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4866―サザンライド大冒険日記―第十三章sIs4/1 23:3:116121cflzb7lBRvDM.
前回のスレでは、皆さんご参加本当にありがとうございました。
お陰で進めます。ハイ、すっごく進めます(ぁ

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十一章まで  http://kamakura.cool.ne.jp/kadukiria/syoukougunn/sis/sis.htm
十二章     http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-4698.html

〜こんなことってお願いしてOKなわけ?(ぁ〜
キドー君とリディさんのイメージ絵を募集してますorz
自分のパソではお絵かき出来ません。誰かご協りょk(ry

第十三章 『そろそろ体力限界だって!宿で休ませろよ』

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十字暦1000年4月25日午後3時頃、港町サンガルド東北東―――――

 「歩いて、歩いて、歩いて・・・もう・・・。何なのよっ!

リディが叫ぶ。しかし声には元気がない。

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 リノルダムを出発して二日。二人の次の目的地は「聖地ラグラスト」である。カナカン大聖堂と共にサザンライド二大宗教都市を形成している町で、ここもカナカン地方だ。
 ところが、嫌味な事に、カナカン地方は四方を海に囲まれた島である。さらに、カナカンには港がない。幸運なことに、隣国グラスラッグには港がある。だから、グラスラッグと結ばれている、「ライグライ地峡」から陸路で行くのだ。これはある意味で試練といえる。

sIs4/1 23:3:536121cflzb7lBRvDM.||950

「で、まずはサンガルドに行くのよね?」
「あぁ」
「船って大きいのかしら」
「国内の定期船だし、小さいだろ」
「つまんな」

リディは相変わらず腹黒い。いや、これは腹黒いとは言えないか。

sIs4/1 23:4:96121cflzb7lBRvDM.||234

「そうだ、リディ、一つ言いたいんだけどな・・・」

キドーが何かを思い出したように言う。

「何?」

リディはまるで関心がない。

sIs4/1 23:4:206121cflzb7lBRvDM.||367

「サンガルドって、犯罪都市だろ?王女ともなれば危険だろうからさ、なるべく王女って分からないように振舞ってくれよな」

キドーが心配そうに言う。

「・・・分かったわ」

リディはどうでもいい、という口調で答える。

sIs4/1 23:4:326121cflzb7lBRvDM.||913
 サンガルドは港町だ。だから、異国の人間も沢山いる。その為なのか、治安が悪いのか、町では争いごとが絶えないらしい。先日は町の東にある第四倉庫で自爆テロがあったらしい。

「・・・ま、どっかの誰かさんとは違って、私は注意力もあるしね。下手に動いたりはしないわ」

リディが自信満々に言った。

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 キドーはそれを無視して、少し早足に歩く。しかし、背中に背負っている荷物のせいで、あまりスピードは上がらない。

「ん・・・汽笛だ。そろそろかな」

キドーは耳を澄まして言う。

「やっと着いたの?ふぅ・・・早く宿で休みたいわ」

リディがため息をつく。女だから、体力的にちょっと辛かったのだろうか。

sIs4/1 23:5:16121cflzb7lBRvDM.||910
 町のざわめきが聞こえる。もう目の前にあるみたいだ。が、最後の難所とも言える場所が待ち構えていた。
 サンガルド検問所だ。ただでさえトラブルの町だから、あって当たり前ではあろうが・・・。ここで引っかかったら、町には入れない。

sIs4/1 23:5:176121cflzb7lBRvDM.||579

「ストップ。名前と出身地を言って、荷物を置きなさい」

検問所の兵が言う。二人は素直に従った。

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 そして、何も引っかからずスッと検問所をパスし、二人とも胸をなでおろした。

「あっけなさすぎだ・・・」


sIs4/1 23:6:126121cflzb7lBRvDM.||406
そしてサンガルドの町へ。

「でっかぁー・・・。城下町より大きいんじゃない?」
「かもな。ここの方が首都としてはいいんじゃねぇのか?」
犯罪都市が首都ぉ?そりゃないわよ」
「そうだな」

田舎者丸出しの二人。一応城下町も都会だが。

sIs4/1 23:6:296121cflzb7lBRvDM.||504

「取りあえず、宿に行こうよ。疲れちゃった」

リディが音を上げる。とうとう限界か。

「だが、こんな大きな町じゃ、探すのも一苦労だぞ?第一、まだ宿に入れる時間でもないしさ」
「まだ三時半か。あと一時間半・・・そうだ、ねぇ、市場行かない?サンガルド大市場」

向こうに小さく見えるテント群を指差して、リディが明るく言う。

sIs4/1 23:6:436121cflzb7lBRvDM.||323

「市場ぁ?お前買い物すんのか?ただの木の棒を50ライで買ったぐらい馬鹿なの・・・」
うるさいわねっ!別にいいじゃない。今度はしっかりした杖を買うわ」

機嫌を損ねたか、リディは足早にテント群へ足を運ぶ。


※ 再度言いますが、「ライ」とはサザンライドにおける通貨の単位です。

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大市場―――


sIs4/1 23:7:166121cflzb7lBRvDM.||978

「らっしゃい!ニード沖の新鮮な魚介類、もうすぐ売り切れるよ!」
「奥さん、何か化粧品買って行かない?」
「ちょっと!何でクロムの実が5個しかないのよ!」
「100ライ足りないぞ、坊主」
「えー・・・」

さすがに人が多い。そして、何よりうるさい。

sIs4/1 23:7:346121cflzb7lBRvDM.||890
 キドーは市場を歩いてみるが、人が多すぎて、うまく前に進めない。さっきからぶつかられてばかりだ。

「リディの奴、どこ行っちまったんだ・・・」

キドーは一応新しい剣を買ったので、既に店は用なしだ。薬はまだたくさんあるし、グラスラッグでも調達できるだろう。

sIs4/1 23:7:476121cflzb7lBRvDM.||885
 その頃、リディは・・・

「お嬢ちゃん、杖持ってるのかい?こっちの杖に買い換えない?」
「うーん、もうちょっと強い杖ない?」
「こっちの方が強いことは強いよ」
「あ、じゃあそれ買うね。いくら?」

キドーが剣を買ったのと同じように、リディも新しい杖を買っていた。

sIs4/1 23:8:16121cflzb7lBRvDM.||434

(ふふ・・・この杖を見せて、あの嫌味キドーを驚かすのよ・・・)

やはり心は腹黒いままだ。
そこへ丁度、

「おっ、リディ、いたいた。どこ行ってたんだ?」

と言って、キドーが走ってきた。

sIs4/1 23:8:206121cflzb7lBRvDM.||416
リディはさっき買った杖を見せて、

どうよ?

と言った。
 いや、どうよ?って言われても・・・。取りあえず、前よりはマシだ。ただ、先端のデザインが、どこかヒートンに似ている

sIs4/1 23:8:536121cflzb7lBRvDM.||577

「ま、いいんじゃねぇの?」
「ふふ・・・やった」

キドーが適当に言えば、リディは大抵喜ぶ。

「じゃ、行きましょうか。もうすぐ五時だしね」
「ん。ところで、どこに宿が?」
「散歩がてら探しましょう」

まだ歩いて尚元気一杯リディ。さっきは叫んでたはずなのだが

sIs4/1 23:9:76121cflzb7lBRvDM.||133
 町の見物も兼ねて、大通りをのんびり歩く。人、人、人、人・・・。で、地面が見えない。足が多すぎで、道が見えない。

「多いな、人・・・」
「はぐれないように気をつけましょう」


sIs4/1 23:9:216121cflzb7lBRvDM.||263
どこを歩いても、人がいなくなる気配はない。
町を戸惑って歩く二人。それを静かに見つめる一人の影があった。

sIs4/1 23:9:306121cflzb7lBRvDM.||935

「・・・フン。随分無防備だな。簡単に連れて行けそうだ」

その影は大きく口で弧を描くと、建物から出て、大通りに紛れた。

sIs4/1 23:9:476121cflzb7lBRvDM.||165

「・・・疲れたな」
「ホントね。人が多すぎて、暑苦しいわ」

リディが上着を脱ぐ。さすがに暑いので、キドーも上着を脱いだ。

「涼しいところに行きたいわ・・・ねぇ、キド・・・んっ!」


sIs4/1 23:10:26121cflzb7lBRvDM.||23
リディの口と鼻を、誰かの大きな手が塞ぐ。
何これ?この手?冷たい。あれ・・・?眠くなってきた・・・。
リディは必死に抵抗した。が、疲れた体が眠りを受け入れてしまって、キドーを呼ぶことが出来なかった。

sIs4/1 23:10:196121cflzb7lBRvDM.||906

「・・・?どした、リディ。ちゃんと着いてきてるのか?」

キドーはリディのいないことにようやく気付く。だが、遅かった。
すでに、彼の後ろから、リディの姿は消えていた。

sIs4/1 23:10:356121cflzb7lBRvDM.||307

「リディ・・・?だからはぐれるな、と言ったの・・・!」

キドーもリディと同様にされる。しかし、キドーは力がある。塞いでいた手を必死に両手で振り払おうとした。
しかし、抵抗するキドーに、何かが襲った。そう、何かが。得体の知れない、不思議な物が。
眠気だ。リディと同じく、キドーも疲れていたのである。

「ん・・・ん!ん、んん、んっ・・・んっ!」

必死に抵抗するキドーだが、やがてそれも空しく、キドーも眠りに落ちてしまった。

sIs4/1 23:10:556121cflzb7lBRvDM.||49

簡単すぎだ・・・。こいつらが本当にキドーとリディなのか・・・?」

二人を眠らせた影・・・もとい、一人の男はどこか不満そうに呟いた。

「まあいい。これで後はグラス隊長のところまで・・・か」

男は立ち上がる。が、そこにまた声がする。

「その必要はない。わざわざ来てやったからな」

その声を聞いて、男は振り返った。

sIs4/1 23:11:156121cflzb7lBRvDM.||619
 そこには、男と同じ、迷彩柄の複を着た中年の男がいた。右目に黒い眼帯、頬に傷と、何ともワイルドな顔立ちだ。

「グラス隊長・・・」
「どうだ、レイト。クルグー草の効果は」
「・・・非常に簡単極まりない任務でした・・・」

レイトは不満を言う。

sIs4/1 23:11:326121cflzb7lBRvDM.||386

「まあ、いいではないか。これも全部メリス様の命だ。リディは王女だしな。サザンライドの王家は・・・」
死、あるのみだ

レイトは最早口癖となった言葉を呟いた。

sIs4/1 23:11:446121cflzb7lBRvDM.||342
 そして、眠りに落ちたキドーとリディを肩に担いで、二人は戦艦に乗り込んだ。選管は二人が乗ると同時に動き出し、港の岸壁を離れていった。

sIs4/1 23:12:156121cflzb7lBRvDM.||646
〜作者の独り言〜
長ぁ・・・orz
でも、やった、やっと進んだ。1週間以上間が空いてますよ。ごめんなさい。
で、早速ですけども、ピート殿が下さった(違)キャラ、レイドさんが登場しました。
冷静ですかね、この人。冷静な方は苦手なんで、ちょっと苦労しました。

で、今更なんですが。
作者のくせに、主人公のキドー君のイメージ像が浮かんでません(ぁ
中途半端な性格なんで、なかなか形にし辛いんですよ。
というわけで、キドーとリディのイメージ絵を描いてくれる方を誰か募集したいと思いm(ry

sIs4/1 23:14:86121cflzb7lBRvDM.||747
そして誤字ったよorz 急いでたからねぇ・・・

最後のレス

選管は二人が乗ると同時に
 ↓
戦艦は二人が乗ると同時に

ごめんなさい。選挙管理なんて関係ないっすね。

ピート4/1 23:18:262182cf.sCDklt5FPo||820
ギャー、いきなり出てるではありませんか、sIsさん。
リアルタイムで読みましたよ、ええ。
口癖も出てるし、いや、ありがとうございます。
あんなキャラでよければあげますよ。ええ、いくらでも(オイ
僕も小説書くかな。
あと辛口評価をお願いしたいです。(ここで頼むな

sIs4/2 0:8:556121cflzb7lBRvDM.||783
ピート殿>
久々の感想来たぁ・・・(ぁ
激感謝です。
口癖を出すタイミングは最初から決まっていました(笑
レイトさんの冷静は今後も期待です(お前作者だろが

評価は・・・辛口だとものっそ辛口になります(ぁ 後で落ち込んだり嫌いになったりしないように・・・ww

sIs4/2 0:10:346121cflzb7lBRvDM.||109
で、お絵かきの件で。
http://www.rak3.jp/home/user/chibitown/

僕のHPにお絵かき掲示板を追加しましたので、そちらにキドーやら誰やら書いてくださると嬉しいです。
で、お絵かき掲示板、なんてメニューにないです。
【美術館(別窓)】
ってあります。そこがオエビです。

李亞4/2 11:33:262182cfPPkTUCF2dqo||912
ヾ(*・ω・*)ノヴぁー!
上から下の隅っこまで全部読みますたよ。
で、現在リディさんをメインにしたお絵かき行ってます。
後ろに親が居るのともうすぐご飯なのとで結構時間かかりそうですがorz

sIs4/2 13:13:406121cflzb7lBRvDM.||273
李亞殿>
もうバッチリ拝見させていただきました(ぁ
で、キドーの表情がツボorz かわえぇ・・・。
で、感想どうもー(爆死


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