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351KIA―ズパングの少女―』ピゅナ5/23 14:0:02221cfQM6pKhx3mm2
○●○あらすじ○●○
ズパの少女・チナツはモンスターの「国の番人」に襲われそうになったところを
偶然通りかかった冒険者・キア(全身バットマン装備)に助けてもらう。
お礼をする為、街案内をすることになったチナツだが途中でキアに冒険したいかを
尋ねられ、チナツが肯定するとキアはチナツを抱えてお寺へと走り出した。
そして大勢の人が見る中、キアはチナツ誘拐宣言をしてその場からチナツと共に
消えたのだった。

ピゅナ5/23 14:6:322221cfQM6pKhx3mm2||879
真っ白になり、やがて視界は真っ暗になった。
スッと瞳を開けると、そこにはチナツにとって別世界のような景色が永遠と
続くかのように広がっていた。
「あ…れ?」
鮮やかな草原が広がり、所々には花畑があった。
空を見ると大きな虹がかかっていた。
「城下街の花畑…?」
チナツはテレビなどで目にしていた場所の名前を呟いた。
城下町はチナツにとって憧れの地だ。
「うぅ〜ん。似てるけど違う。ここは《虹の草原》さ」
少し高く、澄んだ声が聞こえた。
「キ…アさん…」

ピゅナ5/23 14:13:562221cfQM6pKhx3mm2||568
振り返るとキアがそこに立っていて、チナツに微笑みかけていた。
顔の黒いマスクは取っていた。
チナツは危うく、何故自分がここにいるのかを忘れるところだった。
「ごめんね、驚かせちゃって。…怖いかい?」
チナツはついさっきまでの事をまるで遠い記憶を引っ張り出すように、思い出していた。
それから、黙ったまま首を横に振った。
「最初はとても…。でも今は、とっても…ワクワクしています」
それを聞いたキアは、ふぅっと安堵の表情をみせた。
それからあの暖かい瞳でチナツをみつめた。
「……よく似てる」
キアはチナツを見ながらもどこか遠い目をして呟いた。

ピゅナ5/23 14:22:592221cfQM6pKhx3mm2||785
「えっ…?」
「あぁ、いや、何でもないよ。さぁ、冒険を始めようか!」
キアは手にしていた杖を軽く持ち上げ、首を傾げた。
《冒険》という言葉にチナツは胸を高鳴らせ、大きく頷いた。
「よし。じゃあ、まずあの森を抜けようか」
ふらりと歩き出したキアに、チナツは慌ててストップをかけた。
「あっ、あの!わたし、武器とか持ってない…」
それを聞いたキアは、あぁそうだったと言ってからアイテムペンダントから長い槍と
青くキラキラと輝く盾を取り出した。
「はい、これ。敵からドロップしたヤツだけど、よかったら使って。持てるかな?」
キアはそう言うと、それらをチナツに差し出した。

ピゅナ5/23 14:31:102221cfQM6pKhx3mm2||652
チナツはドキドキしながら受け取り、右手左手とそれぞれに装備した。
「大丈夫みたいだね。その槍はロングスピアで、盾は青銅の盾だよ。
 …ペットはすぐ捕れるから安心して」
キアは楽しそうにそう言うと、チナツに軽くウィンクした。
どくんと胸が鳴ったのをチナツは感じていた。
同時に、何故かなんとなく、懐かしい気持ちになったのも感じて不思議な気分になった。
「っと!チナツちゃん、記念すべき最初の敵だよ。頑張れる?」
キアの前に、1匹の小鹿が立っていた。
赤くて可愛かった。
「レッドファウンだよ!さぁ、攻撃して」

mei☆5/23 14:36:562191cfgmXXHjK6tiY||850
あ、待ってましたぁ〜(^∀^*♪

ピゅナ5/23 14:41:432221cfQM6pKhx3mm2||645
チナツは少し躊躇いつつも、ロングスピアをレッドファウン目掛けて振り下ろした。
「っや!」
しかしその攻撃はひょいっとかわされてしまった。
後からキアのペットのブルーチビどら2匹がキアのポケットから飛び出してきた。
1匹はレッドファウンの前へ、もう1匹は気付かれないように後ろへまわった。
「キュウッ!」
レッドファウンが目の前の1匹に気を取られている隙に、うしろのブルーチビどらが
思いっきり噛み付いた。
「ンゲエェェエエーー!!」
レッドファウンはビックリし、その場を足早に逃げていった。

ピゅナ5/23 14:51:12221cfQM6pKhx3mm2||948
「あーあ。仲間にはなってくれなかったね。…でもチナツちゃんの攻撃はなかなか
 だったよ。当たってたら強打になってたよ」
「有難う御座いますっ。ペットはいいです、アルと甘栗くんがいるから…」
そう照れくさそうに言いながら、チナツは言葉を続けた。
「わたし、祖父に鍛えられてたんです。よくズパの草むらで戦ってたりしました…」
言い終わってから、チナツは後悔するような顔をみせ、うつむいてしまった。
キアは深くため息をついた。
「…今からそのおじいちゃんの所へ行こうと思っている…」
「っ?!えっ…?」
ビクッとして、チナツは顔を上げた。

ピゅナ5/23 14:56:312221cfQM6pKhx3mm2||155
「君のお母さんから出かける前に聞いたんだ。チナツちゃんは朝、何を探していたのかって」
ぽんとキアは優しくチナツの頭に手をのせた。
「…」
チナツはまたうつむいた。
「探していたのは大好きなおじいちゃんの《カタミ》だったんだってね。
 …《イルカの腕輪》だよね?」
チナツは仕方なさそうにゆっくりと頷いた。
それから何かを思い出したように、ぱっと顔を上げた。
「おじいちゃんの所へ行こうって言いましたよね?」
「うん、言ったよ」
キアは優しい瞳でチナツを見ながら答えた。

ピゅナ5/23 15:2:532221cfQM6pKhx3mm2||243
「それって…、おじいちゃんの所に連れてってくれるってコトですか?!
 わ、わたし、おじいちゃんに会えるんですかっ?」
いつもになく、チナツは声を荒げた。
「おじいちゃんに会う為なら何でもします!どうなったって構いません…!!
 …死ぬ覚悟だって…ありますっ」
チナツはうる目で必死に言った。
キアは今までに無い、チナツの迫力に一瞬目を丸くした。
しかしまた、いつもの優しい瞳に戻った。
これにはチナツが驚いた。
「違うよ…。そんな事をしたら、今度はおじいちゃんが悲しむ。…ついておいで」
それだけ言うと、キアはまた歩き始めた。

ピゅナ5/23 15:5:102221cfQM6pKhx3mm2||84
その後をブルーチビどら達2匹がトテトテと追う。
1匹が心配そうに一度だけ振り返った。
「………」
チナツは少しの間呆然とし、それからブルーチビどら達の後に続いた。

ピゅナ5/23 15:13:392221cfQM6pKhx3mm2||798
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
mei☆ さん待ってて下さって有難う御座いますww
前回説明し忘れましたが、アイテムペンダントというのは私が勝手に創りだした
アイテムを30個だけ収納するものです。
迫り来るテストの中、書かせて頂きました〜。(やばいぞぉ〜;;)

前回レス下さった
フォウむらさめさん*アーヤさん*花枕さん*あおいさん* mei☆ さん*ぷっちさん
本当に有難う御座いました〜励みになります♪
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

花枕5/23 15:18:462202cfuotXbaIMUgg||888
おもしろいです〜〜!!
キアかっこいい・チナツかわいい(*>v<*)
テストがんばってください!!!
あと、小説の感想ありがとうです!!!

mei☆5/23 15:23:302191cfgmXXHjK6tiY||409
今回も面白い
ペンダントの発想もいいですね〜♪
テスト頑張って下さいねぇ☆

アーヤ5/23 15:36:522202cfC0oZCSVrxj2||601
今回もまた面白い!!キアはいったい何処へ行こうとしているのか・・・
やっぱり続きが気になりますww
お互いテスト頑張りましょう!!

フォウむらさめ5/23 21:58:252202cfI1GhJXwa7WU||131
どこへいくんだろ
気になりますねがんばってください(・∀・)

ピゅナ5/24 21:37:552221cf3rKV/F87Mpk||394
花枕さん>こちらこそ毎回有難う御座います!!もう感謝しまっくておりますww
     キャラに魅力を感じて頂けるなんて嬉しい限りです^^

mei☆さん>わぁ〜!今回のも楽しんで頂けましたか?!(*´ω`*)
       ペンダントの発想、褒めてもらえるなんて凄く嬉しいですww

アーヤさん>きゃ〜〜ww面白いですか?!ここからが見せ場なので良かったです♪
      はい!テスト頑張りましょう^^

フォウむらさめさん>何処へ向かっているのかはお楽しみに♪
          いつも応援有難う御座います!!感謝☆感激ですww

有芽5/25 18:11:422182cfD2WKtSEYqq6||971
おもしろい☆-(ノ〃゚ω゚)八(゚ω゚〃 )ノ

早く続き読みたいッスね〜ww

ピゅナ5/26 20:52:112221cfP9lLmI2.zAg||792
有芽さん>うひゃ〜ww有難う御座います(*´ω`*)
     関係ナッシングですが、有芽さんの装備めちゃくちゃ可愛いですwうさ姫様〜


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