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4915―サザンライド大冒険日記―第十五章sIs4/5 12:6:366121cflzb7lBRvDM.
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で、〜作者の独り言〜をUPするまでレスはダメです。非常に困ります。

第十五章 『リディVSメリス』

sIs4/5 12:7:06121cflzb7lBRvDM.||859
十字暦1000年4月28日午後1時頃、グラスラッグ城一階―――――

まだ少し前に起きたばかりなのに、すぐに連れ出される。旅が終わる前に体が壊れそうだ。
で、さっきの三階からは、リフトを使って一階へ降りる。そして、王座の間へ行く。
王座の間に入ると同時に目に入ってきたのは、顔一杯に化粧をして、ニタニタ笑っているメリス女王の顔。

sIs4/5 12:7:116121cflzb7lBRvDM.||905

「やっと起きたのかい。サザンライドは随分のん気だねぇ」
「黙って頂戴。この武力女王

これはいつものことだ。

sIs4/5 12:7:256121cflzb7lBRvDM.||318
メリスがサザンライドに来ようが、リディがグラスラッグに行こうが、二人の会話は必ずこの挨拶で始まる。

sIs4/5 12:7:466121cflzb7lBRvDM.||777
「今日用事があるのはあんたじゃなくて、キドーの方よ。あんたは黙ってらっしゃい」
「うるさいわね。ライグライのトリスよりうるさいんじゃない?」
「あんな派手女と一緒にしないで欲しいね。で、キドー、本題だけど・・・」

最早ただの喧嘩だ。キドーは慣れているから別にどうってことはない。

sIs4/5 12:8:86121cflzb7lBRvDM.||577
取りあえず呼ばれたので返答する。

「はい」
「何だね、その元気のない返事は?」
・・・あんたの顔が豚よりブスだからじゃない?
お黙り!で、キドー、ちょっとお願いがあるんだけどね」

ニタニタ笑いを一層強くして話しかけてくるメリスに、キドーは思わず後ずさる。

sIs4/5 12:8:206121cflzb7lBRvDM.||830

「お願いって・・・何ですか?」
「この国が今、炭坑都市ウェドナと戦争中なのは知ってるね?今日、最終戦闘の為に、第七部隊をウェドナに送るんだけど、軍人が少し死んで、人手不足なのよ。で、第七部隊に入ってもらうの」
「第七・・・部隊・・・ですか」
「そう。手っ取り早く戦争を終わらせたいからね」
「うーん・・・」

キドーは考え込む。かなり困るお願いだ。

sIs4/5 12:8:336121cflzb7lBRvDM.||226
グラスラッグ第七部隊は、全十二部隊の中でも最も戦闘を得意とする、特攻部隊なのだ。その為、どの人間も血の気が多い。

sIs4/5 12:8:506121cflzb7lBRvDM.||238

「・・・無理です、と言ったら?」
「この生意気王女を湖の底にでも沈めよ「ハイハイ、分かりました分かりました!」・・・」

リディだろうが誰だろうが、旅の連れを失くすのは御免だ。

sIs4/5 12:9:116121cflzb7lBRvDM.||362

「うんうん、物分かりがいいね。それじゃ、万一キドーが逃げたらダメだから、この王女を牢にぶち込みましょうかね」
あぁん?黙れよ」
「ああ、うるさいうるさい!レイト、地下の牢に連れていきなさい」
「仰せの通りに」
「こらぁ、離せ!ってか、痛いっ!

レイトはリディの腕を無理矢理引っ張って、王座の間を出る。・・・いや、そんなに強く引っ張ったら、リディの肩外れますよ、旦那。

sIs4/5 12:9:276121cflzb7lBRvDM.||574

「じゃ、三階に戻って、シノから迷彩柄の服を貰うはずだからそれを着て、二階の飛行艇発着所まで来なさい」
「・・・分かりました」

キドーはそれだけ言うと、来たときと同じように、リフトに戻る。

sIs4/5 12:9:456121cflzb7lBRvDM.||548
三階に戻ると、シノが迷彩柄の服を持って待っていた。

「何もされなかった?」

帰って来た途端にシノに聞かれる。

「リディを人質に取られた」
「やっぱね。だから素直に着いていっちゃったらダメなのよ」

sIs4/5 12:9:556121cflzb7lBRvDM.||323
「ま、いいさ。ウェドナから帰って来たらすぐにラグラストに行くし。ところで・・・『飛行艇』って何だ?
「飛行艇?ああ、アレね。あれはね・・・」

そう言ってシノは話を始めた。

sIs4/5 12:10:106121cflzb7lBRvDM.||237

 グラスラッグはサザンライド国内でも唯一近代工業が発展した都市で、他の国より少し進んだ発明品を利用している。その一つとして、『飛行艇』がある。
 その名の通り、空を飛ぶ乗り物だ。現代で言う気球のような感じであろうか。いや、エンジンを使ったりしているから、気球みたいにひ弱ではないが。
 飛行艇の動力はだ。グラスラッグ東部が砂漠だから、砂を利用した発明品がたくさんあるのだ。
 そして、砂を利用したグラスラッグ飛行艇の最高連続飛行時間は35時間。これは、丁度グラスラッグから緑の村までの距離に値する。


sIs4/5 12:10:246121cflzb7lBRvDM.||135

「―――で、それを使ってウェドナへ行こうってわけ。全く、ハイテクな国よね、グラスラッグは。私の故郷はニードなんだけど、あそこは何もなくて不便だわ」
「ふぅん・・・」

キドーはシノの話を半分聞き逃したが、気にしなかった。

sIs4/5 12:10:396121cflzb7lBRvDM.||730
緑の村・・・。カンタとサラの住んでいる村だ。確か、あの日は大雨で、とても村が寂しかったんだよな。あれからカンタは無事に治療を受けられたのだろうか・・・。

sIs4/5 12:10:526121cflzb7lBRvDM.||331

「で、そろそろ行かないと、メリスに怒られるわよ?」
「あ、いけね。んじゃ、また帰って来たら」
「うん。気をつけてね」
「おぅ!」

キドーは慌ててリフトで二階へ降りた。

sIs4/5 12:11:86121cflzb7lBRvDM.||25
発着所には既に第七部隊の人間達が集まっていた。
第七部隊隊長、グラスがキドーに向かって進んでくる。

「お前がキドーか。随分貧相な体で、戦えるのか?」
「その心配は無用です。剣ぐらいなら使えますから」
「ん。じゃ、揃ったし、全員乗れ!」

隊長の命令で、全員がぞろぞろと飛行艇に乗り始めた。おどおどしながらも、キドーも乗り込んだ。

sIs4/5 12:11:226121cflzb7lBRvDM.||509
〜作者の独り言〜
取りあえず十五章です。だいぶ進みましたね。
で、リディは牢にぶち込まれました。三階の部屋じゃダメだったんですかねぇ(作者だろお前
で、キドーは一人、リディと離れてウェドナに行きます。飛行艇で。
飛行艇ってのは、某RPGより案を頂きました(爆) 動力が違いますが。

あと、トリスの名前が出てきましたね。アバルトさんだけ未だ出ていませんが・・・。彼は後々重要な役になります。

ピート4/6 12:3:162182cf.sCDklt5FPo||941
おー、飛行艇出たよ。砂が動力源ですか。
重くて飛ばないとおm(ダマレ
キドーが七番部隊・・・飛行艇の中でボコボコにされなければいいんですが。
アバルトさんはいつ出るんでしょうかねぇ・・・16章に期待。

sIs4/6 12:40:276121cflzb7lBRvDM.||839
ピート殿>
出ちゃいましたよ、飛行艇。砂です、砂。しっかり飛びます。墜落したことも何度か・・・(ぁ
第七部隊は取りあえず獰猛(?)ですから、キドー君死んじゃうかm(ry
アバルト殿はそろそろ出したいです(ぇ


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