4408 | BR | ベガ | 2/21 20:10:58 | 2021cfjPABsy4ep0I |
今回も引き続き下書きあるので書き終わり・レスOKのレスまではレスは控えて下さい。 下書き見つけて読んだ方も、補正などがあるのでもう一回読んで見て下されば幸いです。 1話http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-4083.html 2話http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-4117.html 3話http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-4142.html 4話http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-4166.html 5話http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-4346.html 名簿http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-3977.html |
ベガ | 2/21 20:11:25 | 2021cfjPABsy4ep0I||116 | ||
そこには、一人の人間と、一つの人間だったものがあった。 −−なあ、お前は何の為に生まれてきた? 誰にともなく、或いは自分自身に、問いをかける。 −−俺に殺される為か?俺に、死に繋がる傷を負わせる為か? 彼の右足には、彼の右足を貫いたものが刺さったままだった。 −−そんな、下らない事の為に、お前は生まれてきたのか? 自分を殺す事など、下らない事だと、彼はそう思った。 |
ベガ | 2/21 20:11:42 | 2021cfjPABsy4ep0I||342 | ||
−−自分の事を、好きだと思った奴に、この場では致命傷となる傷を負わせ、自分は死ぬ。 そのために、生まれてきたのか? 下らない。そう思った。 最後の最後で恐怖に負け、彼女を殺してしまった自分自身の存在も。 |
ベガ | 2/21 20:11:59 | 2021cfjPABsy4ep0I||789 | ||
−−どうして、お前は、最期に、−−−−・・・・・・…! ぱぱぱぱぱぱぱぱぱ、と、彼の終末が近い事を決定した音が鳴り響く。 りょうは、跳ね上がった。捺の死を無駄にせぬ為にも。 彼の手には、デザートイーグル。撃てた弾は、一発。 首輪防護用首輪、と彼の頭の中にはそう残っていた名称の物体に当たる。 それを構成していた物体が砕け散るが、マシンに物理的なダメージはない。 |
ベガ | 2/21 20:12:52 | 2021cfjPABsy4ep0I||500 | ||
りょうは、ぱぱぱぱぱぱぱ、と全く止まらない音と共に飛んできた物体と、 10インチモデルのデザートイーグルの尋常ではない反動で、後ろへ吹っ飛ぶ。 思考回路が2秒保てば、最期の自問をするはずだった。 −−どうして、お前は、恐怖に勝てなかった俺に、最期に礼をしたのか、と。 |
ベガ | 2/21 20:13:18 | 2021cfjPABsy4ep0I||198 | ||
理紅及び黒棒は、タローの前に銃を突きつけられたまま立っていた。 「一つ問題だ。制限時間は10分。 俺は黒棒は信じる。だが、理紅は信じられん。さあ、どうする?」 と問いてから、既に10分が過ぎようとしていた。 本気で信じては居なかった。なのに。 「タイムアップ」 理紅は、ワルサーPPより放たれた弾により、命を落とした。 黒棒に銃口を向ける。 |
ベガ | 2/21 20:13:58 | 2021cfjPABsy4ep0I||429 | ||
「一つ問題だ。制限時間は10分。俺は黒棒は信じる。お前は、どうかな?」 言い終わるのを待たずに、黒棒はルガーP08を、タローの脚に向けて撃った。 「!」 驚きと痛みとで怯んだタローの右手へ一発。 おっと、持ち替えるか。左手へ一発。 両手で何とかして撃とうとするタローの、右手だか左手だかに一発。 もはやタローの体に指は10本しかついていなかった。足と手を合わせて。 そんなかつての友人を哀れと思う事もなく、もしくは哀れと思ったからこそか、 頭へ一発。 |
ベガ | 2/21 20:14:10 | 2021cfjPABsy4ep0I||441 | ||
「待っ…」俺がタローを殺してしまう前に発しようとした言葉だったのだろう。 俺も、もう少し早くそれを聞くべきだったのかも知れない。 そうすれば、俺は皆と戦わなくて済んだのに。 振り返ったら発砲してきた。 震える手にコルトガバメントと戦いに一応慣れている俺では格が違う。 |
ベガ | 2/21 20:14:27 | 2021cfjPABsy4ep0I||368 | ||
俺は直線ではなく不規則に、しかし確実にNIKUへと近づく。 パン。威嚇の為此方も適当に撃つ。 パン。威嚇だから狙えないせいもあるが当たらないな。 パン。相手が撃ってこないな。逃げたか? パン。いきなり乱射か、迂闊だった! だが、タローの予想通り無駄に乱射して弾が無くなる。 今だ!銃を突きつける。だが。 弾切れ?いや、それは相手も同じか。 沈黙。このままでは、まずいな… |
ベガ | 2/21 20:14:46 | 2021cfjPABsy4ep0I||507 | ||
『今話したとおりだ。ぼーっと突っ立ったまま一言も喋らないし殺し合いもしない 奴が居るから、適当に殺しておけ』 「主査の判断は必要ないのですか?」 『今の今まで必要だったんだが、少し寝るからその間自分の持つ権限は私に譲ると言っていた。 だから問題ない。自分の生徒が死んでってるのに睡眠不足とは偉いご身分だと思うがな』 「では行動に移る」 『更新終了』 |
ベガ | 2/21 20:14:57 | 2021cfjPABsy4ep0I||430 | ||
その通信を行っていた2人のうち1人が、 ぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱ、と既に4人(MS−11の手によるものは2人だが)「リタイア」 させたイングラムM10を響かす。 4人の思いが交錯した場所に、立っていたのは別の一人だった。 |
ベガ | 2/21 20:15:38 | 2021cfjPABsy4ep0I||391 | ||
ネスタは、寝ていなかった。 当たり前と言っては当たり前だが、 藤内に寝たら起こせと言っていたので一応説明しておいた方が良いはずだ。 そのネスタは、狙いを定めていた。標的は馬鹿みたいに家の前で立っているラフィ。 見つけてからすぐ撃つ事も出来たが、誰かを待っている様にも見えたので待つ事にしたのだが。 「遅い…」かれこれ2時間は経った。よくもまあ飽きもせずに立っていられるものだ。 藤内を帰す為という口実を盾に撃ってしまう事にした。 |
ベガ | 2/21 20:15:42 | 2021cfjPABsy4ep0I||521 | ||
当たった。 「今の音は!?」 「問題ない。誤射だ。とりあえず火を付けるな。外へ出るな。奥に隠れてろ。」 「うん」信頼しきっているのか。少し嬉しい。本気で守るに、値するのかも知れない。 |
ベガ | 2/21 20:16:33 | 2021cfjPABsy4ep0I||937 | ||
グラリスは、戻ってきていた。 自分が銃を奪ったせいでラフィが死んだのかも知れない。 そう考えると絶対見に行かなければならないと思った。 そして。 自分は馬鹿だったと、思った。 ラフィから銃を取り上げてしまったのも、戻ってきたのも。 そして。 気づいた時にはPM3:59:52。 そして、ここは200m四方のA−8エリアのほぼ中心部。 そして。 |
ベガ | 2/21 20:16:41 | 2021cfjPABsy4ep0I||855 | ||
「中継点が、あるはずだと思ったんだがな。」 誰にいうでもなく、犬飼は嘆いた。 あれだけの音量での放送。中継点があるべきなのだが。 分校から限りなく離れた場所にあるのかも知れないが、直線距離でも300mは離れているのだから ここらにあってもおかしくはないはずだが。 「無い…」 島の反対側に行けばあるのだろうが、自分を慕う仲間を置いてはいけなかった。 それが仲間のためになることでも。 諦めるか。そう思った時。 |
ベガ | 2/21 20:16:49 | 2021cfjPABsy4ep0I||268 | ||
「ミトは」 「!」後ろか!注意を忘れてた! 「ミトは、なんて言ってたの?」 「は?」意味が分からなかった。 自分が聞かれているのかという事さえ周りに誰も居ない事を確認するまでは確信出来なかった。 「ミトは、最後に、貴方に、何を話したの?」 まさか。 そんなはずは。 だが、なら何故最後に一緒にいた事を知っている? |
ベガ | 2/21 20:17:1 | 2021cfjPABsy4ep0I||369 | ||
「嘘だ…」 「そんなの答えになってない。もう一度言うけど、ミトは最後に、貴方に何を話したの?」 「お前が?」 「そうよ。もう一度言うけど、ミトは最」 「どうしてだ!お前を信じてた!それでも知りたいなら答えてやる!ミトは最後まで お前を裏切らなかったんだ!誰がやったかなんて言わなかったんだ!それなのに−−」 |
ベガ | 2/21 20:17:16 | 2021cfjPABsy4ep0I||132 | ||
「生きて帰れるのは一人」そう言い放った。 「二人じゃない。」事実。正論。 「それでも…」 「それでもなんて言う言葉は通用しないのよ。生きて帰れるのは一人。ルール無し。」 「そんなの!」 「もう過ぎた。遅いの。ミトが死んだんだから、生きて帰るのは林檎飴と決まった。 ミトの死を無駄にしない為にも、貴方が死ぬ。」 かつて落雷の物であったコルトガバメント。引き金を引けば犬飼が死ぬであろう角度へ持って行く。 いくら何でも完全に狙いを付け終わった人間には敵わない。何とか説得せねば。 |
ベガ | 2/21 20:17:37 | 2021cfjPABsy4ep0I||726 | ||
「?」突如林檎飴が走り去っていった。引き金を引く暇もないと言う事は、まさか、 そこに立っていたのは、マシン。右足を軸に回転していたので、そのまま右に吹っ飛ぶ。 一回転して、立ち上がり、いつもの犬飼から考えれば尋常でない速度で走る。 ぱぱぱぱぱぱぱ、とマシンの個性も何もあった物ではなくMS−11と同じイングラムM10を響かす。 本人の能力では尋常でない速度で走っていた犬飼は、脚の方が速度に追いつけず派手に転ぶ。 だが、それを弾の命中ととらえたマシンは、依然健康体である林檎飴の方へ走り去っていった。 |
ベガ | 2/21 20:17:58 | 2021cfjPABsy4ep0I||867 | ||
「っぁっっ、」転んだ際に背中を打ち付け、呼吸が出来ない。 「待、て…」やっと吸い込んだ空気で、誰にも聞こえない声を出す。 「まだ、あいつには聞かなきゃならない事が、あったのに…」 追いかけるか。だが、とてもじゃないがマシンには勝てない。 射撃がうまくたって致命傷を与える事が不可能な相手なのだから。 それでも、追いかける事は出来る。今生きていれば。 俺が死んだら、皆はどうする? その考えが浮かんだ時、もう追いかける事は出来なくなっていた。 いや、最初からその気はなかったのかも知れない。言い訳かも知れない。 それに気づいてからでも、追いかけられなかった。 |
ベガ | 2/21 20:18:12 | 2021cfjPABsy4ep0I||533 | ||
「あんた、ここで待ってなさい!」 いきなりそう言われたたつきは、困惑して突っ立っていた。 ぱぱぱぱぱぱぱ、とマシン来訪を知らせる音が鳴る。 「おい、ちょっ、待っ!」何も言葉に出来ないうちに、マシンはすぐそばまで迫って、 マシンが横にたどり着く頃にはもう既に息はなかった。 『これ以上深追いしても見つからないだろう。随分差が付いた』 「では、もう一人の方に戻りますか?」 『いや、彼はもう逃げ去っている。追えば何とかなるやもしれんが、その必要も見つからない』 「了解。交信完了。」 「残り21人」 |
ベガ | 2/21 20:22:41 | 2021cfjPABsy4ep0I||15 | ||
書き終わり・レスOK、痛恨の誤字がOTZ どこかとは言いません。 ああ、2回目はちゃんと書かれてるのに。何故1回目だけ。 林檎飴再来。ネスタも丸く収まりゃしない。 一度出てきた方々が、殆ど全滅に近い状態に。 ここだけ見たら救世主到来はない、と決めつけられそうな展開。 結論は、現時点では出せません。 |
理紅 | 2/22 17:0:51 | 2201cf6igf.4YWoV6||142 | ||
死んじまったぁ〜!! 父さん、母さん、今まで有難う…!! 文章なのに迫力あって、読んでてスゴイなぁ〜って思います!! 続きも楽しみにしているので、頑張って下さいd(^0^)b |
ベガ | 2/22 20:4:42 | 2021cfw.I6hNKBsXQ||549 | ||
自分のキャラが死んでしまった後でも、読んでいただければ嬉しいです^^ 僕の文章が迫力があるというのも、これまた嬉しいです^^ |
足立りょう | 2/23 20:42:58 | 2111cfiSDfoVMsEd2||752 | ||
俺・・・シンダ?好きだった奴を殺ってからダレカに殺られた? まあ見ますよ、続きも |
ベガ | 2/27 11:16:7 | 2021cfkvdzWWBIDjs||440 | ||
ものすごいレス遅れです。はい。 見て下さい、続き。 |
ベガ | 2/27 11:20:54 | 2021cfkvdzWWBIDjs||858 | ||
ものすごい誤字^^; ベガ 2/21 20:14:27 2021cfjPABsy4ep0I||368 俺は直線ではなく不規則に、しかし確実にNIKUへと近づく。 パン。威嚇の為此方も適当に撃つ。 パン。威嚇だから狙えないせいもあるが当たらないな。 パン。相手が撃ってこないな。逃げたか? パン。いきなり乱射か、迂闊だった! だが、タローの予想通り無駄に乱射して弾が無くなる。 今だ!銃を突きつける。だが。 弾切れ?いや、それは相手も同じか。 沈黙。このままでは、まずいな… タロー→黒棒です これじゃ話が分からない^^; |
カケルA7 | 3/3 18:20:27 | 2191cfgv/bczkDnPc||983 | ||
毎回楽しみにしています。 文章の迫力のあまり、手がガクガクになりながら読ませていただいています。 |
ベガ | 3/5 13:55:12 | 2021cfKj/wNrKSVyY||647 | ||
感想ありです^^ そろそろ次回書きますのですが完了などしません |
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