| 4510 | †鏡† | ナイト | 3/3 21:38:32 | 2201cf0RrYERO57HM |
| 「鏡よ鏡 鏡さん･･･」 今日も悪魔は鏡に囁く 「今夜も何か、お前の身体に映しておくれ」 悪魔が囁けば鏡はその身を震わせて か細い吐息と共に悪魔が望むものを映し出す 映し出されるは二人の男女 なにやら喧嘩をしているらしい | ||||
| ナイト | 3/3 21:41:18 | 2201cf0RrYERO57HM||519 | ||
| 悪魔はひょいと顔を近づけて 鏡の中を覗き込む 鏡はそれに恥らい微かに身を捩った 「信じらんない！あの女は何なのよ!?」 女が叫ぶ 「誤解だよ。あれはただの友達で･･･」 「言い訳なんか聞きたくない！」 バシリ 女の手が男の頬をひっぱたく | ||||
| ナイト | 3/3 21:44:32 | 2201cf0RrYERO57HM||161 | ||
| 「うへぇっ！」 悪魔はひょいと首をすくめた 「じゃあ何？あんたはただの友達とキスなんかするわけ？」 「そ、それは･･･」 言いよどむ男に女はなおも怒りをぶつける 「この大嘘吐き！そうやってずっと騙してたなんて最低!!」 女はもう一度男の頬をひっぱたく | ||||
| ナイト | 3/3 21:47:13 | 2201cf0RrYERO57HM||754 | ||
| 「痛っ！そんなに何回もひっぱたくことないだろう!?」 「何よ。あんたが悪いんじゃない！」 「何だと!?」 流石の男もそろそろ切れそうだ 悪魔は急いでおやつのヤモリの目玉を持ってきて 鏡の前に座りなおした これからどんな事が起こるのか 楽しみで楽しみで仕方ない | ||||
| ナイト | 3/3 21:53:30 | 2201cf0RrYERO57HM||438 | ||
| 「そうやってお前がいつもヒス起こすのが悪いんだ！昔はもっと素直だったってのに、今じゃそんなんばっかりじゃないか！」 「何よ！私が悪いって言うつもり!?」 「つもりじゃなくて、実際そうなんだよ！お前がそんなヒス女だって知ってたら絶対に付き合わなかったね！」 「ひ･･･酷い!!」 「酷いのはどっちだ。俺の方が詐欺にあった気分だよ」 ごくり 悪魔はつばを飲んで次の展開を見守る やっぱり人間の修羅場ほど、良い暇つぶしなんてない | ||||
| ナイト | 3/3 22:1:57 | 2201cf0RrYERO57HM||706 | ||
| 怒ったか、女は台所へ走り包丁を掴んで持ってきた それを見た男が血相を変えた まん丸になった目がお月様みたいだ、と悪魔はぼんやり思ってた 「お、おい。冗談だろ･･･？」 「何で私が文句言われなきゃいけないのよ･･･。あんたが悪いんじゃない。あんたが、あんたが浮気なんてするから･･･」 「お、落ち着けって。な？」 | ||||
| ナイト | 3/3 22:5:12 | 2201cf0RrYERO57HM||356 | ||
| 「うるさい！あんたなんか･･･あんたなんかぁっ!!」 女が包丁を振り回して暴れだす どうやら大事な部分がぷっつんしてしまった様だ 人間ってのはすぐに暴走するから性質が悪い 悪魔がそう考えているとも知らず、二人は揉み合う 「くっ･･･この･････っ！」 どすり･･･ 包丁の刃が片方の人間に突き刺さった | ||||
| ナイト | 3/3 22:11:48 | 2201cf0RrYERO57HM||932 | ||
| 「あ･･･」 片方は恨みの眼差しで生き残りを見つめていた ズルズルと身体は崩れ落ち、床に落ちる 魂を失った躯が蛍光灯に照らされる 濁り始めたその目玉に 悪魔はこっそりつばを飲み込んだ 鏡はそんな悪魔を横目にして睨む | ||||
| ナイト | 3/3 22:16:11 | 2201cf0RrYERO57HM||746 | ||
| ザクザクと、生き残りは地面を掘り進める 月明かりに照らされて 車のライトが時折掠めて それでもただ黙々と 人が入る穴を掘る 「･････」 固い表情で掘った穴に死体を埋める その横顔はもはや犯罪者の顔 土を振り掛ける姿には かつてその人物を愛した面影はない | ||||
| ナイト | 3/3 22:20:7 | 2201cf0RrYERO57HM||853 | ||
| 悪魔は全てを見届けた 一つだけ大きな大きなため息を吐き出すと、鏡に向かって語りかけた 「ねぇ鏡さん？人間って恐ろしいと思わないかい？」 鏡は困惑したように微かに震える 「だってさ、かつては愛し合った存在を殺しても、捕まりたくないからって埋めるんだぜ？」 悪魔はそっと鏡を掻き抱く 「俺達よりも残酷かもね。俺達は、少なくとも殺したことを隠しはしないもの」 そう言って、悪魔は愛しい鏡に口付けた | ||||
| ナイト | 3/3 22:25:50 | 2201cf0RrYERO57HM||58 | ||
| あとがき なんか長い&わけわからんです･･･ってそれはいつもの事なんですけどね^^; 最初は詩のつもりだったので題に†が付いてますが、結果としては短編小説っぽい感じでしょうか？ 男女のどちらが生き残ったかは秘密でｗ(ぁ トドツッコミ、腐った漢方薬、暗殺拳法の師範代、エクスカリ●ーetc.色々と募集しとります〜♪ | ||||
| 銀月 | 3/3 22:33:16 | 2182cfLMvpixotkc6||128 | ||
| (*´＾｀*) ｳｫｰｩ 彼氏と別れた子が「あんな男と付き合うなんてバカだった」みたいな事 言ってて理解に苦しんだ事がありますわ…。 愛するからこそ、きっかけで憎しみに変わるのかなぁ。 私は、どんな人でも一度好きになった人は未だに好きです。 と、感想というより意見になる人でした(汗 | ||||
| ベベル | 3/3 23:32:26 | 2184cfPemz0V7p7jc||925 | ||
| U｡･ｪ･｡Uﾉ~ｺﾝﾊﾞﾝﾜﾝ♪ いやはや面白いｗ 人間の喧嘩を客観的に見る悪魔を客観的に見る自分がいますわ(｡-∀-)ﾆﾋ♪ 人間は悪魔にも天使にもなれる・・・かな？ でも天使はいても少ないかもね（苦笑 修羅場を楽しむ悪魔さん。っていうか人間と悪魔の境界線ってなんぢゃろね？ｗ なんて質問して濁った漢方薬置いていきますねん（違 | ||||
| Cherry | 3/4 0:23:9 | 2191cfQuGE8TqN1Cc||993 | ||
| |* ﾟーﾟ)｛ナイト様、こんばんは〜♪ 愛情の怖さを、悪魔があっさりと語ることで、驚くくらい ｻﾗﾘとした味に仕上がっていると思いました 好きだったから、憎悪に変わる それでも、愛情があったと思いたい･･･ 愛を信じたい年頃なもので（笑 拳法･･･習いたい･･･暗殺じゃなくてもいいんですけど^^ | ||||
| marinoe | 3/4 12:1:57 | 2101cfQQLdlIWmeWM||905 | ||
| ナイトsir、おはようございます もう、とっくりと素敵なおとぎ話で 口寂しいので、冷蔵庫の中からまっかなりんごを 取り出して、シャッキリと味わいながら毒な位甘いと 呟いた事は置いておいて・・・ 悪魔って魔女より可愛いのはなぜ？ か細い吐息と供に吐き出した鏡の想いを ちょっと切なく感じながらテレビの事を考えた私です 殺される程愛されて幸せな場合もあるような、結局 殺人を犯す事で、身を滅ぼしてしまったとも言える訳ですから と日本の警察組織に未だに期待しています また、変な感想になってしまいましたが、大人のためのとても素敵な童話です | ||||
| ナイト | 3/4 14:21:3 | 6038cfo7XpTNYcxMc||864 | ||
| 銀月さんこんちゃｖ 一度好きになったらずっとそのまま好き合っていられたら幸せかもしれないのに それでも世の中にはちょっとした弾みで憎み合ってしまう人たちも居る まぁ、そういうのは人それぞれなんでしょうが 銀月さんが変わらずに誰かを好きで居続けてくれる事は、ちょっとほんわかとした暖かさをくれて嬉しいです＾＾ | ||||
| ナイト | 3/4 14:27:6 | 6038cfo7XpTNYcxMc||170 | ||
| ≦･Å･≧ﾉお師様、こにゃにゃちわｗ 人間は天使にも悪魔にもなれると思いますわいのぅ 理由は単純で、天使や悪魔を生み出したのが人だからでふ 人の心の綺麗な部分と汚い部分、それが天使と悪魔になったのではないでせうか？ とはいえ、「正しい事」はその時代によって日々変化していきますしねぇ 不思議不思議ｗ ではその濁った漢方薬は、今度お師様が遊びに来てくださったときにコッソリとお茶に混ぜておきますわん♪(ﾏﾃ | ||||
| ナイト | 3/4 14:34:37 | 6038cfo7XpTNYcxMc||816 | ||
| |-w-*≧｛うさ耳看護婦さん、こんにちわ〜♪ 今回のテーマは、『さっぱりサラダ味』だったりしますｗ(ぇ 愛情は持つまでも大変だと思いますが、それを継続していくことも難しいと思います 些細なことでも言葉にしなければ伝わらないのは愛情になる前も後も一緒だと思うのです 愛を信じる･･･いいぢゃないですか！ どんどこ信じてください♪そんなCherryさんのことを物陰からこっそり微笑みながら見守らせていただきますｗ(ある意味ストーカー？ | ||||
| ナイト | 3/4 14:40:52 | 6038cfo7XpTNYcxMc||249 | ||
| marioeさんこんにちわｗ ･･･ってか、sirになっとる!?Σ(□;ﾉﾉ りんご･･･そんな科白がスッと出てくる所がとても素敵ですｗ 悪魔が魔女より可愛く感じるのは、悪魔が人間ではないからじゃないでしょうか？ 人間の定義に当てはまらないため、生々しさが少ないとか･･･？ 日本の警察組織には、俺もまだ期待しちゃってます＾＾； 友人が警察官になりたいと以前言っていたためかもしれませぬ 一体その人は今どうしていることやら･････(＝＝ )ﾄｵｲﾒ… | ||||
| ナイト | 3/4 17:22:1 | 2191cfEcLTwkPGKHs||65 | ||
| 冒険譚第？章 大海原へと漕ぎ出して 辿り着きし彼の岸辺 進み出でれば見知らぬ国 人々は大陸と異なる衣服を纏い 白き壁が街を囲う 現れしは彼の敵ぞ 古に国を護りし人々の想いを抱き 其の槍を振るいて戦いを挑まん | ||||
| ナイト | 3/4 17:44:42 | 2191cfEcLTwkPGKHs||237 | ||
其の地は紅色に染まりて 艶やかな芳香を放つ 花々の奥にひっそりと佇むは 少女らの為の祝いの場 板張りの廊下を進み 最奥の主室へと誘われん 御簾の陰にひっそり寄り添う二つの影に 冒険者達は深く頭を垂れる | ||||
| 桃代 | 3/5 0:10:43 | 2101cf8FFNEdDnlNA||97 | ||
| こんばんは、ナイトさん。 ちょっとスリリングな展開にどっきりしながらも 読み終わった後しっかりロマンチックを感じました。 鏡の向こうの悪魔にぞっこんです＾＾ 冒険者達の原動力はやはり想い人の存在なのですね。 トドツッコミ・・・。ノリツッコミならたまに宅配してますよ。 | ||||
| marinoe | 3/5 10:31:43 | 2101cfQQLdlIWmeWM||926 | ||
| sirナイト、という並びが正しかったですね チビ讃歌の密かな愛好者、崇拝者の一人として 楽しみにしていたお雛祭りの詩はとても喜ばしいです 忙しい時期の１週間は短過ぎでまた来年を心待ちにするには 十分な序奏になりました （結局、お二人にお目もじする以前で足止めされてしまったのですが、 ほら、モンスにあってからと変に固執してしまって敗れ去りました そう、今魔女志願中（いえ、修行中）で、人生の最終目標（ちびじゃないよ）として 可愛い魔女になってみたいと思い始めた私です | ||||
| ナイト | 3/5 10:51:43 | 2191cfRfPQqeyBUfk||999 | ||
| おはようございます、桃代さんｗ ふふふっ。鏡の向こうの悪魔は、今なら鏡付きで１体限定宅配中ですわん♪ トドは無かったのね(ﾉ▽･;)ｱﾗﾗ･･･ では、ノリツッコミを悪魔にちなんで６６６個程宅配希望ですｗ(ぇ | ||||
| ナイト | 3/5 11:4:9 | 2191cfRfPQqeyBUfk||885 | ||
| marinoeさんおは朗ございます♪ Σ(･□･;ﾉﾉ崇拝者!?･･･ちょっとドキドキしちゃったぢゃないですかｗ(謎 例の御二方には、途中の誘惑を諦めなきゃいけなくて大変ですよね＾^; 今回、レアなモンス達が多すぎて、会えなかった子も多かったのが残念ですわ 魔女の修行中ですか。応援させていただきます♪~~＼(^▽^)／~~ﾌﾚｰﾌﾚｰ~~＼(^▽^)／~~♪ 人生の最終目標･･･苦しまずに死ぬって事ぐらいしかないです； marinoeさんの様に、もっとちゃんとした最終目標を見つけたいです･･･(´▽｀;A゛ | ||||
| Cherry | 3/5 11:39:55 | 2191cfQuGE8TqN1Cc||53 | ||
| は(*￣▽￣)ノろぉ(*￣Ｏ￣)ノでございます♪ ･･･うさ耳看護婦･･･（爆笑!!! ｳｹすぎておなかｲﾀｲ･･･ お煎餅はｻﾗﾀﾞ味好きですね〜 繊細ななかにも、ユーモアを感じさせるナイト様の詩を またまた堪能させて頂きました＾＾ 何かを守るのに、力は必要ですが、 何もせずとも、人を跪かせるものを纏った人がいることを 感じました。 ｽﾄｰｶｰ上等ですわ♪ | ||||
| ナイト | 3/5 15:5:18 | 6038cfCsQrI2U6XrQ||463 | ||
| ≦￣ｗ￣)ノこんにちゃでございます〜♪ 爆笑していただけて嬉しいですわｗ 俺もサラダ味は好物です。海苔煎餅も好きですわ 繊細!? ほ、本人ヤバイぐらいに大雑把なのですが･･･(((゜□゜;ﾉ|壁 ストーカー上等だなんて･･･そんな事言ってると、このエセ黄金怪人がストーキングしちゃいますよｗ(ぇ | ||||
| ナイト | 3/8 22:48:8 | 6120cfhDHUWciO.KY||609 | ||
| 朽ち果てることさえ知らずに彼らは歩き続ける 進む道の向こうに何が待つかも知らずに それは荊の檻かもしれない それは深い渓谷かもしれない それは荒れ狂う大河かもしれない 世界は何処までも大きくその両腕を広げ 彼らの前に横たわる けれど彼らは歩むことを止めない 探究心の赴くままに 見果てぬ地へと歩を進める | ||||
| Cherry | 3/11 0:5:51 | 2191cfQuGE8TqN1Cc||104 | ||
| |ﾟーﾟ)ﾉ｛ナイト様、こんばんは♪ こっそり見に来て良かった^^ 昔、永遠に雨が降り続ける惑星に辿り着いた 冒険者の物語を読んだのですが･･･ ナイト様の詩で、その物語を思い出しました。 彼らは絶望の中でも生きる希望を持ち続け 犠牲の中に活路を見出していったのですが･･･ 詩の中の彼らは、歩み続けるのですね。 とても深い、深い素敵な詩ですね^^ | ||||
| ナイト | 3/11 14:1:6 | 2211cfcm1WWhDBrUo||149 | ||
| |w-≧ 見つかったｗ こっそりひっそり書いてみました 永遠に雨が降り続ける惑星･････気になりますな どんなに苦しくても、どんなに辛くても 生きるために進んで行きたいなぁ、なんて思います 素敵な詩だなんて･･･恥ずかしがっちゃいますよｗ ﾎﾟｯ≦*-ﾉ|壁 | ||||
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