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2567DREAMGIRL〜夢の少女〜祥大8/25 16:31:132192cfjwWTQQyXEQ.
 俺が、中学生になった日に起こったことだ。
 夢に、同い年くらいの少女が出てくるようになった。
 始めて会ったときのこの言葉、今でも忘れられない。

祥大8/25 16:31:302192cfjwWTQQyXEQ.||310

「私はルア!よろしく!」


祥大8/25 16:31:472192cfjwWTQQyXEQ.||783


DREAM GIRL 〜夢の少女〜



祥大8/25 16:32:142192cfjwWTQQyXEQ.||92

 その日は、入学式だった。
 俺は、いつものように登校(と言っても初日だったが)して、入学式に出席して、下校して、飯を食って、寝た。
 すると、夢の中にルアと名乗る少女が現れたのだった。

祥大8/25 16:32:322192cfjwWTQQyXEQ.||325
 夢だと思いつつも、会話が進む。
 歳は?身長は?学校はどこ?
 ルアの質問攻めにテキパキと答え、疲れる。

「どしたの?」

 そんな俺に、顔を近づけてくるルア。
 夢だと言うのに、何故か胸の鼓動が早くなるのを感じた。
 途端に、目が霞んでくる。
 なんだ、夢は終わりか?

祥大8/25 16:32:512192cfjwWTQQyXEQ.||313
 少々早すぎる夢だと思ったが、夢は夢。素直に受け入れる。

「もう起きちゃうんだね?いいよ、それじゃ、また明日」

 その様子に気づいたのか、ルアが声をかける。
 何故、明日なのだろう。これは夢だからもう同じのは見ないはず。
 そう思うが、やはり夢だからそうなのだろう、と考えて処理する。
 一瞬にして、視界が奪われる。

祥大8/25 16:32:562192cfjwWTQQyXEQ.||677

祥大8/25 16:33:142192cfjwWTQQyXEQ.||262
 体を起こす。どうやら少し寝過ごしたらしい。
 もう、朝会が始まっている時間だった。
 眠たい目をこすりながら、着替えて階段を下りる。
 母親に、どうして起こしてくれなかったのさ、と文句を一つ。
 もう、この時点で夢のことなど忘れていた。

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祥大8/25 16:33:412192cfjwWTQQyXEQ.||840
 数学なんて、疲れるだけだ。別にどうでもいいじゃないか。
 俺はそう思う。
 学校へ遅れて行ったのだが、初日だからまだいい、と言われてホッと胸を撫で下ろす。だが、最悪なことに一時間目から嫌いな数学。
 こういうときは、寝るに限る。
 先生のほうを窺ってみると、居眠りをしている。
 自習だからと言って、先生が寝てしまってもいいのだろうか。
 だが、それは俺にとっては幸運。堂々と寝る体制に入る。

祥大8/25 16:33:462192cfjwWTQQyXEQ.||416

祥大8/25 16:34:362192cfjwWTQQyXEQ.||867
「あれ、早いね?授業中に寝てるな?」

 突然のことに、身構える。
 どういう事だ?何故また同じ夢を?
 目の前にはルア。草原にちょこんと座っている。

「また明日って言ったでしょ?」

 なるほど。昨日の夢の続きか。これなら納得が行く。
 すぐさまそう決め付ける。
 ただ、この夢が印象に残っていて、たまたま同じ夢を見ているだけだ。

「私は貴方の夢の住人。貴方の夢には、必ず現れる」

 なんだ、いきなり。
 俺は、理解できなかった。
 夢の住人?必ず現れる?それなら、何故今まで現れなかったんだ?
 いくつもの疑問が頭に生まれる。
 これだけの事を、ルアは答えられるのだろうか。

祥大8/25 16:35:12192cfjwWTQQyXEQ.||467
「貴方の夢に住む人。だから、どんな夢にでも現れる。今までは、貴方が私の事を直視していなかっただけのこと」

 考えられることを、頭をフル回転させて弾き出す。
 なるほど。
 簡単なことだ。
 ちょっとアニメに見過ぎだな。

「……い。お……ろ!」

 唐突に草原全体に響き渡る声。
 これは……。

「先生の声じゃないの?早く起きないと怒られちゃうよ?」

 どうやらそのようだ。
 また、目が霞んでくる。
 視界が一気に奪われるのと同時に、またしても聞こえる彼女の声。

「それじゃ、今日の夜の夢で」

祥大8/25 16:35:122192cfjwWTQQyXEQ.||911

祥大8/25 16:35:362192cfjwWTQQyXEQ.||415
「おい。起きろ!」

 先生の声で目を覚ます。
 この先生、俺より早く起きたな。
 だが、どうせ指摘しても怒られるだけだろう。
 素直に謝る。

「今回は注意だけだがな、今度は成績に響くからな!覚えて置くように」

 お前の声のほうがよっぽど響く。
 そう思う。
 周りでは皆が笑っている。
 いつかお前達も同じ運命を辿るだろ。
 一つの動作に思考を働かせ、適度に、そして聞こえないくらいの大きさの声でつぶやく。
 とりあえず、数学の時間は終わったようだった。

祥大8/25 16:35:422192cfjwWTQQyXEQ.||881




祥大8/25 16:35:552192cfjwWTQQyXEQ.||983
 あの言葉は、本当だろうか。
 布団に入る前に、今日の夢を思い出して思う。
 本当ならば、会えるはずだ。
 いつしか、不信感は無くなっていた。むしろ、会える事を期待していた。
 静かに布団に入ると、明かりを消した。

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祥大8/25 16:36:252192cfjwWTQQyXEQ.||422
 どうやらまた草原らしい。
 辺り一面、緑の野原が広がっている。

「あ、来た?もっと早く寝ないと駄目だよ」

 昼間の話は嘘ではなかったようだ。
 こうして、また会えたのだから。
 ただし、夢の中なのだが。

「なに、話そうか?」

 とてもリアルな夢だった。

祥大8/25 16:36:422192cfjwWTQQyXEQ.||439




祥大8/25 16:36:512192cfjwWTQQyXEQ.||459
 それから毎日、ルアは俺の夢に出て来るようになった。
 毎日毎日、他愛の無い話をする。
 学校のこと、友達のこと、家族のこと。
 俺は、笑っているルアの顔が好きだった。

祥大8/25 16:36:582192cfjwWTQQyXEQ.||142




祥大8/25 16:37:122192cfjwWTQQyXEQ.||816
 もう、三年生になった頃だった。
 そのとき、転機が訪れた。

「あの……付き合ってください!」

 突然だった。
 手紙で屋上に呼び出された俺は、一つ年下の後輩から告白されたのだった。
 呼び出しと言われて、殴られるのかと思ってきた矢先の出来事だった。
 迷うことも無く俺は、快く受け入れた。

祥大8/25 16:37:342192cfjwWTQQyXEQ.||940




祥大8/25 16:37:432192cfjwWTQQyXEQ.||625
「うまくいってるみたいだね」

 ルアがそう言った。
 もう、付き合い始めて一ヶ月が経っていた。
 その言葉は、どことなく寂しげな雰囲気があった。
 俺は、うなずく。

「そう。よかったね」

 何故だろうか。
 やはり、どこか寂しげだ。
 ルアは無理矢理浮かべたような笑顔を作ると、こう言った。

「うん、それじゃ、さよなら。忘れなかったらまた会えるから」

 いつもなら、また明日、と言うはずなのに、今日は違っていた。
 それに、最後の『さよなら』には気持ちがこもっているように聞こえた。
 なんだか少し、寂しかった。

祥大8/25 16:38:12192cfjwWTQQyXEQ.||792




祥大8/25 16:38:142192cfjwWTQQyXEQ.||914
 あの日以来、夢でもルアと会わないようになった。
 何故なのだろう。
 一週間経っても出てこなかったとき、『さよなら』の真の意味を悟った。
 でも、また会えると言っていたのだ。会えるのだ。
 だけど、胸にはぽっかりと穴が空いた感じがした。
 寂しい。切ない。
 こんなにつらいことだとは思わなかったのに。
 そのせいで、彼女とうまくいかずに、約四ヶ月の恋愛を経て別れた。
 友達は皆、口を揃えてこう言う。

祥大8/25 16:38:262192cfjwWTQQyXEQ.||910

「もったいないことをしたな」


祥大8/25 16:38:422192cfjwWTQQyXEQ.||940
 ああ、本当にそうだ。
 だけど、俺にとっては彼女と別れたことではなかった。
 今まで、ルアと過ごした夢の時間。
 あの一時を失うようなことを、してしまったこと。
 やっぱり、夢には違わないけれども。
 それでも。
 俺が、どれだけお前を必要としていたかがようやくわかったよ。

祥大8/25 16:38:502192cfjwWTQQyXEQ.||151




祥大8/25 16:39:62192cfjwWTQQyXEQ.||651
 あれから、季節は二つも巡った。
 もう、俺は高校二年生だ。
 あれから、何度も告白された。
 でも、すべて即答で断った。
 別に、冷たい男と思われてもよかった。
 付き合っていると、あいつのことを忘れてしまいそうになるから。
 俺はあの日から一度も、お前を忘れた日は無いよ。

祥大8/25 16:39:122192cfjwWTQQyXEQ.||683




祥大8/25 16:39:382192cfjwWTQQyXEQ.||24
 それにしても眠い。
 昨日、深夜までテレビを見てたからな。
 眠たい目をこすりながら、前を向く。

「えー、今日は転入生がいるから……」

 先生が言う。
 転入生か。面白い。
 そう思うと、入り口を見つめる。

「入ってきなさい」
「はい」

 ガラガラ、と引き戸が開く。
 転入生を見た途端、俺は自分の目を疑った。
 そのまま教卓の前に立つと、一礼して、そして挨拶。

祥大8/25 16:39:592192cfjwWTQQyXEQ.||126

「私はルア!よろしく!」


祥大8/25 16:40:112192cfjwWTQQyXEQ.||625
 また会えるって、こういうことだったのか!
 いつの間にか、眠気などは吹き飛んでいた。

祥大8/25 16:40:282192cfjwWTQQyXEQ.||791



DREAM GIRL 〜夢の少女〜

END

祥大8/25 16:45:462192cfjwWTQQyXEQ.||282
あとがき

読みきりように書いた小説、「DREAM GIRL 〜夢の少女〜」はいかがでしたか?
少々小説に行き詰まり、書き上げた作品です^^
多少、空白が多いし、話のボリュームが無い内容なのですが読んでいただけて光栄です^^
これから、行き詰ったときには、いろいろと書き上げていきたいと思うので、よろしくお願いします
ではでは、感想、指摘、暴言、文句等がありましたらレスください^^

祥大8/25 18:11:262192cfjwWTQQyXEQ.||12
って言うか、もうほとんど要点しか書いてないって感じですね・・・
話の筋書きをちゃんとしないとこうなるようですな・・・
読みきりの為、圧縮しすぎちゃったって感じですよね?
どうしても読みきりにしようとしてもワードで書くと長かったり短かったりして難しいのです
その為、こういったよくわからない話になってしまったみたいです
これは、言い訳ではないですよ!
ただの、解説ですから!
今度こそ、ではでは・・・

ベベル8/25 18:34:492201cfs3y/J4zyItc||795
こんにちわペコリ(o_ _)o))

いやぁ!良かったです^^
引き込まれるものがあって気づいたら読み終わってました♪
読みやすかったし、流れも私は好きです(o^∇^o)ノ
夢の中に出てきたのは強い想いの表れでしょうか?
忘れられない程強い想いを抱いていた彼は今きっと笑顔でいることでしょうね^^

陳腐な言葉で申し訳ありません。とても楽しく読ませて頂きました事を改めてお伝えします。

三浦8/25 20:28:542031cffKgSu9af/Nc||684
こんちわぁ!!
・・・・ん?何?こんばんはが正しいだって?そんなのムシムシw
なるほど・・・・・読み切りはこのように書くと良いか・・・・
1つ勉強になりました。
・・・・・告白を即答で断ったか・・・・・
僕だったら絶対OKしてますよwあなたのはこうやって自分と比較したりして読むと面白いですよ。
こんなわかりにくい言い方ですが、最後に1つ。
とっても面白かったです!!

中村ちむ8/25 22:5:272211cf9t4IzCjjxjI||354
お久しぶり☆覚えてる?読ませていただきました。
以前話した仲ということで厳しく意見させていただきます!(^^)/
祥大も書いてるけど、前半は適当って言ったら悪いけど
雑な感じになってるよね。読みきりで、要点だけでってことで
こうなったんだと思うけど。日本の高校生の話なのに「ルアです」って何人?
ってなるからね。登場人物のプロフィールとか環境とかの設定って
むずかしいよね。特に長編書くならしっかり作っておかないと後から
つじつま合わなくなったり収集つかなくなったりするからね。

中村ちむ8/25 22:9:422211cf9t4IzCjjxjI||67
でも後半、ルアがいなくなって初めて、自分にとってその存在の大きさ
に気づく辺りの心境とかよく書けてると思うし、最後はキレイに締めてて
いいとと思うよ。
ってな感じで生意気にも意見させていただきました!気にさわったらごめんね!
これからも頑張って書いてね☆ 失礼しました〜

祥大8/25 22:26:142192cfjwWTQQyXEQ.||662
塾から帰ってきて、一休みをしておりました・・・
今気づいたことを一つ
主人公、名前無い!ま、無視の方向で・・・
では、レス返しと題してお返しさせていただきます^^
の前に、感想、ありがとうございます^^
じゃ、レス返し行きます

祥大8/25 22:30:442192cfjwWTQQyXEQ.||321
べベルさん、こんばんは^^
良いと言って頂けるだけで嬉しいです^^
えっと、夢にいた住人が出てきたという設定になっていますので、いまいち思いは関係なかったりします
貴女の夢にもきっと住人が・・・
で、名前の無い彼は、今後楽しくやっていく予定だそうです
ではでは、また読んでいただけることを祈って・・・

祥大8/25 22:34:22192cfjwWTQQyXEQ.||396
三浦さん、こんばんは^^
勉強になるほどのもの書いたつもりは無いんですけど・・・
ま、無視の方向で・・・
比較、と言う風に読むことも出来るのだと、自分も勉強になります^^
面白いと言っていただけて光栄です^^
ではでは、また読んでいただけることを祈って・・・

祥大8/25 22:38:252192cfjwWTQQyXEQ.||19
ちむ、こんばんは^^お久しぶり!
確かに、前半部分のほうは雑になっております・・・
ちなみに、ルアと言う漢字はあるのですが、チビファン名で同じ人がいるので控えさせていただきました
プロフィール等は、書き始めてから考えるので、話に合うように考えてたりします
ホント、読みきりは難しいよね?
ではでは、また会えることを祈って・・・


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