2451 | 魔道力学白書第2編〜P3〜 | たけし | 8/18 14:46:1 | 2211cftSqWgpWefDU |
ここで、八巻の回想から少し現実に戻る… |
たけし | 8/18 14:49:3 | 2211cftSqWgpWefDU||202 | ||
今宵は新月。 都には明かりは一つとしてない。 ただ一つの紅い光を除いて… |
たけし | 8/18 14:57:14 | 2211cftSqWgpWefDU||41 | ||
ぼろ長屋が燃えていた。 あの≪新鮮組(仮)≫である。 そして、その前には七つの人影がある。 そのうち一つは地面に倒れている。 「シャモンさん、土方には逃げられてしまいましたね。」 人影のうちの一人がしゃべる。 「そうですね。」 シャモンが答える。 その瞳には目の前で燃え盛る炎が映る。 |
たけし | 8/18 15:22:18 | 2211cftSqWgpWefDU||376 | ||
「でも、やりましたね。ついに元新鮮組局長、近藤泉を殺ることができましたね。」 別の男がシャモンに嬉々として言う。 するとシャモンはその冷たい瞳をその男に向けた。 男はそれだけでひるむ。 「人一人が死んでいるんですよ。もう少し慎みなさい。」 「はっ」 シャモン以外の六人が全員声を返事をする。 シャモンを除いた六人は『100魔道師団』の通常魔道師なので、 シャモンのような:テンナンバー:の言葉はとてもありがたいのだ。 |
たけし | 8/18 15:24:7 | 2211cftSqWgpWefDU||655 | ||
そこへ |
たけし | 8/18 15:39:37 | 2211cftSqWgpWefDU||369 | ||
シャモン達の背後から何者かがやってきた。 ステテコだった。(なんか可愛そうな名前…) 名前に似合わずごつごつした体の男だ。(こいつの名前にあった体ってなんだろ…) 準魔道師にして、:テンナンバー:の一員の男だ。 それは、奴が着ているローブの三本の白い線が示している。 六人はあわてて敬礼する。 シャモンはじっとステテコを見る。 |
たけし | 8/18 15:50:13 | 2211cftSqWgpWefDU||280 | ||
「なぜ殺さなかった?」 ステテコがシャモンに聞く。 「誰を?」 シャモンがはぐらかす。 「ふざけるな!!土方のことだ。お前ほどの男なら奴を殺し損ねるはずはない。」 ステテコは緑の髪を掻き揚げて続ける。 「まさか、また『不必要な犠牲は避けたい』か。ふざけるなよ。今度の任務は…」 そこでステテコの怒鳴り声が止まる。 シャモンがステテコの首筋を右手で撫でていた。 |
たけし | 8/18 16:0:57 | 2211cftSqWgpWefDU||184 | ||
「貴方がこの私に命令ですか?」 シャモンが聞く。 ステテコの背中は汗でびしょびしょだった。 (こ…殺される。) ステテコは自分の命に危険さえ感じた。 「まぁいいでしょ。」 そう言って、シャモンは手を離す。 「部下の目の前でもありますし…」 そう言い、シャモンは自分の部下を連れて、その場から去る。 |
たけし | 8/18 16:2:3 | 2211cftSqWgpWefDU||425 | ||
その場に一人残されるステテコ。 (あ、あいつの考えていることがわからん…) しばらくその場につったていた。 |
たけし | 8/18 16:19:52 | 2211cftSqWgpWefDU||437 | ||
ここで再び、八巻の回想の戻る。 今、八巻達は新鮮組の本部である愛染城にいた。 「では、近況を報告してくれ。」 近藤が部屋にいる新鮮組の各隊の組長に言う。 今は七人しかいない。 「予想通り、武田は幕府の方に寝返りました。」 9番隊組長、兼観察の山崎務が発言する。 「しかし、私と斎藤で始末をしておきました。」 と七番隊組長の篠原が言う。 |
たけし | 8/18 16:24:0 | 2211cftSqWgpWefDU||388 | ||
「ご苦労。他には?」 「はっ」 八巻が手をあげる。 八巻は新鮮組ではないのだが、新鮮組と共に活動している。 「そろそろ、幕府の方も本腰をいれてきたようで。姫様達の護衛を強化する必要が…」 「姫のことになると熱心だなー」 原田がちょっかいをいれる。 「原田!!」 近藤が原田を睨む。 「すんません。」 原田はしかられた子供のようにショボンとなる。 |
たけし | 8/18 16:31:18 | 2211cftSqWgpWefDU||594 | ||
近藤は気を取り直し 「それは、暗殺の危険があるということか?」 近藤が八巻に尋ねる。 「はい、おそらく。腕もなかなか。幹部クラスとなれば、新鮮組隊長クラスかと…」 「ちょっと待てよ。そこまで強くないだろ。」 原田がまた話の腰を折る。 「さっき戦った奴だろ、それは。あいつなら楽勝だったじゃねーか。」 それに対し八巻は苦笑いをし、 「いや、かなりの腕前でござるよ、あの者は。」 いつもの口調で話す。 |
たけし | 8/18 16:35:0 | 2211cftSqWgpWefDU||336 | ||
「それに、あの者はまだ組織の下っ端でござろう…おそらく」 「そうかぁー?」 原田は疑問ありという表情だったが、 「分かった。姫の護衛の強化を計ろう。」 そう言ったのは近藤ではなく土方だった。 「見張りは沖田、斎藤、八巻、原田、篠原の順番でやる。いいな。」 |
たけし | 8/18 16:36:58 | 2211cftSqWgpWefDU||978 | ||
「はい。」 「……。」 「わかったでござる。」 「へーい。」 「はっ。」 各々、違った返事を(斎藤だけ無言)し。 その日の会合は終了した。 |
たけし | 8/18 16:37:49 | 2211cftSqWgpWefDU||270 | ||
今日はこれで終わりです。 見てくださった方ありがとうございます。 感想もよろしくお願いします^^ |
マジュニア | 8/18 20:28:39 | 2031cfPkRgr2C3mOI||642 | ||
新鮮組、いいですね。面白い名前が気に入りました。 頑張ってください。 |
たけし | 8/18 21:4:55 | 2211cftSqWgpWefDU||680 | ||
感想ありがとうございます 新鮮組の名前って新撰組に実際いた人のをもじってるんですよ^^ 沖田総司は沖田宗二という風に変えたり まぁでも彼は自分の名前を総二と書いたりしてたけど… |
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