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289芸術掲示板も出来た事だし投稿してみます−耳を傾けて−ニコライルドルフ5/21 14:27:592201cfLjngTrYRbJs
−耳を傾けて−

ちょっと下に書いた奴は、コピペをミスって変な所で切れちゃってるので再投稿w(マテ
ちなみに、基本的に自分は小説など書きません。
芸術掲示板もできた事だし、記念に自分もたまには書いてみようかな?と思ったので書きましたw
全然未完成ですが、まあ興味のある人は見てくださいw
他の作品に比べると少し長めかもしれません。あと、分からなそうな言葉は、最後に訳を入れておくので、それも参考にしてみてください。(余計なお世話かもw)

あと、コピペが終了するまで、レスは避けてもらえるとありがたいですw


ニコライルドルフ5/21 14:28:212201cfLjngTrYRbJs||763
 僕は窓から見える空を、ただぼうっと眺めている。
 視界の近くはとても青く、遠くに行くにつれて段々と淡くなっていく。うっすらと窓に付着した埃からは想像もできないほどの綺麗なグラデーションを、僕はただぼうっと眺めている。

ニコライルドルフ5/21 14:28:402201cfLjngTrYRbJs||367
 耳を少し傾けると、車の轟音や、少し遠くにある市営プールからだろうと思われる、甲高い声、風と風の擦れる音が幽かに聞こえてくる。そして、自分の発している全ての音ですら聞こえてくる。心臓から送り出される真っ赤な血の音、非常に穏やかであり、そして小刻みにリズムを作る小さな小さな吐息。しかし今の僕にとっては、いつも何気なく入ってくるその音が、とても邪魔でいて、それでいて物凄く耳障りに聞こえる。

ニコライルドルフ5/21 14:28:552201cfLjngTrYRbJs||774
 僕は物凄く気持ち悪くなり体が熱くなる。実際にはそんなに熱くは無いのだろうけれど、体温がどんどん上昇するような錯覚に陥った。そして、急に僕はその全ての柵を壊したくなる衝動に駆られた。僕には破壊という言葉がとても美しく、耳障りも良い、美しい言葉のように聞こえた。でも、僕にはそんな事を実行する勇気はもちろん無く、資格だって無いのだろう。僕がせいぜいできる事と言ったら、自分の無力さを受け止め、嫌になり、怒りを燃やし、それでいて結局は何も生まれない事に対して、自分では抱えきれない程の虚しさを感じ、孤独になり、感傷に浸る事ぐらいしか許されないのだろう。

ニコライルドルフ5/21 14:29:222201cfLjngTrYRbJs||453
僕は、他の選択を考えて実行するほど利口でも無いし、また、そんな勇気も無いただの臆病者なのだろう。
 僕の左腕の付け根には、真新しいうっすらとした二本の弱々しい細い線が、ほぼ平行に連なりうっすらと残っている。僕はふと左手に目を落とす。綺麗に血管を避けて通るその二本のか細い線は、僕の臆病さの象徴であり、また資格の無さでもある。一週間程前に付けられたこの小さな傷は、もうほとんど完治していて、周りの皮膚と比べてもほとんど変わりが見つからな

ニコライルドルフ5/21 14:30:282201cfLjngTrYRbJs||600
い。僕は、血が出ないどころか、ほとんど傷も付けられない自分の臆病さが、それを見るたびに痛い程伝わってきて、それを見ている自分が嫌になり、目をゆっくりと瞑る。そして、目が痛い、と小さな声で呟く。そして、現実を受け止められなく、いつまでも逃避に走っている自分もまた、嫌になった。

ニコライルドルフ5/21 14:31:02201cfLjngTrYRbJs||450
僕は、人生に疲れたわけでも無く、自己嫌悪に陥ったわけでも無いと思う。もちろん自分には、少なからずそういう節は見当たるのだろうけれど、壊れてしまうほどの不安さを持ったり、また、真剣に自分の命を閉じようと思ったりした事は無い。人生に疲れただとか、自己嫌悪に陥るなんていうのは、自分の場合はただの表向きの格好付けだけなのだろう。自分がかわいそうな人間を装う事で、人と人の間で生きやすくなるのは否めない事実なわけだし、他人(ひと)も自分に対して手を差し延べてくれる。

ニコライルドルフ5/21 14:31:172201cfLjngTrYRbJs||543
僕のそういう表向きの哀しさは、そういう楽な方への逃避という一種の手段だけなのだろう。そして、表向きの哀しさでしか哀しさを表現できない自分という存在が、物凄く哀しい存在のような気がする。

ニコライルドルフ5/21 14:31:362201cfLjngTrYRbJs||565
 世間という、人の塊から見れば、僕は格好良くも何とも思われないのだろうけれど、僕にはその、仮想の自分を作って、それを装って生活する、という行為がとても格好良い事のように思われた。普通に考えれば、聞こえは悪いのだけれど、僕にとってはとても心地よい響きを奏でていた。前の僕には、その演技を演じる事が、物凄く遠い存在でいて、自分には届くはずも無く、一種の憧れのようでしかないような物だったけれど、今では違和感無くもう一人の自分になって生活ができていると思う。

ニコライルドルフ5/21 14:32:62201cfLjngTrYRbJs||676
 僕には、何が本当の自分なのか、何が仮想の自分なのかは今でもよく分からない。もしかしたら仮想の自分と自分が思い込んでいる物が、本当の自分なのかもしれない。でも、今のところ僕の演技(少なくとも僕はそう思っている)は、成功しているはずだ。
 また僕は、アイデンティティーという物が欠けているのだろうと思う。僕は、そのアイデンティティーという物を理解したい。でも、僕にはそんな事を理解する事は無理なのだろう。僕はそんなに利口でも無いし、そこまで頭が回らない。でも僕は、自分が自分である事を認識したい。

ニコライルドルフ5/21 14:32:212201cfLjngTrYRbJs||355
しかし僕には、その夢を叶える事は難しいのであり、また、今は無理なのだ。
 だから僕は、世間が作った、ルールという一種の線路に乗って、それでいて乗ってないようなフリを精一杯しながら、ただ一日々々、時が過ぎるのをかったるそうに待つだけの生き物にしかなれないのだ。それが分かった時、自分はどんなに虚しい生物で、人生なんて哀しくて、意味の少ない物なのだと改めて確信する。

ニコライルドルフ5/21 14:32:322201cfLjngTrYRbJs||296
 青い空が目の前に広がっていて、目が痛く、そして耳が痛い。自分には青い空がとても羨ましく、そして愛おしく感じられ、それでいてとても遠く手の届かない存在。僕の濁っている空が、そう簡単に澄むわけはもちろん無く、どす黒い雲が広がり、灰色の空が視界の全てを奪う。僕には、目の前に広がる視界いっぱいの青がとても羨ましく、そして愛おしい。でも、もちろん僕にはそんな色になる資格は無いし、なりたいと思う事自体許されないのかもしれない。

ニコライルドルフ5/21 14:32:552201cfLjngTrYRbJs||159
僕はとても醜く、人と人の間で生きにくい生物なのだ。
 窓の外に見える、果てしなく広がる青にはなれない僕は、多分窓の淵にこびり付いている埃くらいの存在なのかもしれない。拭いても洗っても取れ難い、醜い埃なのかもしれない。それとも僕は、埃や塵にもなれないような存在なのかもしれない。ましてや、存在する事すら許されない物なのかもしれない。そんな事をふと思うと、両手いっぱいの哀しみを聞くと同時に、両手いっぱいの楽も感じられる。もし自分が存在しなかったら、僕はどんなに哀しくて、そして楽なのだろう。

ニコライルドルフ5/21 14:33:102201cfLjngTrYRbJs||376
僕はふとそんな事を考えた。僕は少し恐くなり、頭を軽く振り、忘れようとした。
 僕は、醜い埃や、塵や、濁った空気にはなりたくは無い。でも、楽に楽に逃げて、逃避していく自分が、時にとても愛おしく感じられたりもする。そして、そんなような事を考えてしまう自分もたまらく遣る瀬無い。

ニコライルドルフ5/21 14:33:262201cfLjngTrYRbJs||930
 僕が感傷に浸って外を眺めていると、隣の席の人が、僕に話し掛けてくる。僕には最初、人が口をただ動かしているだけのように感じられたけれど、僕はゆっくりとアクチュアルの世界に引き戻され、リアルに戻った。彼は僕に、この問題分かる?と静かな声でひっそりと尋ねる。僕は、うーん、と暫く悩んだフリをした後に、分からないな、と、彼よりも少し小さな声で呟いた。彼は、そっか、と軽く相槌を打った後に、別の人に同じ質問をしている様子だった。僕はそれを、とても近いようで遠くから見ているような気分になった。

ニコライルドルフ5/21 14:33:432201cfLjngTrYRbJs||605
 僕は、また感傷に浸らないように、細かく指の先の爪を机にぶつけてリズムを刻む。コンコンという四拍子のリズムが、誰にも気付かれないくらい静かに鳴り響く。僕の頭の中では、外国の女性アーティストが歌う、ある車のCMで流れるバックミュージックが頭の中を駆け巡る。僕には、歌詞は検討もつかなくて、それでいて音階すらもハッキリとは思い出せなかったけれど、サビの部分は辛うじて覚えていたので、サビの部分だけが永遠に頭の中で繰り返されていた。その、つい口ずさみたくなるような聞こえの良いフレーズは、僕の頭を少しの間、静かに、そして平和にさせてくれたようだった。

ニコライルドルフ5/21 14:34:42201cfLjngTrYRbJs||245
 退屈な時間が、少しずつ過ぎていく。時計の秒針を見ると、時が流れるのをリアルに感じられる。しかし、それは僕にはゆっくり過ぎていて、僕は少し憂鬱になる。授業をする先生の声や、友達同士で話すヒソヒソ声、そして、カリカリと聞こえるノートに書き写すシャープペンシルの音や、僕の頭の中で鳴り響く音、血液が体中に駆け巡る音、全てが重なり合って、僕の頭の中で一つの音楽を作り出す。僕にはその音がたまらなく気持ち悪くなって、唾を軽く飲み込んだ。僕は、頭の中で鳴り響く音楽に照準を合わせ、なるべく他の音から離れようと思った。

ニコライルドルフ5/21 14:34:132201cfLjngTrYRbJs||97
そして僕は頭の中の音のみを聞く事に成功し、そして大分心地よくなり、楽になった。
 僕が、肘を机の端に置き、しばらく頬杖を付いていると、聞きなれたチャイムが鳴り、即座に遽しく音が移動する。それは、教科書をたたむ音であり、また、椅子から立ち上がる音でもある。

ニコライルドルフ5/21 14:34:272201cfLjngTrYRbJs||67
 僕は、そんな一連の動きを教室の端からただぼうっと眺めている。その、一連の揃った動きを見ていると、僕は一人なのだな、と改めて軽く思い。そして、誰にも聞こえないくらい小さな声で呟いた。僕は改めてアウトサイダーなのだと確信すると同時に、たくさんの哀しみが襲ってきた。しかし、今の僕にはもうそんな事はどうでもいいような気もする。でも、恐い、寂しい、孤独、疎外、僕はそんな者にはなりたくは無い。けれども僕は、そんな人間にしかなれないのかもしれない。

ニコライルドルフ5/21 14:34:462201cfLjngTrYRbJs||76
 僕はふと、もっと鈍感で、無頓着な人間になれたとしたら、どんなに楽だろうと僕は想像する。けれどもそれは、どんなにどんなに祈っても叶わぬ夢なのだろう。そして考える事自体ばかげた事なのかもしれない。

                  *

 もう時計の短針も5の数字を指し示しており、もう教室には人のけはいは無い。

ニコライルドルフ5/21 14:34:582201cfLjngTrYRbJs||443
電気も点いていなく、暗い。外には雨がしとしとと降り、僕を少し憂鬱にさせる。梅雨は雨が多いな、と僕は思う。遠くからはうっすらと音が聞こえる。多分吹奏楽部か何かなのだろう。その僕の知らないメロディーは、どこか僕を懐かしい気持ちにさせると同時に、僕に雨の音を一瞬だけ忘れさせてくれる。しばらくすると、五時の鐘が遠くからぼうっと聞こえてきて、僕は時間という物を感じる。

ニコライルドルフ5/21 14:35:142201cfLjngTrYRbJs||220
 僕は辺りを見回す。人のけはいは相変わらずしなく、僕を自由な気持ちにさせてくれる。教室の入り口にある、1−5と書かれた真新しい板には、よく見ると小さな埃が被っている。淡いベージュのカーテンの隅から少しだけ見える窓からは、相変わらず小さな汚れがある。僕は僕を感じる。綺麗な正方形の密室の真ん中に僕はいる。綺麗に整頓された机は、規則正しく並んでおり、少し気持ちが悪い。僕は、窓際の最後尾にある、自分の席に目を移す。他の席と際立って違いが見つからないその席を見て、ふと僕は哀しみを聞く。

ニコライルドルフ5/21 14:35:392201cfLjngTrYRbJs||917
天井に付いている冷房からは、ぼうっとした低い音が幽かに聞こえ、雨が窓にぶつかる音や、遠くから聞こえる吹奏楽の楽器の音と重なり合う。その微妙な音を、僕は頭の中で奏で、そして耳を澄ませる。
 僕は少し体に残った怠さと疲れを感じる。そして、小さく溜息を漏らし、疲れたな、と小さな声で呟く。

ニコライルドルフ5/21 14:35:522201cfLjngTrYRbJs||201
僕は淡いベージュのカーテンを少し開き、雨の水滴で見え難くなっている窓の向こうに見える空を少し眺め、少し感傷に浸ると、僕はカーテンをそっと閉めた。
 僕は少し足早に歩きながら、階段を下り、そして学校を出た。
僕は雨の中バスに乗り込む。傘の隙間から濡れた水滴が、僕の髪や衣服を濡らしていた。

ニコライルドルフ5/21 14:36:222201cfLjngTrYRbJs||703
僕は傘を閉じ、その水滴を拭い、そして、溜息のような深呼吸をし、酸素を大量に取り込む。僕は静かに瞳を閉じる。何も考えないように努力をしつつ、また寝ないように努力をしつつ、じっと目的地に着くのを待っている。
 僕は、軽い疲労を感じ、そっと軽い眠りにつく。僕はあまり夢を見ない。というか、見るのかもしれないけれど、それを思い出せない。僕の夢の中には、誰がいて、また何をするのかが僕には検討もつかない。

ニコライルドルフ5/21 14:36:332201cfLjngTrYRbJs||408
夢を見るのならば、僕に都合の良い世界が待っているのだろうか?それとも、今の世界よりも生き難い世界が待っているのだろうか?僕は、頭の片隅でそんな事を何となく曖昧に感じていながら、目的地に着くのをじっと待った。
 僕は、事前に左手に握り締めていた小銭をつり銭入れに入れ、ありがとうございました、と小さく呟き、そして頭を軽く前に倒し、そして降りる。

ニコライルドルフ5/21 14:36:442201cfLjngTrYRbJs||335
 雨は相変わらず強く降っていて、傘の隅からかかる水滴が僕を逸走憂鬱にさせる。僕は、物思いにふけながら、少し足早に自宅に向かって歩き出す。今日の夕食の事、朝ニュースで見た、芸能人のスキャンダルの事、そんな自分の人生に差し詰め影響を与えないようなどうでもいい事を考えながら、僕は少し足早に歩いている。

ニコライルドルフ5/21 14:37:12201cfLjngTrYRbJs||578
 僕は家に自宅の前に着いて鍵を開け、そして中に入った。いつもと変わらないその動きは、もう体に染み付いているようだった。体が疲労に耐えられないようだったのだが、とりあえずシャワーを浴び、そして服を着替えた。僕はそして、ベッドで深い眠りについた。不眠症だった僕には、この眠りにつく瞬間がとても幸せに感じられた。そして僕は覚えている限りでは初めての夢という物を見た。

ニコライルドルフ5/21 14:37:172201cfLjngTrYRbJs||964

                  *

 僕は、檻に閉じ込められていて、身動きができなかった。何処からか声が聞こえるが、僕には何と言っているかも、誰が言っているかも分からない。少し女にしてはトーンが低すぎていて、また、男にしては高すぎるようなその声の持ち主は、僕には思い当たる節の無い声だ。檻の中の僕は、その声を求めて辺りを見回し、そして歩き出す。

ニコライルドルフ5/21 14:37:342201cfLjngTrYRbJs||446
檻の中を一回りした所で僕はその声を感じられなくなった。僕はその声を探す事を諦め、絶望を感じ、そしてその絶望を段々と受け止めていくようだった。
 僕は動くのも面倒臭くなったのかどうかは分からないが、全ての動きを停止し、崩れ落ちた。そして何も動かない。時が段々とスローに感じられてきて、そして止まったような錯覚に陥る。実際には夢の中で時は進行しているのだろうけれど、動きが何一つ無い。しばらく時が過ぎ、僕は地球上に存在しないような濁った声で叫んだ。

ニコライルドルフ5/21 14:37:482201cfLjngTrYRbJs||499

                  *

 僕は、物凄く汗を掻いていた。そしてハッキリとその夢を覚えていた。僕は、その濁った声を出そうと言葉を発する。でも、その叫び声には程遠い、弱々しい声が静かに漏れただけだった。僕はリアルの世界に引き戻され、そして夢を見た事を後悔した。眠りについてしまった事を後悔した。そして僕は、この夢が一生僕にとって忘れられない物でいて、また、僕を逸走臆病者に変えてしまう物だとも思った。今の僕には、それをしっかりと説明する事はできないけれど、多分それは当たっているのだろう。

ニコライルドルフ5/21 14:38:22201cfLjngTrYRbJs||290
 僕は手を左胸にやり、そして耳を傾ける。血液が送り出される音を聞いて、僕は生きている、と感じ、僕はほっと一息つく、でも僕は、死んでしまった方が良かったのかもしれないな、とも少し思った。
 僕は死が恐い。他の正常な人々も死という物は恐いのだろう。死を怖く感じなくなってしまったら、それは恐ろしい。そして美しい。でも死という物は、今雨が降っているのと同じように自然にやってくるのだろう。自分で命を閉じるという事も、人に閉ざされてしまう事も、雨が降るのと同じようにやって来るのかもしれな

ニコライルドルフ5/21 14:38:212201cfLjngTrYRbJs||107
命という物は、僕には大きすぎていまいち実感が湧かない。でも、僕には命を閉ざす勇気も、逆に人の命を閉ざす勇気も勿論無い。また、そんな事は許されるわけでも無く、僕にはそんな資格も無い。でも、僕はそんな自分が嫌では無い。もしそんな資格を持ってしまったのなら、僕は僕で無くなってしまうだろう。そして、僕は人では無くなってしまうだろう。 
 僕は、一生恐ろしいと感じ、孤独になり、そして時がのんびりとスローに過ぎていくのを感じたい。そんな生き方も美しいのだと僕は思う。

ニコライルドルフ5/21 14:39:572201cfLjngTrYRbJs||772
 僕は、電車が来るのを待つとき、ふと生と死の境界線を感じる事がある。電車に轢かれたら僕はほとんどの確率で命を落とすだろう。周りの人々が僕を上から見下ろし、目を手で覆い目を歪めるだろう。電車が止まり、車掌や運転手が出てくるのだろう。救急車が着て、警察が着て、そして次の日のニュースで、昨日のスポーツに結果等同じように淡々と紹介されるだろう。
 僕の周りを取り巻く人たちは、僕の死を哀しみ、もしくは哀しむフリをするだろ

ニコライルドルフ5/21 14:40:102201cfLjngTrYRbJs||279
そんな事をふと思うと、僕は死がどんなに愛おしい存在で、美しい存在なのだと改めて認識する。とても近くて遠い存在である死。僕にはそんな選択をする勇気は無い、しかし、死という選択も有りなのかもしれないな、とも思う。美しくて果敢無い“生”という物。そんな今にも枯れ落ちしまいそうな花びらを、自分の手でもぎ取ってしまうという行為に、僕は一種の憧れのような物を感じた。

ニコライルドルフ5/21 14:40:202201cfLjngTrYRbJs||500
 僕は今駅の黄色い線の向こうにいる。そこで僕は踏みとどまる。誰も見ていない。誰も関心を示さない。今はそれでいい、僕小さく呟いき、そして自分に言い聞かせるようにして、胸に手を当てた。今日も昨日と同じような退屈な日々が繰り返されるのだろう。
 僕はもう一度、今はそれでいい、と小さく呟き胸に手を当てた。

ニコライルドルフ5/21 14:40:452201cfLjngTrYRbJs||403

                                     終わり

ニコライルドルフ5/21 14:46:422201cfLjngTrYRbJs||785
難しそうな漢字など、ピックアップしてみますねw

轟音(とどろきおん):とどろきわたる大きな音。
甲高い(かんだかい):声・音の調子が高く鋭い。
擦れる(こすれる):物と物とがすれ合う。
幽か(かすか):物の形・音などがかろうじて認められる程度であるさま。勢いがなくて、弱々しいさま。
柵(しがらみ):まとわりついて、引き止めるもの。関係を絶ちがたいもの。
瞑る(つぶる):まぶたをとじる。つむる。
逃避(とうひ):困難をさけのがれること。当面する問題などに積極的に取り組まず、さけたり意識から排除すること。
自己嫌悪(じこけんお):自分で自分にいや気がさすこと。

ニコライルドルフ5/21 14:57:122201cfLjngTrYRbJs||841
陥る(おちいる):よくない状態になる。
否めない(いなめない):否定できない。
アイデンティティー(あいでんてぃてぃー):人間学・心理学で,人が時や場面を越えて一個の人格として存在し,自我の統一をもっていること。自我同一性。自己同一性。
塊(かたまり):寄り集まっているもの。一団。
濁る(にごる):液体や気体に他のものが入りまじって透明でなくなる。よごれる。
埃(ほこり):空中に飛び散る細かなごみ。
塵(ちり):物のくず、不要になったもの、役に立たないものなどの総称。
アクチュアル(あくちゅある):現実的であるさま。時局性をもっているさま。

ニコライルドルフ5/21 15:3:352201cfLjngTrYRbJs||551
暫く(しばらく):長くはないが、すぐともいえないほどの時間が経過するさま。しばし。
憂鬱(ゆううつ):気持ちが晴れ晴れとしないこと。気のふさぐこと。また、そのさま。
遽しい(あわただしい):ものの動きや周囲の状況が激しく変化する。
アウトサイダー(あうとさいだー):社会の既成の枠組みからはずれて,独自の思想をもって行動する人。局外者。異邦人。
逸走(いっそう)→一層(いっそう):程度がさらにはなはだしくなるさま。(漢字変換のミスです。)
勿論(もちろん):言うまでもなく。むろん。
果敢無い(はかない):消えてなくなりやすい。もろくて長続きしない。

ニコライルドルフ5/21 15:3:582201cfLjngTrYRbJs||947
こんな所でしょうか?残りは自分の持っている辞書でw(マテ

銀月5/21 15:5:142182cfLMvpixotkc6||849
もうレスしていいモノなのか、悩みつつレスを・・・
初めてのジャンルの読み物のようで、ドキドキしながら読ませていただきました。
共感できる部分が随分とあって、死という事に恐怖を抱きつつも、
魅力を感じてしまっています。
臨場感溢れる文章で、思わず夢中になって読み込んでしまいました。
「僕」はニコライルドルフさんなんでしょうか?
それとも、架空の・・・。
彼のように、毎日の一つ一つを考えていける人間になりたいと、
懇願しつつ無理な人生を送ってます^^;

胡月★5/21 15:19:342196cftvtqiBuq4NA||163
改めて最初から読ませて頂きました^^
やっぱり共感できる部分がたくさんあります。
表現の仕方がすごく上手くて自分が主人公になったような感覚に陥りました。
普段書かないのにここまで書けるってすごいなぁ・・・
この前ニコライルドルフさんが言ってたように、才能ってやつですかねw
またニコライルドルフさんの小説が読みたいです。
ていうか書いてください(脅迫気味w
今まで読んだ芸術掲示板の中で1番共感して1番考えさせられる小説でしたw


ニコライルドルフ5/21 15:28:272201cfgPNX5y/oXT6||988
“僕”は自分ではありませんねw
必然的に似てきてしまうのは仕方無いのかもしれませんが・・・。
意識していないようで、自分を投影しているのかもしれません。
また気が向いたら書いてみますよw(ぁ

銀月5/21 15:38:502182cfLMvpixotkc6||650
そうでしたか^^失礼しましたm(__)m
次回、書かれるようでしたら楽しみにしてますw

胡月★5/21 15:47:592196cftvtqiBuq4NA||322
ニコライルドルフさんの気が向くことを祈っています(何

胡月★5/21 16:4:562196cftvtqiBuq4NA||360
↑日本語おかしいですね(汗

ニコライルドルフさんの気が小説に向くことを祈っています(何

でした(これも日本語としてはおかしいけどw

ニコライルドルフ5/21 17:3:462201cfgPNX5y/oXT6||392
才能・・・。あったらいいなあw(ぁ
まだ書き途中のお話なので、時間を見つけて直しとか続きとか書けたらいいな、とは思いますねw

※セルフサ−ビス5/22 15:15:272201cffzNUXbQj.YY||476
うわぁ、ニコ。おみゃぁ、ついにそういう事に走り出しましたか・・チミという子は・・・
なかなか気持ち悪くなり始めたねwまあ、君らしく頑張れっ>心の先生より


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