戻る
5039Witch・Hillrun4/16 13:9:86111cfwnq3gzHebT6
これは私が書いたものではありません。
根性のある人は呼んで見てください。
では 「Witch Hill」をどぅぞ♪

run4/16 13:14:56111cfwnq3gzHebT6||395
第1章    虫の知らせ

 恐怖が、からまり合った糸のように胸をしめつける。
目が覚める。目が暗い窓のほうをさまよい、外で足音がするのでは
ないかと耳をそばだてる。
 けれど、聞こえるのは自分の心臓の鼓動ばかり。ぼくは、もう
一度ベットにむぐりこむ。それでも恐怖はおさまらない。

run4/16 13:19:566111cfwnq3gzHebT6||892
 今まで、こんなふうに夢にうなされたことはない。火事のあとでさえ、
こんなことはなかった。もちろん、いやな夢をみることはある。
でも、目を覚ませばそれまでだった。ところが今では、うなされて深い
眠りから目覚めたあとも、いつまでもおそろしさが消えないのだ。
ぼくは体を動かすことができずに、闇に目をこらす。部屋の空気が
なくなってしまったような気がして、ハアハアとあえぐ。息ができない。
なにかが部屋に居るようだ。そいつがぼくの空気を吸っている。

run4/16 13:30:06111cfwnq3gzHebT6||581
 だれかに、だいじょうぶだよといってほしかったけど、
こわくてベットからでられない。それに、夜中にジェーンおばさんを
起こすのは気が引ける。ここへ来て、まだ二日しか経ってないのだ―
なによりも、おばさんの気にさわるようなことはしたくなかった。
 ぼくは上掛けにくるまって、気持ちを落ちつけようとした。
腕をわざといっぱいに伸ばしてベットランプをつける。
少し楽になった。暗闇が押しやられたせいで、ようやく
息ができるようになった。

run4/16 13:37:256111cfwnq3gzHebT6||249
 そのとき、ドアをノックする音がした。どうやら、
ぼくはうなされて叫んだようだ。
 「だいじょうぶ?」
 その声を聞くと、ぼくはほっとした。怪物なら、人間
を食うまえにノックなんかしないだろう。それに、声の主は
すぐにわかった。いとこのアリソンだ。
 「うん」
 おばさんが起きなくてよかった。でも、アリソンもおばさんに似て、
ちょっと変わっている。見た目がっていうんじゃなく。うまく説明
できないけど・・・。ぼくより年上だけど、あまりよくは知らない。
というか、このときはまだよく知らなかった。

run4/16 13:45:236111cfwnq3gzHebT6||834
 「ジェイミー、だいじょうぶ?」アリソンはもう一度いった。
 「なにかが・・・ううん、うなされたみたい。でも、だいじょうぶだよ」
 「すごかったのよ、大声で叫んで」
 そこえ、ジェーンおばさんがドアから顔をのぞかせた。
結局、起こしてしまった。
 「どうしたの?」
 「なんでもない」アリソンはいった。
 かわりにこたえてくれて、うれしかった。
 「だれか殺されたんじゃないかと思ったわよ・・・けんかでもしたの?」
 「ママったら!うなされただけだよ。いいからベットにもどって。
あたしが見るから」
 

run4/16 13:53:196111cfwnq3gzHebT6||888
 アリソンはぼくのほうに向き直った。ふたりは、母と娘というよりは、
姉妹といったほうがいいくらいだ。ジェーンおばさんはフンと
鼻を鳴らすと、部屋に戻っていった。いつでも疲れた顔をしている。
遅くまで。村のパブで働いているのだ。
 「明かりをつけようか?」アリソンがきいた。
 ぼくはうなずいた。
 「話してみる?」
 うん、話したい。さっきもいったように、アリソンは
ちょっと変わっている。でも、だれかに夢のことを話したかった。
どのみち、しばらくは寝つけそうもないし。
 

run4/16 13:54:496111cfwnq3gzHebT6||943
ちょっと落ちます。レス禁止です。

run4/20 19:54:376111cfwnq3gzHebT6||485
やっぱここで終わりです。


本文(<>," shift+7使用不可)
 ※メルアドや電話番号を公表してはいけません、荒らしを批判するのは「俺が神掲示板」以外は禁止!
 
特殊文字 by.チビファンタジー 過去ログ
無料ゲーム総合サイト