3414 | 英雄譚・序章 | アナスタシア | 10/30 11:32:28 | 6126cfqTD33/q8uMA |
ガキン! 金属同士がぶつかる甲高い音があたりに響く、その中心に男と女が対峙している。 すでに勝敗は決まったようだ。 「さっさと立て手加減はしたはずだぞ。」 勝者の男は女に向けてそう言った。 男の名はソレッド、ここ神聖ロース国第一聖騎士隊隊長だ。 現在神聖ロース国には第一〜第八聖騎士隊が存在する。 それぞれ国王直属の部隊だけありよく統率されている。その中で他の追随を許さないのがソレッドが指揮する第一聖騎士隊だ。 ようやく地に付いた腰を浮かす女は不機嫌そうに |
アナスタシア | 10/30 11:32:52 | 6126cfqTD33/q8uMA||608 | ||
「だからやるだけ無駄って言ったじゃん、ソレッドは普通じゃないんだから化け物よ化け物!」 この国でソレッドにこんなことを言うのは彼女一人だろう。 彼女の名はアナスタシア神聖ロース国第八聖騎士隊隊長の任されている。しかしその面倒臭がりが災いし花形の第一聖騎士隊とは違い、いつも後方待機、いつからよんだか落ちこぼれ部隊隊長のレッテルが貼られている。 「よく言う、確かに腕で言ったら俺のほうが上だ、しかしお前には戦術があるだろう?俺が化け物ならお前は怪物だ、おまえは戦場より司令部のほうが似合うかもな」 |
アナスタシア | 10/30 11:33:15 | 6126cfqTD33/q8uMA||181 | ||
「あ〜無理無理 めんどくさい」 アナスタシアはそっけなく答える。その答えを聞いてソレッドは苦笑している。 さてこの二人の関係は一言で言うと幼馴染である。一見反対の正確だがそれが幸いか馬がよくあう。 周囲の目には英雄と落ちこぼれが一緒だと奇異の目で見られるが二人とも別に気にしない。 「ただ、今はイクサヤ帝国に侵攻する直前だから士気を下げるのだけはやめてくれよ」 「後方待機でお給料もらえるなんて幸せ♪」 軽口を叩き合っていると当然 |
アナスタシア | 10/30 11:33:24 | 6126cfqTD33/q8uMA||130 | ||
「ソレッド様イクサヤに向けての最終会議です、アナスタシア様も司令部へ」 淡々と語る美女、名は華奈 ソレッドの片腕として第一聖騎士隊の副隊長を任されている、額の汗を見るからに走ってきたのだろう。 「わかったすぐ行く」 「はいは〜いいきますよ」 本当に正反対な二人だ。 |
アナスタシア | 10/30 11:33:52 | 6126cfqTD33/q8uMA||985 | ||
会議室にはそれぞれの隊長をはじめ、全体を統括する参謀ネムローの9名だ。 作戦の内容をネムローがかたる 「敵イクサヤ帝国の首都陥落が最終的な目的だが、それにはいくつかの都市を占領しなくてはならない、まず手始めに ここを落とす」 とネムローは地図を指差す、そこはイクサヤ帝国最東にある防衛基地アラリスだ。 ここは対ロース国第一防衛ラインなだけあってそこそこの兵力、城砦が存在している。しかしもともとの兵力差がロース15万 イクサヤ6万でありそこそこといってもたかが知れている。 「ここを第一聖騎士隊を中心に第二、第三とで落としてもらいたい、第四〜第八聖騎士隊は本国の防衛だ」 |
アナスタシア | 10/30 11:34:5 | 6126cfqTD33/q8uMA||451 | ||
たしかに第一聖騎士隊に第二、第三が加われば数は3万 敵は多く見積もっても1万5千 がいいところだろう。 ほかの隊は自国防衛と言われているが、事実上必要ないと判断されたのだろう。 「指揮はソレッドがとってくれ」 ネムローはそういい会議を締めくくろうと席を立つそぶりを見せた。その時 「ネムロー様、第八聖騎士隊を遠征軍の後方に回してくれませんか?」 アナスタシアが珍しく意欲をみせる。 |
アナスタシア | 10/30 11:34:17 | 6126cfqTD33/q8uMA||598 | ||
「おやおや 落ちこぼれ隊長どのがどういった風の吹き回しで?たかが800の第八聖騎士など役に立つとは思えませんが?」 あからさまな嫌味を浴びせたのは第二聖騎士隊隊長アルスだ。 「少し気になることがありまして・・・」 (がまんよ私!頭の中ではすでに抜刀しておりアルスの首と胴がわかれている) 「ふむ、きになることとな・・・・わかった久々に意欲も見せたことだし活躍を期待していいんだな?」 ネムローはアナスタシアを見据える |
アナスタシア | 10/30 11:34:30 | 6126cfqTD33/q8uMA||942 | ||
「はい。」 そうこたえるとネムローはニヤリと微笑み 「会議は終わりだ、決行は5日後各自準備をおこたるな!」 その言葉を合図にゾロゾロと部屋を退出していき、残ったのはアナスタシアとソレッド。 「きになること?なんだそれは」 「内緒♪」 釈然としないままソレッドも出て行きそれに続く形でアナスタシアも部屋を後にした。 この五日後予定道理ロース国はイクサヤ帝国に向けて進軍を開始、後に第一次アラリス会戦と言われる |
アナスタシア | 10/30 11:34:55 | 6126cfqTD33/q8uMA||401 | ||
以上で序章は終わりですw |
くにまる | 10/30 16:22:7 | 2202cfwKIgBablNMk||962 | ||
いい感じですね。 会話が小粋で行き届いている感じです。 がんばってください。 |
アナスタシア | 10/30 23:16:58 | 6126cfqTD33/q8uMA||645 | ||
ありですwがんばります |
華奈 | 10/31 15:41:1 | 2102cfXbQ7HfLWz7g||617 | ||
こんにちわw感想遅れてすみません^^; すごい面白そうです!!続きが楽しみです! てか、私出てる〜キャー ヾ(≧∇≦*)〃ヾ(*≧∇≦)〃 キャー しかも美女だなんて・・・。嬉しいです^^ でわ、次回も楽しみにしております。頑張ってくださいね! |
マスター零 | 10/31 17:28:4 | 2031cf89aPdItRgPo||769 | ||
ふぅw 次回が楽しみです^^ |
ネムロー | 11/2 19:6:3 | 2184cf6kz1sg9IbCE||201 | ||
やばいほど感想がおくれてすみません^^; がんばってください^^ |
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