410 | SF小説っぽい小説です。 | いおり♪ | 5/25 16:13:50 | 2184cfLLIShuLI3Y6 |
昔々・・・じゃなくて今から遠い未来、人工民、つまり人型ロボットの技術は最盛期を向かえ、 もはや、人とほとんど変わりなく生活をしている。 人を好きになる事も嫌いになる事もできるし、さらには法律で結婚する事を認められるまでになった。 そう、人と人工民の結婚である。 そして今深刻な問題に直面している。 このお話の舞台は日本の国会議から始まる。 |
いおり♪ | 5/25 16:17:9 | 2184cfLLIShuLI3Y6||182 | ||
「今回の議題について、皆さんお分かりかと思いますが・・・」 国会議事堂で議長が声を張り上げている。毎年一月に開かれる常会の真っ最中なのだ。 西暦2300年、人型ロボットが世界中で正式に国民として認められ、ロボット達の総称も「人工民」と改めらた。 今は政治やスポーツで活躍するようになり、人と変わりない生活を送るようになっている。 もはや、人工民はなくてはならない存在なのである。 そして、ここ近年は国会で毎年のようにある問題が議題となっていた。 |
いおり♪ | 5/25 16:20:52 | 2184cfLLIShuLI3Y6||680 | ||
「・・・そう、今問題なのは人と人工民の間に生まれる子供たちの権利に対し、どう対処すべきかと 言う事です。その子供達、私達は「半人工民」と呼びますが、彼らは人間でもあり、人工民でも あります。よって、人間としての権利を与えるか、人工民としての権利を与えるか迅速かつ的確な 対処を要求します」 そう、今や人工民と人が結婚する事は当たり前であり、法律でも認められていることである。 しかし、今の技術では子供を生むことができるロボットを作ることができるようになり、ここ最近は人と人工民の子供が急激に増えてきているのである。 |
いおり♪ | 5/25 16:22:47 | 2184cfLLIShuLI3Y6||746 | ||
その子供たち、「半人工民」と呼ばれる者たちは人間のように心を発達させることができ、ロボットのように難しい計算をする事ができる。 そのため、人と人工民のどちらに属するかはとても難しい問題なのである。 「これで、すべての討論を終了します」 議長が常会の終わりを告げ、皆それぞれに帰っていく。 「ふえ〜、やっと終わったか・・・それにしても常会つっても全く話が進まないよなぁ」 その中で一人で愚痴りながら席を立って帰ろうとしている者がいた。そこに秘書のような格好をした女性議員が近づいてくる。 「沖田議員、議長がお呼びです」 「え、マジ?」 沖田議員と呼ばれたこの男は純粋な人間で国会衆議院議員を務めている。 |
いおり♪ | 5/25 16:25:10 | 2184cfLLIShuLI3Y6||69 | ||
「はい、マジです」 女性議員は表情を変えずに答えた。 「はい、わかりました。すぐ向かうよ」 沖田は仕方なく答えた。 (せっかく家に帰れると思ったんだがなぁ) まあ、これも議員の務めかっと思いながら議長室に向かう。 沖田は議長室の前まで来て、ドアをノックする。 「沖田です」 「入ってくれ」 ドアの奥から男の声が聞こえた。 「失礼します」 沖田はドアを開けて議長室に入ると、議長が席について待っていた。 「よく来てくれた。まあ掛けてくれ」 沖田は議長に勧められ席に座る。 |
いおり♪ | 5/25 16:27:43 | 2184cfLLIShuLI3Y6||391 | ||
「今回はいったいどんな用件で呼んだんですか?」 「それなんだが、今回議題についてな・・・」 「半人工民の諸権利、ですか?」 「ああ、確か君にも人工民の奥さんがいたな」 「ええ、そうですが?」 沖田の奥さんはリサという名前の人工民である。 「それでこの前君の所にも子供が生まれたと聞いたが・・・」 沖田とリサの間に生まれた子供、つまり半人工民だが、一週間ぐらい前に生まれ、「アキラ」と言う名前をつけた。 |
いおり♪ | 5/25 16:28:33 | 2184cfLLIShuLI3Y6||879 | ||
「そこで、君に半人工民についてどういう見解を持っているか聞きたくてな」 「ああ、そんな事ですか・・・そうですね、自分としてはアキラのためにもなるべく早く権利の保障が決まってほしいですが こればっかりは難しいですからね、慎重に進めるべきかと思いますが・・・」 「そうか、やはりそうだよな・・・ところでそのアキラ君はどこに?」 「今は軍の方で検査をしているそうです。なんでも今までのどの半人工民より優秀な資質を持ってるとかで・・・ まあ、父親としては元気に育ってくれればそれでいいんですけど」 |
いおり♪ | 5/25 16:30:52 | 2184cfLLIShuLI3Y6||373 | ||
半人工民は生まれるとすぐに軍で検査される。いわば有機物と機械の融合体のような物で微調整が難しいのが理由だ。 半人工民は生まれてすぐ検査と一緒に機械の部分に知識や常識をプログラムされる。しかし、人間的な情緒などは時間を掛けて培う必要がある。 つまり、半人工民は生まれてすぐは知識はあっても喜怒哀楽などの感情は通常生活の中で覚えていくのだ。 さらに、半人工民は身体的な成長は通常の人間よりはるかに速い。一週間で一気に見た目が小学校高学年ぐらいまで成長する。 そういうわけで検査が終わるとすぐに専門の学校に入り、情緒を養っていく。そこで九年ほどで人間と同じ学校に入る事ができるようになる。 |
いおり♪ | 5/25 16:31:45 | 2184cfLLIShuLI3Y6||289 | ||
「もう、見た目は小学生ぐらいまで育っちゃってますが、中身はてんで赤ん坊ですよ。あの子は」 沖田はいつのまにか自分の子供の話をするのに夢中になっていた。 「そうか、よくわかった。わざわざ呼んでしまって悪かったな。大分参考になったよ」 議長は沖田の話に興味はあったが、長くなりそうなので早めに切り上げた。 「それでは、自分も妻が待っているので」 沖田はそう言って帰路についた。 これからアキラとしばらく会えなくなることも知らずに・・・ |
いおり♪ | 5/25 16:39:3 | 2184cfLLIShuLI3Y6||808 | ||
思いつきで書いた小説です。一昨日NHKでロボットが心を持つ事ができるのか?というのをみて持ったらどうなるのかな?っと思い書いてみました。 少しおかしい所があるかもしれませんけど、許してください |
マジュニア | 5/25 19:12:30 | 2031cf3bsMkaB7C7.||622 | ||
面白いですね。人工民ですか〜 いつかこういう時代が来るかもしれませんね。 子供のアキラが次第に主人公みたいになっていったらいいと思います。 人工民から人間への考え方がこの物語の展開を広げていくように思えます。 頑張ってください。応援しています。 |
いおり♪ | 5/25 20:14:36 | 2184cfLLIShuLI3Y6||975 | ||
感想書いてくださってありがとうございます。 アキラを主人公にしていくつもりなので楽しみにしててください。 |
マジュニア | 5/25 20:55:2 | 2031cf3bsMkaB7C7.||294 | ||
これからも読んでいきたいので頑張ってください |
花枕 | 5/25 23:42:10 | 2202cfvevsRjSUqH6||680 | ||
SF系大好きです!!! 続きがんばってください!!!!! |
ももちぇりー | 5/27 15:0:10 | 2201cfvyT4beN42nk||432 | ||
おもしろかったよぉw 頑張ってね♪ |
いおり♪ | 5/27 17:42:21 | 2184cfLLIShuLI3Y6||502 | ||
二人ともありがとうございます!がんばります! |
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