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3995ぜひぜひ、読んで下さい〜〜!*ローゼン*1/5 13:37:362211cfRHN38Vw29Uk
前スレに、一日遅れで前編を書いたんですけど・・・誰も気付いてない・・・?

ぜひ、前スレ見てください。読んでください。


続き・・・書きマス!!感想くださいっ!お願いします!!

*ローゼン*1/5 13:38:482211cfRHN38Vw29Uk||860
「リン!?どうした!!」
「ゲホッゲホッ!!ッゲホ!」
咳も出てきた。苦しい・・・!!さっきまで元気だったのに・・・!あんなに楽だったのに、何で!?!
「ゼロォ!!助けてっ!・・!」
「リン!!しっかりしろ!おばさん!リンが!!」
また、意識が遠のいていく。今度こそ本当に・・・死んじゃうの!?

*ローゼン*1/5 13:39:62211cfRHN38Vw29Uk||300
私は何故かこんな事を考えた。どうして一時的に、気分が良くなったんだろう!?
まるで・・・あのマリアの言葉を天が私に聞かせたかったの様だわ・・・。そうよ。私はまだ死にたくない!!

私には、まだやり残した事があるの!!告白したい。ゼロがマリアの事が好きでも、言いたいの・・・。死ぬ前に!!

私の名、リン。凛と咲いて凛と散る・・・!!それが私の運命じゃない??

*ローゼン*1/5 13:39:352211cfRHN38Vw29Uk||489
「リン!」
すごく、遠くでゼロの呼ぶ声がした。私はそれに連れ戻される事なく、深く深くへと落ちていった。


パチリ。
私の瞼が軽々と開いた。
「アレ・・・?」
私、生きてる。

しかも・・・ここはどこ!?
私は、建物も、土も、空も無い、雪だけが降り続く世界にいた。

*ローゼン*1/5 13:39:522211cfRHN38Vw29Uk||382
「こんにちは。奇跡の子。」
「え?」
知らない声がした。
「・・・誰?」
そこには、女の人とも男の人とも取れるような美しい人が立っていた。
その人は全身白でまとっていて、人間じゃない様な気がした。
「私は雪の神。よく来た。さて、お前は奇跡的に選ばれた子だから、試練を受ける権利がある。どう?」
雪の神・・・!雪の神は命の神・・・。私、死ぬの!?

*ローゼン*1/5 13:40:162211cfRHN38Vw29Uk||502
「案ずるな。試練を克服する事ができたら、私はお前の命を奪わない。ただし、おまえが試練を乗り越えなければ、命をいただく。」
「やります!私、やり残した事があるんです。えぇと・・・雪だるまを作るんですよね!?」
「そうだ。ただ、大きければ良いと言うわけではない。」
「え!?でもマリアは・・・。」
すると雪の神様は微笑した。

*ローゼン*1/5 13:40:342211cfRHN38Vw29Uk||753
「あれは迷信。確かに、大きな雪だるまは神様が宿るといわれている。けれど、今回の試練は違う。それに気付く事も試練だ。さぁ、始めろ。丁度良い時になったら、また現れるから。がんばれ。それから、ここは雪が降り続く。あまり長い時間いると、命の糸も途切れるし、寒さで手が動かなくなるからな。」

雪の神様はそれだけ言って姿を消した。


「早く、しなくちゃ。私は、せっかくここに来れたんだから。」
私は、何も疑わず作業に取り掛かった。また、ゼロに会える事を信じて。

*ローゼン*1/5 13:40:522211cfRHN38Vw29Uk||200
「で・・・。雪だるまってどんな物なの!?」
私は、雪だるまを見たことが無かった。ほとんど毎年冬は家の中で過ごすため、雪だるまなんて作った事も見たこともなかった。

けど、もしかしたら小さい頃見た事が有ったかもしれない。

私は懸命に記憶の糸を探った。こんがらがった所を解いて、すごく小さい頃、まだこれほどにも体が弱くなかった頃・・・。

*ローゼン*1/5 13:41:132211cfRHN38Vw29Uk||433
「あれが雪だるまなのー?」
幼い子供の声が響く。
「違うわよ。リン、雪だるまはね本当は見えないのよ。これは、雪の人形。雪だるまは神様だから見えないの。」
「神様なのー?」
「そう。そしてね、冬は寒くて長くいると死んでしまうの。だから、もし、神様に会ったら気をつけて。」
お祖母ちゃんはニッコリ言って笑った。
雪だるまはホントは見えないの。神様だから。

*ローゼン*1/5 13:47:182211cfRHN38Vw29Uk||363
私は雪を細長く積んで、爪で削りながらさっきの神様を思い出しながら雪だるまを作っていった。顔は細かすぎてできないけど、こうしてみるとマリア様みたいで綺麗。神様だ。

「これだけじゃ、なんか違う気がする。・・・神様は、命の神様でもあるのよね・・・。」
今まで、いろんな人にこの試練をやらしたんだろうな・・・。もちろん達成できなかった人もいたかもしれないけど、達成できた人もいたんだよね。そうしたら、助かって、幸せになれるんだよね。

*ローゼン*1/5 13:47:462211cfRHN38Vw29Uk||922
私は、そこにもう2体雪で作った。

べつに、ふられたって良いの。ゼロへの気持ちをこのまま閉まったままほおって置くのは嫌なの。マリアにも、言いたい事があるの。私がここで元気になってマリアにこの気持ちを伝えなゃあの子はずっとゼロに言いたい事が言えないのよ・・・。
私は、まだ生きたい。やりたい事をやりたい!絶対に、絶対にまだ死にたくない!!

もうちょっとででき上がる。

*ローゼン*1/5 13:48:42211cfRHN38Vw29Uk||771
「寒い・・・。」
吹雪になっていた。もう長くいられない。タイムリミットの近づいた証拠だ。
意識はしっかりしていても、体が動かなくなってきていた。指の感覚はなく、もう根性で、勘で体が動いているようなもんだった。

「できた・・・!」
私は小さく呟くと、目をつむった。

*ローゼン*1/5 13:48:212211cfRHN38Vw29Uk||546
「やれやれ、ギリギリだな。」
そこへ雪の神が降りてきた。

「これは・・・。」
雪の神はリンの作った雪だるまを見て目を見開いた。
「これは、私のつもりか。・・・そうだな。これが達磨だと言ったら怒るところだが、本当の雪だるまはこれで正解だ。雪だるまは、雪達磨ではない。ユキダ・ルマだからな。」
そしてふわりとリンを抱きかかえた。

「汝、ルマの試練に受かりし者也。この先病に負ける事無く過ごす事を許可する。」

*ローゼン*1/5 13:48:522211cfRHN38Vw29Uk||959
「元気でな。」

雪の神ルマは抱えたリンを還した。もとのあるべきばしょへ。


「ん・・・」

うっすらと目を開ける。

「リン!!」

*ローゼン*1/5 13:49:162211cfRHN38Vw29Uk||727
ゼロがいた。ゼロが私を見ていた。うっすらと潤んでいる瞳で私を見ている。
「奇跡的ですね。」
医者らしき人はそう言って頷き静かに部屋から出て行った。

ここは・・・病院か・・・。

「よく、戻って来たな。」
「うん。ゼロとマリアのために試練をクリアしたんだから・・・!」
「え?」
「私、ゼロに言わなくちゃいけないことが有ってね、雪の神様に会って試練をクリアして来たの。」

*ローゼン*1/5 13:50:402211cfRHN38Vw29Uk||827
「雪の神様?まぁ良いか。何だ?」

「私、ゼロの事が好きだよ。」
私は意外と落ち着いていた。
「リン・・・。俺・・・」
「良いの良いの。私は知ってるのよ。私は二人の気持ちがわかってるから言えるのよ?ゼロはマリアの事が、好きなんでしょ?」

「・・・あぁ。ごめん。」

*ローゼン*1/5 13:51:32211cfRHN38Vw29Uk||676
「何に謝ってんのよ。マリアも・・・ゼロの事が好きだよ。だから、だからゼロから言いな。私が言えたんだから、ゼロも言えるでしょ?」
私はゼロの目をじっと見据えて言った。

ゼロはしばらく悩んだ後、
「わかった。ありがとな、リン。」
私はこくりと頷いた。ゼロは頷き返すと部屋を出て行った。

*ローゼン*1/5 13:51:262211cfRHN38Vw29Uk||754
その背中は、しっかりしていて、愛しく見えた。けれど、愛しく見えるのはこれで最後。これからは体も丈夫になるし、新しい恋をしようと思うの。

言ったでしょ・・・?私はゼロとマリアのために戻ってきたの。気持ちに嘘はなかったけれど、最初からゼロと両思いになろうとは思ってなかった。
絶対に、マリアと幸せになってよね・・・。

*ローゼン*1/5 13:51:442211cfRHN38Vw29Uk||37
私は、一週間ほどでみるみる元気になった。あの日からのどの痛みも苦しい咳も発熱も起こらない。お母さんもお父さんも、お祖父ちゃんもお祖母ちゃんも、お医者様も看護婦さんも、皆驚いてた。けど、私は大人達にはあの話をしなかった。信じるだろう、信じないだろう以前に、私は決めたのだ。私より小さい、私の様に体の弱い子にそっと教えてあげよう、って。

*ローゼン*1/5 13:52:452211cfRHN38Vw29Uk||286
退院後、私はゼロとマリアが楽しそうに話している姿をよく見た。そして自分も嬉しくなった。2人は私を見てニッコリ笑って駆け寄ってくる。そしていろんな話をしてくれた。
私がまだ弱かった頃、この2人との関係が壊れる事を恐れていたけど全然大丈夫。
思っていたより全然、私たちの友情は固かったみたい。

*ローゼン*1/5 13:53:112211cfRHN38Vw29Uk||196
以前のように、変な気は使わなくなって、たまには軽い喧嘩もした。私は体が丈夫になって、ホントに良かったって思えた。

*ローゼン*1/5 13:53:262211cfRHN38Vw29Uk||5
雪の神様は、雪振る夜にやってきて万物のものに降り立つ。時には遭難者を凍死させたりすることもある。命の神様でもあるから。けれど、ユキダ・ルマの試練を乗り越えればまた日々を過ごす事ができるんだ。
雪の神様に会えるのは、雪の日だけで、会えるのも自分が危ないめにあった時だけどもしあなたが雪の神様に会ったなら、頑張って!!どうしてまだ生きたいかを考えて。そうしたら足りないものがわかるよ・・・。

*ローゼン*1/5 13:53:422211cfRHN38Vw29Uk||754
“ねぇ、知ってる?雪の神様っているんだよ。それはね、命の神様でもあって、もし雪の日に大きな雪だるまを作る事ができたら丈夫に過ごす事ができるんだって!”

*ローゼン*1/5 13:55:232211cfRHN38Vw29Uk||461
☆あとがき☆

終わりです!!なーんか、微妙にハッピーエンドじゃないです・・・。スンマセン。

誰か感想ください!!お待ちしております!

パンダ1/6 14:42:522181cfFQp2p01lezY||74
雪の神様か〜なんかほんとにいたら見てみたい

シホゥ1/10 0:1:472201cfcUUp2.x2Oeo||970
おもしろかったです!

死神の使い11/23 15:22:182031cf1SRJBKciPtU||149
完了希望

555553/10 17:30:142194cfU6pH0Kzzlxo||665

O-O1/3 18:17:422101cfiYanekxmKAI||700
a

―ジータ―3/13 19:6:156044cfEL6OVfXrO1U||126
たたら-


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