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2552小説*「私」という名の物語*第一話アーヤ8/24 22:59:12225cfWCEnVLcO7Bc
初めての小説ですが、暇な方は読んでやってください。
この物語は、要するに、主人公の女の子の自伝話です。
この回ではまだ出ませんが、主人公の恋の話なども多少出てきます。
とても暗い主人公ですが、応援していただければ幸いです。
では、どうぞお読みください・・・。

アーヤ8/24 22:59:492225cfWCEnVLcO7Bc||403
私の名前は綾河風流(あやかわふる)。17歳の高校3年生だ。
得意なこともこれといって無いごくごく平凡な、何処にでもいるような小娘だ。

最近になって、私はふと思う。今まで私は、世の中に何か「私」という人間が存在した証が残せたのだろうか?と。
「私」という人間の人生の物語は果たして薄っぺらいものでありはしないかと。

果たしてそうであるのか、無いのか、私には判らない。
だから、そこ行く人よ、どうか聞いてやってくれないだろうか。「私」の物語を。
そして、心の片隅でもいい。私という人間のことを、どうかほんの少しでも刻んではくれないだろうか・・・?

アーヤ8/24 23:0:122225cfWCEnVLcO7Bc||23
先ずは少し、昔のことから話し始めようか・・・・。
私は幼稚園に入ったころ、どうやら心の闇を垣間見たらしい。
当時、私は2つの上級生男子グループと、1つの同学年の女子グループにいじめられていた。
いつも長い髪を引っ張られ、叩かれ、「お前は悪い魔女だ」といわれ続けた。
時には、とても仲の良かった幼馴染たちが手のひらを返したように突然私のことを無視し始めたこともあった。
・・・理由は「何となく」だったそうだ。
彼らから身を守るため、いつか復讐するため、それだけを思い、私は喧嘩に強くなった。

アーヤ8/24 23:0:282225cfWCEnVLcO7Bc||700
小学校に入ると、突然いじめは止んだ。
心の安寧を取り戻した私は、とても心穏やかにすごした。
幼馴染の男の子に初恋もした。
しかし、それも束の間その半年後に、隣の学区の学校に転校が決まって、その安息の場を離れることになってしまった。

アーヤ8/24 23:1:222225cfWCEnVLcO7Bc||555
転校してすぐ、またいじめみたいなものが起こった。
そこで、私は自分に害する他人には容赦することをしなくなった。堪えるより絶対的に楽だったからだ。
勉強も一生懸命して、学年の中では10番以内には容易に入れるくらいの学力を身に付けた。
暴力と知力による先生の信用。これによって表立って、私に害をなそうとする者はいなくなった。

アーヤ8/24 23:1:412225cfWCEnVLcO7Bc||917
そして、私の心はどんどん荒んでいった。
笑顔はだんだん作り笑いしか出来なくなっていき、意味も無く人を傷つけるようになった。
人を傷つけるときしか笑えなくなってしまった。それも、普通の笑顔などではなく、狂った様な高笑い。
そして、当の自分はいつも、自分の存在なんて消えてしまえばいい、と思っていた。

アーヤ8/24 23:2:12225cfWCEnVLcO7Bc||674
中学に入る少し前から、近所の有名進学塾の「中学準備講座」に行きはじめた。
今思えば、あのときから少しずつ私の世界は変わり始めたのかもしれない。
あの人との、あの少年との出会いが無ければ、確実に何も変わらなかったのだから・・・。
そのときは、まだ何も分かってはいなかったのだけれども。

アーヤ8/24 23:5:302225cfWCEnVLcO7Bc||67
続く。

初っ端から暗さ炸裂ですが、次回から主人公の心に変化が現れ始めます。おたのしみに。
もし読んで下さった方がいらっしゃるなら、是非感想を書いていってくださいませ♪

スタイナー9/4 15:23:152029cfp6h8TShPEmw||61
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