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3869C*C〜あの日の君が残したモノ〜有芽12/27 12:14:382182cfD2WKtSEYqq6
シリーズ紹介でつ♪(*・д・)ノ

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C*C〜あの日の君が残したモノ〜

12月20日
-再会-

http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-3847.html

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有芽12/27 12:15:202182cfD2WKtSEYqq6||407

「真、ちょっといい?」
「ああ?無理無理!あと3分で部室行かなきゃ遅刻なんだよ!つーか結城も急げって!」

有芽12/27 12:15:312182cfD2WKtSEYqq6||952

1年前の、2学期の終業式の日だった。

有芽12/27 12:15:442182cfD2WKtSEYqq6||631


「あ、今日私部活行かないから・・・部活終わった後、会えない?」
「何だよ、サボりか?終わるまで待つならお前も出ろよ」
「ううん、家の用事。部活終わる頃にはたぶん行けるから・・・
 駅前のおっきなクリスマスツリーあるでしょ?あそこ!あそこで待ってる!」
「別にいーけど、いつ終わるか解んねぇぜ?」

有芽12/27 12:16:132182cfD2WKtSEYqq6||258

昼から部活だったから俺は教室で飯食った後でつい居眠りをしてしまった。
目が覚めたのは部活開始5分前で、このところずっと遅刻してた俺は焦ってた。
これ以上遅刻の回数増やしたら部長に何言われっかわかんねぇし。

そんな中、結城に昇降口で呼び止められた。

有芽12/27 12:16:362182cfD2WKtSEYqq6||769

結城が部活に顔出さなくなったのって、丁度この頃だったよな。
それまでは生真面目に働いて部員や監督の受けもよかった。だから結城が1週間くらい
前からいきなり休む回数が増えたことは今でもよく覚えてる。

有芽12/27 12:17:22182cfD2WKtSEYqq6||114

けどその時俺はコートが直そこだってことに気をとられてて、何で結城が部活休むようになったとか、
家の用事が何だとか、いつ終わるか解らない部活に態々時間を合わせて待ち合わせをしようとしたのか、
聞きたい事や気になることは山ほどあったはずなのに、俺は考えもしなかった。

有芽12/27 12:17:112182cfD2WKtSEYqq6||746


「大丈夫。日付変わるくらいまでなら待ってるよ」


有芽12/27 12:17:442182cfD2WKtSEYqq6||786

そう言った結城の顔が、記憶から綺麗に消えている。
言葉だけなら今でも鮮明に思い出せるのに、その時の表情がどうしても思い出せない。
見なかったから、じゃない。俺はその言葉に呆れて笑いながら結城の顔を見た。
なのに、どんなに思い出そうとしても無理だった。
今になって、あの時の結城の言葉と表情が気になってる。



有芽12/27 12:18:282182cfD2WKtSEYqq6||54

12月21日

部活に珍しく旧レギュラーのメンバーが集まった。
3年の先輩達は9月付けで引退したけど、外部受験じゃない先輩はよく部活に顔を出す。
平松先輩なんてほとんど毎日来てるくらいだし。
ただ、一部の人は委員会だなんだって出席は疎らで、こうやって前のレギュラーが8人揃うことは珍しかった。
部活は終り、着替えをしながら「折角だからこの後皆でどっか行かねーか?」なんて言う平松先輩の声を聞きながら、
俺は昨日起こったことを反芻していた。



有芽12/27 12:18:382182cfD2WKtSEYqq6||202

1年前のクリスマスに死んだクラスメイトとの再会。

有芽12/27 12:19:02182cfD2WKtSEYqq6||788


ただ人込みの中ですれ違ったとか、視界の隅に一瞬入ったとかだったら“気のせい”ですませれたのに


確かに、俺は結城と話した。
衝動的に抱きしめた体は温かかった。
確かに、いたんだ。

有芽12/27 12:19:142182cfD2WKtSEYqq6||546

結城はいた。あのクリスマスツリーの下に。

有芽12/27 12:19:282182cfD2WKtSEYqq6||208


「真はどっか希望あるか?」


有芽12/27 12:20:12182cfD2WKtSEYqq6||69


不意に話をふってきた平松先輩に1テンポ遅れて顔を上げると先輩達が俺を見てた。


「希望ってゆーか・・・付き合って欲しいとこがあるンっスけど」


確かめたい。昨日の出来事が単なる俺の夢だったのか
それとも実際に起こったことだったのか。



有芽12/27 12:20:292182cfD2WKtSEYqq6||674

駅前の通りは駅に近づくにつれて人込みの量が増えて行く。
そこら中クリスマスカラーで空気もどこか浮ついてた。
1年前と何一つ変わらない通り。
人込みを掻き分けながら走った道を、まるで記憶を辿るように歩く。
途中色んな店屋を通り過ぎて、その度に平松先輩が「ここじゃねーのかよ」と愚痴を零してった。
そしてやっと見えてきたクリスマスツリーに、俺の足も速まった。
と、平松先輩に腕をつかまれた。


有芽12/27 12:20:492182cfD2WKtSEYqq6||316

「おい、店があるあたりもう通り過ぎちまったじゃん。お前一体どこ行くんだ?」
「いーから黙ってついてきてください!」


あからさまに不機嫌そうな声を出す平松先輩に、俺は思わず怒鳴りつけた。
途端、見開いた目が俺を通り越して、何かを凝視した。
訳が解らなくて反応を待ってると、何かい言いたげに開いた口が声にならない言葉を紡いだ。



有芽12/27 12:21:62182cfD2WKtSEYqq6||258



――結城?



有芽12/27 12:21:402182cfD2WKtSEYqq6||282


俺には、そう動いたように見えた。
平松先輩の視線を追って振り向くと、あのクリスマスツリーの下に結城が立ってる。

「結城・・・?」


有芽12/27 12:22:312182cfD2WKtSEYqq6||551

囁いたのは平松先輩じゃなく、隣にいた副部長だった。
その一言に視線が一気に副部長に集まった。


「こ、高坂・・・見えてるよな!あそこ・・・」
「え?じゃぁ、あれ見間違いなんかじゃ――」


言葉を続けた平松先輩と原先輩。
それに答える間もなく藤枝のトコへ駆け出した部長。
続く先輩達。



有芽12/27 12:22:512182cfD2WKtSEYqq6||706

その時俺は確信した。
結城は確かにそこにいる。
見えてるのは俺だけじゃない。



有芽12/27 12:23:92182cfD2WKtSEYqq6||491


込み上げてくる嬉しさにも似た感情に、俺の顔は自然と笑ってた。
けど、それも一瞬のこと。
昨日結城が言ってた言葉を思い出して、奇妙な不安が湧き上がった。



有芽12/27 12:23:212182cfD2WKtSEYqq6||512


   『5日間だけ時間をあげるって、誰かに言われたの』


有芽12/27 12:23:442182cfD2WKtSEYqq6||415


何で5日間だけなんだ?


5日経ったら、結城はどうなっちまうんだ?



有芽12/27 12:24:232182cfD2WKtSEYqq6||425



1年前に死んだはずの、クラスメイトを。


to.next...

有芽12/27 12:25:262182cfD2WKtSEYqq6||847
ハイ。
2章目終了ですw

感想、ご意見があったら書き込みお願いしますw

今後の参考に致しますので(。・(エ)・。)ノ

有芽12/27 22:4:232182cfD2WKtSEYqq6||826
あ、ちなみにこのシリーズ、読んでくださってる方がいないならば、中断いたしますが....

ベベル12/28 10:39:542184cfvUX8obuVAzA||816
壁|*´I`)ノ{んはっ!!σ(´Д`●)ぉぃらは読んでます!!!(汗
続きが気になるので是非続けて頂きたく存じ上げますペコリ(o_ _)o))
ってワガママ言ったりしてイイですか?w

む・・・前回の予想「幽霊」はやっぱり違ったみたいですね(恥)
彼意外にも見えていて・・・でも5日間って期間があって・・・
彼女の気持ち、その後の結末、σ(´Д`●)ぉぃらは楽しみにしてますからっ♪
残念っ!!(違 少々ハシャギ気味なのはご容赦下さいまし(o*。_。)oペコッ

ももちぇりー12/28 11:33:162184cfL4.Xpy5uYtk||773
|*´□`)ノ こんにちわ。お初ですかね?w

私は有芽さんの小説全てに目を通しています^^
感想は書いていませんでしたが…orz ごめんなさい(´□`|||)

この話の続き、読みたいです(´∀`*)絶対に(ぁ
気に入った話は保存しているのですが、この話と過去の作品はほぼ保存しています。
有芽さんの小説、私は大好きなのでやめないでください(*_ _)

次回を書いて頂ける事を楽しみにしておりますヾ(´∀`*)ノ


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