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3577青い空と休日亜瑠華11/23 10:31:562227cfpjgSY.MTSRQ
戒め、DREAM=REAL から続いています。

これは、2人が結婚してからのお話です。

亜瑠華11/23 10:32:512227cfpjgSY.MTSRQ||967
「涼兄、起きて。」

朝の光がカーテンを空けた途端に部屋中に広がる。

「ね、朝だよ。起きてよ、いい天気なんだから。」

二人分の大きなベッドに一人で眠ったままの涼を揺する。

「起きてったら。」

「・・・キスしてくれたら起きる。」

亜瑠華11/23 10:37:72227cfpjgSY.MTSRQ||227
布団の合間から顔だけ覗かせて里緒を見上げる。

結婚して一ヶ月が経った。

あれからは、親を説得するのにちょっと大変だったけど。

諒はいつでも変わらず里緒の傍に居て。

二人で乗り越えてきたことはたくさんある。

「もう。しょうがないなぁ。」

亜瑠華11/23 10:37:332227cfpjgSY.MTSRQ||964
甘えん坊の旦那さまに里緒は大袈裟にため息をついて見せる。

髪を零れないようにかきあげて。

ベッドに手をつくと上体を屈める。

触れ合わせた唇は、温かい。

ちゃんと触れたのを感覚で確かめて。

離れようとした途端、ぐいっと後頭部を押さえられた。

亜瑠華11/23 10:37:522227cfpjgSY.MTSRQ||475
「んぅ!?」

突然の重力に、バタバタと手足を動かすけれど、虚しくシーツを滑るだけ。

温かい唇が、熱くなる。

熱が唇を伝って脳を侵していく感覚に。

里緒は抵抗できなくなっていた。

小さく離れてはまた重ねて。

亜瑠華11/23 10:38:102227cfpjgSY.MTSRQ||506
確かめるみたいに何度も何度も唇同士が滑りあう。

柔らかく下唇を噛んで、亮はやっと理緒を解放した。

「おはよ、里緒。」

身体を越して亮は微笑む。

ぐったりとベッドに突っ伏す里緒。

「もぉ〜涼兄ってば・・・。」

亜瑠華11/23 10:38:412227cfpjgSY.MTSRQ||873
「こら、違うだろ。」

ん?と顔をあげた里緒をベッドの上に抱き上げる。

「俺はもう涼兄じゃないって何度も言ったろう。奥さん?」

「あ・・・。」

しまった、と言うように里緒は口を押さえる。

そんな里緒を諒は軽く睨んで見た。

亜瑠華11/23 10:39:42227cfpjgSY.MTSRQ||532
「だ、だって仕方ないじゃない。涼兄って呼んでた時間の方が長いんだから・・。」

慌てて弁解するさまが可愛くって、ますます困らせてみたくなる。

「じゃあ、いつまでも兄のままの方がよかった?」

困らせたくて言っただけ。なのに。

一瞬里緒は驚いたように目を見開いて、傷ついた表情をした。

「どうして、そんなこと、言うの・・?そんなこと思うはずないじゃない!」

亜瑠華11/23 10:39:292227cfpjgSY.MTSRQ||125
続きは、近いうちにここに書きます。

デュエル11/23 12:17:202201cfQDBvwRg3JWs||554
なんか新婚話みたいだw

少年11/23 13:59:462102cf9TlJRHIDnpI||62
なんかいいようなわるいような

亜瑠華11/24 14:14:252227cfrI9aWCf05J2||122
大きな瞳に涙が揺れて、亮は焦る。

「ごめん、今のは俺が悪い。ごめん、里緒。」

「本当の、お兄ちゃんだったらどうしようって、すっごく悩んでいたの、知ってるくせに・・。すっごく好きだったから、辛くて、いっぱい泣いたのも、知ってるのクセに・・・!そんなこと言うなんて・・ひどいよ!!」

ぼろぼろと泣き出した里緒を諒はぎゅっと抱き寄せる。

「ごめん。」


亜瑠華11/24 14:14:512227cfrI9aWCf05J2||734
泣かせたくないのに、泣かせてしまった。

ずいぶん強くなったけど、本来里緒は泣き虫だったのを思い出す。

「俺も、里緒が妹じゃなくってよかった。じゃなかったら今ごろ俺は・・・二度と里緒に逢わなかっただろう。」

「・・・ど、して・・?」

「お前が好きで好きでたまらなくって、自分を抑えられる自信がなかったろうから。」

優しく里緒の髪を指に絡める。

亜瑠華11/24 14:15:282227cfrI9aWCf05J2||73
「私も・・・涼が、とってもも好きで好きで、どうしようもないよ?」

きゅっと首にしがみ付く。

「俺もだ。」

「うん。」

抱きしめあって伝えあう。

お互いの心を。

亜瑠華11/24 14:15:522227cfrI9aWCf05J2||746
「さて、さっきのお詫びに里緒の行きたい所どこでも連れていこう。」

車のキィを手に里緒を見る。

「どこ行きたい?」

「え・・うーん・・。」

天気のいい休日。

医者である諒にはまともな休日なんてそうそうないから。

亜瑠華11/24 14:16:222227cfrI9aWCf05J2||121
「ん?どこか行きたくて俺を起こしたんじゃなかったのか?」

「え・・と。特にどっか行きたいってわけじゃ・・・。」

ちらりと諒に視線を走らせる。

「せっかくのいい天気だから諒と一緒にいたかったの。」

「?俺はここにいるだろう?」

「じゃなくって。」

亜瑠華11/24 14:16:522227cfrI9aWCf05J2||281
すっと諒に腕を抱きしめて。

「こうしてお話したり、笑ったり、空を見たりしたかったの。」

にこっと笑う。

「・・里緒。」

諒の胸に暖かい風が吹く。

「じゃあ、公園でいいか。」

亜瑠華11/24 14:17:112227cfrI9aWCf05J2||633
「うん!」



空は青く、天気も良くって。

大好きな人が傍にいる、そんな休日。


亜瑠華11/24 14:18:232227cfrI9aWCf05J2||327
これで完成いたしました。けっこう甘いお話です。


デュエルさん、少年さん、感想どうもありがとうございます。

亜瑠華11/24 14:18:372227cfrI9aWCf05J2||749
感想などお待ちしております。

morotyu11/27 16:45:362202cfdjkocGudgWU||121
あ、いつの間に続きが書いてある^^;

読ませてもらいました

最初とこの話の間の作品書いてもらいたかったかな

けど、文体はかわらずいい感じでした

では。

morotyu11/27 16:50:122202cfdjkocGudgWU||279
ああ間違えた、2作目とこの作品のあいだです

亜瑠華11/28 19:36:342202cfqsO1maAX1vQ||597
morotyuさん、どうもありがとうございます。

DREAM=REALと、この青い空と休日の間の話、書いてみようと思ったんですけ

ど・・・。途中で断念してしまいました。私には難しかったです・・・。


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