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4336+エキセントリック少年/ストイシズム少女+有芽2/10 17:34:562102cfUigEQuRCGRQ
シリーズ紹介でつ♪(*・д・)ノ

------------------------------------------------------------------------------ +エキセントリック少年/ストイシズム少女+
『背伸び』
http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-3705.html

『紫陽花』   
http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-4183.html
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有芽2/10 17:36:422102cfUigEQuRCGRQ||333


夕闇が迫る校舎内は閉鎖的だ。
何処からともなく響いてくる吹奏楽部の音を空ろに聞きながら、
物音一つしなくなった誰もいない教室を一人後にした。


有芽2/10 17:37:222102cfUigEQuRCGRQ||766



   ◇夕闇◇



有芽2/10 17:37:362102cfUigEQuRCGRQ||282


「あ、弓崎今日もお迎えか?」
「熱々だなー。うっらやっましー」



有芽2/10 17:37:532102cfUigEQuRCGRQ||210


バスケ部の部室の壁にもたれていると、着替えを終えて出てきたクラスメイトの湖東と宮中が
ニヤニヤしながら近寄ってきた。
熱々だなんて冗談じゃない。寧ろ荒みすぎてる気さえするがコイツラはそんなこと知らない。
もとより知っていても冷やかしてくるだろうけど。


有芽2/10 17:38:132102cfUigEQuRCGRQ||827


「好きでやってんじゃないわよ。また学校にお泊りなんてヤダし」


遠い目をして吐き捨てると、2人は目を点にした。
そして思い出したのか、「あぁ」と気の抜けた声を漏らす。


有芽2/10 17:39:52102cfUigEQuRCGRQ||275

実は数日前私は辰哉に教室で待つように言われたことがあった。
一緒に帰りたかったらしく、私も特に用事はなかったので二つ返事で承諾した。


が、こともあろうに辰哉は私の存在を忘れて先に帰った。
そんなことも知らない私は、しおらしく辰哉が来るのを待っていた。
そして9時。いい加減帰れと施錠に来た先生に怒鳴られて外コートに向かうと当然ナイターの灯りは消えていた。
急いで携帯で連絡を取ると、辰哉は「ごめんな」と一言謝っただけで


有芽2/10 17:39:282102cfUigEQuRCGRQ||86


「もう置いてきぼりなんてごめんよ」
「そりゃー・・なぁ・・・」
「ってかそれでよくまだ付き合ってられるな・・・」


有芽2/10 17:40:22102cfUigEQuRCGRQ||55

引き攣った顔で相槌を打つ湖東と、呆れ返ったように呟く宮中。
確かに、と思いながらため息をつく。
何で今でも付き合ってられるかと聞かれれば恐らく付き合う前も似たようなことがあったからだろう。
待ち合わせに遅刻なんて当たり前。半日待たされたことだってあった。
だから私も時間の流れに関してルーズになっていたせいもあるが、
その我慢強さは自分で自分に拍手を送りたくなるほどだと思う。

所詮今更だ。

有芽2/10 17:40:152102cfUigEQuRCGRQ||396


でもその事実が無性に腹立たしく、顔に青筋を浮かべながら空ろ気に笑っていると2人が凄い勢いで後ずさった。


有芽2/10 17:40:482102cfUigEQuRCGRQ||932


「前から思ってたけど、弓崎は何で永峰なんだ?」
「は?」


有芽2/10 17:41:122102cfUigEQuRCGRQ||425


思いもよらぬ質問に間の抜けた声をあげると、湖東も「俺も思ってた」と付け足す。



有芽2/10 17:41:382102cfUigEQuRCGRQ||51


「何でそんなこと・・・」
「内容によっては俺に乗り換えてもらおうかと」
「寧ろ乗り換えるなら宮中よか俺だろ?」
「はぁ!?」


有芽2/10 17:41:512102cfUigEQuRCGRQ||765



再度間の抜けた声をあげる私に、2人は「損はさせないぜ」と自分を主張するように手を上げる。
思わず倒れかけたが、なんとか留まり眩暈のする頭に手をやった。


有芽2/10 17:42:202102cfUigEQuRCGRQ||836


「な、何でいきなり・・・」
「だって俺お前好きだし」
「俺も俺も。弓崎面白いよなー」
「なー」


有芽2/10 17:42:372102cfUigEQuRCGRQ||54



待て待て待て。
その言い方じゃまるで私が特別天然記念物のようじゃないか。
そもそも私の何処が面白いと言うのだろう?確かに変わっているとは思うが面白いと言う部類ではないと思うが。
ってか2人とも可愛い彼女がいるだろう。



有芽2/10 17:43:132102cfUigEQuRCGRQ||593


「バカが。お前等の“好き”は『like』だろ」


有芽2/10 17:43:392102cfUigEQuRCGRQ||896



不意に後ろから聞こえてきた声にビクッと肩が震えた。
振り返ると、バックを担いだ辰哉がポケットに手を突っ込み、私の後ろに立っていた。



有芽2/10 17:44:62102cfUigEQuRCGRQ||396


「お、いたのか彼氏」
「遅いよ彼氏。彼女待たすなんて男として最低よぉ彼氏」
「何か突っかかる言い方だな。ああ?」



有芽2/10 17:44:302102cfUigEQuRCGRQ||278


目を細めて口端を吊り上げただけの笑みを浮かべ、眼たれるなんてガラが悪いことこの上ない
辰哉の行動にまたため息が漏れた。
しかもそれに対抗するなよ、湖東も宮中も。


有芽2/10 17:44:462102cfUigEQuRCGRQ||722



「馬鹿やってると置いて帰るよ」
「コラ待て」



有芽2/10 17:45:92102cfUigEQuRCGRQ||176


痺れを切らして歩き出すと、少し遅れて倣う辰哉。
後ろから宮中達が何か言ってたけど、それは私の耳には届かなかった。


有芽2/10 17:45:392102cfUigEQuRCGRQ||178


   『お前等の“好き”は『like』だろ』



有芽2/10 17:45:562102cfUigEQuRCGRQ||578


辰哉の言葉が、やけに耳に残った。
深く考えたことはなかったが、今になって思うと妙に気に掛かる。


有芽2/10 17:46:222102cfUigEQuRCGRQ||706



「弓崎、どうした?」
「何が?」
「難しい顔してる」



有芽2/10 17:47:72102cfUigEQuRCGRQ||429



私の『好き』って、何なんだろう?


有芽2/10 17:47:272102cfUigEQuRCGRQ||166



「アンタのこと考えてた」
「へぇ。それで?」
「解んなくなった」


有芽2/10 17:47:452102cfUigEQuRCGRQ||319



辰哉の何処が好き?
何で辰哉なんだろう?
恋愛ってどういうこと?


有芽2/10 17:47:572102cfUigEQuRCGRQ||266


スキって、何?



有芽2/10 17:48:202102cfUigEQuRCGRQ||352



「解らなくてもでも良いぜ」



有芽2/10 17:48:302102cfUigEQuRCGRQ||165



笑いながら、告げた言葉。
頭を撫でた大きな手。



有芽2/10 17:48:452102cfUigEQuRCGRQ||780



「これからゆっくり知っていけ」



有芽2/10 17:49:12102cfUigEQuRCGRQ||170


頭から下ろした手が、不意に私のそれに触れて
絡めるように握られた。



有芽2/10 17:49:222102cfUigEQuRCGRQ||653


顔、赤いかも



有芽2/10 17:49:512102cfUigEQuRCGRQ||949


上手く働かない頭で、そんなことを思う。
やっと出かけた答えは夕闇にかき消された。


end...

有芽2/10 17:50:382102cfUigEQuRCGRQ||370
...はい。
3回目終りましたヾ(*・ω・)ノ

では、感想、ご意見お願いします。
今後の参考に致しますので☆^(*≧ω≦)ノ~~

天音♪2/11 18:47:02182cf92W0I6S/QCo||415
全部読みました!最高でした

ベベル2/12 12:7:182191cfHTRBMMVQYUM||510
こん☆てぃわ_φ(´∀`。(´∀`。(´∀`。)

むぅ〜ん♪ 甘酸っぱいねぇ〜・:*:・(*´艸`*)ウットリ・:*:・
σ(´Д`●)ぉぃらはこんネ甘酸っぱい青春時代なかったからねぇ〜...( = =) トオイメ
好きってどういう事だろう・・・確かに(苦笑
彼女が好き 彼が好き どこが好き?なら答えられるかもしれないけど、
好きって何?って聞かれたら即答できる人は少ないのかもw

ちなみにσ(´Д`●)ぉぃらは言葉で説明できない感情だと思ってます♪
好きになった人だけ分かるみたいな(抽象的

有芽2/12 13:14:322102cfUigEQuRCGRQ||291
天音♪様>こんにちわぁ☆(´ゝ∀・`)ノシ
     
     おっw全部読んでくださりましたかww
     光栄な事ですね..wコレはヾ(*・ω・)ノ
     
     しかも「最高」などと...w
     もう嬉しくてたまりませんよっ!w

     では、感想有難うございました(*u u)ノ

有芽2/12 13:22:72102cfUigEQuRCGRQ||214
ベベル様>こんにちわぁぁ(。・(エ)・。)ノ
     
     甘酸っぱいですかぁww
     ホントここまでくると『好き』がわからんですね(;´Д`)
     そうですねぇ...私も即答する人、あまりいないと思います。
     大体、私自身もよく分からな...
     
     ナルホド。『好きになった人だけ分かる』
     ですかぁ。
     結構ナットクしますねェヾ(´∀`*)ノ
     
     これは続きを書くほうも気張らなければ...!!

     でわぁ、本当、毎回毎回感想有難うございますw
     d(・ω・*)☆スペシャルサンクス☆(*・ω・)b

     
     
     

来栖2/12 16:24:12202cfwKIgBablNMk||383
初めまして、と言う月並みで無難で簡単な挨拶で失礼させていただきます。
「初めまして」
終わりました。簡単でした。
 
 有芽さんの小説は、ここの小説のレベルとしてはトップです。と思います。
唯一立ち位置の決定をしている方です。尊敬です。
 個人的には『お前らの好きはlikeだろ』の辰哉さんの台詞に感化されました。
確かに高校時代の恋愛はちょっと軽いかもと言うことです。仕方ないですけれど。
 
 とても短かいブツブツと言葉の途切れた退廃感の伴う目的がよくわかりそうもない「感想」
でした。よろしくでした。

有芽2/13 11:27:372102cfUigEQuRCGRQ||201
来栖様>初めましてヾ(´∀`*)o
    
    トップとわぁ..w
    そんな恐れ多い(*ノωノ)
    尊敬して下さりますかwこんな奴を...www
    
    ハイ。「...likeだろ」。このセリフはですねぇ。
    前から使いたかったんですよw
    実はこのシリーズ、まだ結構あると思いますw
    
    でわぁ、感想有難うございます。
    次回も頑張りますよぅww


natsumi2/13 21:23:456035cfRhP0.bC0IzU||714
こんばんゎぁw
続いてるんですね!
全部読みました!
全部が初なんですね。
その気持ち・表情がよく現われてて
すごくぃぃです!
まさに青春?ってカンジです(。・(エ)-。)ゞ
セリフも結構考えたんですか?
2人とも始めてなのかな?
幼なじみから発展するってすごく
緊張すると思います!
でゎでゎ。スタタタε=ε=ε=[家] (。・(エ)・。)ノ~~バイバーイ♪
馴れ馴れしい口調でしゃべってしまい、スイマセンでした;;

有芽2/14 17:48:292102cfUigEQuRCGRQ||558
natsumi様>感想有難うございますヾ(´∀`*)o
      
      全部読んでくださってますかぁw
      有難うございますッッ!w
      
      青春ですかぁ〜..w
      コレテーマ青春で書いてます
      ...つもりですがw(ぇ
      そう言ってくださると嬉しいですww
    
      ハイ。セリフ結構考えました。
      もう考えまくりで(ナニ

      でわぁ、本当感想有難うございましたぁヽ(*´ω`*))((*´ω`*)ノ
      これからも詩、そして小説、頑張ってくださいねぇww


      


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