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4163バトルロワイアル連載―エラー―李亞1/20 17:44:552182cfPPkTUCF2dqo
こちらにある小説は、俗に言う『バトルロワイアル』を自分流に再現してみよう、という小説です。
生と死の重さがまだ解らない方は(いや、私も完全には解ってませんが)
読むのを止めた方がいいでしょう。

また、こちらにある小説はグロイ、という種類に分類されます。
血が流れます、痛いです、人が死にます。
そういったことが苦手な方も、読むのをやめましょう。

まだ15にもならないガキが書いているので15禁ではなく12禁にでもしておきます。

途中でのレスはお控えください。
一気に書く気が失せます。

参加者の名簿は「http://kamakura.cool.ne.jp/kadukiria/br.htm」にて。

李亞1/20 17:45:122182cfPPkTUCF2dqo||167


生きたい。


政府に対する悪態なんて、体中の指を駆使しても数えられないくらい出てくる。
でも、オレを支配しているのは悪態などではなく、生きたいと思う本能。


殺したくない。


勿論、今まで一緒に暮らしてきたクラスメートを殺すなんてできない。


けど・・・・なんでオレは支給されたバットをこんなに大事そうに抱えてるんだろう。


そう思ってもやっぱりバットを手放せないオレは、とても弱い人間だ。

李亞1/20 17:45:372182cfPPkTUCF2dqo||176


エラー


―四章―



李亞1/20 17:45:532182cfPPkTUCF2dqo||235
ガラガラッ


ディパックを渡されてすぐに教室を出た。
そのまま走って走って、たどり着いたのは理科室と書かれた教室。
心臓が異様に早かった。


―――桜子・・・・そろそろ教室出る頃だよな・・


理科室に入り、机の影に隠れて、一息ついたときに浮かんだのはソレだった。
数ヶ月前にオレから告白して、彼女はオレを受け入れてくれた。
できることなら守りたい。彼女を生かしてやりたい。

けど、オレは死ぬのが怖い。

李亞1/20 17:46:132182cfPPkTUCF2dqo||54
             

              

―――情けない。


              

               

李亞1/20 17:46:312182cfPPkTUCF2dqo||796
好きな女1人も満足に守れない自分に腹が立った。
床を思い切り殴る。
敷き詰められたタイルはオレの力じゃビクともしなくて、骨だけが変に痛かった。


涙が出てくる。


なんで近くで待ってやれなかったんだ。
バットを握った右手に力が入る。
今更思っても遅いけど、教室の近くまで戻ろうか・・・

李亞1/20 17:46:492182cfPPkTUCF2dqo||415


ガラガラッ



李亞1/20 17:47:102182cfPPkTUCF2dqo||626
そのとき、立て付けの悪いドアが開く音がする。
ソレと同時に、オレの心臓は走ったときよりも早く動いた。
明らかに人が入ってきた音だ。


何故? 何故よりによってココなんだ?
ちょっと話ができすぎだろ?

李亞1/20 17:47:332182cfPPkTUCF2dqo||293

                 


―――怖い怖い怖い怖い怖い怖い――・・


                    

                 

李亞1/20 17:47:472182cfPPkTUCF2dqo||972
奥歯が鳴らないよう、歯を噛み締めるだけで精一杯だった。

李亞1/20 17:48:22182cfPPkTUCF2dqo||267


キュッ キュッ キュッ



李亞1/20 17:48:132182cfPPkTUCF2dqo||667
運動靴がタイル張りの床を擦る音が聞こえる。
コチラに近づいてきた。

李亞1/20 17:48:362182cfPPkTUCF2dqo||103


来るな、ココには誰もいない。
来たって無駄なんだよ。早く別の場所に・・・



李亞1/20 17:48:522182cfPPkTUCF2dqo||441


キュッ キュッ キュッ



李亞1/20 17:49:52182cfPPkTUCF2dqo||695
来るな来るな来るな・・・

目を瞑って祈った。だが、足音は止まることを知らず、オレが隠れている机の前で立ち止まった。

李亞1/20 17:49:342182cfPPkTUCF2dqo||979

                    
                  
                   

―――殺られるッ・・・

                        

                      

                    

李亞1/20 17:49:532182cfPPkTUCF2dqo||865
「・・・あれ、愼一君?」


激痛を覚悟して目を堅く瞑った後に聞こえてきたのは、桜子の声・・


「・・桜子・・・?」
「なんでそんなトコにいるの? 出てきなって、誰もいないよ?」


彼女は低い身長を更に低くし、オレの前にしゃがむ。
その笑顔はこの状況でも変わらず、オレに安心感を与えた。


「まさか愼一君がこんなに早く見つかるなんて思って無かったよ。」


這って机からでる。

李亞1/20 17:50:102182cfPPkTUCF2dqo||516
「あぁ、オレもお前とこんなに早・・・・」


その後の言葉はきれた。
オレが改めて見た桜子は、腹のトコロが血で汚れていて―――

オレは思わず彼女に駆け寄った。


「桜子っ・・お前・・・怪我してるのか!?」
「え?」


いつもと変わらない仕草でキョトンとする彼女は、オレにはどこか異様に見えた。
だが、オレはソレに気づかないふりをして彼女に聞く。

李亞1/20 17:50:362182cfPPkTUCF2dqo||893
「誰にやられたんだ?」
「・・何言ってるの、愼一君。あたし怪我なんてしてないよ?」
「・・・・・・・じゃあ・・・誰かに会ったのか?」


それには『死んだ誰かに』と言う意味も含まれる。
こんなこと思うのはおかしいが、どうかそうであってほしかった。


そう、桜子は誰かの死体に遭遇してソレを抱えたんだ。
だから腹部に血がついてるんだ。
そうだ、きっと・・・絶対そうに違いない。

李亞1/20 17:50:512182cfPPkTUCF2dqo||849


桜子は笑顔でこう答える。



李亞1/20 17:51:52182cfPPkTUCF2dqo||495
「斉藤君に会ったよ。」


斉藤・・・・あぁ、陽太のコトか。
陽太とは同じ小学校で、わりと気心の知れた仲だった。


陽太に会って、それでそこに血がついた?
じゃあ、陽太はもう―――


「でさ、斉藤君ったらいきなり襲い掛かってくるの。」
「・・・・・・・え・・?」


その言葉に桜子を見れば、いつもと変わらない笑顔・・・

李亞1/20 17:51:232182cfPPkTUCF2dqo||352
「だからさ、ちょっと、ナイフで刺してみたの・・
あ、あたしの武器ナイフだったんだ。あたりだったんだよ。」


いつもと変わらない、それがどんなに異常なのか、実感する。

李亞1/20 17:51:562182cfPPkTUCF2dqo||872
                


なんでコイツは正気を保ってるんだ?


なんでこんなにも普通なんだ?


と言うより・・・・今の言葉は何だったんだ?


             

李亞1/20 17:52:252182cfPPkTUCF2dqo||802
「・・桜子・・・・?」
「あのね、あたし、1人で賭けしてたの。」


唐突に話し出す彼女。


「愼一君が教室の傍で待っててくれたら、このゲームに乗らない。
愼一君が待っててくれなかったら、このゲームに乗る。
どっちだったかは愼一君も知ってるよね?」


それに目を見開いた。

李亞1/20 17:52:392182cfPPkTUCF2dqo||307
「最初は、3日間二人で最後まで生きれたらいいな、って思ってたの。
けどね、どうせ何年も生きれないし、3日の間に愼一君が誰かに殺されたら悲しいもん。」


なんだ、どういう話なんだ?

賭け? ゲームに乗る? なんなんだ?


「だから・・・一緒に生きれないなら・・・・それなら、自分の手で殺そうと思って。」
「・・・・え?」


オレの頭の中を疑問符が埋め尽くす。

李亞1/20 17:53:232182cfPPkTUCF2dqo||908




コイツハ誰ダ? コイツハ桜子ジャナイ。



桜子ナラ、キットソンナコトハ言ワナイ。




李亞1/20 17:53:392182cfPPkTUCF2dqo||699
「これ、斉藤君の武器だったの。
『コルトパイソン357』って言うんだって。コレ、反動小さいらしいから、あたしでも使えると思うんだけどな・・
説明書読んで、頑張って使い方覚えたんだけど・・・愼一君がはじめての相手なんだ。緊張しちゃうな。」


オレの目の前で銀色の銃を構える彼女。

李亞1/20 17:54:82182cfPPkTUCF2dqo||91
                       


―――逃げろッ!!


                  

李亞1/20 17:54:222182cfPPkTUCF2dqo||772


そう思うのと同時に、視界の隅で彼女の指が動いた。



李亞1/20 17:54:492182cfPPkTUCF2dqo||302
                  

                             


バァン


                                     
              

                    

李亞1/20 17:55:172182cfPPkTUCF2dqo||637
「ぐあぁっ!」


腰の辺りに酷い痛みを覚える。あまりの痛さにそこを押さえた。
手にヌルッとしたモノが触れた。


「あー、ゴメンネ愼一君。 痛かった? もっと練習しなくちゃ・・
でもやっぱりこの銃いいね、ホントに反動小さいし撃ちやすいよ。」


右手に持った銃を物珍しそうに見る彼女は、オレの目には異常者に見えた。

コイツは狂ってる。 早く逃げなければ。


出血が酷い、早く病院に―――――

李亞1/20 17:55:412182cfPPkTUCF2dqo||190


あぁ、ここに病院なんて無い。



李亞1/20 17:55:592182cfPPkTUCF2dqo||743
恐怖と痛みで、一種の錯乱状態に陥った。
どうしよう、どうすればいい? オレはまだ死にたくない、怖い。

何故桜子はこうなったんだ?
いつもの桜子は、ずっと笑ってて、コロコロ表情が変わって、見惚れるほどに可愛くて―――


畜生、なんでこういうときに限って普段の桜子なんて思い出すんだよ!

李亞1/20 17:56:162182cfPPkTUCF2dqo||13
「じゃあ、愼一君。すぐに痛くなくなるよ。
オヤスミ・・・―――――

李亞1/20 17:56:542182cfPPkTUCF2dqo||203

                  


大好きだからね。


                  

李亞1/20 17:57:112182cfPPkTUCF2dqo||64


本当は鬼、人殺し、そう罵ってやりたかった。
けど、オレに銃口を向ける彼女のいつもと違う笑顔≠見た途端、その言葉は消えた。



李亞1/20 17:57:282182cfPPkTUCF2dqo||389
儚げで、悲しそうで、寂しそうに見えた彼女の顔。
それとも、ただオレの願望がそう見せただけ?

もうどちらでも良かった。


「オレも好きだ。」


彼女の指が引かれる瞬間、オレは早口にそう言った。

李亞1/20 17:57:552182cfPPkTUCF2dqo||172


                    


バァン

                        


                         

李亞1/20 17:58:142182cfPPkTUCF2dqo||411
途端、頭を鈍器で殴られたような痛みがほんの一瞬だけはしる。


次の瞬間、オレの周りから音が消えた。


呼吸すら聞こえない闇の中、オレの意識は落ちていった。

李亞1/20 17:58:592182cfPPkTUCF2dqo||670
「・・・・・・・しん・・いち君・・・」


―――どうしてキミは、いつもそうあたしの予想外のことをするのかな?


殺されるというのに、しっかりとした口調で『好きだ』と言った彼。
顔の上半分が吹き飛んでいる彼の死体を抱えた。
ダラダラと流れる血は止まらず、彼女の制服に染みを作っていく。


―――こんなになっちゃってさ・・・


自分がそうした・・・これは考え抜いて決めたこと。
斉藤を殺した時から、もう彼も殺してしまおうと思ってた。


なのに――


李亞1/20 17:59:252182cfPPkTUCF2dqo||972


「うっ・・・あぁ・・・・・あ・・・・う・・・・」


嗚咽が止まらない。



李亞1/20 17:59:422182cfPPkTUCF2dqo||738


ナトリウムを含む液体が彼の血と混ざり合い、彼女の手を伝って床に落ちていった。



李亞1/20 18:0:62182cfPPkTUCF2dqo||194
「っく・・・う・・・」


彼の制服を握り締める。


―――ゴメンネ、あたしの我侭で、全部奪っちゃって。


そう思いながら、小経口の・・彼の命を奪った銃を額に押し付けた。
精一杯の謝罪を胸に、引き金を引く。

李亞1/20 18:0:222182cfPPkTUCF2dqo||181


引き金を引いた瞬間、彼が瞼の裏で笑っているのが見えた。



李亞1/20 18:0:352182cfPPkTUCF2dqo||570
死亡者 男子五番 加藤愼一
      男子七番 斉藤陽太

      女子六番 春川桜子

生存者 19人

李亞1/20 18:1:112182cfPPkTUCF2dqo||307
苦手な恋愛描写・・・頑張りました。
今回の視点は加藤愼一氏。
最初の設定でいくと、彼は春川桜子嬢に殺されるはずではありませんでした。
神崎クンが彼を殺し、その彼を見て春川嬢が狂う、と言うストーリーを、
つい1時間ほど前まで考えていましたので。
けれど、話の展開上神崎氏を出すのはとても難しいので、
結局春川嬢を狂わせ殺させ自殺させ・・・
私は泣き声を書くのが苦手なようで、嗚咽を漏らすシーンは苦労モノでした。

李亞1/20 18:1:212182cfPPkTUCF2dqo||940

好きな人を殺すと決め、いざ殺したとなると涙が出てくる・・・
そういう純な人も、現代日本では少ないのではないでしょうか。


後悔先に立たず。後の祭り。


春川嬢が彼を殺した後のシーンを書くとき、そんな言葉が頭の中を過ぎっていきました。

玲央奈1/20 18:3:382181cf.5TuTdyz4Xo||750
いままでみてきたBRんなかでいっちゃんおもろいです^^
はやくホームページの方も更新して欲しい・・・ヽ(´ー`)ノ 

李亞1/20 18:4:492182cfPPkTUCF2dqo||54


++お知らせ++


σ(´∀`*)は現在期末試験を一ヶ月後に控えております。

他にも、体育のダンスでソーラン節やったら筋肉痛だ、とか
しもやけが痒い、とか、生理痛が半端じゃなくヤヴァイ、とか、
しもやけ治そうとして針刺したら宿題の大半が血で汚れて先生に怒られた、とか
どうでもいい様な災難がたくさんです。

なので、しばらくバトルロワイアル連載―エラー―をオヤスミしたいと思います。
少なくとも2/25以降はかけると思われます。
中止ではなくオヤスミです故に、参加者の皆様、見捨てないでください(ぁ)

李亞1/20 18:6:202182cfPPkTUCF2dqo||504
玲央奈殿、感想どうもです。
HPの方は・・試験勉強のため本館の同人用HPですら更新できてない状態。
多分試験が終わるまではあまり更新できないかとorz

李亞1/20 18:14:272182cfPPkTUCF2dqo||552
Σ(´Д`) 誤字ハケーン
友人がσ(´∀`*)のPCでコレを読むときに神崎と変換しているらしく、

神崎クンが彼を殺し、その彼を見て春川嬢が狂う、と言うストーリーを(略)

ってトコが神崎になっております。
本来は日下です。申し訳・・orz

1/21 0:18:392102cfyKI9h01t4UQ||688
まず、前々回、前回と感想を述べられなかった事を、ご容赦下さい…^^:
いつも、楽しんで読ませて頂いております♪
何と言いますか、間の取り方が絶妙で…引き込まれてしまいますv
グロも、文章なら意外とスラッと読める様で…今のところは大丈夫ですw(←大丈夫?)

暫くお休みというのは、ちょっと寂しいですが…
再開を楽しみにしております、心から(*^^*)

ジャスティン1/21 6:50:512192cfBiVUlxlZbUs||963
面白いですお休みですか寂しいです早くできることを祈っています

アイヴィス1/21 13:30:196119cfJLbN4P8iyys||748
感想は書いておりませんが、いつも読ませてもらっていますw
文章構成がとても上手で、見ているとかなり引き込まれますw

しばらくお休みというのは寂しいですが、再開を心からお待ちしていますw

シロヤギ1/22 12:3:302111cfNnJvGihWpsk||577
李亞さん、お久しぶりですw
チビファンのBRパロで久しぶりに泣きそうになりました、BRはこうであるべきですよね。
他の作家さんもコレぐらい文章が上手いことを祈ります。

PS。HP随分お邪魔していなくてすみません。実を言うとアドレスを紛失してしまいました;
いつでもいいので教えていただけるとうれしいです。
また絵でも描かせて頂こうかと思っていますw

サクラ2/14 20:43:382228cfKSWcajLIfic||3
おもしろかった〜♪初めてBRもの読みました〜
桜子cが崩れて行くのが少し驚き!!
お上手ですよWWWW


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