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4040ま、のんびりまったり行きましょうやナイト1/8 16:20:22191cfyLX7hgGjQNc
少女をみて、ギルドの髭おやじはこう言った。
「あ〜、ダメダメ。強打さえ出来ないようなひよっこはさっさとお家に帰るんだな」
ぽいっ。
少女は猫の子の様に首の根っこを引っつかまれて、ギルドの外へと追い出された。
「なっ!ちょっと待ってよ!!」
慌てて振り返るが、無常にもギルドの扉は音を立てて閉ざされた。
「・・・・・ぬあぁ〜っ!!」
冒険者を目指し、転職を求めてやってきた少女A―――もとい、セラは怒りの雄叫びを上げたのだった。

ナイト1/8 16:27:432191cfyLX7hgGjQNc||90
「まったく、何なのよあのヒゲは!!」
手近にあった木箱をげしげしと蹴り倒しつつ、セラはひたすらギルドのおやじへの文句を呟き続けている。
はっきり言って、暗い。
「『強打』なんて覚えてなくたって別に構わないじゃないの!そんなにレベル1が悪いっての!?転職させてくれないなんて差別よ!」
無茶なことを言っているが、ギルドに張られた張り紙にはっきりと

  「 『強打』を覚えていない者は転職不可能  」

と書かれているのだが、当然ながらそんなのは無視だ。

ナイト1/8 16:36:382191cfyLX7hgGjQNc||202
そんな彼女の姿を、町の人々は遠巻きに、冒険者たちは白い眼差しでもって見守っていた。
「あーもう、夜中にでも放火してやろうかしら?それともあの髭をこっそり全部そり落とすとか・・・・・」
ぶつぶつと復讐計画を呟き続けるセラは、どう贔屓目に見ても悪党顔だった。
「・・・・・」
そんな姉の姿を眺め、彼女の弟であるサキは他人のフリをしようか本気で悩む。

ナイト1/8 16:41:52191cfyLX7hgGjQNc||185
だが、こんなモノをこのまま放置しておいたら本気で放火でもしかねない。
ヒゲ親父がどうなっても別に構わないが、自分が犯罪者の家族として白い目で見られることになるのだけは避けたい。
(やっぱり、この姉をどこか珍獣マニアにでも・・・・・)
セラの弟らしく、サキも自分のことしか考えない人間だった。
姉を姉とも思っていない。
「あああ、あら〜サキじゃない。何しに来たのよぉ〜?あら?何で木箱が産卵しているのかしら〜?不思議ねぇ〜おほほほほ!」
悪事がばれた小悪党のごとく、ひたすら慌てふためきながら誤魔化そうとする。
だが、もちろんバレバレである。
しかも木箱は生物ではないため産卵はしない。

ナイト1/8 16:46:102191cfyLX7hgGjQNc||614
「・・・・・」
サキは無言でセラを見つめる。
その眼差しは絶対零度。
「・・・・・」
「・・・・・」
「ごめんなさいぃ〜っ・・・・・!!」
冷たすぎる空気に耐え切れなくなったのか、セラはその場に土下座した。
姉の威厳?そんなもの、この姉弟には端っから存在しない。
「・・・・・ふぅっ」
視線を逸らし、サキは嘆息した。

ナイト1/8 16:58:86033cfKKSoFiigeLA||328
「大体さ、姉さんは無謀過ぎ。っていうかバカ過ぎ」
「はい。全くその通りでございます・・・・・」
だらだらと冷や汗を滝のように流しながら、サキの言葉を聞いている。
「だ、だから父さんにはどうか内密に・・・・・」
彼らの父親は、姉弟が冒険者になることに反対だった。
ギルドに入ることさえ禁止令がしかれているほどだ。
それなのにもしギルドに来たことがバレたら・・・・・言葉に出せないほどの拷問を受けるに違いない。
「だったら、もうこんな(僕に)迷惑なことしないって約束してくれる?(しなかったら父さんにバラすけど)」
さりげなく裏に言葉を潜ませながら、サラは『姉を心配する可愛い弟』を見事に演じてそんな事を言う。

ナイト1/8 17:11:506033cfKKSoFiigeLA||133
「う゛っ。・・・・・そ、それは出来ないわ」
「ちっ」
セラの言葉に、サキはこっそり舌打ちする。
「でもどうせ『強打』もできない姉さんが冒険者になるなんて無理なんだから、さっさと諦めたら?」
あっさりと『可愛い弟』の仮面を脱ぎ捨てて、サキは冷たく言い放つ。
その黒い瞳には、しっかりと面倒くさいと書かれていた。
「お、お姉ちゃんにそんな事言うの!?」
「全然姉らしくないのに言われたくない。というか、器物損壊の犯罪者に言われたくない」
「ぬがっ!・・・・・ま、負けた」
何の勝負をしているつもりだったのだろうか。

ナイト1/8 17:42:582201cffXrKXXtY.nk||65
「とにかく!私は絶対に冒険者になるのよ!これはもう決定事項なんだから!!」
腰に手を当て、ビシリと指をつきつけながらセラは叫んだ。
「・・・・・レベル1が何を言ってるんだか」
そんなセラを鼻で笑うサキは現在レベル4。初心者ではあるが、セラよりは強かった。
「何よ!そっちは無職じゃないの!!」
「別に冒険者なりたいわけじゃないから無職でいいし」
「・・・・・可愛くない!」
「だろうね。姉さんの弟だし」
「顔のことじゃないわーーー!!」
びしり。
奇麗に裏拳が決まった。

ナイト1/8 17:54:502201cffXrKXXtY.nk||662
「・・・・・良かったじゃないか。これで就職先は決まったも同然だね」
「え?」
「吉本興業」
絶対に嫌〜っ!!それ以前に世界が違うでしょ、世界が!」
「ちっ。我侭な」
姉弟漫才をしていたら、人が集まってきていた。
中には本物の大道芸と勘違いしたのか、お金を投げてくる者までいる。
「どうもありがとうございます〜」
完全に棒読みでサキは言う。
そして放られた小銭をさっさと拾って自分の懐へしまった。
「・・・・私のは?」
「ない」
「・・・・・グレてやる〜っ!!
セラは泣きながら逃走した。

ナイト1/8 18:1:372201cffXrKXXtY.nk||756
  自分中心やさぐれ少女のセラは冒険者になれるのか!?
  それ以前にこれは続くのか!?
  
  そんなこんななお話でした。内容?そんなものありません!(キッパリ
  続きが読んでみたいという場合は投票をしてください。投票で1位になればシリーズ化しますのでw(大嘘
  皆さんからのダメ出し、闇討ち、お礼参り、御捻りetc.
  まった〜りとお待ちしておりますm(_ _)m

ララ♪1/8 18:49:372195cfmgfDxrEBAiM||304
続編読んでみたいです!

marinoe1/8 21:55:562202cf1C7RcvlML0I||631
ナイト様、(*・ェ・*)ノ ̄☆コンバンワ♪
セラとサキの姉弟は絶対、ちびの住人のようですね。
何か、ほのぼのとしていて、どうなるのかとても気になります。
花畑で十分戦ってギルドで転職できるようと
密かにお祈りしときますね。

ベベル1/9 17:41:452201cfbHy6r92Ia9Q||967
゚(゚ノ∀`゚)゚。アヒャヒャ

ナイトしゃんこれオモロイwww
ほのぼの笑えてσ(´Д`●)ぉぃら好きです(*´σー`)エヘヘ
弟のサキの方が強くて偉そうって言うね|ω・`)プププ♪
しかも以外にしっかり者ヽ(●´∀`●)ノブハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
続編「大」期待です('∇^d) ☆!!

ナイト1/10 11:48:142211cfFkc6g8LU0EI||511
Σ(`▽´;)気付けばレスが・・・;

ララ♪さん>ありがとうございます^^
  そう言って頂けると物陰でこっそり喜びます(ぇ

ナイト1/10 11:52:272211cfFkc6g8LU0EI||47
marinoeさんこんにちわ〜\(^▽^♪
仰るとおりに、こっそりちび住民ですw
相変わらずその場のノリで書いたため、本当はもうちょっとセラは女の子らしい性格だったはずなのですが・・・あれぇ?
二人が冒険者になるのか否か、のんびりまったり見守ってやってくださいませ♪

ナイト1/10 12:0:32211cfFkc6g8LU0EI||910
ベベルお師様こんにちわ〜。
来ていただけた御礼に熱い口付けを・・・ん〜(*´3)(Д`;ノノヒィッ!
笑っていただけたようで^^
弟君、最初は出ないはずだったのに何故かこんなに出張ってますw
これからも、どんどんその腹黒さを曝け出していくことでしょう
ええそりゃもう作者と同じぐらいの・・・・・げふっ、げふん。え?何の事ですか?(すっ呆け
続きはテンションが異常に高い時となりますので、期待せずにお待ちください♥

ナイト1/10 18:23:532201cfbf.l9ZYwX8U||670
狂い咲いた桜の花が
ひらひら ひらひら・・・
まるであの人の喪失を哀しむかの様に
風に揉まれながら散っていきます
地面に落ちて汚れた花びらが
彼女はもう居ないのだと
そう私に告げてくるかの様で・・・
私は何も言えずに
ただ その桜を眺めて居ます

ベベル1/11 12:54:342201cfcttGDfgoJ02||8
| |д・) ソォーッ… 切なっ(泣
思いはそのままにあの人だけを奪って・・・
どうして一緒に想い出も奪ってくれなかったのだろう・・・
今はそう思う事しか出来ない気がしてまた切ない・・・
| |д;) ソォーッ…


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