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3381突然に天使!祥大10/26 20:11:12192cfw1EnVqXK0ko

 途中レスは禁止とさせていただきますので、あらかじめご了承ください。

 前回にレスをくださった、おぐ様、恋苺様には、後ほどレス返しをさせていただきます。

 では、始めます。

祥大10/26 20:11:572192cfw1EnVqXK0ko||303
過去ログ

 序章 http://chibifantasy.com/bbs/t12-3220.html

祥大10/26 20:13:142192cfw1EnVqXK0ko||914

突然に天使!

 一章 天使と出会うという現実〜I do not have an angel〜


祥大10/26 20:13:472192cfw1EnVqXK0ko||985


 ありえないありえないありえない。
 目の前に天使のような者がいるなんて、ありえない。
「はぁ? 何が、どう、なってん、だ? 天使のコスプレをした……女、の子? 同い年、くらい、か? なん、だよ?」
 非常事態に出くわし完全に混乱。かろうじて出すことができた言葉も、ほとんど意味の無い言葉だったし途切れ途切れ。
 俺は夢を見ているのか……?

祥大10/26 20:14:92192cfw1EnVqXK0ko||14
 今見ているものすべてが嘘に、夢に思える。それでもいつもの癖で、少女からは目を逸らさずにいた。
 目の前には真っ白な天使の翼を背中に付け、まるで本物のように浮かんでいる少女がいる。髪は天使には合わない黒のショートカット。同い年くらいだろうか。そいつはにこりと微笑むと口を開き、さっき俺が発した疑問に答えた。
「疑問にお答えしますっ! わたしはニナですっ! 間違いなくニナですっ!」
 いや、別に名前を聞いたわけじゃないんだけどな……。
 名前だけを言い切った少女にそう言おうと思ってはみるのだが、やはり状況を理解しきれていない所為だろう、声が出ない。

祥大10/26 20:14:402192cfw1EnVqXK0ko||569
 そんな俺の心境を知るはずも無く、ニナと名乗る天使、もしくはコスプレ少女がさらに混乱させるかのように言う。
「あ、夢だって思ってますよね? ぜーんぜん違いますから。おもいっきり現実ですから。いくらほっぺたつねっても意味無いですよ?」
 言われてみて気付いたが、いつの間にか自分の頬に自分の手の感触があった。
 こいつ、ふざけてるよな……? 夢じゃないわけ無いよな……?
 自分の考えを信じて、少女の言葉が嘘であることを祈って、そして自分が正気であることを祈って、頬をつねってみると――

祥大10/26 20:14:572192cfw1EnVqXK0ko||40
「痛あぁっ! 力入れすぎた……」

祥大10/26 20:15:252192cfw1EnVqXK0ko||393
 ズキッ、というほどまではいかないが、痛い。自分でやったのに、痛かった。
また少女の方を見る。今は、にこにこと幸せそうに笑っていた。
「マジで夢じゃないのかよ……」
 いくら頭が悪かったとはいえ、この痛さが何を意味するかぐらいは分かる。俺はその場に崩れ落ちるように座り込んだ。
 それを見るなり少女は、少し――ほんの少しだけ心配するような表情を浮かべると、
「だから言ったじゃないですか。ほっぺた、だいじょうぶですか? 痛いですよね?」
「……ああ、ちょっとまだ痛い。加減してなかったからな」
「じゃあ少しわたしに見せてくださいな!」

祥大10/26 20:15:442192cfw1EnVqXK0ko||372
 そう言うと、少女は俺の方へと駆け寄ってくる――というよりも浮かんでくる。目の前で止まったかと思うと、地面に降り立ってからしゃがみこむ。いきなり顔を近づけてきたかと思うと、ふむふむ、と小さく呟いてさっきつねった右の頬に片手を添える。そうすると、今度は何か呪文のようなものをぶつぶつと呟く。柔らかな光が、ふわりと突然その一部分を包み込んだような気がしたかと思うと、次は頬の感覚が一瞬だけ無くなる。その隙に少女は俺の頬からそっと手をどける。感覚の戻った頬を見てみたいが見れない。

祥大10/26 20:16:62192cfw1EnVqXK0ko||592
 い、一体……

祥大10/26 20:17:02192cfw1EnVqXK0ko||281
「な、何が――ッ」
「痛いですか?」
「…………、へっ?」
「まだ、ほっぺた痛いですか?」
「え? えーっと……あれ……? 痛く、ない……? なんでだ……?」
「じゃあ、成功です」
「…………、は?」

祥大10/26 20:17:272192cfw1EnVqXK0ko||858
 よかったです、と少女は付け足す。
 やがて、痛みの無くなった頬を少女が突いてくる。何度も繰り返す。いくら痛くなくなったからと言っても、それは迷惑だ――そう考えることすらできないほどに、また混乱していた。
 最初に俺が発した疑問に一切答えようとしない少女は、俺に顔を近づけたまま笑顔満開で、

祥大10/26 20:17:522192cfw1EnVqXK0ko||146
「痛みとかかすり傷ぐらいだったら『天使術』で治せます。いつでも言ってください! ……これで、わたしが天使だって信じます?」
 信じるな、と言われたらどうすると思う。これほどまでの力を見せ付けられたのだから、信じない方がおかしい。
 いや、もしかしたら俺の感覚がおかしくなったんじゃないか……? 今さっきまでのことは全部錯覚なんじゃないのか……?

祥大10/26 20:18:82192cfw1EnVqXK0ko||195
 そう考えるが、あいにく感覚は正常だった。目の前に翼の生えた少女がいるのを変だと思うから。……それに、痛かったし。あいにく錯覚ではなかった。目の前の少女がはっきりと、明確にこの瞳に映っていたから。……それに、痛かったし。

祥大10/26 20:18:302192cfw1EnVqXK0ko||229
 絶対ありえない。でも今ここでありえている。

祥大10/26 20:19:132192cfw1EnVqXK0ko||629
 はぁ、とため息一つ。
 そして、一度にたくさんの事柄を整理する。
 見た目、言葉、行動。おかしいと思ったこと全てを脳に刻み込んでいく。こんなことは初めてだったから、思考回路はショート寸前だった。

祥大10/26 20:19:492192cfw1EnVqXK0ko||690
 考えている途中に、唐突に少女が、
「あ、わたしは天使ですから、逆に考えてみると悪魔がいるっていうのもわかりますよね? と言っても、天使も悪魔もそんなに違わないんですけど」
 意味のわからないことが、また一つ増えた。わからない単語の羅列が頭に浮かぶ。ただ浮かべるだけで、意味はやはり出てこない。

祥大10/26 20:20:92192cfw1EnVqXK0ko||802
 それでも、ショート寸前の脳から無い知識を絞り出して考えてみる。
 少女、翼、天使、ニナ、天使術、悪魔――

 バタッ!

「ほえっ!? なんで倒れちゃうんですか? えと、だいじょうぶですか? あの……」
 俺の視界は突然真っ白に、と同時に少女の声はフェードアウトしていく。

祥大10/26 20:20:382192cfw1EnVqXK0ko||522

 ――思考回路は、完全にショートした。

祥大10/26 20:26:372192cfw1EnVqXK0ko||24


あとがき

 はい、こんばんは、祥大です^^
 前回からけっこう日にちが経っていますが、今回も呼んで下さった方、ありがとうございます。
 一章の冒頭、まだここまでしか考えていないので短くなってしまいました。これからは一回一回を長くしていきたいと思います。
 そろそろ明星の暴走か、今回初登場のニナを名乗る少女の暴走が見られると思うのでお楽しみに。
 「これはありえん!」とか「ここはもうちょっとこうしたらいい」「この字は間違っている」などがあればレスをお願いします。
 できれば感想なども待ってます。それでは、また次回があればお会いしましょう。

祥大10/26 20:29:282192cfw1EnVqXK0ko||16
おぐ様
 どうも、お久^^
 面白いと言われるほどのものをかけたらいいんだけどねぇ……。
 次回も読めるようなら読んでいただきたい^^

祥大10/26 20:34:132192cfw1EnVqXK0ko||587
恋苺様
 さぁーて、こっちに来るのが久々なら俺と会うのも久しぶり^^(って書いてあるか
 はい、明星君、はっきり言って馬鹿の系統に入ります。余談ですが、自分のこの前の小テスト、全部「X=」が抜けており0点でした(泣)
 つーことで、悪魔がいる宣言もしてくれたところで終わりました^^
 さて、次回の話、作ることが出来れば読んでいただきたい。

祥大10/26 20:35:172192cfw1EnVqXK0ko||919

訂正
 一章 天使と出会うという現実〜I do not have an angel〜
            ↓
 一章 天使と出会うという現実〜I do not have an angel〜(1)

今回は終了。

三浦10/26 20:56:482211cfyNBFO0jAlyE||718
どうも前にも書きましたが。お久しぶりです
やっぱり悪魔でてきましたか。この調子だとニナの関係者まで出てきそうな・・・・・
でも、なぜ出てきたのが「ニナ」なんでしょうか?人間界に派遣された天使なのでしょうか?
色々と考えられて、長いこともありとても面白いです。
次回も頑張って下さい。

おぐ10/27 15:32:542101cfFnnUUPfEsX.||990
やっほぉ〜今回もバリバリ楽しんだよ☆☆
ホント、上手いなぁ・・・(感心)
ウチの小説も、ぜひ読んでやってね。あきのには全然敵わないんだけど^^下手すぎて笑えてくるかもしれないけど・・・けど、読んでやってくださいな。

んじゃあ、次回のも楽しみにしてるよっ♪

natsumi10/28 20:15:106035cfj/Rh7jqV5YE||36
こんにちゎ。
お久しぶりですね。
覚えておられますか?
前回から読ませていただきました。
話の構成がうまく、スラスラ読めます。
まるで自分が主人公みたいなぁ・・・
勝手なこと言ってスイマセン。
でゎでゎ。
失礼しますw


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