2473 | 魔道力学白書第2編〜P4〜 | たけし | 8/19 16:0:19 | 2211cftSqWgpWefDU |
城の中にある一番大きな間。 そこに、桜姫がいた。 読書をしているようだった。 ズザー 唐突に襖が開く。 姫は身構える。 そこには… |
たけし | 8/19 16:14:18 | 2211cftSqWgpWefDU||291 | ||
「こんばんわ。」 沖田宗二。 わずか21にして、新鮮組で一・二を争う程の天才剣士。(この頃の八巻と同い年。) その沖田宗二がそこに…姫の目の前に立っていた。 「そうであったな、今夜から見張りつきというのを忘れておった。」 そう今夜の会合で、姫には幹部級の者が交代で見張ることになったのだ。 |
たけし | 8/19 16:36:11 | 2211cftSqWgpWefDU||302 | ||
「ん〜こうやって近くで見るときれいだなぁ〜」 宗二は姫を舐めるように見る。 「変な考えだけは起こさぬように。」 「そんなことしたら小五郎さんに殺されちゃいますよ。」 宗二は屈託のない笑みで、冗談とも本気ともとれることを言う。 |
たけし | 8/19 16:39:48 | 2211cftSqWgpWefDU||429 | ||
「宗二どのはよく喋るな。」 「ええ、それはもう。女性と喋るのは遊郭でなれてますから。」 宗二は羽目を外してきていた。 |
たけし | 8/19 16:46:45 | 2211cftSqWgpWefDU||990 | ||
「失礼します。」 宗二と入れ替わりに斎藤が入ってくる。 宗二の頬には何故か手の形がくっきりと残っていた。 「………」 斎藤は無言。 姫をくいいるように見る…というか睨む。 「……」 (こ、こやつ。全く喋ろうとせん…それどころか、呼吸もしてないのでは…) そう、とうに一刻は過ぎたのだが、斎藤は全く喋らない。 それどころか、まばたきすらもせずに、姫の方を見つづけている。 この時間は姫にとって苦痛だった… |
たけし | 8/19 16:50:25 | 2211cftSqWgpWefDU||638 | ||
「失礼するでござる。」 今度は斎藤と入れ替わりに八巻が入ってくる。 (来た) 姫は斎藤の無言の空間から救われたのと、八巻が来た喜びで表情が緩んだ。 廊下で斎藤が八巻に耳打ちする。 そして、視界から消えた。 |
たけし | 8/19 16:54:57 | 2211cftSqWgpWefDU||472 | ||
「何を話してたんじゃ?」 姫が八巻に聞く。 「い…いや・…それは」 「早う話せ。」 「斎藤が言うには、姫は…よく喋るお喋り女だと…」 ドン 姫が柱を殴り、そして部屋がちょっぴり揺れる。 「や…八巻。」 「はっ」 八巻に緊張が走る。 |
たけし | 8/19 16:59:14 | 2211cftSqWgpWefDU||210 | ||
「八巻もそんな風に思っとるのか?」 「そんなことはござらん。」 八巻は続けて、 「姫は立派でござる。戦など好きでないのに、ご病気の殿の変わりに反乱軍の長を務めてくださる。」 「そうか。」 「けれど、姫は」 八巻が姫に近づき肩を抱く。 「無理をし過ぎでござる。これ以上のことは拙者たちにお任せ下され。」 「うぬ。」 姫は答える。 |
たけし | 8/19 17:0:47 | 2211cftSqWgpWefDU||70 | ||
「姫は拙者が護る。」 (そうあの時誓ったように) 八巻はカシムと戦った時のことを思い出す。 そこへ、 「あーーーコホンッ」 わざとらしいせきが聞こえる。 |
たけし | 8/19 17:16:34 | 2211cftSqWgpWefDU||456 | ||
原田が入り口に立っていた。 「えーお二人さん。非常に残念だけど交代です。」 「そ、そうでござったな。」 八巻が急ぐ。 「八巻、俺の代わりに続けるか?」 原田がニヤニヤしながら言う。 「結構でござる。お主はサボりたいだけでござろう。それに…」 八巻は目つきを変えて。 「それに待たせては悪いでござるから…」 そう言って、八巻は部屋を出た。 |
たけし | 8/19 17:20:10 | 2211cftSqWgpWefDU||470 | ||
「お姫さん。」 八巻がいなくなったところで原田が姫に声をかける。 原田の目つきも鋭い。 「これから注意した方がいいぜ。」 「何?」 |
たけし | 8/19 17:23:11 | 2211cftSqWgpWefDU||533 | ||
ここは城の門の前━ 八巻はそこへ行った。 「何かようでござるか斎藤殿。」 「…。」 そこにはすでに斎藤がいた。 「相変わらず無口でござるな…」 今の八巻は口調は優しいが目は怖い。 |
たけし | 8/19 17:29:45 | 2211cftSqWgpWefDU||430 | ||
さっき、斎藤が耳打ちした時、斎藤は 『あとで城の門まで来い』 と言ったのだ。 「お前も気付いているだろう。」 斎藤が口を開く。 辺りを異様な雰囲気が包み込む… 『来た』 二人は声をそろえる。 そして、それは現れた。 つづく |
たけし | 8/19 17:30:45 | 2211cftSqWgpWefDU||427 | ||
今回はこれでおしまいです。 読んでくださった方あいがとうございます。 ついでに感想もお願いします。 |
スタイナー | 8/19 20:14:41 | 2029cfjJNLRg8ea2Q||346 | ||
お・・・・・・・・・・・面白すぎです |
たけし | 8/19 22:11:11 | 2211cftSqWgpWefDU||698 | ||
どうも始めまして。感想ありです^^ スタイナーsの名前ってかっこいいですね。 |
マジュニア | 8/20 0:9:14 | 2031cfPkRgr2C3mOI||332 | ||
面白いです、次回も頑張ってください |
たけし | 8/20 0:58:13 | 2211cftSqWgpWefDU||324 | ||
マジュニアs、いつも感想ありがとうございます。 次回は1週間以上先になります。(旅行に行くんで…) ということで、少し休載です。 |
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