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2483共通世界―左腕鋼鉄領主―其の弐龍華8/20 1:55:422101cfPT7RRNU.6g.
地道に書いていこうと決意いたしました。
読んでいただけたら幸いです。

龍華8/20 1:56:172101cfPT7RRNU.6g.||73
左腕鋼鉄領主…
そう呼ばれる切っ掛けとなった出来事…それは五年前に遡る。

龍華8/20 1:56:552101cfPT7RRNU.6g.||123
五年前―メイリルアーツ首都島『メイリル』
さまざまな物が行きかう国の台所。
海の真ん中の補給港という事もあり、外国の製品もソコソコ流通している。
そこにエリザとその父―当時の領主―ガルクキーツ・カイラムの姿があった。

「うわ…すごーい。父さん、道が全部レンガで埋ってるよ!」
「そんな事でハシャグな…恥ずかしい…」

荷物と頭を抱える父の言葉が聞こえていたのか否か?
こんどは人だかりを見つけて近づいていく。

「こら!あんまりウロチョロするんじゃないぞ!!」
「わかってる!!」

…わかってないだろ、お前…

龍華8/20 1:57:322101cfPT7RRNU.6g.||212
エリザの気持ちはガルクも解らなくはない。
自分も初めて親に首都島に連れてきてもらった時には、ずいぶんと興奮したものである。
…が、改めて傍からみてこう思った。

「田舎物丸出し…、俺もあぁだったのか…」

暫らくたって、その人ごみの中からエリザが戻ってきた。

「珍しいもの見てきちゃった」
「何見てたんだ?」

話をしながら、足は市内の方へと進める。

「タリスマン、コレくらいの大きさの…緑色してた。」

手のひらでジェスチャーを加えながら説明をする。
大体直径5cmくらいだろうか。

龍華8/20 1:58:162101cfPT7RRNU.6g.||103
「でも見世物屋の人が言うには、ヒビが入ってて使い物にならない奴だってさ」

あれ本物だったのかな?
続けてエリザが話していると、突然ガルクが割り込んできた。

「…魔石なんかは使い物にならなくて充分だ。」

しまった…
エリザがそう思った時にはすでに時遅し。
ガルクの説弁がスタートしていた。

「あれは背徳でしかない。
世界を見てみろ、アレをめぐって日々くだらない争いが続いてる…
人の力量ではアレは使いこなせる訳がない
いつかしっぺ返しがくるに決まってる。
あれは…」

『魔力の石じゃない、悪魔の石だ』

ガルクの声とエリザの声が綺麗に重なった。

「解ってるならそれでいい。」

龍華8/20 1:59:22101cfPT7RRNU.6g.||663
エリザも理解はしていた。
この国が平和なのはタリスマンが無いおかげであると
そしてこの国の偉い人たちがそろってタリスマンを軍事や生活レベルに入れる事を嫌っている事を
そしてそれを国民が支持している事も…
だから国内に入る事のできるタリスマンは、先のように壊れて使い物にならないものか
博物館の展示くらいである。

龍華8/20 1:59:242101cfPT7RRNU.6g.||61
「さあ、無駄話が出来るのもここまでだ。」

ガルクとエリザは足を止め、目の前に構える巨大な建物と対峙する。
国の行政中心機関『国法庁』

「大丈夫かな?」
「ここで弱気になってどうする?大丈夫だお前には島民200人がついてるんだ。」

ガルクはエリザの背を軽く叩き、元気つけるとエリザと供に建物の中へと消えていった。

龍華8/20 1:59:432101cfPT7RRNU.6g.||134
カイラム親子は今日、正式な領主継承者をエリザベートに任命すべく首都島におとづれていた。
その手の中には島民約200名の署名の入った嘆願書が握られていた。

龍華8/20 1:59:582101cfPT7RRNU.6g.||522
―続く―

龍華8/20 2:1:352101cfPT7RRNU.6g.||247
流石に二時はねむいよ〜
というわけで寝ます。
お休みなさーい☆

マジュニア8/20 18:26:462031cfPkRgr2C3mOI||579
お疲れ様です。面白いです。
父親は領主を辞めてどうなるのか楽しみ。
暗い思い出か、明るい思い出か気になります。
次回も頑張ってください。

龍華8/21 12:15:52031cfyxJnhLHj/Oo||96
毎度レスありがとうございます☆
お父様はこの先どうなるのか?
果たしてエリザを待ち受ける運命とは?!
次回、信じられない事が!!!(ガチンコ風)

気持ちが乗ってきたので早めに書けると思います☆


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