2922 | 共通世界小説『Selenium―魔導石抹消記―』第一章 | タロー | 9/14 15:36:7 | 6121cfhJY36c3wgDg |
共通世界小説『Selenium―魔導石抹消記―』第一章 次のレスから始めます^^;; 呼んでいただいた方には感想願いたいです><(爆 <過故スレ> http://chibifantasy.com/bbs/t12-2708.html 序章 書きながらやるので遅いですが・・w |
タロー | 9/14 15:39:53 | 6121cfhJY36c3wgDg||997 | ||
―ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ 物凄いスピードだ。100kmをきっと超えているだろう。 それにしてもこの男は何なんだ―。 セレンは心の中でそう呟くと男に質問した。 「貴方は誰なんですか?銃を持ってるみたいだけど・・・。」 この男はスキンヘッドに黒いスーツ、腰には銃を3丁掛けている。 平和なマドランセ街で銃を市民が持つ事は禁じられている。 もしこの男が市民ならマドランセ街から追放だろう―。まあこの様子じゃあ市長なんて死んでしまっただろうが・・。 |
タロー | 9/14 15:41:21 | 6121cfhJY36c3wgDg||227 | ||
「俺はガイ・ストリート。ディセカルッシ市から派遣された国家エージェントだ。どっかの坊さんじゃないぜ」 「じゃあ俺と同業で派遣されたところも一緒じゃないですか・・。」 「ああ、他に7人のエージェントが派遣された。俺は昨日、マドランセ街で起きた爆発の調査がミッションだったが来てみりゃこんなアリサマさ。」 ガイは舌を鳴らした。舌を鳴らすと更にしゃべりだした。そんな無口ではないようだ―。 「お前のミッションは?」 馴れ馴れしいな―。 セレンはそう思ったが言いたい気持ちを抑え、奥歯を噛み締めた。 |
タロー | 9/14 15:43:54 | 6121cfhJY36c3wgDg||264 | ||
「俺のミッションは―。」 そう言った時だった。 ―シャオン ガガッ 聞き覚えのある音だ。 嫌な音だ。 ファーストフード店の店員を惨殺した張本人―そしてこの街を壊滅させた張本人―。 アイツの音だ―。 |
タロー | 9/14 15:53:25 | 6121cfhJY36c3wgDg||736 | ||
「お人形サンのお出ましか・・。魔法銃を持っていな。」 ガイはそう叫んでセレンに銃を渡すと車から飛び出した。ガイは魔法銃を構えた。 「ガイ―。危ない・・!」 セレンは叫んだ。後に人形≠ェ立っていた。 それも呼び捨てで―さっきの仕返しも入っていたのかもしれないけど―『さん』をつける暇が無かった、と言えば70%は埋まるだろう―。 「くっ・・・。」 ガイは引金を引いた。しかしその手は震えていた―。 しかしかわされてしまった―。 人形≠ヘ手を振り上げ、攻撃姿勢になった。 |
タロー | 9/14 15:56:41 | 6121cfhJY36c3wgDg||804 | ||
―ダン 銃声が響いた。人形≠ヘ青い煙を出し倒れた。 ガイは呆然とセレンを見詰めていた。 セレンの銃から煙が出ていた―。 「ガイ―。早く乗ってくれ。ヤツラの音がまた聞こえて来たぜ。」 ガイは耳を澄ました。微かだが機械音が聞こえた。 まだ呆然としているガイは車に飛び乗り、アクセルを踏んだ。 |
タロー | 9/14 16:2:53 | 6121cfhJY36c3wgDg||569 | ||
―ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ 車は走り出した。その耳を塞ぎたくなるような音は機械音を消し、少しだがセレン達に安心感を与えてくれた―。 でも後を見ると現実に戻ってしまった。ヤツラが追いかけて来ていた。 「車は後で修理しな・・。」 セレンは思わず呟いた。 2つの銃声が轟き、硝子の割れる音がした。そしてバン、という物が倒れる音がした。 「ふ・・。派手に割ってくれたな・・。この硝子でも8万4000$するんだからな・・。弁償頼むぜ・・!」 「おう!でも弁償はここから逃げ出してからにしてくれよな・・!」 |
タロー | 9/14 17:32:34 | 6121cfhJY36c3wgDg||533 | ||
そんな楽しい会話も長くは続かなかった。目の前に『M.C.支局』と書かれた看板が2人の視界に入ったからだ―。 どうやらディセカルッシ市のエージェント派遣所のマドランセ街支局らしい。 ガイはゆっくりとブレーキを掛けた。ききーっと音を立て車は停まった。 『M.C.支局』 そう書かれた看板をガイは見詰め、ゆっくりと眼を瞑った。 「さて・・。行くぞ・・。」 ガイは呟いた。その声はとても弱々しかった―。 |
タロー | 9/14 17:38:1 | 6121cfhJY36c3wgDg||548 | ||
ガイはセレンに銃を渡し、『頑張れ』と言うような眼で見詰めた。 「セレン。ここがマドランセ支局だ。他のエージェントと通信を取る為に来た。本部室に生き残りが居るかどうかは知らないが、ヤツラが未だ中に居るかもしれない。その魔法銃は特別製だ。1発で大半の敵を殺し、バラバラにする事が出来る・・。しかし使用者のリスクも大きい。反動は当たり前だ。」 「分かった―。」 セレンは頷くと銃を握り締めた。 |
タロー | 9/14 17:41:0 | 6121cfhJY36c3wgDg||702 | ||
―バン ガイが入り口の扉を蹴って開けた。 玄関ホールは広い。華やかでシャンデリアがついている。 2階への階段がある。ガイはその階段を見詰めると言った。 「行くぞ!!!」 「了解―。」 ガイとセレンは階段へ向かって走って行き、階段を2段飛びで上がった。 ぎしぎしと音を立てながらガイとセレンは上がって行った。 |
タロー | 9/14 18:49:10 | 6121cfhJY36c3wgDg||375 | ||
『本部室』 そう扉の上に小さく書かれている。 「悪夢を見ることになるかもしれない。」 ガイはそう言うと首にかかっているロザリオを握り締めた。 「神よ、お守りください。」 セレンはそっと呟いた。 ―バン |
タロー | 9/14 18:55:12 | 6121cfhJY36c3wgDg||362 | ||
ガイが扉を蹴って開けた―。 ふふ―。 セレンは苦笑した。でも、それは面白いからじゃなくて―楽しいからでもなくて―。 本部室の中は血塗れ。中にあるのは生き残りでも、敵でも無い。ある意味それよりも恐ろしい。 本部室の中にあるのは―黒ずんだ血―血塗れの亡骸―必死て交戦した証拠の血塗れの銃―そして鉄臭い血の香り―。 ガイはゆっくりと部屋の中を見回した。現実だと信じていなさそうな瞳で―。 |
タロー | 9/14 18:57:46 | 6121cfhJY36c3wgDg||263 | ||
そうだ。きっとこれは映画撮影なんだ―。きっとどこかにカメラが・・。 セレンの想いも虚しくカメラは置かれていなかった―。 じゃあドッキリカメラかな・・?CNNかな・・。 『あの敵はどうなるんだよ』そうセレンは自分に言い聞かせた。 ガイは未だ立ち竦んでいる。 セレンも部屋の中を見回した。 |
タロー | 9/14 19:0:11 | 6121cfhJY36c3wgDg||658 | ||
セレンはあるものを見つけた。 無線だ―どうやら血がついているだけで壊れてはいない―。 神は未だ俺達を見捨ててはいないようだった―。 ― 第一章 第一話 完 ― |
龍華 | 9/17 0:54:46 | 2201cfRx6ftNHd9os||939 | ||
をを!! これが完全バージョンですね☆ この先どうなっていくか楽しみです^^ |
タロー | 9/17 15:58:36 | 2221cfazQiQXhirac||995 | ||
完全版ですw 有難うございますw >龍華さん |
タロー | 9/17 17:7:30 | 2221cfazQiQXhirac||744 | ||
ああ・・・。誤字発見・・。 必死て⇒必死で です・・。 |
特殊文字 by.チビファンタジー |