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2562-------完了・解決-------ナイト8/25 13:39:12201cf94zsgsc4h6o
その地は大地の奥底に眠る小さな空洞だった。
しかしその空洞は、大地よりは小さく、大陸ほどの広さを持っている
中央には巨大な影がとぐろを巻き、自らの体を投げ出していた。
   ・・・・・・ぽとり・・・・・・・・・
影の表面に一粒の光の雫が落ちる。その衝撃に、微かに影が震えた。
「いつまで眠っているの?」
その空間が生まれて以来、初めて空気が震えた。
『・・・・・・誰だ・・・・・・・・?』
影は空洞内に居るであろう声の主へと呼びかけた。その声は音として空気を震わせることもない。けれど、確実に声の主へとその問いかけは届いていた。

ナイト8/25 13:47:232201cf94zsgsc4h6o||25
   くすくすくすっ・・・・・・・・・
奇妙な来訪者は視界の利かぬ闇の中で、声も立てずに笑った。
『・・・・・・何が可笑しい?』
「だって、全然変わってないんだもん。その無愛想な態度とか」
くすくすと笑いながら、その男とも女ともつかぬ声は告げる。
影は生まれて初めて困惑した。この存在は何を言い出すのだろう?この言い方ではまるで、自分のことを知っていたかの様ではないか。
「・・・・・・知ってるよ、君の事。君が忘れていても・・・・・・覚えてる」
影の表面に落ちていた光の雫が、跳ねた。

ナイト8/25 13:54:272201cf94zsgsc4h6o||804
音もなく、重力さえも感じさせない軽やかな跳躍だった。
ふわりと影の正面へとその身を移動する。
「ねぇ、一緒に行かない?」
光に照らされ、影の真紅の瞳が眩しげに細められた。
『行く?何処へ?』
幼い子供の姿をしたその光に問いかける。
どこか懐かしさを持ったその存在を、両の瞳でしっかりと見つめていた。
目をそらせばすぐにその子供が居なくなってしまうような、奇妙な焦燥感を抱きながら。
「・・・・・・・・・」
子供は人差し指で上を指し示した。
「外へ」

ナイト8/25 14:1:592201cf94zsgsc4h6o||337
柔らかな微笑を浮かべながら、光はそっと影に触れた。
「また一緒に、外を見に行こう?」
その言葉を聞いた瞬間、影は咆哮を上げた。

   GuLalalalalalalalala・・・・・・・・・!!

伏していたその身を起こす。広い空洞ではあったが、その巨大な身を起こすには窮屈だったが、それでも影は無理やりにその身を起こした。
   ずずずっ・・・・・・・・・
と大地が震えた。

marinoe8/25 14:56:32184cfqCWYIR6J5cA||969
ナイト様、こんにちは
大地が雄叫びを上げて、マグマはどんな世界に作りなおしてくれるのでしょう
言葉、存在以前には、やはり、光と影が混じり合って。。。
寝ている物を叩き起こすのは、子供の特権ですね
天地創造ってきっとこんな感じに始まったのだろうなと
ふとおもってしまいました
ありがとうございます

ナイト8/25 15:6:302211cfuyrx4.25gHc||629
marinoeさん、こんにちはw
流れるままに書いてみた即興話に、素敵な感想をありがとうございます
自分でも謎な話だったのですが、marinoeさんのおかげで謎が解けました(オイ

銀月8/25 23:53:232182cfLMvpixotkc6||124
こんばんは^^
流れる言葉のならびに、ほうっとため息をついてしまいます。
闇から呼び込むその白い手、ナイトさんの物語はそんなイメージがあったり。
きづけば、逃れられずどっぷりとつかってしまいそうです(●´ω`●)ゞ
これはどんな物語の始まりでしょうか?
とても楽しみです。

ベベル8/26 9:32:212201cf4yq6TaEtdGU||794
あう!!こんにちはペコリ(o_ _)o))

タイトルにやられたぜ(;´Д`)
雰囲気のある言葉の羅列♪光の創造主♪母なる大陸♪
何だかリズム良くたんたんと読めて気づいたら読みきっていました(*´∇`*)
その咆哮から始まるのはこの世の始まり?それとも・・・・

ナイト8/26 11:4:42201cfEi0zCFOdqNs||622
銀月さん、ベベルさん、こんにちわ^^
俺の小説(?)は、流れゆくままに思いつく文章を書いていくため、本人にも一体どの様になっていくのかわからなくて困ってます;
最初は勇者の話のはずだったのに・・・二行目以降からもはや全く違う方向へ^^;
タイトルは、騙くらかすためだけにわざわざ完了の所をひたすら観察してましたw
変なことには労力惜しみませんよ。ふふふ・・・(ΦωΦ)
続き・・・というか、この舞台を使って話を書きたいなぁ、とは思ってます
その時はもちろんこのタイトルになりますので、見かけたらよろしくですm(_ _)m

ナイト8/26 14:55:572201cfVBJvWNFW0P.||254
おまけ?

彼の住まう時代は『戦乱の時』であった
毎日のように人が死に、森は焼かれた
打ち砕かれ、黒煙を上げる街を踏みしめ彼は叫ぶ

何故我々はこの様な世界を生きねばならぬのか?
何故神は我々をこの様に争いを行なう生き物に造ったのか?

問いかけはいつしか呪いとなる

知り合いを、友人を、兄弟を、親を、子供を、孫を・・・・・・
戦争によって大切な存在を奪われた人々も共に神を呪った

何故我々をこの様な不安定な存在として造ったのか?
何故我々をこの不条理から救ってはくれないのか?

ナイト8/26 15:2:102201cfVBJvWNFW0P.||176
人々は呪う
自分達を生み出したその存在を
人々は憎む
自分達を救わないその存在を

人々が絶望と共に臓腑より吐き出すその呪いの言の葉は
重く冷たい枷となり、神をその高みより引き摺り降ろす

血と瘴気に穢れた大地へと引き摺り降ろされ、
神は狂った様な悲鳴を上げる
けれど誰も神を救わない
高みに居た頃に神がそうした様に、今度は人々が無感動に狂う神を見つめていた

ナイト8/26 15:10:342201cfVBJvWNFW0P.||94
彼はそんな彼らと共に神を見つめる

けれどその瞳に映るのは他の人々の様な焦げ付くような憎悪ではない
狂ったように悲しみの叫びを上げる神への憐みだった

彼は思った
神と人とのどこが違う?
今目の前にいるのは自分達と同じ、不完全な存在ではないか
これが、この不完全なモノが、神などであるはずがない・・・・・・

彼は問いかける
ここには存在することさえない、何者かへと
我々は、どうすれば良かったのだ・・・・・?

ナイト8/26 15:18:512201cfVBJvWNFW0P.||169
神は自らが造った人間達によって死んだ
父であり、母であった存在が
タダヒト達が紡いだ、無数の呪いの言の葉によって

人々は狂喜した
これでやっと、世界は平和になると
これでやっと、我々は幸せになれるのだと

しかし世界は変わらない
加速した歯車がすぐには止まらない様に

ナイト8/26 15:24:112201cfVBJvWNFW0P.||228
神が死んだ
それでも人の世界は進む。進み続ける

人々はもはや何者も存在しない天を仰ぎ、問いかける
何故、何故、何故、何故、何故、何故・・・・・・・・・・・・・・・・

もはや彼らには救いを求めるための神さえいない
彼らがその神を殺してしまったのだから

彼はその事を知っていた
彼はその事を知っていた
彼はその事を・・・・・知らなかった

彼は神の亡骸を見つめた

何も語ることなく、何も見ることなく
魂を失った壊れた神の器を


―――世界は今も動き続ける・・・・・・・・―――――

銀月8/26 15:41:22182cfLMvpixotkc6||401
のぁーΣ(゜口゜;
なんか、すごいですね・・・。
感想を述べようと、意気揚々とレスをつけるべく挑んでいますが。
言葉になりません・・・_| ̄|○
とりあえず、思い切り圧倒されてびびってる銀月でした(汗

ナイト8/26 16:17:552201cfVBJvWNFW0P.||205
てへっwなんでかおまけの方が長いです(笑
これもまた暗いんです。・・・何故でしょう?
暗いか謎かのどちらかしか書けません!ギャグはシュールなのが主!
・・・・・あー、自分で言っててなんか悲しくなってきた;

marinoe8/26 19:12:452184cfqCWYIR6J5cA||319
ナイト様、こんばんは^^
物語り、かっこ良く滑り出したようで、
乗船にちゃんと間に合えただろうかと今危ぶんでおりますが、
ピョイッと飛び乗らせてもらいましょう
言葉こそ、人間を人間足らしめている物だと自分は考えています
神と人間の違いってなんだろう。。。と改めて思いました
絶対神が死んだとしても八百万の神々はまだご健在のはずです
彼も気づいているんですよね。。。野の花や鳥に、神々の歌声を
またまた、自分勝手な世界に飛ばさせて頂きました

ナイト8/26 21:14:76033cfs8wWXNa/r1w||445
marinoeさんこんばんわ&ありがとうございますw
そう言われてみると、八百万の神々がいましたね
あなたのおかげで、彼にはまだ祈りを捧げられる神々がいるのだと気づくことができました
自分勝手な世界だなんてとんでもない!
あなたのおかげで私は彼の世界に救いをみることができました
本当にありがとうございます


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