508 | 再来!「悪魔の囁き」読んでみますか? | クリード | 5/29 14:15:41 | 2191cffKVsfVBmSmg |
以前書いていたものをもう一度・・・ 中断していたのですが、この度再開することになりました^^ てことで、再度注意事項を・・・ 多分、ダークな話です。 人が死ぬのは当たり前。いなくなるのも日常茶飯事。 主人公・藍川時雨(あいかわしぐれ)が中心です。 まぁ、血塗れ・虐殺?・痛い系・怖い物(?)が苦手な方は止めて置いた方が・・・ とにかく、人が大量に死ぬかも。嫌な人は戻ってください(汗 |
クリード | 5/29 14:15:56 | 2191cffKVsfVBmSmg||165 | ||
悪魔の囁き ―プロローグ― 色褪せた壁、どこまでも続く、冷たい廊下。そこに響く、叫び声・・・ 「嫌だっ!俺も・・・俺も連れて行ってくれ!!」 「無理だ。俺だって、お前を連れて行ってやりたい。 でも・・・俺にそんな力はない。すまない・・・」 「嫌だ、まって!置いていかないでくれ!!頼むから・・・1人にしないで・・・」 |
クリード | 5/29 14:16:24 | 2191cffKVsfVBmSmg||19 | ||
ここは、とある孤児院である。 隣に病院があり、その病院が孤児院を経営している。 そこにいる、1人の少年「藍川時雨」年は14。中学3年生である。 だが、彼は勉強を知らない。 勉強だけではない。 孤児院と病院にいる人間としか、関わったことがないのだ・・・ 「時雨、今日も外を出歩いていたのね?」 庭から戻ってきた時雨に、突如かけられた言葉。 それは・・・ |
クリード | 5/29 14:16:50 | 2191cffKVsfVBmSmg||214 | ||
「先生・・・」 そう。この孤児院を所持する病院の院長。 『鴻月刹那(こうづきせつな)』だった。 彼女は、この孤児院と病院。両方で最も権力のある人間だ。 「いつも言っているでしょう?勝手に外に出るんじゃないって。」 「分かってますよ。それくらいは。だから庭にいるんでしょう?」 「・・・嫌な子ね。」 時雨は、変わった子だった。 怒られても泣かないし、何を見ても笑わない。何をされても怒らなかった。 今もそうだ。 刹那に反抗すれば、孤児院を追い出されるかもしれない。 それでも、決して全てには従わなかった。 |
クリード | 5/29 14:18:26 | 2191cffKVsfVBmSmg||780 | ||
「時雨。すぐに部屋に戻りなさい。」 「嫌だ。あそこは俺の部屋じゃない。それくらい知ってるでしょう?」 「彼が来る・・・そう言いたい訳ね?」 「そう思うならそれでもいいでしょう。」 時雨は、抑揚のない声で言った。 「彼」というのは、刹那が追い出した、孤児院の世話役のことだった。 時雨がまだ8歳だった頃、誰にも懐かなかった時雨を、 唯一懐かせることに成功したのが彼だった。 |
クリード | 5/29 14:18:49 | 2191cffKVsfVBmSmg||702 | ||
この孤児院と病院には、表の顔と裏の顔がある。 表向きには「良心的な病院と孤児院」 しかし、その実態は「不正薬物の研究所」だった。 彼は表に惹かれて入ってきた。 だが、真実はとんでもなかった・・・ 総勢100名を超える子供達は、幼い頃から薬物を投与され、実験台に使われてい た。 その薬物は、コカインのような麻薬の新薬だったり、人を一滴で殺せる毒薬などだった。 毒薬の実験サンプルとして使われるのは、主に16歳から上である。 あまり幼い子供に使っても、致死量が低いために、計測できないという理由からだった。 |
+なみ+ | 5/29 14:19:33 | 2194cflnYVXyJclnM||843 | ||
ファイト |
クリード | 5/29 14:19:33 | 2191cffKVsfVBmSmg||401 | ||
「彼は戻っては来ないわよ。だから、あなたを助ける人も誰もいない。」 「自分のことは自分で責任を持ってますから。助けてもらうつもりもないです。」 いつもこうだった。 刹那は時雨を従わせようと躍起になり、時雨は無表情のまま返事をする。 |
クリード | 5/29 14:19:41 | 2191cffKVsfVBmSmg||688 | ||
『毒薬のサンプルにする』『麻薬の新薬を投与する』『ここから追い出してやる』 こんな脅し文句も、時雨には効かなかった。 『勝手にすればいい』『やってみればいい』『好きにして下さい』 いつもそう返してくるのだ。 時雨には、感情が無いように見えた。 結局今日も、時雨は孤児院の裏へと姿を消した。 「・・・」 悔しそうにその背中を見送った刹那は、反対側にある病院へと歩いて行った・・・ |
+なみ+ | 5/29 14:20:5 | 2194cflnYVXyJclnM||7 | ||
クリード | 5/29 14:20:38 | 2191cffKVsfVBmSmg||484 | ||
「相変わらずウルサイやつだな・・・刹那も。」 「伶二か。お前もここにいたのか。」 「ずっといたわけじゃねーぜ?今帰ってきたとこ。」 『伶二(れいじ)』は、彼がいなくなってからの時雨の、友達の一人だった。 年は15。彼もまた、時雨と同じような価値観の元、反抗を続けている少年だ。 「今日はなにか手に入ったのか?」 「お〜もちろん!銃を3つとナイフ4つに、弾丸が10箱。」 「今日は随分多いな・・・何かあったのか?」 「何言ってるんだよ。闇市の日だろうが、今日は。」 |
+なみ+ | 5/29 14:20:41 | 2194cflnYVXyJclnM||418 | ||
・・・・・ |
クリード | 5/29 14:20:54 | 2191cffKVsfVBmSmg||812 | ||
闇市・・・犯罪の絶えないこの街で、定期的に行われる市場である。 主に、銃を基本とした危険物の売買が行われている。 ここでは法律は無いに等しい。強盗・窃盗・詐欺・テロ行為・・・ 全てが日常であり、全てはいつものことなのだ。 警察など、役に立たない。 だから、こんな子供でも銃火器を手に入れられるし、孤児院の本質も知られていない。 |
+なみ+ | 5/29 14:21:22 | 2194cflnYVXyJclnM||417 | ||
闇市 |
クリード | 5/29 14:21:24 | 2191cffKVsfVBmSmg||445 | ||
「闇市か・・・俺も行けばよかったな。」 「何言ってるんだよ!お前が外に出たら、ヤバイことになるって!」 「知ってるよ。俺はこっちを見て、こっちの支配権を握る。俺がこっちのリーダー。 だろ?」 そう、時雨は病院と孤児院を、内側から崩そうとしているのだ。 反対に伶二は、外から物を手に入れてくる人間だ。 要するに、この2人は孤児院・・・いや、病院も含めて、 潰そうと企むテロリストのようなものなのだ。 |
クリード | 5/29 14:21:44 | 2191cffKVsfVBmSmg||789 | ||
「伶〜時雨ぇ〜いる〜?」 そう言って走ってきたのは、時雨と伶二の仲間であり、参謀を務める少女「琉夷(るい)」 彼女も、この病院と孤児院を潰そうと考える仲間である。 主力となっているのはこの3名だ。リーダー・時雨、物資調達・伶二、参謀・琉夷である。 この他にも、薬物の実験サンプルになっていない子供達20名ほどが仲間として動いている。 |
+なみ+ | 5/29 14:23:0 | 2194cflnYVXyJclnM||861 | ||
むむむ・・・・・・・・・・ |
クリード | 5/29 14:23:13 | 2191cffKVsfVBmSmg||265 | ||
「あとどれくらいで開始できる?」 「そうだな・・・伶二は期間中に、出来るだけ多く武器を集めてくれ。」 「あいよ〜」 「琉夷は、脱出用経路の確認と、ここの全体図を見つけてくれ。」 「は〜い☆」 「ついでに、『期限は1ヶ月。短縮可能性あり。俺達が自由になるのも近いぞ』って 他の奴らにも言っておいてくれ。気合入れて行けよ。」 「「了解!!」」 この日の彼等の話し合いはこれで終わった・・・ |
+なみ+ | 5/29 14:23:27 | 2194cflnYVXyJclnM||508 | ||
うーん |
+なみ+ | 5/29 14:24:11 | 2194cflnYVXyJclnM||454 | ||
ここらへんはみたようなきがする |
クリード | 5/29 14:24:26 | 2191cffKVsfVBmSmg||794 | ||
「時雨。」 いい加減聞き飽きた男の声が、時雨を呼んだ。 あの話し合いから、早くも4日が過ぎた。 その間に、伶二は銃とナイフを人数分と、大量の弾薬を手に入れた。 琉夷は、刹那の部屋にあった全体図を書き写したものを手に入れ、脱出口を確認した。 時雨はというと・・・その男に勉強を教わることになっていた。 |
クリード | 5/29 14:24:57 | 2191cffKVsfVBmSmg||735 | ||
「時雨、これも分からないのか?」 「何度言ったら分かるんですか?俺はこんなものわからない。そういったでしょう?」 時雨の毒舌は、相変わらず健在だった。 勉強を教える男は、身長180cm位の長身に、不自然なくらい白い肌。 墨のような黒い髪と、澱んだ池のようなどす黒い目。 不気味としか言いようの無い男だった。 「・・・今日はこれで終わりだ。明日、この問題を解けるように勉強しておきなさい。」 「俺は命令なんて聞かない。あんたに従う理由なんてないからな。」 結局、そう言って時雨は部屋を出て行ってしまった。 |
クリード | 5/29 14:25:28 | 2191cffKVsfVBmSmg||571 | ||
『あんなもんのドコが大切なんだ?なんであいつらは俺に命令するんだ? 自由がほしい。誰にも邪魔されないで、ただ景色を眺められる時間が・・・』 時雨は、伶二の部屋へ向かった。 伶二の部屋は、1人部屋のある棟の一番端にあり、庭に面した明るい部屋だ。 時雨も1人部屋だが、ここまでいい条件はもらえなかった。 「伶二、いるか?」 「おぅ、時雨か。どうした?勉強は終わったのか?」 「今終わったところ。伶二、いきなりだけど、予定より2週間は早くなりそうだ。」 |
クリード | 5/29 14:26:37 | 2191cffKVsfVBmSmg||369 | ||
「・・・はぁ?」 「ちょっとした問題があって、早めないとマズイ事になる。」 「マズイって・・・何があったんだ?」 「刹那が・・・俺とお前をサンプルに使うつもりらしい。って情報が入った。」 「サンプルだぁ〜?刹那の野郎が!そんなことさせるか!」 拳を握り締めて語気を強くする伶二に、時雨は座るように手振りで示した。 |
クリード | 5/29 14:26:54 | 2191cffKVsfVBmSmg||147 | ||
「とにかく、俺達は3週間後に、サンプルになって廃人になる。 だから、それまでに行動しなくちゃいけないんだ。武器も集まったし、経路も手に入 れた。 あとは、俺達が動くだけだ。だろ?」 「そう・・・だな。で?配置は考えたのか?リーダー。」 伶二が冷静になってそう尋ねると、時雨は不敵な笑みを浮かべて言った。 「俺には、完璧な作戦が浮かんでるよ」 と・・・ |
クリード | 5/29 14:27:13 | 2191cffKVsfVBmSmg||713 | ||
時雨は、稀に見る天才だった。 将棋のような頭を使う遊びで、大人相手でも負けたことが無い上に、 運動神経も人並みはずれていた。 銃を持たせれば百発百中。空中を舞う鳥も打ち落とせた。 体術も長けていて、自分より遥かに大きい相手も、ほぼ一撃で行動不能にできた。 全てに完璧な・・・まさに天才だったのだ。 |
クリード | 5/29 14:27:40 | 2191cffKVsfVBmSmg||146 | ||
「配置は今日、メンバー全員に言う。伶二は今夜、ここにみんなを集めてくれ。 大切な話があるんだ。琉夷とか、女子も呼んでおいてほしいんだ。」 「分かった。で、お前はこの後どうするんだ?」 「俺は、最後の詰めに行って来る。ちょっとした工作が必要だからな。」 「工作・・・ってことは、お前・・・電気系統いじるつもりか?」 「まあね。ショートさせて混乱を起こすには、前々から準備しなきゃ。」 「そっか・・・気をつけろよ?」 不安そうな顔をする伶二に、ふっと微笑んでから、時雨は部屋を出て行った。 いつもは笑わない、無愛想な少年。 でも・・・勝負を楽しむときにだけ、そうやって微笑むのだ。 |
+なみ+ | 5/29 14:29:1 | 2194cflnYVXyJclnM||776 | ||
ぬおお |
クリード | 5/29 14:29:34 | 2191cffKVsfVBmSmg||570 | ||
コツコツ・・・と、高い靴音が廊下に響く。 これは時雨の歩く音だ。 目指す場所はいうまでも無い。病院と孤児院の電気を管理する、変電室である。 この部屋には、病院に送られる電気も、孤児院の電気も管理するシステムがある。 それをいじれば、病院を爆発させる事だって不可能ではないのだ。 だが、そうしないのには理由がある。 病院はどうだっていい。ただ、孤児院の院長室に、時雨の唯一の宝が保管されているのだ。 |
クリード | 5/29 14:29:49 | 2191cffKVsfVBmSmg||564 | ||
追い出された彼が、出て行く直前にくれた、たった1つのチョーカー。 それは、彼がずっと肌身離さず持っていた、大切なものだった。 それを時雨に預け、ここを出て行った。 いずれ、こんな世界が変わるまで、それをしっかり持っていろ。 そうすれば、俺がお前を見つけ出すから・・・ そう言って、孤児院を立ち去ったのだった・・・ |
クリード | 5/29 14:30:16 | 2191cffKVsfVBmSmg||923 | ||
「これか・・・さてと、どうするかな〜・・・」 時雨は、変電室で悩んでいた。 目の前には、2メートル近い高さの電圧機がある。 「あ〜・・・爆破回路にすんのもいいけど・・・こっちまで潰れたら困るし・・・ あ。開始は夜中だから、停電するようにしておくか。 電源入れた瞬間に炎上させるのもいいな。・・・どっちもやっとくか。」 時雨の計画は、もう完璧に近かった。 |
+なみ+ | 5/29 14:30:20 | 2194cflnYVXyJclnM||84 | ||
クリード | 5/29 14:30:35 | 2191cffKVsfVBmSmg||569 | ||
回路をいじって、持ってきていたコードを繋いで発火装置を完成させた。 「よし、これでOK。あとは・・・今夜が賭けだな・・・」 そう、今夜が賭けだ。今夜、作戦を伝えられない人が1人でもいたら、 それだけで失敗するかもしれない作戦なのだ。 仲間の数は、幹部の時雨達3人を合わせて26名。 ほとんどが10歳から15歳である。 この孤児院の中で薬物に侵されていない者は、他にも10人ほどいる。 だがその者達は、刹那の言いなりになっている。 |
クリード | 5/29 14:30:56 | 2191cffKVsfVBmSmg||443 | ||
追い出されるのが怖いから。抵抗する意味がないから。彼女こそ、この世の真理だから。 それぞれが皆、そのような考えを持っている。 だから、刹那は薬物実験には使わないのだ。 孤児院の中にまともな者がいなくなったら、時折訪れるお偉いさんに、 会わせるための子供がいなくなってしまうからだ。 その「お偉いさん」とは、孤児院連盟という所の会長で、孤児院は全てそこに所属する。 もちろんこの孤児院も所属している。 |
+なみ+ | 5/29 14:31:5 | 2194cflnYVXyJclnM||889 | ||
すごいな時雨 |
クリード | 5/29 14:33:0 | 2191cffKVsfVBmSmg||39 | ||
所属する孤児院には、不定期に会長が訪れ、孤児院の状態を確認するのだ。 確認といっても、ただ2〜3人の孤児を呼び、その孤児に話を聞いて終りだが。 それでも、薬物に侵された子供では相手にならず、バレる可能性があった。 その為の子供として、20名ほどの正常な子供がいるのだ。 その中に、時雨・伶二・琉夷の3人も含まれているのは、言うまでも無いだろう。 さて、説明は終わりにして話を戻そう。 |
+なみ+ | 5/29 14:33:2 | 2194cflnYVXyJclnM||859 | ||
クリード | 5/29 14:33:22 | 2191cffKVsfVBmSmg||306 | ||
電圧機に細工を施した時雨は、自室へ戻ろうとしていた。 長い廊下には、コツコツと靴音が響く。 静寂の中に響くその音は、孤児院で行われている人体実験による叫びすらも、 かき消してしまいそうな位、大きく聞こえていた・・・ 「不穏な動きがあるみたい・・・そう。規模は分からないわ。でも・・・」 突然、近くの部屋から聞こえてきた話し声。 この声は紛れもなく、鴻月刹那の声である。誰かと電話をしているようだ。 |
+なみ+ | 5/29 14:33:38 | 2194cflnYVXyJclnM||506 | ||
+なみ+ | 5/29 14:34:9 | 2194cflnYVXyJclnM||13 | ||
+なみ+ | 5/29 14:34:58 | 2194cflnYVXyJclnM||403 | ||
クリード | 5/29 14:36:44 | 2191cffKVsfVBmSmg||237 | ||
「分かってるわ。私がしくじらなければ、あの子は無事でしょ?えぇ、それじゃ。」 ガチャっ・・・と、受話器を置く音がして、大きな溜息と同時に、ソファが軋んだ。 息を殺して聞いていた時雨は、足音を忍ばせて部屋へ戻っていった。 カチャン・・・ 静かな部屋に、扉の閉まる音が響いた。 時雨の部屋には、ベッドが1つあるだけだ。床には絨毯が敷いてある。 「不穏な動き・・・か。俺達の動きにうすうす気付いてるみたいだな・・・」 ベッドに寝転んで、そう呟く。 |
クリード | 5/29 14:37:1 | 2191cffKVsfVBmSmg||368 | ||
「だが、決して失敗なんてしない。ここを潰して、世間に知らしめるまで・・・」 そんなことを呟きながら、時雨の意識は遠退いて行った・・・ 「おい、時雨。起きろ〜」 「・・・・?」 次に時雨が目を開いたとき、目の前にあったのは伶二の顔だった。 |
くらら | 5/29 14:37:43 | 2209cfJ2tRwCo6nEU||310 | ||
はぁ・・・・・。ためいきがでます!うまいですねぇ。 もぅ、ずっと待ってました!なんかいもよみたいっ!がんばです! |
クリード | 5/29 14:38:24 | 2191cffKVsfVBmSmg||989 | ||
どうやら熟睡してしまったようだ。外はもう、闇に飲まれている。 「お前なぁ、集めろって言ったのはお前だろ?当人が来ないでどうすんだよ!」 「もうそんな時間か?分かった。今行く。」 今夜が最後の話し合いだ。さあ、宴の準備を始めよう・・・ |
クリード | 5/29 14:38:44 | 2191cffKVsfVBmSmg||529 | ||
「あ!時雨、やっと来たの?今まで何してたのよ〜」 伶二の部屋に入ると、琉夷が駆けよってきた。 「時雨の事や。どうせ今まで寝てたとか言うんやろ。」 その後ろから付いてきたのは、時雨達の仲間である『大郷辰(おおさとたつ)』 関西弁のような話し方をする、14歳の少年である。 |
+なみ+ | 5/29 14:38:59 | 2194cflnYVXyJclnM||867 | ||
sugoizosugoizo |
クリード | 5/29 14:40:10 | 2191cffKVsfVBmSmg||532 | ||
「辰ちゃん、いくらなんでもそんなことないでしょ。」 「辰、ビンゴ。」 「・・・。」 「・・・それはもう忘れろ。で、全員集まってるのか?」 「もちろん!それより、話ってなんなの?」 そこに集まったメンバーが、時雨を凝視する。 それを見て、ふっと笑った時雨は、挑むように言った。 |
+なみ+ | 5/29 14:40:11 | 2194cflnYVXyJclnM||590 | ||
いまのは・・すごいぞすごいぞとかいてあります |
クリード | 5/29 14:40:27 | 2191cffKVsfVBmSmg||599 | ||
「明日、午後12時から作戦開始だ。もう準備はしてある。 逆らう奴は、皆殺しにしろ。相手の数の方が圧倒的に多いのは、分かってるはずだ。 だけど、俺達には団結力がある。知能や力だって俺達の方が上だ。頑張ろうぜ。」 珍しく気合を入れてそう言い放った時雨と、みんなが一斉に拳を突き上げた。 もうすぐ終わる。この悪夢のような生活が・・・ 幼い叫び声が絶えず響き渡る、この牢獄のような世界から、抜け出せるんだ・・・ |
クリード | 5/29 14:40:49 | 2191cffKVsfVBmSmg||80 | ||
時雨の演説の後、それぞれの待機場所を確認し、各自の動きと合図を確認した。 それから、銃と弾丸にナイフを1人1組ずつ渡した。 これで、皆殺しにしてやろう。みんな、思いは1つだった。 「立ちはだかる者は、全て薙ぎ払え。敵は皆殺しだ。」それが彼等の合言葉だ。 その日の夜は、ちょっとした調整と最終確認で終わった。 |
+なみ+ | 5/29 14:40:58 | 2194cflnYVXyJclnM||168 | ||
がんばがんば |
クリード | 5/29 14:41:2 | 2191cffKVsfVBmSmg||209 | ||
勝負は明日。明日が運命の分かれ道だ。 最後に、各自の部屋に戻ってゆっくりと休むよう言い渡された。 明日のために、体力を残して置くようにと。 そして・・・明日、もし倒された仲間がいても、問答無用で置いて逃げる。 みんな、そのことに納得していた。さあ、宴の前夜だ。ゆっくり休もう・・・ |
くらら | 5/29 14:42:38 | 2209cfJ2tRwCo6nEU||711 | ||
なんかかっこいい! |
+なみ+ | 5/29 14:44:9 | 2194cflnYVXyJclnM||838 | ||
これからズキュンドキュンぐはあですな |
+なみ+ | 5/29 14:44:49 | 2194cflnYVXyJclnM||451 | ||
これからズキュンドキュンぐはあですな |
+なみ+ | 5/29 14:45:44 | 2194cflnYVXyJclnM||751 | ||
+なみ+ | 5/29 14:46:36 | 2194cflnYVXyJclnM||360 | ||
ぐはあズキュンドキュンぐはあですな |
+なみ+ | 5/29 14:49:14 | 2194cflnYVXyJclnM||771 | ||
+なみ+ | 5/29 14:51:12 | 2194cflnYVXyJclnM||452 | ||
クリード | 5/29 14:53:42 | 2191cffKVsfVBmSmg||190 | ||
翌日・・・ 時雨は、隣の部屋から響く叫び声で起こされた。 「な・・・なんだ?!悲鳴が・・・」 慌てて廊下に出ると、隣の部屋の前には刹那が立っていて・・・ 「さっさと連れて行きなさい。」 そう、中にいる数人の男に命令していた。 |
loveless | 5/29 14:54:18 | 2182cfQPudJpd6W9.||942 | ||
カッコイイ! 続き、楽しみに待たせていただきますw |
くらら | 5/29 14:59:54 | 2209cfJ2tRwCo6nEU||891 | ||
なにがあったの〜〜?? |
クリード | 5/29 15:0:2 | 2191cffKVsfVBmSmg||137 | ||
「やだっ・・・離してよ!!」 隣の部屋の住人である少女が、大柄な男に腕をつかまれて暴れている。 「いい加減にしなさい。体力の無駄よ?」 刹那が、意地の悪い笑みを浮かべて少女の髪を掴んだ。 「うるさいわよ!この・・・オバさん!!アンタなんか、くたばっちゃえ!!」 少女は、気丈にもそう言った。 |
くらら | 5/29 15:2:39 | 2209cfJ2tRwCo6nEU||648 | ||
あぁ〜!!おちだぁ。明日にでもすぐ見るので つづきがんばってください^^ |
クリード | 5/29 15:3:39 | 2191cffKVsfVBmSmg||201 | ||
「・・・生意気なガキね。」 刹那はそう言って、少女の腹を蹴り上げた。 苦痛に顔を歪める少女は、やがて意識を失ったらしく、抵抗をやめた。 男達は、その少女をまるで人形のように担ぎ上げると、刹那の後に続いて立ち去った。 「どういうことだ・・・?あの子は刹那のお気に入りじゃ・・・」 呆然と立ち尽くす時雨。 頭の中では、先ほどの光景がぐるぐると回っている。 |
クリード | 5/29 15:4:19 | 2191cffKVsfVBmSmg||398 | ||
くららさん、ありがとうございます^^ 続き、楽しみに待っていてくださいね★ |
クリード | 5/29 15:14:38 | 2191cffKVsfVBmSmg||334 | ||
「まさか刹那は・・・」 嫌な予感がした。なにか、悪いことが起きるのではないか・・・時雨はそう思った。 直感というやつであろう。長い間この施設で過ごしてきたためか、 時雨たちはそう言う事には敏感だった。 「っ・・・伶二達はどうしてるんだっ?」 ふと思い立ち、時雨は伶二の部屋へと走っていった。 |
クリード | 5/29 15:24:2 | 2191cffKVsfVBmSmg||228 | ||
「伶二っ!いるかっ?」 「うわっ・・・なんだよ、時雨?・・・どうした?何かあったのか?」 息を切らして走りこんできた時雨を見て、伶二は驚いた。 だが、落ち着いてきた時雨に話を聞くと、2人で真剣に考え始めた。 「刹那の野郎がお気に入りの腰巾着を連れてくっつーだけなら、会長が来るんだけど、 蹴ったっつーとまた話が違ってくるな・・・」 |
おぐ | 5/29 15:51:19 | 2022cfi5BTnxMrl0Q||666 | ||
なんか深い・・・ 楽しみです☆ |
クリード | 5/29 15:56:26 | 2191cffKVsfVBmSmg||617 | ||
「・・・・・」 長い沈黙が訪れる。部屋の中には、時計の音だけしかしなくなった・・・ 「はぁ・・・これ以上考えたって時間の無駄だな。」 やがて、時雨がその沈黙を破った。 刹那は何を考えているのか分からない人間なのだ。 たとえ天才と呼ばれる時雨でも、彼女の考えは分からない。 |
+なみ+ | 5/29 16:25:7 | 2194cflnYVXyJclnM||319 | ||
あはははながいあいだおちててみれなかった |
あかねこ☆ | 5/29 20:3:15 | 2201cfOaNemyUC4Dc||14 | ||
すごいです!おもしろいといっていいのか・・?とにかくすごいです!こんなにまで 素晴らしい小説をみたのははじめてかもしれませんww頑張ってください! あ〜早く続きみたいです! |
あかねこ☆ | 5/29 20:4:13 | 2201cfOaNemyUC4Dc||613 | ||
こんな素晴らしい小説かけるなんてクリードさん天才ですね!!!!! |
ガーベラ・テトラ | 5/29 20:29:19 | 6120cf5p0s5u5UyC.||755 | ||
gvxfghdfhjf |
ケットシー | 5/29 20:52:56 | 2102cfLY7VPcmOeC6||225 | ||
『悪魔の囁き』再来だねw次が早く読みたい^^ さすが、兄貴!次を楽しみにしてるぞよw |
和泉直人 | 5/30 7:26:49 | 2194cfzVhRnedxmnk||67 | ||
早ころちちゃえ |
クリード | 5/30 16:31:36 | 2191cffKVsfVBmSmg||62 | ||
おぐさん>楽しんでいただけて光栄です☆続きを見かけたら読んでやって下さいな♪ +なみ+さん>読んでくださってありがとうございます^^ ですが、間に意味の無いレスを入れるのはご遠慮下さい^^; あかねこ☆さん>素晴らしいなんて、滅相も無い!!褒めていただけて光栄です☆ けっちゃんw>読んでくれたんだね★ありがとう!次からちょっとグロイ・・かも? 和泉直人さん>殺しのシーンは、次回辺りから出るかと・・・w |
クリード | 5/30 16:32:39 | 2191cffKVsfVBmSmg||250 | ||
尚、次回は上に新しいスレを作りますので、そちらへどうぞ^^ これ見た時点であるとは限りません!(爆)ご了承下さい☆ |
くらら | 5/31 16:7:21 | 2202cfUHxX7MW8aE.||284 | ||
帰ってきてから読みました~!もぉ、最高です~! とぉぉぉぉっても続きが楽しみです!がんばってください〜! |
特殊文字 by.チビファンタジー |