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3842グランデュール・サーガ―光と闇の血ミラル12/25 13:39:556121cf9IRujNHQu3c
現在グランデュールを舞台にしたお話を書いています。
まだ書いている途中ですが、続きを書きながらこちらに載せようと思います。
よろしく!

ミラル12/25 13:41:336121cf9IRujNHQu3c||605
 「序章 小さな命の謎」

この物語の始まりは、現グランデュール王がまだ王子だった頃、
エルフの血が混ざった娘アナスタシアと共に、
グランデュールの地を旅し、王になるために心身ともに鍛えている時のこと。

ここは死者の国。暗く、恐ろしい土地だ。ここが旅の最終地。
死者の彷徨う魂があちこちにいる。

ミラル12/25 13:42:346121cf9IRujNHQu3c||821
「ああ、助けて下さい……」どこからか呼ぶ声が聞こえる。
シルベストロは彷徨う魂が惑わす声だろうと言う。
だが、アナスタシアはそれでも確かめに行きましょうと言った。
「万が一、それが傷ついた人間だとすれば助けない訳にはいきません」
「シル、俺もそう思うな。彷徨う魂なら倒せばいいだけのことだろ」
お供のレッドチビどらトキシアもアナスタシアに賛成だ。
「2人がそういうのなら仕方ないな」シルベストロはため息をついた。

ミラル12/25 13:43:596121cf9IRujNHQu3c||751
二人が声のした方へ歩いていくと、道端に誰かが倒れている。
「用心しろよ」シルベストロはそう囁くと近づいていった。
「どうしました?」そう尋ねると苦しそうに顔をあげたのは若い女だった。
「この子を……」弱々しくそういうと彼女は力を振り絞って手を持ち上げた。
そこには、まだ生まれてそれほど立っていないであろう赤ん坊が抱かれていた。
「私はオードリット……この子は……シルヴィアミラス」
息も絶え絶えにそういうと彼女の頭はガクッと落ちた。
「アナスタシア、彼女を頼む!」様子を見守っていた彼女は駆け寄ってきた。

ミラル12/25 13:45:276121cf9IRujNHQu3c||666
「ヒール」アナスタシアは彼女の胸に手を当て呪文を唱えた。
手の先から体全体に暖かい光が広がる。だが、彼女は動かなかった。
「だめ……彼女の命はもうここにはない……」
シルベストロもトキシアも声が出なかった。
「この子はどうしようか……シルヴィアミラス」
大きなショックを立ち直ったところで、シルベストロは赤ん坊を見ながら言った
「この子は私たちの娘よ……グランデュールの王女として、育てましょう」
アナスタシアは彼の目を見つめていった。

ミラル12/25 13:46:546121cf9IRujNHQu3c||796
「私はあなたより長く生きることになるでしょうね。
だからお城に行って一緒に暮らすのを辞めようと思っていたけれど……」
そこで赤ん坊を見つめて続けた。
「この子をどこかに預けてはいけないわ。だってあなたに託されたんだもの。
そして、この子には母親が必要なはずでしょう?」
そして再び彼の目を見つめた。
「だから私はエルフの村を離れ城であなたと共に暮らします。だめとは言わないわよね?」

ミラル12/25 13:48:146121cf9IRujNHQu3c||192
「は、好いてたんならもっと前から素直になりゃいいのに。
シルベストロ、あんたがどう思ってるのか気にしてこっちはいい迷惑だったんだぜ」
トキシアは、あきれて物も言えないぜ、とちょっと遠くに離れていった。
「おいおい、トキシア……」彼は困ったような顔をして、アナスタシアを見た。
「僕からも言うよ……僕も君と共に暮らしたい。一緒に居てくれるかい?」
「ええ。もちろんよ!」
二人は喜びの涙に頬をぬらしながら抱き合った。
「ははは、ふたりとも良かったなあ。しかし、あの子の父親は……」
トキシアはちょっと複雑な笑みを浮かべながら2人を見た。

ミラル12/25 13:54:156121cf9IRujNHQu3c||173
                         ―――To be continued.

ミラル12/25 13:56:396121cf9IRujNHQu3c||541
最初は、劇の台本みたいに、名前とセリフにしようかと思ったんですが(簡単だし)
せっかくなので、本みたいに書いてみました。
ただ、横書きなのでちょっと読みにくいかも^^;;

感想待ってます^−^

ミラル12/25 14:8:276121cf9IRujNHQu3c||989
ぁ、ちなみに、ずっと前にシェーラの名前で来てたと思うんですが、
その頃の方はまだいらっしゃるかな。たしか、「KIA」っていう名前のお話をやってた方と合ったことがあると思うんですが^^;
もしも、まだいたら、よろしくお願いしますm(__)m


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