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307とあるドラマーの話・其の弐龍華5/21 22:56:312191cfLkCUrLUI5Fo
前回まで書いてた事。

今までドラム一筋だった彼。
所属バンドはメジャーデビューを果たし、日本武道館での公演も決定していた。
しかし、彼に『椎間板ヘルニア』というドラマーにとって致命的な病気が発生していた。
彼は1999/09/04の渋谷公会堂でのライブでファンに直接別れを告げ、ステージを去った。

龍華5/21 23:3:232191cfLkCUrLUI5Fo||892
ドラムを叩くことが出来ない。
生きがいを失った彼はリハビリも単なる辛いものでしかなかった。
主治医はそんな彼の状態を悟ったのか、彼にこう言った。
「一回ドラムセットの前に座ってみなさい。自分の気持ちを確かめるために。」
彼は言われるままにスタジオに行き、そこでドラムセットを借りた。
久々に組み立てる、体が覚えている。
「決して叩いてはいけませんよ。」
主治医に釘を刺された言葉が浮かぶ。
そのスタジオのドラムセットは、大きさこそ標準サイズだったが、色が自分の物と同じだった。

龍華5/21 23:8:442191cfLkCUrLUI5Fo||888
組み立て終わり、そっと椅子に腰をかける。
少し足を伸ばせばバスドラに届く。
きっとスティックを持てばこのドラムを叩ける。
きっと…
きっと……っ!!

手を伸ばせば届くその距離にあるのに、どれだけ遠く感じた事か…。
気がつくと彼は泣いていた。
泣いて泣いて泣いて、泣いた。
そして分かった。
「もう一度、ドラムを叩きたい!!!」

龍華5/21 23:16:32191cfLkCUrLUI5Fo||580
ドラムを叩き続ける限り、病気の完治はない。
しかし、ドラムを叩くことが出来るぐらい治す事もまた可能だった。
それはすなわち、ずっと病気と闘っていく辛い道のりでもある。
彼はその道を選んだ。
ドラムを叩き続けるために…。

そんな彼の手元に、友人を経由して一本のデモテープが来た。
リハビリの間に聞いたその歌声に彼はとても癒され、そして思った。
―この『歌声の主』を俺のドラムで支えたい―

龍華5/21 23:27:42191cfLkCUrLUI5Fo||12
主治医から、様子を見ながらだが、叩いてもいい許可が下りる。
無理は厳禁という条件付。
彼は歌声の主と少しずつ会っていった。
最初は世間話程度。
歌声の主は「一緒に音楽やらないか?」と誘いが来るのが遅かったので何の為に呼び出されたのか分からなかったという。
彼は歌声の主がどういう人物か知った上で誘ったのだった。

―一緒に音楽やろう―

話は水面下で着々と進められていった。
彼の回復が早かったのもあり、彼と歌声の主のユニットは2001/01/01
すなわち新世紀の始まりと供にデビューを果たした。
しかもいきなりのメジャーシーンだった。

龍華5/21 23:28:452191cfLkCUrLUI5Fo||347
うほ、力尽きたので今日はココまで〜。
お休みなさいZZZ…

銀月5/22 0:40:372182cfLMvpixotkc6||689
頑張るなぁ・・・ドラマーさん。
果たして、全くどのバンドなのか、皆目検討がつきません(;´▽`A``

龍華5/22 14:3:192031cf0M.QOF75KDA||991
はい、彼はとても頑張り屋さんです☆
彼に頑張るの真の意味を見出した気がします。
たぶん次で現在の時間軸に到着すると思うので、そこでバンド名を発表します☆

銀月5/22 18:30:172182cfLMvpixotkc6||156
www
楽しみにしてますw<バンド名


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