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267-耳を傾けて-ニコライルドルフ5/20 17:36:252201cfTCa7mMEam2w
-耳を傾けて-

まあ、全然完成までには程遠いですが、2〜3時間ちょうど時間が空いていた物で、芸術掲示板もできた事だし、自分もたまには書いてみようかな?と思ったので書いてみましたw

まだ書き途中でありますが、まあ暇なら見てみてくださいって程度です。
所詮は自分の自己満足なのでw(マテ
本は読むけれど、書くって行為はほぼしないので、ダメダメちゃんなのはご了承くださいw(ぁ

ニコライルドルフ5/20 17:37:272201cfTCa7mMEam2w||43
僕は窓から見える空を、ただぼうっと眺めている。
視界の近くはとても青く、遠くに行くにつれて段々と淡くなっていく。うっすらと窓に付着した埃からは想像もできないほどの綺麗なグラデーションを、僕はただぼうっと眺めている。
耳を少し傾けると、車の轟音や、少し遠くにある市営プールからの甲高い声が静かに聞こえてくる。風と風の擦れる音、そして、自分の発している全ての音ですら聞こえてくるような気がする。心臓から送り出される真っ赤な血の音、非常に穏やかであり、そして小刻み

ニコライルドルフ5/20 17:37:392201cfTCa7mMEam2w||376
にリズムを作る小さな小さな吐息。風によって靡く髪の小さな音。しかし今の僕にとっては、いつも何気なく聞いているその音が、とても邪魔でいて、それでいて物凄く耳障りに聞こえる。
僕は物凄く気持ち悪くなり、体が熱くなる。体温がどんどん上昇するような錯覚に陥った。そして急に、その全ての柵を壊したくなる衝動に駆られた。でも、僕にはそんな事を実行する勇気はもちろん無く、資格だって無いのだろう。僕がせいぜいできる事と言ったら、自分の無力さを受け止め、嫌になり、怒りを燃やし、それでいて結局は何も生まれ

ニコライルドルフ5/20 17:37:592201cfTCa7mMEam2w||252
事に対して、自分では抱えきれない程の虚しさを感じ、孤独になり、感傷に浸る事ぐらいしか許されないのだろう。僕は、他の選択を考えて実行する程利口でも無いし、また、そんな勇気も無いただの臆病者なのだろう。
僕の左腕の付け根には、真新しいうっすらとした二本の弱々しい細い線が、ほぼ平行に連なりうっすらと残っている。僕はふと左手に目を落とす。綺麗に血管を避けて通るその二本のか細い線は、僕の臆病さの象徴であり、また資格の無さでもある。一週間程前に付けられたこの小さな傷は、もうほとんど完治していて、周りの皮膚と比べてもほとんど変

ニコライルドルフ5/20 17:38:172201cfTCa7mMEam2w||730
が見つからない。僕は、ほとんど傷も付けられない自分の臆病さが、それを見るたびに痛い程伝わってきて、それを見ている自分が嫌になり、目をゆっくりと瞑る。そして、目が痛い、と小さな声で呟く。そして、現実を受け止められなく、いつまでも逃避に走っている自分もまた、嫌になった。
 僕は、人生に疲れたわけでも無く、自己嫌悪に陥ったわけでも無いと思う。もちろん自分には少なからずそういう節は見当たるのだろうけれど、壊れてしまうほどの不安さを持ったり、また、真剣に自分の命を閉じようと思ったりした事は無い。人生に疲れただと

ニコライルドルフ5/20 17:38:442201cfTCa7mMEam2w||590
自己嫌悪に陥るなんていうのは、自分の場合はただの表向きの格好付けだけなのだろう。自分がかわいそうな人間を装う事で、人と人の間で生きやすくなるのは否めない事実なわけだし、他人(ひと)も自分に対して手を差し延べてくれる。僕のそういう表向きの哀しさは、そういう楽な方への逃げという一種の手段なだけなのだろうと思う。そして、表向きの哀しさでしか哀しさを表せない自分という存在が、物凄く哀しい存在なのだろう。
 世間という、人の塊から見れば、僕は格好良くも何とも思われないのだろうけれど、僕にはその、仮想の自分を作る、という行為がとても格好良い事のように思われた。物

ニコライルドルフ5/20 17:39:212201cfTCa7mMEam2w||110
凄く遠い存在でいて、自分には届くはずも無く、一種の憧れのようでしかないような物だったけれど、今では違和感無くもう一人の自分になって生活ができる。僕には、何が本当の自分なのか、何が仮想の自分なのかは今でもよく分からない。仮想の自分と自分が思い込んでいる物が、本当の自分なのかもしれない。僕は、アイデンティティーという物が欠けているのだろうと思う。僕は、そのアイデンティティーという物を理解したいと思う。でも、自分にはそんな事は無理なのだと思う。そんなに利口でも無いし、そこまで頭が回らない。

ニコライルドルフ5/20 17:39:422201cfTCa7mMEam2w||959
自分にはそれを感じる事は、今は無理なのだ。
 だから僕は、世間が作った、ルールという一種の線路に乗って、それでいて乗ってないようなフリを精一杯しながら、ただ一日々々、時が過ぎるのをかったるそうに待つだけの生き物にしかなれないのだ。それが分かった時、自分はどんなに虚しい生物で、人生なんて哀しくて、意味の少ない物なのだと改めて確信する。
 青い空が目の前に広がっていて、目が痛く、そして耳が痛い。自分には青い空がとても羨ましく、そして愛おしく感じられ、それでいてとても遠く手の届かない存在。僕の濁って

ニコライルドルフ5/20 17:39:552201cfTCa7mMEam2w||102
いる空が、そう簡単に澄むわけはもちろん無く、どす黒い雲が広がり、灰色の空が視界の全てを奪う。僕には、目の前に広がる視界いっぱいの青がとても羨ましく、そして愛おしい。でも、もちろん僕にはそんな色になる資格は無いし、なりたいと思う事自体許されないのかもしれない。僕はとても醜く、人の間で生きにくい生物なのだ。
 窓の外に見える、果てしなく広がる青にはなれない僕は、多分窓の淵にこびり付いている埃くらいの存在なのかもしれない。拭いても洗っても取れ難い、醜い埃なのかもしれない。それとも僕は、埃や塵にもなれないの存在なのかもしれない。ましてや、存在すら

ニコライルドルフ5/20 17:40:132201cfTCa7mMEam2w||86
ないのかもしれない。そんな事をふと思うと、両手いっぱいの哀しみを聞くと同時に、少しずつ楽になっていくのも感じられる。自分が存在しないのならば、どんなに哀しくて楽なのだろう。僕はふとそんな事を思った。そんなズルイ人間にはなりたくないとは思う反面、楽に楽に逃げて、逃避していく自分がとても愛おしく感じられたりもする。そして、そんなような事を思う自分もたまらく遣る瀬無い。
 僕が感傷に浸っていると、隣の席の人が、僕に話し掛けてくる。僕には最初、人が口をパクパクさせているようにしか見えなかったけれど、急にアクチュアルの世界に引き戻

ニコライルドルフ5/20 17:40:332201cfTCa7mMEam2w||622
、リアルに戻ったような感情を抱いた。彼は僕に、この問題分かる?と、静かな声でひっそりと話す。僕は、うーん、と暫く悩んだフリをした後に、分からないな、と、彼よりも少し小さな声で呟いた。彼は、そっか、と僕よりも少し大きな声で相槌を打った後に、別の人に同じ質問をしている様子だった。僕は、それをとても遠くから見ているような気分になった。
 僕は、また感傷に浸らないように、細かく爪を机にぶつけてリズムを刻む。コンコンという四拍子のリズムが、静かに鳴り響く。僕の頭の中では、外国の女性アーティストが

ニコライルドルフ5/20 17:41:52201cfTCa7mMEam2w||903
歌う、ある車のCMで流れるバックミュージックが頭の中を駆け巡る。僕には、歌詞は検討もつかなくて、それでいて音階すらもハッキリとは思い出せなかったけれど、サビの部分は辛うじて覚えていたので、サビの部分だけが永遠に繰り返される。その、つい口ずさみたくなるような聞こえの良い音楽は、僕の頭を少し静かに、平和にさせてくれたようだった。

ニコライルドルフ5/20 17:41:202201cfTCa7mMEam2w||843
 退屈な時間が、少しずつ過ぎていく。時計の秒針を見ると、時が流れるのをリアルに感じられる。しかし、それは僕にはゆっくり過ぎて、僕は少し憂鬱になる。授業をする先生の声や、友達同士で話すヒソヒソ話、そして、カリカリと聞こえるノートに書き写すシャープペンシルの音や、僕の頭の中で鳴り響く音、血液が体中に駆け巡る音、全てが重なり合って、僕の頭に集まってくる。僕は、とても気持ち悪くなって、頭の中で鳴り響く音楽に照準を合わせ、なるべく他の音から離れようと思った。そして僕は頭の中の音のみを聞く事によって、大分心地よくなり、楽になった。

ニコライルドルフ5/20 17:41:332201cfTCa7mMEam2w||469
 僕が、肘を机の端に置き、しばらく頬杖を付いていると、嫌な程聞きなれたチャイムが鳴り、即座に遽しく音が移動する。それは、教科書をたたむ音であり、また、椅子から立ち上がる音でもある。僕は、そんな一連の動きを教室の端からぼうっと見ている。その動きを見ていると、僕は一人なのだな、と改めて軽く思い。そして、誰にも聞こえないくらい小さな声で呟いた。僕は改めてアウトサイダーなのだと確信すると同時に、たくさんの哀しみが襲ってきた。しかし、今の僕にはもうそんな事はどうでもいいような気もする。

ニコライルドルフ5/20 17:41:422201cfTCa7mMEam2w||479
でも、僕には僕にとってたまらなく恐ろしくて恐い。恐い、寂しい、孤独、疎外者、僕はそんな人にはなりたくは無い。けれども僕は、そんな人間にしかなれないのかもしれない。もっと鈍感で、無頓着な自分になれたとしたら、どんなに楽だろうと僕は想像する。けれどもそれは、どんなにどんなに祈っても叶わぬ夢なのだろう。

ニコライルドルフ5/20 17:42:282201cfTCa7mMEam2w||367
Σ(゚Д゚||)コピペミスったw(ぁ

ニコライルドルフ5/20 17:44:152201cfTCa7mMEam2w||538
パラグラフをちゃんと考えてなかったみたいで、変な所で切れてた・・・w(ぁ
すいません・・・。 もしかしたら、またちゃんと考えて投稿するかもw(ぇ

胡月★5/20 17:54:282196cftvtqiBuq4NA||393
なんかすごく共感してしまった(特に最後の「でも、僕には〜」の部分)
自分を見ているみたいでした・・・。
批評にも感想にもなってませんが、『何か見せ付けられた』という感じ。

ニコライルドルフ5/20 17:55:312201cfTCa7mMEam2w||712
文章切れすぎててゴメンなさい・・・。

胡月★5/20 17:58:432196cftvtqiBuq4NA||26
いえいえ、文章切れてようが何だろうがおもしろければ読みます^^
ニコライルドルフさんの文章は何かひきつけられるモノがますねw

ニコライルドルフ5/20 17:58:512201cfTCa7mMEam2w||919
(*´∀`)σ古←完了ボタンw(ぁ

また、後々20件だか30件だか忘れたけど、それ以降にもう一回日を置いて投稿してみますw
今度は失敗起きないようにねw

胡月★5/20 17:59:62196cftvtqiBuq4NA||655
訂正 ありますねw でした(汗

花枕5/20 17:59:252202cf7BHY/H9BB5M||131
おもしろかったです・・・!
つづきがみたいですっっ!!!!!

胡月★5/20 17:59:452196cftvtqiBuq4NA||155
楽しみにしていますw

ニコライルドルフ5/20 18:0:542201cfTCa7mMEam2w||465
教室の描写をしたいな、と思ったのだが・・・。そこまで続ける気力なくてw(マテ


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