしまって、銭もこれだけでござるよ。」 そう言って、鳳は右手に持った袋をジャラジャラさせる。 「あははは、しょうがないなぁ鳳さんは。野菜はうまいのに、商売が下手過ぎだよ。」 「どうやらそのようでござるな。」 そう言い、2人は笑う。 |
たけし | 8/14 21:21:50 | 2211cftSqWgpWefDU||655 | ||
「鳳さん、今日うちで食べてかない?銭すくないんでしょう。」 「いや、ありがたいが、結構でござる。今日は友人の命日なので1人で慎ましくするでござる。」 「そうですか、では。」 そう言って、2人は各々の家に帰る。 |
たけし | 8/14 21:46:43 | 2211cftSqWgpWefDU||783 | ||
鳳が家に帰ると1人の大男が家のど真ん中に座っていた。 壁に立てかけてある、刀を見ながら… 「近藤さん、」 鳳がそう言う。 近藤と呼ばれた男、本名は近藤泉。 新鮮組(若くてぴっちぴちの男達の寄せ集めの反幕府組織。) の局長だった男である。 「だった」というのも、4年前の反乱に敗れ、組は解散したのだ。 |
たけし | 8/14 21:55:10 | 2211cftSqWgpWefDU||625 | ||
近藤はお茶をずずーと飲む。(鳳の家のを勝手に…) 「まさか名前を変えているとはな…『鳳桜之助』といったか。『桜の助』の桜は桜姫からとったのか?八巻。」 近藤がそう言う。 そう、鳳とは偽名で本当の名は八巻小五郎。 愛染城に使えていた武士である。 そして、4年前新鮮組と共に幕府と戦った武士でもある。 「なんのようでござるか、近藤さん。」 鳳…いや八巻は近藤に尋ねる。 |
たけし | 8/14 22:4:1 | 2211cftSqWgpWefDU||494 | ||
「もう1度、共に戦おう八巻。今の腐った幕府を叩き潰すぞ。」 近藤が言う。 「もういいんです。」 八巻が小さな、それは小さな声で言う。 「もういいんです、近藤さん。俺達武士の時代は終わりに近づいてきています。今はもう「魔道」の時代になりつつあるんですよ、このズパングは。」 「何を言うか、あんな得体の知れないものなど…」 「そんなこと言って、結局4年前も「魔道」に負けたじゃないですか!!」 八巻は珍しく怒鳴る。 |
たけし | 8/14 22:14:45 | 2211cftSqWgpWefDU||46 | ||
「今度はうまくいく。実は霊術師も一緒になって戦ってくれるのだ。」 近藤は落ちついて言う。 「あなたの『今度は』は当てになりません。」 八巻がそう言うと、 「腰抜けが。結局お前は理由をつけて闘いたくないんじゃ。怖いんじゃ。そんなお前に護衛されたいたから、桜姫も死んじまったんだ。」 と近藤は言う。 言ってしまってから近藤はしまったと後悔する。 |
たけし | 8/14 22:27:4 | 2211cftSqWgpWefDU||193 | ||
しかし、八巻の方は近藤の予想とは違い怒りもせずに言う。 「ええ、怖いですよ。」 八巻は続ける。 「怖いです、仲間が死ぬのは…。拙者には誰も護りきることなどできません。だから、刀を封印しました。知り合いの霊術師に頼んで。」 「ほ、本当か八巻。」 「ええ、愛する者すら護れぬ者に刀は無用です。」 「もう、戦わないのか?」 「そのつもりです。」 2人の間に気まずい空気が流れる。 |
たけし | 8/14 22:32:28 | 2211cftSqWgpWefDU||775 | ||
「近藤さん、そろそろ帰って下さい。今日は…」 そう、桜姫の命日だった。 「分かった。」 そう言って、近藤は家をでる。 そして、戸から出たところで近藤は止まり、 「だがな、八巻。お前は刀を捨てずにただ家に置いてあるだけだ。鎖でがんじがらめにしてあるが…」 そう、八巻の刀は鎖でぐるぐる巻きにされ、その上にお札がはってあった。。 |
たけし | 8/14 22:34:39 | 2211cftSqWgpWefDU||659 | ||
「捨てずに残しているということは、まだお前には未練があるのだろう。いつでもいい、気が向いたら俺のところに来い。」 そう言い残して近藤は帰った。 |
たけし | 8/14 22:35:46 | 2211cftSqWgpWefDU||615 | ||
「姫〜」 その日の夜、八巻は桜姫の位牌を握り締め泣いていた。 つづく |
たけし | 8/14 22:38:9 | 2211cftSqWgpWefDU||688 | ||
今日の分終わりです。 途中、お腹を壊しまくって書くのが遅くなってしまいました。 今思ったけど、これって随分前に書いた番外の「お江戸でござる」 を読んでなかったらわけわかんないなぁ。ははは |
マジュニア | 8/15 14:8:0 | 2031cfDVGrQd/dSsE||471 | ||
新しくはじまりましたね。頑張ってください。 いろいろな人物の登場に興味を持ちます。 |
たけし | 8/15 16:46:44 | 2211cftSqWgpWefDU||645 | ||
どうもありがとうございます |
龍華 | 8/16 1:16:42 | 2211cfsNNpF.twliU||773 | ||
えぇ!!姫が死んでしまったの?! …とショックを受けつつもこの先が気になってしょうがないです。 ベン改めキッドもどうなったか…(ハラハラ) 二章も頑張ってください☆ |
たけし | 8/16 17:12:51 | 2211cftSqWgpWefDU||681 | ||
感想ありです^^龍華s |
たけし | 8/16 21:45:24 | 2211cftSqWgpWefDU||191 | ||
ちなみにキッド(ベン)は三章に登場予定。 |
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