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4753神様昔話-今の話-緋唯3/24 16:7:76119cfisiK2Bz8VqA
関連話**
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緋唯3/24 16:8:156119cfisiK2Bz8VqA||38
まんまる満月の夜。
神だった男は小さな丘へ登る。
その丘の頂上には風に削られた石が立っていた。

緋唯3/24 16:8:446119cfisiK2Bz8VqA||639
「よぉ、晴れたから来たぜ。」

男は石に向かって手を挙げて挨拶をする。
投げつけるように持ってきた花を石に供え、その前にどかんと座り込む。

「この花、可愛いだろ? お前、可愛いの嫌いだったからな、似合わないだろうな、きっと。」

男はその辺の草をむしり、石にかける。
その半分は風が運び、空へ舞った。

緋唯3/24 16:9:66119cfisiK2Bz8VqA||839
「自分は強いとかって言ってさ、さんざん俺と勝負だーっつって負けてただろ。悔しそうな顔して怒ってるの見てさ、俺が可愛いってからかうとムキになってまた怒っただろ? ははっ、思い出すだけで笑えてくるぜ。」

男は、そっと石を撫でた。
風に削られた所為でずいぶんとなめらかになってしまった。
この石の下には骨も何も埋まって居ないけれど、その感触は少女の頬を思い出させる。

緋唯3/24 16:9:286119cfisiK2Bz8VqA||830
「この石もずいぶんちっちゃくなっちまったよなぁ。俺、そんだけ生きてるってことだよな。地に這い蹲って…何年になるんだ? 千年は経ったんだっけか?」

供えた花をひとつ手に取り、じっとみつめる。
花に少女の面影が重なり、男が顔を寄せた瞬間、強い風が吹いて花弁が舞った。

「なんだよお前、キスもさせてくれねぇの? こんな可愛い花にお前を重ねるなって? なんだよ拗ねるなよ。…そんなに可愛いの嫌なんだったらさ、こっち出てこいよ。そしたら可愛い花束やめてやる。」

緋唯3/24 16:11:316119cfisiK2Bz8VqA||467
花の無い茎をぽいっと捨て、男は立ち上がった。
月見がてらの墓参りも今日は終了だ。

緋唯3/24 16:15:16119cfisiK2Bz8VqA||890
「そっちがどれだけ楽しいのか知らないけどよ、ホント、たまには出てこいって。何ヘソ曲げてんだか知らないけどよ、俺そろそろ耐えらんねぇんだ。早く人として死んで、お前んとこ行きたいよ。」

男は複雑な顔で無理矢理笑う。
柔らかな風に、千年切ることの無かった髪が弄ばれる。

緋唯3/24 16:17:516119cfisiK2Bz8VqA||163
「後何年したら、俺そっち行けるかな、もう千年か? お前さ、そこいらのカミサマに頼んでよ、俺をそっちに呼んでくれよ。…あ、今お前面倒だーって膨れただろ。そういう顔が可愛いっての、知ってるか?」

男はくつくつと笑い、石に背を向ける。
そして軽く手を挙げて、じゃあな、と丘を降りた。

男の背後で、月の女神がどこか微笑んだように見えた。

緋唯3/24 16:20:446119cfisiK2Bz8VqA||734
**あとがき**
という名の言い訳。
…楓香ちゃん、ちゃんと書いてますってば。
なかなかキリつかないから…えっと、その…、あー。
………これ、穴埋めってことで。いや、どうでもいいとか言わないでください。
解ってますから。

緋唯3/24 16:24:106119cfisiK2Bz8VqA||955
そう言えば全然関係ないんですけども。
特殊文字って色変えとアイコンと太字だけなんですか?
色もアイコンも一覧があるからあれだけなんでしょうけども。
という訳でおためしタイム。
?斜めとかってどうなんでしょうね。
?下線とかは?
タグ禁止なんで打てませんけども、BとかSとかあるじゃないですか。
さて、これどうなるんだろうか…。

緋唯3/24 16:25:86119cfisiK2Bz8VqA||587
出来ませんね…はは。
感想、誤字脱字の指摘、文章力向上の為の指導等々頂けると嬉しいなー、と。


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