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4248黒い虎・白い龍・銀色の狼深珠1/29 17:56:412201cfxw6CuoUpoXg
―昔
偉大な魔法使いの手により
3体の魔物が召喚された。
しかし、魔物達は力が大きすぎ、世界を破壊し始めた。
そして魔法使い達はある3人の族の代表を呼びよせ、その体の中に封印した。

そして100年の月日がながれた―
『魔法使い技術学』(まほうつかいぎじゅつがく)
通称『魔学』ではオチャメなばーさんが校長を勤めている。
そこでは毎日りっぱな魔法使いになり旅に出るという子供が数多くいた。

深珠1/29 18:5:562201cfxw6CuoUpoXg||905
その中にこの物語の主人公『剣 ハカイ』(つるぎ はかい)という男の子がいた。


『キーンコーンカーンコーン』

剣「やばいっ!!遅れた!!」
鐘が鳴ったのに気づき、剣は急いで校門に走った。
『バチィィン!』
剣「いたっ!!!くっそぉ!!あとチョットだったのに!!」
剣は目の前に立ちはだかる紫色のバリアに恐る恐る手を触れた。
『パチッ・・・パチッ・・・・』
剣はボーっと立っていた。

深珠1/29 18:19:312201cfxw6CuoUpoXg||958
?「またハカイ君遅れたの?」
女の人はやれやれと腕を組んだ。
剣「コーチョーせんせー、今日は姉が熱を出してしまって―。」
?「また嘘ついて。君に姉はイナイでしょ?」
剣「じゃー、海原 カナタ様。」
海「まったく。今日は許してあげるけど明日遅刻したら容赦しないわよ。」
校長先生はぶつぶつ言うと途端にバリアが消えた。
剣「あんがとー。」
剣はお礼を言うとそそくさと校舎へ行った。


深珠1/29 18:32:442201cfxw6CuoUpoXg||571
『ぱたぱた・・・・』
剣は廊下を小走りしながら近くの教室の時計をちらりと見る。
『9時32分』
剣「はぁ〜。もう一時間目終わるじゃん・・・。」
剣は自分のクラスにつくとしょぼしょぼ教室に入ってった。
?「コラッ!ハカイ!駄目じゃないか。」
剣「んー。」
?「廊下に立っていろ。」
剣はクラスの人たちに笑われながら廊下に向かった。
『バタン。』
?「あれ?君は剣ハカイ君?」
剣「はぁ・・・。そうですが・・。」
剣はその子の顔を見た。

深珠1/29 18:58:452201cfxw6CuoUpoXg||795
銀髪に銀色の目。すいこまれそうな瞳に剣は少し驚いた。
?「僕も遅れちゃってね。僕は君と同じAランクの静 ユイ(しずか ゆい)。」
剣「ふーん。同じランクかぁ。」
『 キーン コーン カーン コーン 』
静「あっ!やっと鳴ったよ。」
静と剣はゆっくり教室に入った。
?「ケンちゃんっ!!同じ班だよーっ!」
剣「だから!つるぎなのっ!!!!つるぎ!!」
静「やった!!ハカイ君と一緒だ!」
剣は何のことか分からず黒板を見た。
『2時間目の出張班』
剣「2時間目に出張?何の仕事だ?」
?「やだぁ〜。聞いてなかったの?昨日の帰りの会でEランクの魔物を倒しに行くって言ってたじゃない!」

  

深珠1/29 19:24:472201cfxw6CuoUpoXg||270
剣(何だ・・・。ランクEかよ。)
そもそもこの学校にはランクがF〜Aまである。
通常この世界には魔物が多く潜んでいたりする。
その時出張に行けるのはC〜Aまで。
最高ランクはAなので剣達は結構やるほうだったりするのだ。
・・・しかしあのオチャメなコーチョーはついにやってしまった。
Sランクをつくってしまったのだ。Sランクになれる人はただ一人、この学校の生徒会長としても君臨する『八嶋 雅』(やしま みやび)なのだ。
すごく美人で能力的にも皆の憧れの的だ。

剣は黒板を見た。第5班リーダー:八嶋 副:剣 介護:静(ユ)・静(そ)・速水  
剣「八嶋・・・?なんで八嶋が?」

深珠1/29 19:46:42201cfxw6CuoUpoXg||208
?「んー。何か見学だって。」
言い忘れていたがこいつは速水 瑠璃(はやみ るり)。幼馴染。
?「か。我が学校の生徒会長はお気楽だねぇ〜。」
静「あ!蒼真(そうま)じゃん。」
剣「いいんですかね〜。だいの生徒会長がたかがEランクの雑魚掃除に。」
八「悪かったな。」
剣「わわっ!雅さん。」
『キーンコーン・・・』
剣「あっ八嶋さん。鐘鳴りましたよ。バスに乗りましょう。」
剣は荷物を持ち、バスに乗り込んだ。
八「なあ。剣 ハカイ。」
八嶋は口が悪かった。

深珠1/29 20:12:582201cfxw6CuoUpoXg||785
剣「何で雅さん俺の名前知ってんスカ?」
八「何でってお前・・・。お前はな世界各国で期待されてるんだぞ。皆貴様が未来のSランクって言っていると聞いた。」
剣「は!?冗談じゃないぜっ。ここの学校がそんなデカイワケ―。」
八「でかいぞ。ヒジョーにでかい。」
剣はびっくりした。
すると八嶋は何かに反応したように剣を抜き、ハカイの頭の上を切り裂いた。

深珠1/29 20:23:272201cfxw6CuoUpoXg||399
『グシャァァ』
モンスターの悲鳴が後ろから聞こえた。
八「ランク・・・C。騙されたな。」
クラスの人達がざわめき始めた。モンスターのランクCは今のハカイくらいの強さ。
ランクAではとーてー倒せない。
剣は先生の方をみた。・・・・殺されている。
八嶋は運転手の方へ行った。
八「町にひきかえせ。」
運「しかし・・・。」
八「よし。班の中で介護の人はバスに残れ。その他は外に出ろ。」
瑠「どうするの?」
蒼「私が残るよ。」
そして第5班は蒼真を残し外に出た。


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