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4967―サザンライド大冒険日記―第十七章sIs4/8 20:57:05807cfeYHjSHeqWMY
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で、〜作者の独り言〜をUPするまでレスはダメです。非常に困ります。

第十七章 『緑の村の再会と別れ 後編』

sIs4/8 20:57:135807cfeYHjSHeqWMY||79
十字暦1000年4月30日午後12時半頃、緑の村―――――

・・・ピピィーーーーーーーーー!

村に響くホイッスルの音。サラとキドーが会話をやめた。
そして、ホイッスルの音から少し経って、村の至る所から出てきた、炎の煙。

sIs4/8 20:57:265807cfeYHjSHeqWMY||305

「・・・えっ」

サラとキドーが同時に驚きの声を漏らす。

「何が・・・?って、アレ、隊員は?」
「フン」

グラスは少し唸ると、民家の建っていない小さな空き地に行く。

sIs4/8 20:57:455807cfeYHjSHeqWMY||591

キャァァァァアアァアァァーー!

そして、村のどこかから聞こえてきた金切り声が、混乱に更なる混乱を呼んだ。

sIs4/8 20:57:585807cfeYHjSHeqWMY||834

「イヤァァー!!」
「何だぁぁ!グラスラッグの襲撃か!?」
「セリナ!逃げるのよ、早く!

村のあちこちから叫び声。そして、ドアを開けて逃げようとする村人に・・・

sIs4/8 20:58:75807cfeYHjSHeqWMY||627

ザシュッ ドシュッ ズシャァァッ


sIs4/8 20:58:235807cfeYHjSHeqWMY||554
隊員の何人かが村人を斬り捨てる。
そして、村人が前かがみに倒れて、そのまま動かなくなる。・・・死んだ
木こりの格好をした男、娘の手を引いて逃げようとした母親とその娘、家で飼っていた猫を抱いて必死に逃げる女。皆斬り捨てられていく。

sIs4/8 20:58:395807cfeYHjSHeqWMY||172

「・・・グラス隊長・・・」

キドーがグラスを睨む。

「フン、当然の結末だ。どうせ滅ぼすつもりだったのだから、別に時期などどうでも良かろう」

グラスは悠々と酒を飲んでいる。

sIs4/8 20:58:595807cfeYHjSHeqWMY||2
キドーはそれを見て悪態をついた。

「この非道野郎・・・」
「・・・あっ!」

サラの表情が固まった。キドーはサラを見る。そして、目を見開いた。

sIs4/8 20:59:155807cfeYHjSHeqWMY||528
サラの家が、他の家よりも素晴らしく燃えている。他の家の火を物ともしないほどの業火に包まれている。確か、あの中には・・・。

「・・・カンタッ!

サラは叫ぶ。そして、業火の中を突進する。

sIs4/8 20:59:475807cfeYHjSHeqWMY||860
キドーは止めようとしたが、サラはキドーの腕を振り払って民家に突き進む。

「・・・馬鹿な女だ。ガキなんぞ捨てて、自分だけ逃げればいいものを。・・・いや、どちらにしろ部下達が斬り捨てるから同じか」

キドーはサラの家を見つめた。が、突然剣を抜き出す。
そして、一瞬グラスを睨んだかと思うと、そのままグラスに突進してきた。

「・・・どうせ勝ち目もない癖に、生意気な」

キドーはグラスの挑発に乗らず、ただ突進するだけ(いや、突進する時点で乗っているが)。

sIs4/8 20:59:585807cfeYHjSHeqWMY||14

「この野郎っ!!」

キドーは我を忘れてグラスに突進する。
剣先がグラスの顔に届くまであと一メートル、五十センチ、三十センチ・・・。
そして、一瞬の出来事。

sIs4/8 21:0:115807cfeYHjSHeqWMY||936

「!?」
「まだ剣の扱いにも慣れていないくせに、我輩に立て付くな。この馬鹿が」

一瞬のうちに動きを止められた。残り二十センチとないところで、グラスはいきなり剣を抜き、キドーの剣先の動きを止めた。
これ以上進もうにも、グラスの力が勝っていて、前には進めない。

sIs4/8 21:0:325807cfeYHjSHeqWMY||58

「っ・・・」

そこに、グラスが面白そうに発言する。

「それより、あの女はどうするつもりだ?あのまま焼け死にさせるのか?
「!」

キドーはそれを聞くと、剣をしまって、いきなり踵を返してサラの家へ向かう。
最早サラの家は、原形をとどめないほどに燃えていた。

sIs4/8 21:0:525807cfeYHjSHeqWMY||492

「サラ!カンタ!」

キドーは家に入って二人を探した。しかし、リビングのほうにはいない。
・・・奥の部屋か。
炭と化して崩れゆく家具を避けながら、キドーは奥の部屋に進む。
火の粉が四方から降り注ぎ、キドーの体に火傷を作っていく。
しかし、それにも構わず、キドーは奥の部屋のドアを乱暴に開く。

「・・・!」

キドーは部屋の真ん中に来る前に足を止めた。

sIs4/8 21:1:95807cfeYHjSHeqWMY||887

「・・・サラ・・・?カンタ・・・?」

キドーは二人の名を呼ぶ。しかし、返事は来ない。もう一度呼んでみる。しかし、返事は来ない。
返事の代わりに、あまりにも無残なものが返ってきた。
それは、二人のものと思われる遺体。大人と子供が一人ずつ、焼け焦げていた。

「・・・・・・」

キドーは声も出ない。

sIs4/8 21:1:225807cfeYHjSHeqWMY||886
しかし、そこで立ち止まることは出来なかった。部屋の家具がどんどん崩れていって、逃げ道を塞ごうとしていたからである。

「・・・ごめん・・・」

キドーは遺体に向かってそう言うと、窓を蹴破って外に出た。
そして、また剣を抜いて、グラスを探す。しかし、見つからない。

「・・・どこだ・・・どこにいる・・・」

キドーは村をくまなく捜す。ところが・・・。

sIs4/8 21:1:425807cfeYHjSHeqWMY||255

「・・・がっ!」

キドーの後頭部を誰かが殴る。打ち所が悪かったのか、キドーはそのまま前に崩れ落ちる。
そして、誰かの方に担がれる。・・・サンガルドと同じパターンだ。

「・・・ったく、面倒な」

担いだ人物、レイトは呟く。レイトも第七部隊だ。

sIs4/8 21:1:565807cfeYHjSHeqWMY||399
そして、村の南に向かって歩く。

「いくら隊長の命令だからといって、こいつをグラスラッグまで戻すとは・・・。三日掛かるのに・・・。仕方ないか、隊長に立て付いた者も、死あるのみだ」

そう言って、キドーを担いだまま、レイトは飛行艇に乗り、グラスラッグへと針路を取った。

sIs4/8 21:2:305807cfeYHjSHeqWMY||537
〜作者の独り言〜
グラス隊長、一人称が我輩であることが発覚(ぁ
そしてとうとう村を一つ全滅させちゃいました。しかもサラとカンタを死なせました。
この章を書いているときに、FF7の戦闘BGM聞いてたもんですから、微妙にリアルな感じです(しないって
そして、とても長くてすいません。めっちゃ長かったですね。
何せ区切れるとことなかったんです。こんなに長くなるとも思わなかったんです。これじゃ読者に飽きられるのも当たりm(ry

ピート4/8 22:23:422182cf.sCDklt5FPo||966
緑の村がorz
しかし、七番部隊、血も涙も無い奴らだな。
レイト・ハール君(ぁ)も斬り捨てたんですか?
そしてグラス隊長強いよorz
サラとカンタ死んじゃったよorz
ニつ質問。
飛行艇の動力源である砂は使いまわしですか?
それとレイト君が飛行艇でグラスラッグに帰ってしまったら七番部隊はどうやって帰るんですか?

sIs4/9 10:7:255807cfeYHjSHeqWMY||671
ピート殿>
感想どもです(´∀`*)
第七部隊は血も涙もないです。っていうか感情ないかm(ry
レイトさんもしっかり斬り捨てました。5人ぐらい平気で。げへへへ(ぁ
ちなみにここだけの話、レイトさんの苗字は「グルグベイ」なんですよ(爆

質問については、
@使いまわします。が、10回で使えなくなります。
Aレイトさんはグラスラッグに戻った後すぐにウェドナへ赴きます。だからノープロブレム(ぁ


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