4390 | 歩血-ポチ- | 浅漬け | 2/20 1:5:38 | 2221cf09DPKsVqnGo |
久々に短編連載いたします。 3〜4回ぐらいで終われたらなぁと思っております。 温かく見守ってやって下されば幸いです。 一応ホラーで残虐な描写も含まれて来ますので そう言った物が苦手な方のご回覧はご注意下さい。 途中でのレス・・・はご遠慮して下さると有り難いです。 でわでわスタート致します。 |
浅漬け | 2/20 1:5:53 | 2221cf09DPKsVqnGo||831 | ||
「なんか最近デパートに変なのでるって奴、知ってる?首取られるんだって。」 「うっわグロー。ってかその話普通に出来るお前もグロいし!」 「えっでも聞いたことあるよー。なんかぁ、ポチとか言う奴でしょ?可愛くない?」 「バーカ、可愛いとかいってるとそのポチに首取られるよ。」 「えっマジで?ヤッバー。じゃあウザい?えー、でもポチ可哀想。」 「笑ってられんのも今のうちだったりして。」 きゃはははははは・・・ |
浅漬け | 2/20 1:7:8 | 2221cf09DPKsVqnGo||308 | ||
歩血-ポチ- 噂。広まれば広まるほどおひれはひれが付いてそのうち収まる。 馬鹿みたいな物だけど信憑性が在ったり実際のことも中には在ったりして 皆それに左右されてく。少しでも刺激が在ればそれに食いつく。 ただただ刺激を求めて、噂 を 作り出す。 「本当ウザい・・・。」 明け方の紺色が混じった空を見上げながらふと呟く。 濁った煙草の煙がそれに馴染んでいった。 |
浅漬け | 2/20 1:12:54 | 2221cf09DPKsVqnGo||167 | ||
変わらない景色。窓辺から見上げる空。 30階だてのマンションの24階から見る下の情景は 否が応でも人々の囁きが聞こえてくるようだった。 毎朝、毎分のように届く広告のメール。 何処から自分のメールアドレスを聞き出したのかは知らないが 信憑性のない噂がありとあらゆる手口で詰まっている。 それを種に客を寄せている、下品な業者。ウザい。 「最近は何もかもがウザいなー・・・」 そんな独り言をまた呟く。まぁ事実ウザいのに変わりはないのだしどうせ誰も聞いてない。 |
浅漬け | 2/20 1:20:24 | 2221cf09DPKsVqnGo||687 | ||
そう一人で考え事をしながらパソコンのデスクに向かった。 「今日も変わらず21件・・・。飽きない物ね。」 いつもと変わる様子のない広告メール。 そしてそれに埋もれるように混じっている知人からのメール。 それを手探りで開いていくのは実に面倒くさい。 「へー アイツ結婚したんだ。・・・うわ、会場遠いなー。ウザっ。」 そんな事を思いながらも参加するという事とおめでとうと言う言葉を載せた メールを打つ。ほとんど社交辞令みたいな物だし、そんなに 感情を込めなくても電話みたいに声色が分からない。文字って実に便利。 |
浅漬け | 2/20 1:24:21 | 2221cf09DPKsVqnGo||157 | ||
「・・・・ん。」 ふと見てみると目に留まった一通の広告メール。 らしくないけど妙に内容が気になった。 「・・・なんなの?」 件名はポチ。新手のペットショップの宣伝だろうか。 何気なく開いてみる。どうせまた下らない内容だろうけど。 ・・・なんで開けちゃったんだろ。下らないのに。 そう思いながらもメールに目を通す自分が情けなく思える。 |
浅漬け | 2/20 1:35:47 | 2221cf09DPKsVqnGo||163 | ||
-----乙姫 深夜(いつき みや)様----- 貴方はこんな噂をご存じですか? 白湯川町のデパート、いろはに居る謎の怨霊。「歩血」通称ポチ。 行方不明者が相次いで出ており、どの人も最後に目撃された場所は 必ずいろは。しかも毎朝血の足跡があるそうです・・・。 いろははこの事実を必至に否定していますが、中には歩血を見たという人もいるそうです。 |
浅漬け | 2/20 1:36:16 | 2221cf09DPKsVqnGo||653 | ||
この謎を貴方は解明できるか!? 自分の脳髄から推理という2文字を引きずり出してこの事件に終止符を打とう! 貴方がこの事件の探偵です。真実を暴き出すのは、貴方だ! 尚、この事件に終止符を打って下さった方には賞金1000万円差し上げます。 でわ、ご健闘をお祈りします。 |
浅漬け | 2/20 1:43:31 | 2221cf09DPKsVqnGo||499 | ||
・・・・・新手の客勧誘か。 1000万円って・・・。身元が全然証されていないこのメールを誰が信じるのだろう。 ちゃんと身元が分からないように工夫されてる・・・。 ポチとか言って馬鹿馬鹿しい。血の足跡?鮮血に見えるように工夫された絵の具でしょう。 もう少し利口だったらこれよりもっとましな手口を考えたでしょうに。 きっといろはとか言うデパートが客に困って来させようって寸法だろう。 全く・・・ん?いろは・・・白湯川町。ウチの近くだ。 わざわざウチの近くの噂のメールをよこすなんて面倒くさい事したものだわ。 |
浅漬け | 2/20 1:54:39 | 2221cf09DPKsVqnGo||928 | ||
「全く呆れた物ね。バカみたい。ウザっ。」 煙草を手に取り、画面を見ながら呟いた。紫煙で少しずつその画面が薄くなる。 「・・・んっ!?」 ・・・今・・・紫煙の中に混じって奇妙な画像が・・・。 虚ろな目だけを映していたような・・・。眼球そのもののような・・・。 「・・・気のせいか。」 現れたような気がしたのはほんの一瞬。きっと徹夜の疲れが目に出たんだろう。 「あー・・・朝日が眩しいわ。御飯作らないと。」 でも、まだ、ほんの一瞬。後ろめたくなった。御飯を作るのがもどかしくなった。 あの一瞬の画像。目に焼き付いている。 |
浅漬け | 2/20 2:0:51 | 2221cf09DPKsVqnGo||359 | ||
「・・・らしくないなぁ。早く御飯食べて仕事探さなきゃ。」 まだ上京したての21歳が辿り着く仕事と言えばせいぜい ファーストフード店の店員かコンビニの店員のアルバイトだろう。 まぁ金には困っていないけど、自分のプライドが無職という言葉を拒んだ。 そして平凡、と言う言葉すらも高いプライドが寄せ付けない。 我ながら困った性格だと思う。 「バカみたい。早くでなきゃ。」 一通りの朝食を済ませ、玄関の扉を開けた。 後ろで誰かが三日月の形に唇を歪ませているのにも気付かずに。 |
浅漬け | 2/20 2:10:5 | 2221cf09DPKsVqnGo||93 | ||
とりあえず序章という形にして置いてこの辺でひとまず。 また1章という形に仕上げてから続きを描きます。 回覧して頂いた方、有り難う御座いましたm(__*)m 随時ご意見、ご感想お待ちしておりますので遠慮なくお願い致します。 でわ、ご静聴有り難う御座いましたm(__)m ※この物語はフィクションです。 実際の人物、団体、事件、及び建造物や地名などには一切関係しておりません。 |
美希☆ | 2/20 10:35:52 | 2199cf7ZM3DjQdVWo||887 | ||
こんにちわ!おぼえてますか?私のこと、、、。まあイイですけど!でもすごいですね!! |
IKKI | 2/22 17:35:3 | 2022cfYEh3VXUIdcA||299 | ||
久し振りに芸術板を覗いてみたら 浅漬けさんのスレが。 期待してます♪ |
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