| 4156 | 【世界の中心と蜜柑風味】 | ローグ | 1/19 0:11:31 | 2209cf.1TTE07bIjc |
| 奇岩石の頭を覗いてごらん きっと世界の中心が顔をだすのだ 選り取りしないで全てを手に そうすればストーブの季節を感じるよ 群青色の大臣が 声を枯らすべく待ち構えている ｢ここは世界の中心などでは無い！｣ 信じれば救われる 一体僕らは何を信じれば良いのかな？ 腐っているとは聞くけれど 蜜柑は腐りなんかしないんだよ それは確定事項だ 君は隣の人が銃を持っているかもしれない という噂だけでその人を殺めるかい？ 蜜柑のせいにしてはいけないんだ 蜜柑風味の人間達の 哀れな踊りを楽しむ事をするべきだよ ほら奇岩石を覗いてご覧？ 蜜柑風味が顔を覗かせるよ ｢ここは世界の中心である！｣ | ||||
| ローグ | 1/19 0:17:27 | 2209cf.1TTE07bIjc||395 | ||
| 【i】 愛しき人に捧げます いつ如何なる時もあなたを 磯辺の浜での出会いを 一睡も出来ずに泣いた時でも 意見違いで喧嘩をした時も 一様に皆が貴方を嫌悪しても 意識の中で貴方の事を 愛しく 愛しく 愛しく思い続けていきます | ||||
| ローグ | 1/19 0:20:55 | 2209cf.1TTE07bIjc||977 | ||
| 【カンナバレル幻想曲】 霧雨の降る町のある辻角に 彼は立っていた 来る日も来る日も 立っていた カンナバレルは何を待っているのか？ 何も待っていない ただそこにいる事こそが 彼を彼たらしめているのだ 彼は何も話さない 話せない 彼はただ聞く 非常に聞く | ||||
| ローグ | 1/19 0:25:31 | 2209cf.1TTE07bIjc||53 | ||
| 聞く事が彼にとって 何の意味もなさない事を知りながら ただ非常に聞く カンナバレルが時々動く そうすると霧雨がふっと強くなる まるで彼に ｢カンナバレル。おまえは動いてはいけないんだよ｣ とでも言うように ふっと瞬間的に霧雨が強くなる 強い霧雨というのは人々に不快さを与える | ||||
| ローグ | 1/19 0:29:13 | 2209cf.1TTE07bIjc||260 | ||
| 根源的な不快さ それで皆はカンナバレルを少し嫌いになる 理不尽と知りながらも嫌いになる ｢だって強い霧雨だぜ？｣ と人々は不快さを霧雨だけのせいにする 本当はカンナバレルをも不快に思っているのに それでも人々はカンナバレルに色々な話をする 動かさない様に気をつけながら 話しかける ｢よう調子はどうだい？｣ ｢そんな所に立っていて風邪ひかないかい？｣ | ||||
| ローグ | 1/19 0:33:21 | 2209cf.1TTE07bIjc||63 | ||
| ｢この間の女は最高だったよ｣ ｢彼の気持ちを知りたい…｣ ｢これからあいつを…｣ 人々は話しかける カンナバレルが何も言えない事を知りながら だからこそ深い事も話してしまう カンナバレルがいない時 人々は少し怒りっぽい 数十年後 その町に霧雨が降らなくなった時 カンナバレルが初めて口を開いた | ||||
| ローグ | 1/19 0:36:37 | 2209cf.1TTE07bIjc||51 | ||
| ｢僕は全てを知っている｣ その言葉は人々に恐怖を与える 絶対的な恐怖 宿命的な恐怖 人々はカンナバレルを打つ カンナバレルはただ打たれる まるで打たれる事が霧雨の代わりの様に じっと立ち尽くす 人々が疲れきった時に カンナバレルが再び口を開いた | ||||
| ローグ | 1/19 0:40:41 | 2209cf.1TTE07bIjc||327 | ||
| ｢僕は全てを知っている。だが全てを忘れてもいる｣ 人々はカンナバレルを打つ 嘘だ。と打たれたくないがための嘘だろう と だがカンナバレルは今度は立っているだけではなかった 打たれる度に少しずつ移動する カンナバレルが移動すると少し強い殴打を 誰かがする そんなつもりはないのに 必ず誰かが強く打つ | ||||
| ローグ | 1/19 0:43:17 | 2209cf.1TTE07bIjc||596 | ||
| そうすると得も言われぬ不快感が人々を満たす 不快感を晴らす為に 誰かが誰かを叩いた 誰かが誰かを叩き始めると 周りの人々も誰かを叩き始めた 何かにまるで霧雨のように 纏わり付く不快感を晴らす為に 叩き始めた | ||||
| ローグ | 1/19 0:46:40 | 2209cf.1TTE07bIjc||128 | ||
| それでも皆はカンナバレルを叩く事を忘れない カンナバレルを叩きながら 周りの人を叩く 周りの人を叩きながら カンナバレルを叩く やがて霧雨の降らなくなった町の全ての 人々が倒れた時 カンナバレルは少し泣いた その涙はまるで霧雨の様だった… | ||||
| ローグ | 1/19 0:49:8 | 2209cf.1TTE07bIjc||208 | ||
| 以上です。 しかし久々にチビに来て詩を書いた様な^^； また来れなくなるんだろうな〜TT あ、感想を頂けると小躍りして喜びますｗ | ||||
| 銀月 | 1/19 17:29:54 | 2182cfLMvpixotkc6||894 | ||
| ローグさん、お久しぶりです＾＾ 【i】を読んで、ついついホロリとしてしまいました(￣∇￣*)ゞ 本当に大好きな人の事は、悪い面・良い面、全てが愛しいと思えるのですよね。 学生時代、初めて愛しいと本気で思えた人の事を思い出しました(笑 ローグさんが小躍りする姿を想像しつつ、失礼しますｗ | ||||
| ローグ | 1/19 21:26:33 | 2209cf.1TTE07bIjc||390 | ||
| おお！お久しぶりです^^ いま小躍りしながら書いています♪ そうですね〜全てを愛せる。そんな恋愛をまたしたいものです^^； 凄く好きだと逆にうまくいかないのが泣きたくなりますTT 感想頂きありがとうございました^^ | ||||
| 銀月 | 1/20 1:58:4 | 2182cfLMvpixotkc6||670 | ||
| 再びレスしてみたり･･･＾＾ そうですよね、簡単な恋愛ほどうまく行って、いざ本気になると しり込みしてうまく行かなかったりします。 ＞意識の中で 心の底から湧き出る気持ちこそが、きっと本物なんでしょうね。 久しぶりに、苦手な恋愛トークをした気分です(笑 | ||||
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