4910 | 冬のなごりに、春の光に | 博多ダンディ(兄 | 4/5 1:39:13 | 6122cfoMAVqdadA4U |
博多ダンディ(兄 | 4/5 1:39:56 | 6122cfoMAVqdadA4U||461 | ||
*カーニバル* ケヤキやイチョウの並木道 葉のない枝も寒々と 灰白色の冬空を しっかり支える屋台骨 その下の舞台で踊るのは 青や桃した子供たちです 風の誘いに飛び出して 寒さ知らずに駆ける妖精 その明るい声に天幕も揺れて お空のピエロの紙ふぶき スポットライトにゆっくり溶けて じゅわっと音を立てました |
博多ダンディ(兄 | 4/5 1:42:47 | 6122cfoMAVqdadA4U||901 | ||
*家* 見慣れた色 愛していた白の壁紙に 青インクを滴らせた それも今は夢 貝の骨 散らばった星の砂 瓶詰めになった船型の心 凪のたゆたう 壊れた女神の半身 朝はこない ガーベラは枯れず 壺は時を湛える 少女の三つ編みの一鎖 ここは沼の底 扉を開ければ 楽になるのかも 酸素もない オルガンも響かない |
博多ダンディ(兄 | 4/5 1:46:14 | 6122cfoMAVqdadA4U||216 | ||
そこから見つめないで いっそ捕らえて 喰われてしまえば 残るものもなく |
博多ダンディ(兄 | 4/5 1:46:43 | 6122cfoMAVqdadA4U||263 | ||
アイボリーと黒檀が 交互に窓を通り過ぎる 女王の膝元 砕けた騎士の駒 煌くクリスタルに 飲み込まれていく葡萄酒 一粒の琥珀になった 柱時計が十二回 逆回転に十二回 ガラスの目をした時告げ鳥 炎をあげるレコードも クラッシックの旋律も 全ては回り落ちるシャンデリアの嘘 |
博多ダンディ(兄 | 4/5 1:47:3 | 6122cfoMAVqdadA4U||995 | ||
ベッドの下に隠れている 黒いシーツのような 生温かいオーロラが いつか私を喰い尽くすの |
博多ダンディ(兄 | 4/5 1:50:42 | 6122cfoMAVqdadA4U||888 | ||
バタフライ・ファームで眠るがいい パセリ セージ ローズマリー ル・パピヨン 花びらの中の一番小さな妖精を 君はいじめたりなんか してはいけない そっとキスしておやり 涙を拭いておやり 腕に抱きしめたなら きっと破れてしまうから |
博多ダンディ(兄 | 4/5 1:54:36 | 6122cfoMAVqdadA4U||525 | ||
底のない螺旋階段 転げ落ちていく果物には 赤や黄色 それと 名のついた色ばかり 木の歯車が回る 若者たちが踊りはじめる ブリキの兵隊が 鉛の嫉妬を放つ からっぽのはつかねずみの檻 回し車がからから鳴る 餌をやらなくちゃ ひからびた苺 饐えたミルクの匂い それが幻だというなら なぜあの鳥は空を舞うの 額の向こう コンキスタドーレたちが夢の跡 |
博多ダンディ(兄 | 4/5 1:55:25 | 6122cfoMAVqdadA4U||168 | ||
地下室の底 屋根裏の隅 ベンジャミンの鉢の陰 背中に感じている手 |
博多ダンディ(兄 | 4/5 1:55:47 | 6122cfoMAVqdadA4U||75 | ||
蔦の浴槽には テラコッタの豚が住み 大好物のトルコ石鹸を背負っている 地球儀の上 立派に描かれた地図の海 きっと船乗りたちも 北極星が見えない セイロン紅茶の時間なのに 花柄ティーカップは円舞して 手編みレースのテーブルクロスに 金色くるくるポルカ・ドット 無口なヴァイオリンは 愛すべき弓を探す旅の途中 風に鳴いてる この弦が切れるまで |
博多ダンディ(兄 | 4/5 1:56:29 | 6122cfoMAVqdadA4U||28 | ||
追いつめられたら このステンドグラスを割るの 天使の顔を蹴破って どこまでも逃げるのよ バタフライ・ファームで眠るがいい パセリ セージ ローズマリー ラ・マリポザ 本当の花の咲く春の光を 君は知ってしまっては いけない 真鍮の太陽が ただ一つの真実 君は逃げ出したなら きっと燃え尽きてしまうから 銀の細工をなぞる指が求めるのは なくしてしまった 宝箱の鍵 |
博多ダンディ(兄 | 4/5 2:18:39 | 6122cfoMAVqdadA4U||100 | ||
○あとがき○ なんて書くとちょい気恥ずかしいですが、まぁ久々に真顔で書いたのでよいかと。 二つ目のは今までで一番長いでしょうな。上げるまで二日くらいはかかったし。 基本的には頭の中にいつの間にかフォーマットされているロケーションを いつもよりやや細かく描写してみただけなのですが、 「無意識とは意識の物的性質である」というのが持論のカオス論者の私にとっては こういう無生物の静かな動、といったようなものを描くのが好きだったりします。 |
みにまむ | 4/5 9:24:9 | 2214cfy9Xd4hZOSQs||886 | ||
寂しい。寂しいですね。 ホントに、何もない場所を詠った詩。 いや、あるんだけど、ないみたいな。 -寂しい- |
marinoe | 4/5 9:36:9 | 2181cfA0UWNhzAAgQ||856 | ||
おはようございます 退廃とアンニュイの琥珀色の時間はどんな時を刻んでいるのか これでなんかはっきり解ったような気がします ふわふわの巻き毛、タフタの衣擦れ、ほんのりかぐわしい香りはピンク色 囚われの『アリス』は幸せな夢を見続けて・・・ 夢から覚めるときっとジュワッと音を立ってって、消失するのでしょう でもそれは、春から、夏へかけての冬の間の栄養分となって 新たな華を咲かせる事と思います ところで、その『家』に潜り込んでも追い出したりしないで下さいね ちょっとお気に入りの別荘になりそうです |
博多ダンディ(兄 | 4/5 15:49:37 | 6122cfoMAVqdadA4U||311 | ||
寂しいですかね、やっぱり 何もないというのは意外と楽かも 誰も居ない場所というのは、自分だけが知覚する者になれるのだから |
博多ダンディ(兄 | 4/5 15:58:23 | 6122cfoMAVqdadA4U||23 | ||
marinoeさん こんにちは そうですね この家はけっこう居心地がいいかも だからこそ、ステンドグラスを割って逃げたくなる けれども、それもこの「家」が望んでいることなのかもしれません 花を咲かせなかった草は、美しく燃えて死んでいく仲間たちの姿を 静かに見つめているのでしょう そして、そこから生まれてきた子供たちが再び美しく咲くように じっと見守り続けるのです そんな生き方もいいかな、と思ったり 気まぐれな物たちのせいでとっちらかっておりますが、そんな家でよければ いつでもご利用ください |
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