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4084バトルロワイアル連載―エラー―李亞1/12 18:5:432182cfPPkTUCF2dqo
こちらにある小説は、俗に言う『バトルロワイアル』を自分流に再現してみよう、という小説です。
生と死の重さがまだ解らない方は(いや、私も完全には解ってませんが)
読むのを止めた方がいいでしょう。

また、こちらにある小説はグロイ、という種類に分類されます。
血が流れます、痛いです、人が死にます。
そういったことが苦手な方も、読むのをやめましょう。

まだ15にもならないガキが書いているので15禁ではなく12禁にでもしておきます。

途中でのレスはお控えください。
一気に書く気が失せます。

参加者の名簿は「http://kamakura.cool.ne.jp/kadukiria/brsettei.htm」にて

李亞1/12 18:6:22182cfPPkTUCF2dqo||862
ずっとずっとずっと・・・・・ずっと眠っていれば、

目の前の現実を見なくて済んだ。


ずっとずっとずっと・・・・・ずっと夢を見ていれば、

オレはこんなゲームに参加しなくて済んだ。


―――もう一度眠りたい。

李亞1/12 18:6:552182cfPPkTUCF2dqo||717


エラー


―二章―


李亞1/12 18:7:102182cfPPkTUCF2dqo||638
「・・ん・・・・」


最初に目を覚ましたのは、一宮一紀だった。
身体の全体がダルイ。そんな症状が彼を襲う。


「・・・・」


ぼーっとする頭で、周りを見回した。
前の席には彼の親友の石井智、その前には天田ヒロミ、更にその前には相沢重光が見えた。
ふと、智の首に光るものを見て覚醒する。

李亞1/12 18:7:322182cfPPkTUCF2dqo||127
「智、オイ、智ッ!」
「・・あー・・・・・・後少し・・だけ・・・・」
「馬鹿かお前、起きろよ!」


いつも授業中に悪戯するように、椅子の足を思いっきり蹴る。


「・・・あー・・・・・なんだよ泣き虫一紀・・」
「誰が泣き虫だ誰が。それよりお前、ちょっと首見せてみろよ。」


智の肩を掴んだ。
まだ覚醒しきっていない智は、一紀の力に任せて彼の方へ倒れこむ。

李亞1/12 18:7:492182cfPPkTUCF2dqo||537


首の辺りを触って、冷たい感触。



李亞1/12 18:8:62182cfPPkTUCF2dqo||670
「っ・・・・」


映画や本で何度も見たことがあった。

彼の親友のパソコンオタク、杉本洸も、その映画を見に行ったと言っていた。

自分とパソコンとサッカー以外のモノにほぼ無関心な彼が行くのだから、
ソレほどまでに面白いのだろうと思って智と翔悟を連れて見に行った事がある。


結果は悲惨の一言だった。

李亞1/12 18:8:262182cfPPkTUCF2dqo||483
3人揃って映画が終わる前に会場を出る始末。
入場料が勿体無い、だの言ってる場合じゃなかった。
吐き気がして、これまた3人揃って近所のスーパーのトイレに駆け込んだ。


この、画面の中にあった首輪。
現実にあったら怖い、と後日笑い飛ばしていたストーリー。


それが今、目の前に迫っているのかもしれない。

李亞1/12 18:8:392182cfPPkTUCF2dqo||476
「さ・・・とし・・・・・」
「あぁー?」
「・・・・オレ・・・どうしよう・・・・・コレ・・・・・・」
「なんなんだよったく・・・一紀もウッサイなぁ・・・」

李亞1/12 18:8:572182cfPPkTUCF2dqo||1000


ガラガラガラ――・・


李亞1/12 18:9:152182cfPPkTUCF2dqo||766
そこへ、丁度いいタイミングでひらかれたドア。
普段学校で聞きなれているはずのその音が、今は異様に恐ろしくて、情けなくも肩を大きく振るわせた。

入ってきたのは、隣のクラスの担任である金子 麻紀。
まだ若くて美人で、噂によると担任でありサッカー部の顧問の松田 太一と付き合っているとか。


「ほら皆、起きて頂戴。」


教卓に立ち、パンパンと手を打つその姿は普段国語を教えている姿と何ら変わり無いが、
今はソレにすら恐怖を覚える。手を打つのは、寝ているものを起こす彼女の癖だった。

李亞1/12 18:9:412182cfPPkTUCF2dqo||653
「何ィー?」
「なんで金子先生がいるん? 松田先生何処?」
「つーか、ココが何処だよ。」
「うっわ、この机きったねー!」


途端、教室から色々な声が上がる。
そんな中、起きない生徒が一人いた。

李亞1/12 18:10:332182cfPPkTUCF2dqo||766
「あら、日比野さんはまだ起きないのかしら? ちょっと強く殴りすぎちゃったわね。」
「センセー!センセセンセ、殴ったって何の話ですかー」


一番前の席に座っている相沢が声をあげた。


「あぁ、日比野さん? 彼女、折角催眠ガスを車内に充満させたのに、
最後の最後まで眠ってくれなくて、結局こっちの人が殴って気絶させちゃったのよ。
皆寝てるのに一人だけ起きてるの、不思議ね。免疫でもあるのかしら。
・・あ、日下くん、君隣だし、彼女起こしてくれない?」
「・・・」


麻紀の言葉に、日下は無言で立ち上がり軽く理沙を揺する。

まだ起きない。

李亞1/12 18:10:512182cfPPkTUCF2dqo||615
「日比野、起きろよ。」
「ん・・・・あー・・・私のお好み焼き・・・・」


いたるところから含み笑いが聞こえた。
日下は溜息をつきながら、最初より少し乱暴に彼女を揺する。


「・・あ・・・・あー? あ・・・な、何? つーか・・痛ッ・・・」


頭を押さえながら教室を見回す彼女は、
この異様な雰囲気の教室とは明らかに対照的で、含み笑いが大きくなった。
そんな中、日下は無表情で席に戻っていった。

李亞1/12 18:11:152182cfPPkTUCF2dqo||777
「ハイ、皆静かにしてね。 日比野さんも早く起きた起きた。」
「あ・・はい、スイマセン。」


何がどうなっているんだ、彼女はそんな表情で再び教室を見回す。


「えー、じゃあ皆さん、ちょっと首の辺りを触ってみてください。」


教室にいる生徒が首に手を触れる。
一紀もブルブルと震える指先で首の辺りを触った。

李亞1/12 18:11:412182cfPPkTUCF2dqo||576


―――・・あった・・・・・・


李亞1/12 18:12:222182cfPPkTUCF2dqo||314
絶望感が漂う。
そこには、智と同じ首輪が嵌っていた。


「皆、首輪が嵌ってるの解ったかしら?」


一紀が恐怖、疑問、希望、それらが混ざり合ったなんともいえない感情を抱く中、
麻紀はただ、ニッコリと笑う・・いや、哂うだけだった。

李亞1/12 18:12:372182cfPPkTUCF2dqo||787


「なんだよこの首輪!」



李亞1/12 18:13:02182cfPPkTUCF2dqo||265
ガタッ、と言う大きな音がして、目の前を見る。
ヒロミが首輪を外そうとしながら麻紀を睨んでいた。


「あら、天田君。そんなに引っ張ると危ないわよ?」


だが、麻紀はその視線に臆することなく哂う。


「何言って・・・」

李亞1/12 18:13:152182cfPPkTUCF2dqo||505


ピ ピ ピ ピ ピ



李亞1/12 18:13:332182cfPPkTUCF2dqo||90
ヒロミの言葉を遮るように流れた電子音。
ソレは一紀を青ざめさせるには十分な効果を持っていて、
彼の親友である智を急いでコチラに引き寄せた。


「な、なんだよコレッ!!」
「人の話は最後まで聞きなさい、っていつも言ってるでしょう?
その首輪、無理に外そうとすると爆発するのよ。」


性質の悪い冗談、そう思いたかった。
奥歯がガチガチと鳴った。


「爆発!?」


ソレを聞いて、回りの生徒達が一気にヒロミから離れた。

李亞1/12 18:13:502182cfPPkTUCF2dqo||124


ピピピピピピ



李亞1/12 18:14:52182cfPPkTUCF2dqo||478
ゲームオーバー間近の落ちゲーの音楽ように、音は段々早くなっていった。

李亞1/12 18:14:222182cfPPkTUCF2dqo||290


ピピピピピピピピ



李亞1/12 18:14:392182cfPPkTUCF2dqo||102
目を開けていられなかった。
智の服を掴みながら目を瞑る。


「い、嫌だ・・・・し・・・死にたくない・・・っ・・・」


いつも活発に部活をしている彼からは想像できないような弱弱しい顔。

李亞1/12 18:14:552182cfPPkTUCF2dqo||511


ピピピピピピピピピピピピピピピピピピ



李亞1/12 18:15:112182cfPPkTUCF2dqo||516
永遠に続くのではと思ってしまう間隔の狭い電子音。
ソレは、今ではほぼひとつの音になりかけていた。

李亞1/12 18:15:252182cfPPkTUCF2dqo||456


ピ――――――



李亞1/12 18:15:382182cfPPkTUCF2dqo||93


「嫌だぁぁぁあああああ!!!!」



李亞1/12 18:15:592182cfPPkTUCF2dqo||636


ドォン



李亞1/12 18:16:122182cfPPkTUCF2dqo||348
そんな音と共に、頬に生暖かいナニカが掛かる。
見なくても解った。
けど、思わず頬を触って確かめた。

李亞1/12 18:16:272182cfPPkTUCF2dqo||216


それは、鮮血。



李亞1/12 18:16:402182cfPPkTUCF2dqo||412
現実なんだ、と今更本当に怖くなる。
目線をあげることができなかった。
けど、思わず目線を目の前に移して確かめた。

李亞1/12 18:17:02182cfPPkTUCF2dqo||117


それは、クラスメートだったモノ。



李亞1/12 18:17:212182cfPPkTUCF2dqo||623
「ヒロミッ!!」


今の自分は、本当に情けない顔をしていると思う。
だが、いつも自分を泣き虫、とからかっている智も十分情けない顔をしていた。


「おっと、遠野君、動いちゃ駄目よ。」


麻紀はいつの間に持っていたのか、拳銃で立ち上がった聖一を狙う。


「皆も、むやみに首輪に触っちゃ駄目よ。
小規模だけど、あんなふうに首を吹き飛ばすだけの爆発が起きるわ。
で、何の話だったかしらね。」


李亞1/12 18:17:422182cfPPkTUCF2dqo||93
この状況の中、ニッコリと哂うソレは、確かに麻紀だった。
授業中と何ら変わりは無い。だが、服にヒロミの鮮血がついた状態で言っていることに恐怖を覚える。
ヒロミの死体を『あんなふう』の一言で済ませている彼女。

李亞1/12 18:17:572182cfPPkTUCF2dqo||620


っとに、なんなんだよ



李亞1/12 18:18:142182cfPPkTUCF2dqo||822
あぁ、そうだ、瞬きさえすればこんな光景すぐに消える。
今はまだバスの中で、この前見た映画に影響されて変な夢をみた。
智や翔悟から、今度は弱虫呼ばわりされて、それに怒って、それを洸が威圧感たっぷりの笑顔でとめる。
なんら、なんら変わりない日常が戻って・・・・戻って・・・・・・・・・・・・


シアワセだった時は、いくら瞬きしてもこなかった。

李亞1/12 18:18:342182cfPPkTUCF2dqo||573


「そうそう、コレよコレ。」



李亞1/12 18:18:502182cfPPkTUCF2dqo||485


BR法



李亞1/12 18:19:32182cfPPkTUCF2dqo||489


黒板に、非常に丁寧な字で書かれた文字を黙読して、また絶望。



李亞1/12 18:19:162182cfPPkTUCF2dqo||347
死亡者 男子二番、天田 ヒロミ

生存者 22人

李亞1/12 18:19:352182cfPPkTUCF2dqo||710
1人、また1人と死んで行く恐怖。

殺らなければ殺られる。

次は自分が狙われるかもしれない。

どこぞのミステリー小説じゃないですが、こんな恐怖の中で正常を保てる人はいるんでしょうか?
金子先生がお気に入りのキャラなのですが、ちょっと怖いです。
天田ヒロミ氏が爆発するトコを書いている時、
そのシーンが生々しく頭の中に流れ込んできて思わずトイレに駆け込んだのは何故でしょう。
多分そのうち書きながら号泣したりするんじゃないでしょうか。
小説を書く時に必要以上にそのシーンを想像するので、こういうものを書くのは大変ですorz

李亞1/12 18:19:562182cfPPkTUCF2dqo||328
実年齢だけでなく、精神年齢すら年齢層の低いチビで
この様な小説の掲載はかなり躊躇われたのですが、
私が考えている生と死の価値観みたいなモノを書きたかったんですね。
この章で拒否反応などが出る方は読むのを止めた方がいいと思います。
友人曰く、私は年齢のわりに死のシーンがリアルすぎる、とのコト。
まだ15歳にすらなっていないので、本当のR-15作品を見たことがありません。
既に成人している方々にはこんな物、レベルの作品でしょうが、
天田ヒロミ氏が死ぬシーンはどちらかと言うと軽い方かと思われます。

参加者の方も、自分には無理だ、と思われたらすぐに読むのを止めましょう。

李亞1/12 18:21:152182cfPPkTUCF2dqo||594
―一章― http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-4063.html


―HP― http://kamakura.cool.ne.jp/kadukiria/


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