4126 | ―サザンライド大冒険日記―第二章 | sIs | 1/16 13:43:47 | 2221cfIUUAmmR7WA6 |
第一章 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-4088.html あらすじなんかは説明するの苦手なんで上のURLの話を読んで下さい。 簡単に話せば王様が倒れました。それだけです(違 ギャグも一応入れたつもりですが、面白くない可能性大です。 では第二章〜 第二章 『読み終わった本は散らかすな ―サザンライド図書館―』 |
sIs | 1/16 13:44:2 | 2221cfIUUAmmR7WA6||67 | ||
十字暦1000年4月15日午前9時頃、サザンライド城医務室――――― カチ、コチ、カチ、コチ・・・ 医務室の時計が秒を刻んでいる。医務室の重い空気をもっと重くさせる音だ。室内にはキドー、リディ王女、医師、それと眠らされた王の四人だけがいた。 「・・・・・大丈夫、寝ているだけだ。命に別状はない」 医師がそう言うと、キドーと王女は胸をなでおろした。命は助かったのだ。それだけでもよかった。 |
sIs | 1/16 13:44:22 | 2221cfIUUAmmR7WA6||596 | ||
「この調子だと、今日のお昼には目を覚ますだろう。それまで城内で待っておくといい」 と医師に言われたので、キドーと王女は医務室を出た。 キドーと王女はしばらく無言で歩いた。やがて、王女は何かを思い出したかのようにキドーに話しかけた。 「ねえキドー、これ・・・」 「これ」では分からない。キドーは王女のほうを向いた。王女は右手に赤みのかかった水を持っていた。 「これ、さっきの男がお父様に飲ませた水なんだけど、普通の水じゃない感じなのよ。何か、ちょっと普通の水と違う・・・」 違うと言われても、何が違うのかキドーにはさっぱりだ。王女でもよく分からないらしい。 |
sIs | 1/16 13:44:47 | 2221cfIUUAmmR7WA6||811 | ||
だったらとりあえず調べてみよう、ということで、二人は城の図書館へと足を向けた。 サザンライド城の図書館には、膨大な数の本が眠っている。だが、それもカナカン大聖堂の図書館に比べればちっぽけなものだが。 図書館に着くと、二人はいろんな本を調べた。「世界にある不思議な薬大百科」、「薬の副作用一覧」、「家でも精製できる特殊な水」、「討論:この井戸水はおいしいか」・・・どれも当てはまる項目はない。挿絵にも、「赤みのかかった水」の絵は一つもない。 探し始めてから一時間経った。図書館は本で散らかっていた。キドーが「BTB液の正しい使い方」を読んでいると、突然王女が声を張り上げた。 |
sIs | 1/16 13:45:8 | 2221cfIUUAmmR7WA6||487 | ||
「あった!あった!キドー、これ!見て、『人を永遠に眠らせる薬』だって・・・」 確かに、その挿絵と王女の持っている水は同じものだった、多分。キドーはその項目を読み上げた。 『この薬は世界でも稀に見ることの出来る薬で、世界のどこかにその薬の泉があるらしい。また、この薬には精製方法というものがない。作用としては、飲んだ人間を永遠に眠らせる働きをしている。副作用として、体重が減る。この薬の作用を解く為には、サザンライド地方にある特殊な鏡を使う必要がある。ただし、この鏡の在り処は未だに不明』 |
sIs | 1/16 13:45:26 | 2221cfIUUAmmR7WA6||66 | ||
読み上げて、キドーは半分嬉しく、半分悲しくなった。この鏡を手に入れない限り、王は永遠に起きないのだ。それもまだ在り処が分からない鏡。お先真っ暗にも程がある。 キドーと王女はとぼとぼと医務室へ戻った。とりあえずこれを医師に教えなければ。 医務室に戻ると、医師はボケーっと天井を見ていた。キドーと王女にも気づいていない。キドーは遊び半分で医師を驚かしてみた。医師はこの世の終わりのような驚き方をした(リディはクスクス笑った)。 「キドー君か。びっくりさせるなよ」 医師は半分訴え、半分笑いながら言った。 |
sIs | 1/16 13:45:39 | 2221cfIUUAmmR7WA6||14 | ||
そしてこの騒動が終わったあと、キドーと王女は医師に図書館で調べたことを話した。医師はしばらく考えていたが、やがて投げやりにこう言った。 「さっぱり分からないな。鏡で薬の作用を解くのか・・・そんな鏡聞いたことないけどね。・・・どうしても困ったみたいなら、いい人を紹介してあげようか」 医師にそう言われてリディの顔が一瞬輝いた。 「ウェドナの町に物知りな老人がいるんだ。その人なら何か知っているかもしれない。名前は忘れたけど、町の人なら知ってるはずだ。何せグラスラッグからも知恵を借りに行く人がいるらしいからね」 ウェドナ・・・か。キドーはため息をついた。 |
sIs | 1/16 13:45:53 | 2221cfIUUAmmR7WA6||589 | ||
ウェドナとは、サザンライドの北西の山奥にある小さな鉱山町だ。作者が詳しく説明してくれないので、想像に任せよう。だが最近は名前さえ聞かない。 だが、王を起こさないわけにもいかないので、キドーはゆっくりと立ち上がった。 「ウェドナなら、早めに行ったほうがいいな」 キドーがそう言って医務室を後にしようとしたところで王女が、 「待って」 とキドーを呼び止めた。 |
sIs | 1/16 13:46:16 | 2221cfIUUAmmR7WA6||371 | ||
「私も・・・私も、一緒に着いていく。お父様を早く起こす為に、少しでも力になりたい。いいでしょう?あ、嫌とは言わせないわよ?これは命令です」 あーあ、命令されたよ。命令されても、キドーはリディを連れて行くのを躊躇った。何しろリディは王女である。城を留守にしていいのだろうか。だが、やっぱり一人ではちょっと心配なので、キドーは気が進まなかったが、 「まぁ、好きにするといいさ」 と言った。 |
sIs | 1/16 13:46:31 | 2221cfIUUAmmR7WA6||559 | ||
すると王女は元気に、 「やったぁ!それじゃあ、お弁当の用意してくるね。あ、勿論身支度もだけど。一時間後に城門の前で落ち合いましょう」 と言って医務室から去っていった。 お弁当って何だ、お弁当って。それではまるでピクニックではないか。もう旅の目的を忘れたようなリディの言葉に、キドーは呆れ果てた。 そして、自分の言動に後悔しながら、キドーも医務室を後にした。その後姿を、医師は微笑みながら見ていた。 |
sIs | 1/16 13:47:30 | 2221cfIUUAmmR7WA6||480 | ||
〜作者の独り言〜 続きました。ようやく旅立ちます。 キドーの鈍くささも充分に発揮できましたし、サザンライド城編は結構満足です。 あと、『カナカン大聖堂』とか、『グラスラッグ』とか言うのは後半に出てくる予定の町です。 途中で挫折しないよう頑張りますorz では次もよろしくです。 |
李亞 | 1/16 15:12:18 | 2182cfPPkTUCF2dqo||9 | ||
(*´∀`*) 一章見逃してて急いで読みますた。orz 掲載おkでしょか? やっぱり詩のみですかね。 『嫌とは言わせないわよ?』のトコで王女がさり気無く黒いのがツボですw LV上げしなきゃいけないのに最近芸術に入り浸ってる元総隊長ですた___○_ |
sIs | 1/16 16:21:32 | 2221cfIUUAmmR7WA6||558 | ||
李亞さん >掲載okですよ〜ってか掲載してください(マテ リディ王女ですが、あちこちで性格が暗黒に染まります。 その辺の言動の変化も含めると、リディはすごーく表情豊かな(?)キャラになりました。 |
李亞 | 1/16 18:46:31 | 2182cfPPkTUCF2dqo||753 | ||
ヽ(*´∀`*)ノ 掲載の許しがでたどー。 作者の(略)は載せますかい? 今一章の編集が終わったところです。改行しただけですが(ぁ) σ(´∀`*)的に王女が大好きです。 腹黒ヴァンザイ(*`・∀・´*) |
sIs | 1/16 19:47:9 | 2221cfIUUAmmR7WA6||225 | ||
載せてもokです。 ちょっと長いので編集は大変でしょうが頑張ってください><;(他人事) リディ(腹黒)はこれからも何度か出てきます(ぁ |
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