3485 | 風吹くとき | 弥月 | 11/11 16:42:50 | 2194cfHbfHKdEaBLw |
一部一話 http://chibifantasy.com/bbs/t12-3024.html 一部二話 http://chibifantasy.com/bbs/t12-3048.html 一部三話 http://chibifantasy.com/bbs/t12-3072.html 一部四話 http://chibifantasy.com/bbs/t12-3094.html ニ部一話 http://chibifantasy.com/bbs/t12-3125.html ニ部ニ話 http://chibifantasy.com/bbs/t12-3149.html ニ部三話 http://chibifantasy.com/bbs/t12-3175.html 二部四話 http://chibifantasy.com/bbs/t12-3206.html 二部五話 http://chibifantasy.com/bbs/t12-3234.html |
弥月 | 11/11 16:46:19 | 2194cfHbfHKdEaBLw||92 | ||
二部六話 http://chibifantasy.com/bbs/t12-3272.html 二部七話 http://chibifantasy.com/bbs/t12-3387.html 二部八話 http://chibifantasy.com/bbs/t12-3427.html 二部九話 http://chibifantasy.com/bbs/t12-3461.html ついに十話w 皆様感想ありがとうございます! さ~てw今日も頑張りましょうw 二部十話【決勝戦】 |
弥月 | 11/11 16:48:39 | 2194cfHbfHKdEaBLw||422 | ||
「暇だねぇ」 「暇ですねぇ」 先ほどから二人は、一歩も動いていない。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 七回戦目、十回戦目もウィンは難なくきりぬけ、ついに決勝戦へと来た。 決勝戦にくるまでに、計5人の人が死んだ。 もちろん、ウィンは誰も殺してはいない。クレシアにいたっては、相手が 戦いもせず降参を認めたほどだ。クレシアは手出しもしない。 ウィーーガーー・・・・ザザザザザ どこからか、ノイズ音が聞こえる。 |
弥月 | 11/11 16:50:39 | 2194cfHbfHKdEaBLw||331 | ||
「ついに来ました。決勝戦・・・」 次に聞こえたのは、あの謎の声。 「ただ殴りあい、ただ斬りあい、それを見るのが私の幸せでございます。 それゆえ、私はこの大会を毎月開いていました。しかし、今日ほど、今日ほど 決勝戦に期待をふくらませたことはないでしょう」 「いまさらっと・・・変人めいたことを言ったような」 そんな風花の呟きは、リンネぐらいしか聞いていない。 皆、この謎の声の持ち主と同じ考えなのだ。 |
弥月 | 11/11 16:52:55 | 2194cfHbfHKdEaBLw||809 | ||
「初出場にもかかわらず、誰一人殺すことなく決勝戦へたどりついた おそるべきルーキー、ガルゼ=ウィンに、 この大会の常連であり、毎回決勝戦は、愉快なパフォーマンスで観客を驚かせ、 喜ばせるウツェ=クレシア。これほどまでに楽しめる戦いは無いでしょう!」 ウオォォォォ!と、風花の隣にいた男性客が獣のような唸り声を上げる。 「久しぶりかも・・・あんな声を聞いたのは・・・まだ耳栓つけなかったのに」 最初の方は耳鳴りがしていたのだが、今はもう耳がなれてしまった。 |
弥月 | 11/11 16:54:37 | 2194cfHbfHKdEaBLw||398 | ||
しかし、「うるさい」ことに代わりはないので、風花は 耳栓をもってくるようになった。 そんな風花をよそに、リンネは涼しい顔で耳栓もつけず、 謎の声の話を聞いていた。 「新春トーナメント戦決勝戦、始まりです!」 そこでサッと風花は耳栓をつける。 予想道理、大絶叫がこのあとには聞こえた。 完全にはふさげなかったが、つけないよりはかなりましだ。 あまりの大声に椅子がゆれる。 そんな中でも、リンネは涼しい顔・・・・よりは、少し険しくなっていた。 |
弥月 | 11/11 16:55:47 | 2194cfHbfHKdEaBLw||68 | ||
「ファイト!」 カン、カン! 戦場では、ウィンの剣とクレシアの剣が激しくぶつかり、 大きな、そして高い音がひびいている。 それは、舞のようでもあった。 あまりの激しい攻防戦に、観客は声をも出せない。 「おぅ。けっこうやるじゃねぇか」 激しい戦いの最中だというのに、クレシアは観客には届かないほどの声 で言う。 |
弥月 | 11/11 16:56:35 | 2194cfHbfHKdEaBLw||552 | ||
「・・・お前もな」 少し息切れはしているものの、二人とも汗一つかいていない。 「そりゃ、光栄だ」 ハハハと笑って言うと、クレシアは構えを少し変えた。 さっきまで体の前に縦で構えていた剣を、今度は 横ににする。 「・・・・・」 何が起きるか分からない今、ウィンはうかつに動くことが出来ない。 「へっこれを使うのは久しぶりだからうまく出来るかどうか分からねぇけど、 これぐらいやらなきゃあんたは倒せそうにないんでね。少し戦えば分かるさ。 実力なんて」 |
弥月 | 11/11 16:57:52 | 2194cfHbfHKdEaBLw||511 | ||
ここまでは自信満々に、観客席まで聞こえるほどの声で言う。 「・・・・まぁ、あんたが何にもしてこなきゃ俺もできねぇんだけどよ」 ウィンに聞こえるか聞こえないかほどの小さな声で、ボソリと言った。 「暇だねぇ」 「暇ですねぇ」 決勝戦始まってから、これで「暇」と言ったのは三回目だ。 あれから何十分がたっただろうか・・・・ウィンもクレシアも一歩 もうごかない。 |
弥月 | 11/11 16:58:35 | 2194cfHbfHKdEaBLw||323 | ||
先ほど、期待して待っていた観客数人ほどが帰った。 風花の隣にいる男性客は、もうがまんの限界のようで、額に 血管が浮いて出ている。 (ヴ~・・・私は八つ当たりされてしまうのだろうか) そんな心配をしていても、暇なものは暇なので、風花はあくびをしてしまう。 ───これがいけなかったのだろうか。 隣の男は、大声をあげて暴れだした。 |
弥月 | 11/11 17:1:22 | 2194cfHbfHKdEaBLw||235 | ||
これにて十話終了。 暴れだした男、この先予想もつかない展開に! ・・・はさすがに無理ですが(w)できるかぎり頑張りますw 感想、指摘など、待っています^^ |
雷木 | 11/11 19:8:28 | 2118cf.CAQIaOP4OQ||56 | ||
あぁぁw暴れだしとるやんw よほど我慢づよくないんですねw おもしろかったっすw |
弥月 | 11/12 21:13:14 | 2194cfHbfHKdEaBLw||309 | ||
感想。ありがとうございます^^ ん~でもさすがに何十分と 待たされたら怒るかもしれません・・・ ん?私はそういうときどうするかって?(キイテナイ キイテナイ ふらふらどこかへいくか、 本読んでますw |
リアナ | 11/15 17:57:59 | 2115cf7u74Ay3zW1.||77 | ||
暴れだした男の名前知りたいです。あと、二人の(ウィンとクレシア)本名、初めて知っちゃた。次回も楽しくよませていただきます♪(お絵かき掲示板のコメントどうもありがとうございます)ではでは♪ |
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