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363私の光ー最終章ー浅漬け5/23 20:34:12211cfwdGUp7imX5Q
とめどなく溢れる涙と悔しさを 私は隠すことなど出来なかった。
どうして忘れることなどが出来たのだろう。 不思議でしょうがない。
「本当に 本当にごめんなさい・・今まで忘れてて・・・!私 あんな奴と
なんで結婚したのか・・!分からない・・・!私の両親がアイツの両親とコネがあって・・・!無理やりお見合いさせられて・・!あの時何で無理にでも断らなかったんだろう・!私・・本当は・・あのころ・・あなたが好きだった・・のに・・・!!
そしたらこんな事にならなかった・・・!アナタの元に逃げたあの日・・!
やっと自分の居場所が見つかった・・・!それさえ思ったわ!」

浅漬け5/23 20:34:192211cfwdGUp7imX5Q||241
やっと最終章です;;
今までご愛読有難うございました!

浅漬け5/23 20:35:462211cfwdGUp7imX5Q||910
「流宇香がアイツの子でなくて本当に良かった・・!!あんな奴の子だったら
今頃私、流宇香を虐待していたかもしれない!アイツの面影がきっと何処かに残るのだから!それを考えると本当に怖い・・・!あんなに可愛い子に暴力を振るってしてしまうかもしれないなんて・・・!今、流宇香がアイツの子じゃないってハッキリ言えるのも
アナタの元に逃げてそれからあの子が出来たから!今でも覚えてる・・あの時の嬉しさ・・・!」
成海さんも言わずにただただ黙ってそれを聞いてくれた。

浅漬け5/23 20:36:462211cfwdGUp7imX5Q||176
「流宇香の名前を2人で決めたよね・・・!一生懸命2人で育ててたよね・・・!本当に
有り難う・・・!そして・・・ごめんなさい・・・」
私の話が終わった後、成海はうっすらと涙を浮かべて、私にこう言った。
「ごめんな・・・よく頑張ったよ。雪架。ここまで話すのがどんなに辛いか
僕には分からないけど・・・でも やっと自由になったね・・・」
「成海さん・!」
成海は私を抱きしめてくれた。暖かくて強い腕だった。
林檎は溢れる私の涙を舐めてくれた。林檎・・・成海さん・・有り難う・・・!
「雪架。聞いてくれ。馬鹿げてるかもしれないけど・・大切な話なんだ。」

浅漬け5/23 20:37:62211cfwdGUp7imX5Q||280
「なぁに?」
「アイツとの離婚が正式に決まったら・・・結婚してくれ。今度は ちゃんと。」
・・・・!!!かつでここまで嬉しいことがあっただろうか。幸せが私を満たしている。
どうやって返事をすればいいのか分からない。でも自然に私の口が動いていた。
「・・・・はい・・・・。」
「本当か・・・!雪架・・・!」
その瞬間だった。目の前にぱぁっ・・・と。光が射し込んできた。
「え・・・?」
目の前に一人の男の人が見えた。優しそうで 落ち着いてて、何よりも  誰よりも
愛している 見慣れた男性。 彼は 成海。

浅漬け5/23 20:38:252211cfwdGUp7imX5Q||680
「成海・・・・!!!私・・目が・・・目が見える・・・!!!」
「え!?・・・雪架・・僕が見えるのかい・・・?」
「えぇ!・・成海・・有り難う・・本当に・・有が・・と・・うっ・・」
それから後は声にならなかった。愛する人の姿がやっと目に見えて これ以上どんな幸せがあるというのだろう。
林檎も見える・・・!今更だが、なんて可愛いのだろう・・!
「林檎・・ママ、目が見えるよ・・目が見えるよ・・・!」
林檎が私をぺろぺろなめてくる。あぁ・・林檎・・・!成海・・・!
そしてこの時 思いもかけない事が起こった。

浅漬け5/23 20:38:522211cfwdGUp7imX5Q||99
トゥルルルルルルルル・・・・
「電話・・成海さんとってきてくれないかしら?」
「あぁ。・・・もしもし?」
「こちら、鳥風総合病院です!流宇香ちゃんの・・意識が戻りました・・・・!!!」
「・・・・!本当ですか・・・!?」
「それをお伝えしようと思って、電話をさせていただいた次第です!こちらに今すぐ来て頂けるでしょうか?お待ちしております!でわ。」
カチャン・・・
「どうしたの?成海。」
「流宇香の・・・!流宇香の意識が・・・!戻ったって・・・!!」
「・・・・!!!本当・・・?それ・・・!」

浅漬け5/23 20:39:222211cfwdGUp7imX5Q||132
「あぁ!嘘じゃない!本当だ・・・!!病院に行こう・・!」
私たちは急いで家を出た。林檎を連れて。

パタンッ・・ブォォォォ・・・・

「着いた!急ごう!」
期待と不安が頭をよぎる。本当に意識が戻ったのかしら・・
もしかして嘘だったり・・・
そんな事を考えながら病院の扉をくぐった。
「水月流宇香の父です!先ほどお電話を頂いてこちらに伺いました!
「分かりました。445室です。流宇香ちゃん、お待ちしておりますよ!
それと、・・今日だけはペット同伴でいい事に致します。院長には内緒ですよ!」
「有り難う!さぁ行こう!」
事情を知らない看護婦が「ペット」と言ったのも気にせずに

浅漬け5/23 20:40:152211cfwdGUp7imX5Q||215
成海と私は急いだ。流宇香に会うために。
「流宇香!!!」
「ぱぱー!ままー!!」
感動で胸がいっぱいになった。流宇香が元気になって、私たちを呼んでいる・・・!
「流宇香ぁ・・・っ!!」
思わず私は抱きついてしまった。あぁ・・今日はなんて幸せな日なのだろう。
記憶も全部戻して、私に光が射し込んで 流宇香がこの目で見れて、意識を戻して・・!
「ママー!ルウねぇ!お空飛んでたんだよーフワフワしてねー♪
それでねー突然わーっ!てお日様が光ってねー!気付いたらパパとママがいたんだー」

浅漬け5/23 20:40:312211cfwdGUp7imX5Q||796
流宇香にも光が差したんだ・・・!私のように・・
「そっかぁ!流宇香にもお日様が見えたんだねー。」
きっと私の顔は涙でぐちゃぐちゃだろう。成海も目頭を押さえていた。
「先生、この子・・いつ退院できますか?」
「うーん。怪我もなおってるようだしね。一週間後には退院できるでしょう!」
「本当ですか!有難うございます!!流宇香ー。一週間後には病院とバイバイだってー。」
「やったぁ!ままやぱぱとおうちに帰れるんだねー。」
「そうよ・・・あぁ・・流宇香・・・!!!成海・・!林檎・・!」
「雪架・・・!」

浅漬け5/23 20:41:132211cfwdGUp7imX5Q||640
一週間後

「本当に有難うございました・・・なんと言っていいか・・・!」
「いえいえ。こちらこそ有難うございました。流宇香ちゃんがなんで目が覚めたのか
こちらとしてもよく分からないんですが・・」
「いえ。もういいんです。さっ!流宇香!成海!林檎!行こう!」
「・・・なんか今日はやけに張り切ってないかい?」
「うん!だって流宇香が戻ってきた日だもの!お祝いしなくちゃね!
流宇香!病院とバイバイだよ〜。」
「ばいばーい。」
「それでは!お気をつけて。」
「さようならー・・・。」
私たちは車に乗り込んだ。前は見えなかった朝日が眩しく私たちを照らす。
「光・・・か・・。」

浅漬け5/23 20:41:402211cfwdGUp7imX5Q||482
「光・・・か・・。」
「ん?」
「ううん。何でもない。ただ・・ちょっとね。」
「何だい?教えてよ!」
「いーやっ!ねぇ流宇香!」
前とは比べモノにならない幸せが私を満たしていた。

いつも普通に見えている目。たどれば必ず分かる記憶。それをいっぺんに無くした私は
抜け殻も同然だった。でも・・愛する人がいて 私の心を少しずつ、解き放ってくれた。
そして 今は目も治って 記憶もちゃんとある。それがどんなに幸せで
どんなに平和なことか、前の私では分からなかっただろう。
・・・ただあんなときに戻るのはもうごめんだけど。

浅漬け5/23 20:42:192211cfwdGUp7imX5Q||55
私は素也とも正式に離婚して、今は結婚の準備を進めている。満たされている。
光を探し求めて歩いたその先に、待っていたモノは
愛する家族と私の居場所。最初はあんなに辛かったけど 今はもうそんな事はない。
大好きな家族。感謝してもしきれない思いが今募っている。
流宇香、林檎 ・・・そして成海。今私が一番に伝えたいこと。小さな言葉だけど
大きな意味。今言いたい。

「成海、流宇香、林檎。光をくれてありがとう。」  

浅漬け5/23 20:43:22211cfwdGUp7imX5Q||465
コレで私の光 終わりです!
今まで本当に有難うございました!!
また完全版として書くと思うのでそのときは
目を通してやって下さいです;;
でわでわ!

ぷっち5/23 20:52:272224cf1CSvuetFHZY||697
読んでて涙が出てきました・・・
成海さんとお幸せに・・・・

浅漬け5/23 20:59:302211cfwdGUp7imX5Q||931
有難うございます^^
今度ちゃんと清書した話を出すので
そちらも読んでいただけると幸いです^^;

o.y5/23 21:9:362022cfxZlA0FjmEAo||19
面白かったです。次回作期待してますよ

浅漬け5/23 21:13:482211cfwdGUp7imX5Q||951
有難うございます。
とりあえず完全版を書いてから次回作の方は出したいと思っています^^

ikki5/23 21:32:62022cfTynUJGzCEhw||56
感激
マジで泣いてます(*T∀T*)
完全版&次回作、期待してまス

かりんとう5/23 21:51:582182cfAclGXL1eDNM||334
あわわわわわわわわ・・・・
すごい・・・
私なんか足元にも及ばん・・・

ほふー5/23 21:54:92182cfNvJJEAcilV.||958
か、感動です・・・。(T.T)すご〜〜〜い感動しました!!

浅漬け5/23 22:9:502211cfwdGUp7imX5Q||827
風呂入ってる間にこんなに来たw
皆様長い間ご愛読 本当に有難うございました!!
感動していただいた方、
面白いと言ってくださった方、読んでくださった方
皆様に本当に感謝です!

かりんとう5/23 22:12:512182cfAclGXL1eDNM||989
泣くのを必死にコラエテマス・・・つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚

パワポケZ5/24 12:52:532206cfdeg1u1Ae/Aw||512
あーーー、もうマジ感動です><><
これでおわりなんてぇ・・・
でもでも、かなりよかったです!!!!!!
これからも楽しく拝見させていただきマス><

かりんとう5/24 17:48:422182cfIgZXtzXW2wM||536
今チャレンジ中の小説の名前を「明日の光」にしたいんですが良いでしょうか?
私の光に似ているので・・・


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