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2600-------完了・解決-------.ナイト8/27 19:12:152201cfWLguQM1awtU
見上げれば空は快晴!旅立ちという記念すべきこの日には正にうってつけ。最高の日だ!
「ん、今日も辛気臭い面をしているな」
・・・・・訂正。こいつがいなけりゃ確実に最高だ。
「どうした、友よ?」
馴れ馴れしく肩に圧し掛かってくるのは俺の幼馴染の夜だった。無愛想で傍若無人なこいつには、いつもいつも厄介ごとを押し付けられてきたものだ。
あーっ、思い出すだけで腹が立つぅっ!!
「可哀想に。ついにほとんどない脳みそが腐ったか」
「んなわけあるかっ!」
腰にさげていた剣で夜の頭へとツッコミを入れる。もちろん峰でだ・・・・・本当は刃のほうでやりたかったが。

ナイト8/27 19:19:582201cfWLguQM1awtU||187
「・・・・・痛いぞ」
「痛くなかったらやる意味ないだろうが」
眉間にしわを寄せながら、感情の読めない眼差しをこちらへと向けてくる。
怒ってるのはこっちの方だろうが。
「・・・・・あんた達、またケンカぁ?いい加減にしなさいよね。こんな日ぐらい仲良くできないの?」
呆れたような声と共に、夜と全く同じ顔をした少女が家から出てきた。
彼女の名前は真昼。活発で人懐っこい性格をしているのだが、実は夜の双子の姉だったりする。・・・・・どんな世界の不思議があったのか。

ナイト8/27 19:26:472201cfWLguQM1awtU||426
「いい加減に古都くんに迷惑かけるのやめなさいよ?」
「真昼姉、俺は被害者なのだが?」
「あんたはその無愛想さと常識のなさだけで殴りたくなるのよ」
「・・・・・むぅ?」
人に迷惑をかけているという自覚が全くない夜は、真昼の言葉に首を傾げるだけだ。
「あ、そうそう。二人にお弁当よ」
にっこりと笑いながら包みを二つ差し出す真昼に、俺は頬を引きつらせた。

ナイト8/27 19:30:32201cfWLguQM1awtU||570
真昼の作る料理は、はっきり言って・・・・・恐怖そのものだったからだ。
恐々と包みを受け取りながら問いかける。
「こ、今度の中身は一体・・・・・?」
「今日のはねぇ、、マンドラゴラとマミーの―――」
「うわーーーーーーっ!!!」
俺は慌てて包みを放り投げた。
マミーなんか料理にすなや!!(泣)
そんな俺の心の叫びは真昼には届かない。
「・・・・・私の料理、そんなに食べたくないの?」
真昼は俺が投げた包みを拾うと、瞳に涙を滲ませながら悲しげに問いかけてくる。
「い、いや・・・・・」

ナイト8/27 19:34:472201cfWLguQM1awtU||749
流石に女を泣かせる趣味はない。
「私の事、そんなに嫌い?」
「う゛ぅっ・・・・・」
今にもその漆黒の瞳からは涙が零れ落ちそうだった。
「・・・・・ご、ごめん。今のはちょっと虫がいたから驚いて・・・・・・・」
苦しい、苦しすぎる言い訳だった。
「そうだったの。良かったぁ」
曇り空が晴れる様に、真昼はにっこりと笑った。
・・・・・この恐怖の料理がなければ素直にかわいいと思えるんだけどなぁ。

ナイト8/27 19:42:392201cfWLguQM1awtU||474
その時、背後から
ごりっ・・・・・ごりりっ・・・ごきゅっ・・・・・・
という奇妙すぎる音が聞こえてきた。
「ん、いけるな」
振り返ると、夜が口の周りに奇妙な紫の液体をつけながら呟いていた。
その片手には、さっき渡された弁当が。
どうやら一応は喰えるらしい。・・・・・一応は。
「うむ。美味かった。しかし真昼姉、流石にトリカブトを入れるのはどうかと思うぞ?」
・・・・・訂正。俺には食えない。
っていうか、食ったら・・・・・死ぬ。確実に。
(ふっ。俺の人生って一体何なんだろう・・・・・?)
俺は、青く澄み渡った雲ひとつない空を見上げることしかできなかった。

ナイト8/27 19:44:12201cfWLguQM1awtU||600

  ・・・今日はここまでで。以上、今日の「その場のノリで書こう!」企画でした!!

marinoe8/27 22:10:432184cfqCWYIR6J5cA||176
ナイト様、こんばんは^^
夜と真昼と古都の冒険は序奏とどう交わってくるのか
それとも、また全然違う色を見せる物語りなのかすごーく楽しみです
名前にビンビンと神の意志を感じる私が居たりして。。。
輝(かぐ)と闇(くら)と豊葦原。。。なんかうれしい
お弁当が、マンドラゴラとマミー、ちょっと食べてみたいかも
青く澄み渡った雲ひとつない空に秋を恋しく思いながら迎えた夜でした

ナイト8/28 10:1:142211cf2RoY6WIBFiE||227
こんにちわmarinoeさん^^
ティアラとドレス姿で舞踏会へ行く途中かと思いましたw
食べたいとは・・・チャレンジャーですねぇ;
では、マンドラゴラとマミーのお弁当をプレゼントいたします♪
ただし、賞味期限は3秒ですのでお早めにお召し上がりくださいませ(ΦωΦ)ニヤリ

ナイト8/29 12:29:566120cfnHH3gWvOzm6||894
息が切れる・・・・・。
それでも、走らないといけない。
だって、だってヤツが追ってくるから・・・・・。
捕まったら殺される。
逃げなきゃ、逃げなきゃ、逃げなきゃ・・・・・・・!


「っ!」
毛布を跳ね除け飛び起きる。汗で湿った服が、べっとりと肌に纏わり付くようなその感覚がひどく不快だった。
「・・・・・また、あの夢かよ」
膝に顔を埋める。寒気が止まらなかった。
さっきまで見ていた夢のせいだ。

ナイト8/29 12:35:416120cfnHH3gWvOzm6||925
夢の中、俺は何かに追われている。
それが何者なのかは分からない。けれど、確かにそれは完全なる恐怖の対象として存在していた。
いままで見たことも行ったこともないような建物の中をひたすら走り続ける。
捕まったら死ぬ。
冷たい手で心臓を捕まれている様な恐怖を抱えながら・・・・・。
「・・・・・古都、うるさいぞ。一体何だ?」
「あぁ。悪ぃ、起こしちまったか?」

ナイト8/29 12:43:26120cfnHH3gWvOzm6||183
そう言って俺は振り返り・・・・・
「っておい!何で寝てるんだっ!?」
そこには、人に文句を言ってきたくせにしっかりと熟睡する夜の姿があった。
(今のは寝言だったのかよ!?)
そんなツッコミなど露知らず、眠りながら尚も俺に文句を言ってくるその姿は、ある意味ではすごいといえる。
夜はひたすらにぶつぶつと文句を言っている。
「・・・・・引っ越していったあの夏帆とかいう女のことだってそうだ。古都、お前がそんなんだから何故か俺が告白され、食われかけたんだ・・・・・・」

ナイト8/29 12:50:556120cfnHH3gWvOzm6||611
夏帆か、俺の初恋相手だった子だ。
大人しそうな印象を受ける子で、がんばって勇気を出して告白したものだ。
なんとかOKをもらい、つき合い初めてすぐに夏帆は両親と引っ越すことになってしまった。
涙を堪えながら、俺と夏帆は別れたんだ。美しい思い出だった。
・・・・・ん?今、夜の奴とんでもない事を言わなかったか?
「オイコラ夜!『食われかけた』ってどういうことだ!?」
「・・・・・んぁ?」
「『んぁ?』じゃねぇ!!ちゃんと説明しろ〜っ!!」

ナイト8/29 13:4:176120cfnHH3gWvOzm6||364
俺は夜の襟元を掴み、激しく揺さぶってやった。
「どうした?野宿が初めてで眠れないのか?仕方のない奴だな」
夜は不快そうに眉を寄せ、俺を睨んできた。
俺が夏帆のことで問いただそうとした時、夜はすっと手を上げた。
「仕方ない。そんな君には呪いのわら人形セットをプレゼント☆人形に自分の髪を入れ、その人形の心臓、もしくは頭の部分をこの槌でおもいっきり殴る。するとな、な、なんと!熟睡&永眠間違いなし!!」
「・・・・・」
テレ●ショっピングのノリの夜は、間違いなく寝ぼけているのだろう。
俺は旅に出て、最初の晩に夜の寝ぼけ最終形態をみたのだった。

ナイト8/29 13:14:586120cfnHH3gWvOzm6||725
  旅立ち一日目の晩・・・・・一話目との間が全くありません!
  ・・・・・すみません。次辺りにはちゃんとそこら辺書けるようにがんばります;;

marinoe8/30 0:51:192184cfqCWYIR6J5cA||8
ナイト様、こんばんは^^
悪夢に捕われる古都君の隣で、まるで起きているかのような
寝言を言う夜君。。。。かわいい
追いかけられる夢ってイヤですね
どこのどいつなんでしょう
夏帆の話も気がかりです。。クゥ
禁断症状がでてきそうです
やっぱり3秒で食べ終わったからでしょうか。。。それとも

ナイト8/30 17:4:132201cfQqDuuUEAcQY||425
marinoeさんこんです^^
追われる夢は俺も嫌いだったりします。あれは心臓に悪い!!><
あと、落ちる夢もきっついです。しかも最後まで落ちちゃうと死ぬという都市伝説が・・・((((´д`;))))ガタガタ
夏帆の話・・・きっといつか書く(?)と思います
それまでどうか期待をせずにのんびりと待ってやってくださいませw
ふふふっ★こうして真昼の手料理の罠が・・・

スタイナー8/30 21:28:92029cfF1yUGdVmMHo||445


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