戻る
4628―サザンライド大冒険日記―第十一章sIs3/15 23:23:416112cfjD8ohLnRx5k
こんな夜遅くにUPしますよ、えぇ。しますとも。眠いから(ぁ

過去のお話  http://kamakura.cool.ne.jp/kadukiria/
入口→創作活動→sIsより閲覧可能です。
他のお二方の小説も面白いので、是非読んで下さい。
人物紹介章  http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-4590.html

第十一章 『何も突っ込めないけど、とりあえず塔を降りていって・・・ギャァァ』

sIs3/15 23:23:526112cfjD8ohLnRx5k||491
十字暦1000年4月23日午前2時頃、リノルダム西の塔地下二階―――――

地下二階―――
 ここはしっかりロウソクがついている。何故かは分からないが、とりあえず持参ロウソクを消費しなくて済むので実にエコロジーだ

sIs3/15 23:24:56112cfjD8ohLnRx5k||11
「何だ、ここ」
キドーが不思議そうに言う。リディも分からない、という仕草で首をかしげた。
 石碑と、水路。それから、重そうなツボが三つ。水路の向こう岸に大きなボタンがある。キドーは念のため水路の中も調べる。そこには、恐らく可動式であろう橋。

sIs3/15 23:24:166112cfjD8ohLnRx5k||183
「・・・なるほどな。そういうことか」
「えっ?な、何が?」
キドーは頷く。リディはまだ分からない。
「だからよ、あっちにあるボタンを押して、水路の下に沈んでる橋を動かすんだろ。ツボで何とかしてみるみたいだけど・・・」
「ツボで?」
「さぁな。でも、置いてあるってことは使うんじゃねぇの?」

sIs3/15 23:24:316112cfjD8ohLnRx5k||245
キドーは試しにツボを持ち上げてみた。・・・・・重い。想像以上に重かった。米三十キログラムに匹敵しそうだ。
「・・・重いの?」
「すっげぇ重い。これじゃ、持ち上げられても向こうまでは投げられないな」
「投げてどうすんのよ」
「さぁ」
「さぁ、じゃないでしょ、馬鹿。ボタンねぇ・・・ボタン、ボタン・・・ツボ・・・?ツボ・・・・」
「ボタンを押せば・・・・でも・・・いや、ツボは・・・」

sIs3/15 23:24:516112cfjD8ohLnRx5k||976
第三者からの目から見たらふざけているように見えるかもしれないが、二人は真剣に考えている。何しろこんなところで立ち止まるわけにはいかないのだから。
「ボタンで、ツボで・・・あっ、そっか」
リディが何か思いつく。
「何だ?」
「普通に考えなさいよ。ツボは投げるんでしょ?それ以外に用途がないもの。で、投げる標的は何?」
「・・・?・・・・・あぁ、成る程な。でも、それが正解なのか?」
「さぁね。でも、キドーでも持ち上げられないのか。んじゃ、試しますかね」
「?また魔札か?」
「使えそうなのがあるわ」

sIs3/15 23:25:86112cfjD8ohLnRx5k||594
リディはそう言って立ち上がる。今回は魔札をたくさん持ってきているらしく、束にしている。
「っと、・・・あった、これこれ。よし、キドー、ツボを持ち上げてみて」
「おう」
今回はリディに考えがあるから、リディを優先する。
「もうちょっと右、そうそう、なるべくボタンの正面に行って」
「ここか?」
「そこでいいわ。じゃ、始めるわね。吹き飛ばせ、『サイクロス』!
 リディが叫ぶ。同時に、ぶわっと風が吹いてきた。強風だ。

sIs3/15 23:25:236112cfjD8ohLnRx5k||872
「もうちょっと・・・強く、強く・・・よし、キドー、ツボを投げて!」
リディの合図でキドーは力一杯ツボを投げた。ツボは弱々しそうに空中に投げ出されるが・・・風の軌道に乗って、三十キログラムのツボも、ふわっと木の葉のように舞った。そして・・・・・

sIs3/15 23:25:326112cfjD8ohLnRx5k||726

  ガシャァーン・・・


sIs3/15 23:25:496112cfjD8ohLnRx5k||114
「ぃよしっ、命中!」
キドーがガッツポーズをする。
「まだよ、ちゃんと押されてないと・・・」
リディが冷静に言う。
・・・カチッ。ゴ・・・・
「やった!出来た、出来た!」
「はしゃぐな、リディ。その前に風止めろ。寒い」
「あっ、ごめん」
リディが風を止める。あとは橋が上がるのを待つだけだ。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・ゴゴォン。
「よし、行きましょ」
リディが先導する。キドーも一緒について行く。

sIs3/15 23:26:76112cfjD8ohLnRx5k||455
 地下三階―――
最深部。ここに鏡が眠っている。

sIs3/15 23:26:236112cfjD8ohLnRx5k||721
「やっと鏡が手に入るわね。長かっ・・・・・キャァ!何これ・・・」
リディが一人で勝手に演劇をしている。っていうか、一人で話進めんな
「オイ、勝手に何言ってんだ、俺まだツッコんで・・・・!」
硬直したリディの目線の先にキドーも目線を向けて、リディ同様固まった。

sIs3/15 23:26:466112cfjD8ohLnRx5k||82
 でっかい生物が倒れている。口や鼻、頭、腹など、至る所から血がさながら水道水の如く流れ出ている。目は血で濁ってよく見えない。しかし、舌をダランとさせ、ピクリとも動かないところを見る限り、既に死んでいる

sIs3/15 23:26:576112cfjD8ohLnRx5k||762
 そして、死体の上に一人の男がいる。背が高く、体格も太ってなく、また痩せてない格好いい体つき。サザンライドには勿体無いほどまともそうな人間だ。いや、血でベットリの剣を持っているから、おそらくまともではない。で、何か食っている。何かを潰すような音を立てて、何かを食っている。
 キドーは恐る恐る、しかし興味本位で食事風景を覗く。そして・・・

sIs3/15 23:27:156112cfjD8ohLnRx5k||360
「うっ、うわ、うわああぁぁぁあぁああああぁ!」
キドーはいきなり叫んだ。そして、全速力で逃げ出す。が・・・
 ザクッ。ドササッ
キドーは倒れた。足をやられたのだ。恐らく、この痛みからして、斬られたのだろう。
「ちょ、キドー、大丈・・・」
リディが駆け寄ろうとする。が、男のほうが速かった。

sIs3/15 23:27:336112cfjD8ohLnRx5k||284
男はリディをあっという間に捕らえ、リディの喉元に剣の切っ先を向ける。リディはこれ以上動くことも、喋ることもできない。
「・・・・っ!」

sIs3/15 23:27:416112cfjD8ohLnRx5k||366
そして男はキドーを鋭い目で睨む。
「・・・見たのか?オイ。言ってみろ。さもないと、この女を・・・」
「殺す、か?」
「ちょ、・・・キドー・・・見捨て・・・たら・・・殺す・・・わよ」
リディが喘ぎ喘ぎ言う。
「言ってみろ。貴様は何を見た」
「キ・・・ドー・・・?何見・・・たの?言いな・・・さい・・・よ」
リディが半泣きで言う。キドーは黙っていたが、男がリディを斬る素振りを見せると、慌てて話し始めた。

sIs3/15 23:27:546112cfjD8ohLnRx5k||650
〜作者の独り言〜
また中途半端だよorz 何よ、この最後の終わり方。
理由はあれです、次回作に期待を持ち込ませようっていうアレ。それだけじゃないんですけどね。
そうそう、原作から写してるときに一つハプニングが・・・。何と、原本のページを破っちゃって(笑)、最後は演劇で言うアドリブです。話滅茶苦茶になってないよね?
 これが第十一章。ってことは、次の第十二章で序盤終了です。このペースじゃ四十章ぐらい行きそうだorz


本文(<>," shift+7使用不可)
 ※メルアドや電話番号を公表してはいけません、荒らしを批判するのは「俺が神掲示板」以外は禁止!
 
特殊文字 by.チビファンタジー 過去ログ
無料ゲーム総合サイト