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3555僕の日記。P2くにまる11/21 13:19:482202cfwKIgBablNMk

「失礼しまーす!」
職員室にとどろく爆音が一つ。
平和で、ぼけてた職員室は一瞬で緊張と悪寒にその空気を変えた。
パソコンのデスクを見ていた一人の先生は慌てて電源を落として何か書類を書いていた一人の先生はその紙束を宙に放り投げてコーヒーを飲んでいた一人の先生は目を剥いてせき込んで話し込んでいた二人の先生は爆音と同時にあつらえたように同じ顔しておびえた小動物の様にビクッと振り向いてその音量にガラスは震えて棚からものは落ちて・・・
・・・もうやめよう。

くにまる11/21 13:20:52202cfwKIgBablNMk||507

そして、僕は先生方の不幸で生と死の選択を常に問われる職員生活に同情を禁じ得ない。・・・幸あれ。
ところで、今気ずいたんだけど・・・みんな同じ様な目で僕を見ないか?
へー。なになに?


くにまる11/21 13:21:32202cfwKIgBablNMk||976


「お前も災難だな。」

くにまる11/21 13:21:212202cfwKIgBablNMk||898
・・・・同情されていたのは僕の方だったか・・・・。
心の声はかく語り。
「だったら何とかしろ!」
まったく!仮にも教師免許とってんだろ!
おい!そこの道徳主任!この人間性の欠片もない「魔法少女」(アポロ11号)に
すこしは人間性を教えてやれ!
んでもってそこの指導教員!こいつの素行を何とかしろ!お前も昔は不良学校でならしてたん
だろうが!小娘ごときにまごつくんじゃない!いつもの偉そうな態度はどうした!
そうだ!いけ!いくんだーー!!



くにまる11/21 13:21:362202cfwKIgBablNMk||842
と、心の中で妙なテンションで先生に激励を送る16歳の哀れな少年を置いて、地球は回ってる。
香奈は僕の襟首を掴んで、引きずるようにして一人の先生に向かっていく。
先生ちょっとびびってるよ。こりゃ何年か寿命縮んだな。
「お前も人のこといえた質か?」
皮肉な自分が自虐的に呟く。
「ん?なんか言った?」
香奈が、振り返って腰の辺りにある僕の顔を見下ろす。
この力を抜いた状態で、体重を最大限に生かせる姿勢が僕の唯一必死の抵抗だったのだが、
もと剣道部の香奈の握力と脚力の前には及ばず。無念。
「別に。ところでお前、何かおかしいと思わないのか?」
冷たく言い放つ。


くにまる11/21 13:21:502202cfwKIgBablNMk||635
「ん?別に。いつもと変わらないじゃん。」
さも当然、としたり顔の香奈。
い、いつもこうなのか・・・。
んー、この状態が普通ってコトは・・・。
あ、そうか。そうでしたか、そうでしたか。
初めての先生方の対応と全く変わらないんだ、この状況。
「いや、だからさ、その〜・・・先生の他の生徒に対する対応と比べてだ。」
「うん、なんか私が行かないとみんなネガティブだよね。」
「・・・・。」
絶対違うと思う。てか気付け。
「お、おう香奈。なんか用か?」
冷や汗が隠せない先生は必死の虚勢で話す。


くにまる11/21 13:22:42202cfwKIgBablNMk||265
この演劇部顧問の男性職員は、

・・・えーと、フルネームはフルネームっと。
う〜ん、だから・・、あ〜・・・。だめだ、思い出せない。
「うん。鬼熊先生、これ。」
あ、思い出した。この筋肉ムキムキの胸板逆三角形マッチョマンは

鬼熊 岩蔵(おにくま がんぞう)

体格も所属部活も名前もいろんな意味でサイコーの先生。
でもそれを言うなら存在自体がすでにネタ。


くにまる11/21 13:22:232202cfwKIgBablNMk||369
香奈は、ひらひらしている二枚の入部届け(二枚とも明らかに同じ筆跡)を提出する。
あ〜僕、今凄い喪失感。
なんかものすごい大切なものを盗られたような、そんな感じ。
ヤッタネ☆



くにまる11/21 13:22:502202cfwKIgBablNMk||590
先生は、僕の方を見てちょっと考えたふりをする。
いや、いいんだ。いいんですよ先生。もう答えなんて分かってますから。
「おう。じゃあ、入部届けな。確かにもらったぞ。いやー助かった助かった。今年は入部希望者が
異様に少なくてな。今年のコンサートは中止になる予定だったんだ。いやー助かった。」
鬼熊め。気圧されやがった。
「じゃあ、部活は放課後すぐにな。部員の紹介もするから必ず来いよ。」
「はい!先生。」
「・・・・了解です。」
そして、僕と香奈はまるで台風の通った後みたいになった職員室を、でる。
いや、雰囲気から考えて追い出されたと言うことか。
「良かったね!部活入れて。」


くにまる11/21 13:22:582202cfwKIgBablNMk||105
香奈は満面の笑みを浮かべて振り向く。
制服のスカートが綺麗な円を描いた。
僕は思う。
お前はな!
でも・・・・このシチェーション、悪くはないか。
そう、実際香奈はかなり可愛い部類に入るのだと思う。
まあ、僕はこの言葉を忘れない。
「綺麗なバラには刺がある。」
僕にとっての香奈、香奈にとっての僕。
どうなんだろうな。いや、こんなコトを考えてる時点ですでに決まっているか・・・。



くにまる11/21 13:23:252202cfwKIgBablNMk||983


そして日は暮れて、夕日が校舎を照らす。
黄色の空にどこかでかかれた誰かの日記のページが舞って行くのを
僕は、見つめていた。
空は雲が浮かんでる。



くにまる11/21 13:27:522202cfwKIgBablNMk||552
「あとがき」

どうも。連載二話目。
てか文が稚拙ですね。もうちょっと文体変えますかね・・・。
ここまで読んでくださった方、読み苦しい文をどうも失礼しました。
と同時に、ありがとうございます。
 要望、感想、批判、中傷、冒涜。(ネガティブですね)
ありましたら、お書きください。
舞ってますから。


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