戻る
508再来!「悪魔の囁き」読んでみますか?クリード5/29 14:15:412191cffKVsfVBmSmg
以前書いていたものをもう一度・・・
中断していたのですが、この度再開することになりました^^

てことで、再度注意事項を・・・

多分、ダークな話です。
人が死ぬのは当たり前。いなくなるのも日常茶飯事。

主人公・藍川時雨(あいかわしぐれ)が中心です。
まぁ、血塗れ・虐殺?・痛い系・怖い物(?)が苦手な方は止めて置いた方が・・・

とにかく、人が大量に死ぬかも。嫌な人は戻ってください(汗

クリード5/29 14:15:562191cffKVsfVBmSmg||165
悪魔の囁き

―プロローグ―

色褪せた壁、どこまでも続く、冷たい廊下。そこに響く、叫び声・・・

「嫌だっ!俺も・・・俺も連れて行ってくれ!!」

「無理だ。俺だって、お前を連れて行ってやりたい。
でも・・・俺にそんな力はない。すまない・・・」

「嫌だ、まって!置いていかないでくれ!!頼むから・・・1人にしないで・・・」

クリード5/29 14:16:242191cffKVsfVBmSmg||19
ここは、とある孤児院である。

隣に病院があり、その病院が孤児院を経営している。

そこにいる、1人の少年「藍川時雨」年は14。中学3年生である。

だが、彼は勉強を知らない。

勉強だけではない。

孤児院と病院にいる人間としか、関わったことがないのだ・・・

「時雨、今日も外を出歩いていたのね?」

庭から戻ってきた時雨に、突如かけられた言葉。

それは・・・

クリード5/29 14:16:502191cffKVsfVBmSmg||214
「先生・・・」
そう。この孤児院を所持する病院の院長。

『鴻月刹那(こうづきせつな)』だった。

彼女は、この孤児院と病院。両方で最も権力のある人間だ。

「いつも言っているでしょう?勝手に外に出るんじゃないって。」

「分かってますよ。それくらいは。だから庭にいるんでしょう?」

「・・・嫌な子ね。」

時雨は、変わった子だった。

怒られても泣かないし、何を見ても笑わない。何をされても怒らなかった。

今もそうだ。

刹那に反抗すれば、孤児院を追い出されるかもしれない。

それでも、決して全てには従わなかった。

クリード5/29 14:18:262191cffKVsfVBmSmg||780
「時雨。すぐに部屋に戻りなさい。」

「嫌だ。あそこは俺の部屋じゃない。それくらい知ってるでしょう?」

「彼が来る・・・そう言いたい訳ね?」

「そう思うならそれでもいいでしょう。」

時雨は、抑揚のない声で言った。

「彼」というのは、刹那が追い出した、孤児院の世話役のことだった。

時雨がまだ8歳だった頃、誰にも懐かなかった時雨を、

唯一懐かせることに成功したのが彼だった。

クリード5/29 14:18:492191cffKVsfVBmSmg||702
この孤児院と病院には、表の顔と裏の顔がある。
表向きには「良心的な病院と孤児院」

しかし、その実態は「不正薬物の研究所」だった。

彼は表に惹かれて入ってきた。

だが、真実はとんでもなかった・・・

総勢100名を超える子供達は、幼い頃から薬物を投与され、実験台に使われてい
た。

その薬物は、コカインのような麻薬の新薬だったり、人を一滴で殺せる毒薬などだった。

毒薬の実験サンプルとして使われるのは、主に16歳から上である。

あまり幼い子供に使っても、致死量が低いために、計測できないという理由からだった。

+なみ+5/29 14:19:332194cflnYVXyJclnM||843
ファイト

クリード5/29 14:19:332191cffKVsfVBmSmg||401
「彼は戻っては来ないわよ。だから、あなたを助ける人も誰もいない。」

「自分のことは自分で責任を持ってますから。助けてもらうつもりもないです。」

いつもこうだった。

刹那は時雨を従わせようと躍起になり、時雨は無表情のまま返事をする。

クリード5/29 14:19:412191cffKVsfVBmSmg||688
『毒薬のサンプルにする』『麻薬の新薬を投与する』『ここから追い出してやる』

こんな脅し文句も、時雨には効かなかった。

『勝手にすればいい』『やってみればいい』『好きにして下さい』

いつもそう返してくるのだ。

時雨には、感情が無いように見えた。

結局今日も、時雨は孤児院の裏へと姿を消した。

「・・・」

悔しそうにその背中を見送った刹那は、反対側にある病院へと歩いて行った・・・

+なみ+5/29 14:20:52194cflnYVXyJclnM||7

クリード5/29 14:20:382191cffKVsfVBmSmg||484
「相変わらずウルサイやつだな・・・刹那も。」

「伶二か。お前もここにいたのか。」

「ずっといたわけじゃねーぜ?今帰ってきたとこ。」

『伶二(れいじ)』は、彼がいなくなってからの時雨の、友達の一人だった。

年は15。彼もまた、時雨と同じような価値観の元、反抗を続けている少年だ。

「今日はなにか手に入ったのか?」

「お〜もちろん!銃を3つとナイフ4つに、弾丸が10箱。」

「今日は随分多いな・・・何かあったのか?」

「何言ってるんだよ。闇市の日だろうが、今日は。」

+なみ+5/29 14:20:412194cflnYVXyJclnM||418
・・・・・

クリード5/29 14:20:542191cffKVsfVBmSmg||812
闇市・・・犯罪の絶えないこの街で、定期的に行われる市場である。

主に、銃を基本とした危険物の売買が行われている。

ここでは法律は無いに等しい。強盗・窃盗・詐欺・テロ行為・・・

全てが日常であり、全てはいつものことなのだ。

警察など、役に立たない。

だから、こんな子供でも銃火器を手に入れられるし、孤児院の本質も知られていない。

+なみ+5/29 14:21:222194cflnYVXyJclnM||417
闇市

クリード5/29 14:21:242191cffKVsfVBmSmg||445
「闇市か・・・俺も行けばよかったな。」

「何言ってるんだよ!お前が外に出たら、ヤバイことになるって!」

「知ってるよ。俺はこっちを見て、こっちの支配権を握る。俺がこっちのリーダー。
だろ?」

そう、時雨は病院と孤児院を、内側から崩そうとしているのだ。

反対に伶二は、外から物を手に入れてくる人間だ。

要するに、この2人は孤児院・・・いや、病院も含めて、

潰そうと企むテロリストのようなものなのだ。

クリード5/29 14:21:442191cffKVsfVBmSmg||789
「伶〜時雨ぇ〜いる〜?」

そう言って走ってきたのは、時雨と伶二の仲間であり、参謀を務める少女「琉夷(るい)」

彼女も、この病院と孤児院を潰そうと考える仲間である。

主力となっているのはこの3名だ。リーダー・時雨、物資調達・伶二、参謀・琉夷である。

この他にも、薬物の実験サンプルになっていない子供達20名ほどが仲間として動いている。

+なみ+5/29 14:23:02194cflnYVXyJclnM||861
むむむ・・・・・・・・・・

クリード5/29 14:23:132191cffKVsfVBmSmg||265
「あとどれくらいで開始できる?」

「そうだな・・・伶二は期間中に、出来るだけ多く武器を集めてくれ。」

「あいよ〜」

「琉夷は、脱出用経路の確認と、ここの全体図を見つけてくれ。」

「は〜い☆」

「ついでに、『期限は1ヶ月。短縮可能性あり。俺達が自由になるのも近いぞ』って

他の奴らにも言っておいてくれ。気合入れて行けよ。」

「「了解!!」」

この日の彼等の話し合いはこれで終わった・・・

+なみ+5/29 14:23:272194cflnYVXyJclnM||508
うーん

+なみ+5/29 14:24:112194cflnYVXyJclnM||454
ここらへんはみたようなきがする

クリード5/29 14:24:262191cffKVsfVBmSmg||794
「時雨。」

いい加減聞き飽きた男の声が、時雨を呼んだ。

あの話し合いから、早くも4日が過ぎた。

その間に、伶二は銃とナイフを人数分と、大量の弾薬を手に入れた。

琉夷は、刹那の部屋にあった全体図を書き写したものを手に入れ、脱出口を確認した。

時雨はというと・・・その男に勉強を教わることになっていた。

クリード5/29 14:24:572191cffKVsfVBmSmg||735
「時雨、これも分からないのか?」

「何度言ったら分かるんですか?俺はこんなものわからない。そういったでしょう?」

時雨の毒舌は、相変わらず健在だった。

勉強を教える男は、身長180cm位の長身に、不自然なくらい白い肌。

墨のような黒い髪と、澱んだ池のようなどす黒い目。

不気味としか言いようの無い男だった。

「・・・今日はこれで終わりだ。明日、この問題を解けるように勉強しておきなさい。」

「俺は命令なんて聞かない。あんたに従う理由なんてないからな。」

結局、そう言って時雨は部屋を出て行ってしまった。

クリード5/29 14:25:282191cffKVsfVBmSmg||571
『あんなもんのドコが大切なんだ?なんであいつらは俺に命令するんだ?

自由がほしい。誰にも邪魔されないで、ただ景色を眺められる時間が・・・』

時雨は、伶二の部屋へ向かった。

伶二の部屋は、1人部屋のある棟の一番端にあり、庭に面した明るい部屋だ。

時雨も1人部屋だが、ここまでいい条件はもらえなかった。

「伶二、いるか?」

「おぅ、時雨か。どうした?勉強は終わったのか?」

「今終わったところ。伶二、いきなりだけど、予定より2週間は早くなりそうだ。」

クリード5/29 14:26:372191cffKVsfVBmSmg||369
「・・・はぁ?」

「ちょっとした問題があって、早めないとマズイ事になる。」

「マズイって・・・何があったんだ?」

「刹那が・・・俺とお前をサンプルに使うつもりらしい。って情報が入った。」

「サンプルだぁ〜?刹那の野郎が!そんなことさせるか!」

拳を握り締めて語気を強くする伶二に、時雨は座るように手振りで示した。

クリード5/29 14:26:542191cffKVsfVBmSmg||147
「とにかく、俺達は3週間後に、サンプルになって廃人になる。

だから、それまでに行動しなくちゃいけないんだ。武器も集まったし、経路も手に入
れた。

あとは、俺達が動くだけだ。だろ?」

「そう・・・だな。で?配置は考えたのか?リーダー。」

伶二が冷静になってそう尋ねると、時雨は不敵な笑みを浮かべて言った。

「俺には、完璧な作戦が浮かんでるよ」

と・・・

クリード5/29 14:27:132191cffKVsfVBmSmg||713
時雨は、稀に見る天才だった。

将棋のような頭を使う遊びで、大人相手でも負けたことが無い上に、

運動神経も人並みはずれていた。

銃を持たせれば百発百中。空中を舞う鳥も打ち落とせた。

体術も長けていて、自分より遥かに大きい相手も、ほぼ一撃で行動不能にできた。

全てに完璧な・・・まさに天才だったのだ。

クリード5/29 14:27:402191cffKVsfVBmSmg||146
「配置は今日、メンバー全員に言う。伶二は今夜、ここにみんなを集めてくれ。

大切な話があるんだ。琉夷とか、女子も呼んでおいてほしいんだ。」

「分かった。で、お前はこの後どうするんだ?」

「俺は、最後の詰めに行って来る。ちょっとした工作が必要だからな。」

「工作・・・ってことは、お前・・・電気系統いじるつもりか?」

「まあね。ショートさせて混乱を起こすには、前々から準備しなきゃ。」

「そっか・・・気をつけろよ?」

不安そうな顔をする伶二に、ふっと微笑んでから、時雨は部屋を出て行った。

いつもは笑わない、無愛想な少年。

でも・・・勝負を楽しむときにだけ、そうやって微笑むのだ。

+なみ+5/29 14:29:12194cflnYVXyJclnM||776
ぬおお

クリード5/29 14:29:342191cffKVsfVBmSmg||570
コツコツ・・・と、高い靴音が廊下に響く。

これは時雨の歩く音だ。

目指す場所はいうまでも無い。病院と孤児院の電気を管理する、変電室である。

この部屋には、病院に送られる電気も、孤児院の電気も管理するシステムがある。

それをいじれば、病院を爆発させる事だって不可能ではないのだ。

だが、そうしないのには理由がある。

病院はどうだっていい。ただ、孤児院の院長室に、時雨の唯一の宝が保管されているのだ。

クリード5/29 14:29:492191cffKVsfVBmSmg||564
追い出された彼が、出て行く直前にくれた、たった1つのチョーカー。

それは、彼がずっと肌身離さず持っていた、大切なものだった。

それを時雨に預け、ここを出て行った。

いずれ、こんな世界が変わるまで、それをしっかり持っていろ。

そうすれば、俺がお前を見つけ出すから・・・

そう言って、孤児院を立ち去ったのだった・・・

クリード5/29 14:30:162191cffKVsfVBmSmg||923
「これか・・・さてと、どうするかな〜・・・」

時雨は、変電室で悩んでいた。

目の前には、2メートル近い高さの電圧機がある。

「あ〜・・・爆破回路にすんのもいいけど・・・こっちまで潰れたら困るし・・・

あ。開始は夜中だから、停電するようにしておくか。

電源入れた瞬間に炎上させるのもいいな。・・・どっちもやっとくか。」

時雨の計画は、もう完璧に近かった。

+なみ+5/29 14:30:202194cflnYVXyJclnM||84

クリード5/29 14:30:352191cffKVsfVBmSmg||569
回路をいじって、持ってきていたコードを繋いで発火装置を完成させた。

「よし、これでOK。あとは・・・今夜が賭けだな・・・」

そう、今夜が賭けだ。今夜、作戦を伝えられない人が1人でもいたら、

それだけで失敗するかもしれない作戦なのだ。

仲間の数は、幹部の時雨達3人を合わせて26名。

ほとんどが10歳から15歳である。

この孤児院の中で薬物に侵されていない者は、他にも10人ほどいる。

だがその者達は、刹那の言いなりになっている。

クリード5/29 14:30:562191cffKVsfVBmSmg||443
追い出されるのが怖いから。抵抗する意味がないから。彼女こそ、この世の真理だから。

それぞれが皆、そのような考えを持っている。

だから、刹那は薬物実験には使わないのだ。

孤児院の中にまともな者がいなくなったら、時折訪れるお偉いさんに、

会わせるための子供がいなくなってしまうからだ。

その「お偉いさん」とは、孤児院連盟という所の会長で、孤児院は全てそこに所属する。

もちろんこの孤児院も所属している。

+なみ+5/29 14:31:52194cflnYVXyJclnM||889
すごいな時雨

クリード5/29 14:33:02191cffKVsfVBmSmg||39
所属する孤児院には、不定期に会長が訪れ、孤児院の状態を確認するのだ。

確認といっても、ただ2〜3人の孤児を呼び、その孤児に話を聞いて終りだが。

それでも、薬物に侵された子供では相手にならず、バレる可能性があった。

その為の子供として、20名ほどの正常な子供がいるのだ。

その中に、時雨・伶二・琉夷の3人も含まれているのは、言うまでも無いだろう。

さて、説明は終わりにして話を戻そう。

+なみ+5/29 14:33:22194cflnYVXyJclnM||859

クリード5/29 14:33:222191cffKVsfVBmSmg||306
電圧機に細工を施した時雨は、自室へ戻ろうとしていた。

長い廊下には、コツコツと靴音が響く。

静寂の中に響くその音は、孤児院で行われている人体実験による叫びすらも、

かき消してしまいそうな位、大きく聞こえていた・・・

「不穏な動きがあるみたい・・・そう。規模は分からないわ。でも・・・」

突然、近くの部屋から聞こえてきた話し声。

この声は紛れもなく、鴻月刹那の声である。誰かと電話をしているようだ。

+なみ+5/29 14:33:382194cflnYVXyJclnM||506

+なみ+5/29 14:34:92194cflnYVXyJclnM||13

+なみ+5/29 14:34:582194cflnYVXyJclnM||403

クリード5/29 14:36:442191cffKVsfVBmSmg||237
「分かってるわ。私がしくじらなければ、あの子は無事でしょ?えぇ、それじゃ。」

ガチャっ・・・と、受話器を置く音がして、大きな溜息と同時に、ソファが軋んだ。

息を殺して聞いていた時雨は、足音を忍ばせて部屋へ戻っていった。

カチャン・・・

静かな部屋に、扉の閉まる音が響いた。

時雨の部屋には、ベッドが1つあるだけだ。床には絨毯が敷いてある。

「不穏な動き・・・か。俺達の動きにうすうす気付いてるみたいだな・・・」

ベッドに寝転んで、そう呟く。

クリード5/29 14:37:12191cffKVsfVBmSmg||368
「だが、決して失敗なんてしない。ここを潰して、世間に知らしめるまで・・・」

そんなことを呟きながら、時雨の意識は遠退いて行った・・・

「おい、時雨。起きろ〜」

「・・・・?」

次に時雨が目を開いたとき、目の前にあったのは伶二の顔だった。

くらら5/29 14:37:432209cfJ2tRwCo6nEU||310
はぁ・・・・・。ためいきがでます!うまいですねぇ。
もぅ、ずっと待ってました!なんかいもよみたいっ!がんばです!

クリード5/29 14:38:242191cffKVsfVBmSmg||989
どうやら熟睡してしまったようだ。外はもう、闇に飲まれている。

「お前なぁ、集めろって言ったのはお前だろ?当人が来ないでどうすんだよ!」

「もうそんな時間か?分かった。今行く。」

今夜が最後の話し合いだ。さあ、宴の準備を始めよう・・・

クリード5/29 14:38:442191cffKVsfVBmSmg||529
「あ!時雨、やっと来たの?今まで何してたのよ〜」

伶二の部屋に入ると、琉夷が駆けよってきた。

「時雨の事や。どうせ今まで寝てたとか言うんやろ。」

その後ろから付いてきたのは、時雨達の仲間である『大郷辰(おおさとたつ)』

関西弁のような話し方をする、14歳の少年である。

+なみ+5/29 14:38:592194cflnYVXyJclnM||867
sugoizosugoizo

クリード5/29 14:40:102191cffKVsfVBmSmg||532
「辰ちゃん、いくらなんでもそんなことないでしょ。」

「辰、ビンゴ。」

「・・・。」

「・・・それはもう忘れろ。で、全員集まってるのか?」

「もちろん!それより、話ってなんなの?」

そこに集まったメンバーが、時雨を凝視する。

それを見て、ふっと笑った時雨は、挑むように言った。

+なみ+5/29 14:40:112194cflnYVXyJclnM||590
いまのは・・すごいぞすごいぞとかいてあります

クリード5/29 14:40:272191cffKVsfVBmSmg||599
「明日、午後12時から作戦開始だ。もう準備はしてある。

逆らう奴は、皆殺しにしろ。相手の数の方が圧倒的に多いのは、分かってるはずだ。

だけど、俺達には団結力がある。知能や力だって俺達の方が上だ。頑張ろうぜ。」

珍しく気合を入れてそう言い放った時雨と、みんなが一斉に拳を突き上げた。

もうすぐ終わる。この悪夢のような生活が・・・

幼い叫び声が絶えず響き渡る、この牢獄のような世界から、抜け出せるんだ・・・

クリード5/29 14:40:492191cffKVsfVBmSmg||80
時雨の演説の後、それぞれの待機場所を確認し、各自の動きと合図を確認した。

それから、銃と弾丸にナイフを1人1組ずつ渡した。

これで、皆殺しにしてやろう。みんな、思いは1つだった。

「立ちはだかる者は、全て薙ぎ払え。敵は皆殺しだ。」それが彼等の合言葉だ。

その日の夜は、ちょっとした調整と最終確認で終わった。

+なみ+5/29 14:40:582194cflnYVXyJclnM||168
がんばがんば

クリード5/29 14:41:22191cffKVsfVBmSmg||209
勝負は明日。明日が運命の分かれ道だ。

最後に、各自の部屋に戻ってゆっくりと休むよう言い渡された。

明日のために、体力を残して置くようにと。

そして・・・明日、もし倒された仲間がいても、問答無用で置いて逃げる。

みんな、そのことに納得していた。さあ、宴の前夜だ。ゆっくり休もう・・・

くらら5/29 14:42:382209cfJ2tRwCo6nEU||711
なんかかっこいい!

+なみ+5/29 14:44:92194cflnYVXyJclnM||838
これからズキュンドキュンぐはあですな

+なみ+5/29 14:44:492194cflnYVXyJclnM||451
これからズキュンドキュンぐはあですな

+なみ+5/29 14:45:442194cflnYVXyJclnM||751

+なみ+5/29 14:46:362194cflnYVXyJclnM||360
ぐはあズキュンドキュンぐはあですな

+なみ+5/29 14:49:142194cflnYVXyJclnM||771

+なみ+5/29 14:51:122194cflnYVXyJclnM||452

クリード5/29 14:53:422191cffKVsfVBmSmg||190
翌日・・・

時雨は、隣の部屋から響く叫び声で起こされた。

「な・・・なんだ?!悲鳴が・・・」

慌てて廊下に出ると、隣の部屋の前には刹那が立っていて・・・

「さっさと連れて行きなさい。」

そう、中にいる数人の男に命令していた。

loveless5/29 14:54:182182cfQPudJpd6W9.||942
カッコイイ!
続き、楽しみに待たせていただきますw

くらら5/29 14:59:542209cfJ2tRwCo6nEU||891
なにがあったの〜〜??

クリード5/29 15:0:22191cffKVsfVBmSmg||137
「やだっ・・・離してよ!!」

隣の部屋の住人である少女が、大柄な男に腕をつかまれて暴れている。

「いい加減にしなさい。体力の無駄よ?」

刹那が、意地の悪い笑みを浮かべて少女の髪を掴んだ。

「うるさいわよ!この・・・オバさん!!アンタなんか、くたばっちゃえ!!」

少女は、気丈にもそう言った。

くらら5/29 15:2:392209cfJ2tRwCo6nEU||648
あぁ〜!!おちだぁ。明日にでもすぐ見るので
つづきがんばってください^^

クリード5/29 15:3:392191cffKVsfVBmSmg||201
「・・・生意気なガキね。」

刹那はそう言って、少女の腹を蹴り上げた。

苦痛に顔を歪める少女は、やがて意識を失ったらしく、抵抗をやめた。

男達は、その少女をまるで人形のように担ぎ上げると、刹那の後に続いて立ち去った。

「どういうことだ・・・?あの子は刹那のお気に入りじゃ・・・」

呆然と立ち尽くす時雨。

頭の中では、先ほどの光景がぐるぐると回っている。

クリード5/29 15:4:192191cffKVsfVBmSmg||398
くららさん、ありがとうございます^^
続き、楽しみに待っていてくださいね★

クリード5/29 15:14:382191cffKVsfVBmSmg||334
「まさか刹那は・・・」

嫌な予感がした。なにか、悪いことが起きるのではないか・・・時雨はそう思った。

直感というやつであろう。長い間この施設で過ごしてきたためか、

時雨たちはそう言う事には敏感だった。

「っ・・・伶二達はどうしてるんだっ?」

ふと思い立ち、時雨は伶二の部屋へと走っていった。

クリード5/29 15:24:22191cffKVsfVBmSmg||228
「伶二っ!いるかっ?」

「うわっ・・・なんだよ、時雨?・・・どうした?何かあったのか?」

息を切らして走りこんできた時雨を見て、伶二は驚いた。

だが、落ち着いてきた時雨に話を聞くと、2人で真剣に考え始めた。

「刹那の野郎がお気に入りの腰巾着を連れてくっつーだけなら、会長が来るんだけど、

蹴ったっつーとまた話が違ってくるな・・・」

おぐ5/29 15:51:192022cfi5BTnxMrl0Q||666
なんか深い・・・
楽しみです☆

クリード5/29 15:56:262191cffKVsfVBmSmg||617
「・・・・・」

長い沈黙が訪れる。部屋の中には、時計の音だけしかしなくなった・・・

「はぁ・・・これ以上考えたって時間の無駄だな。」

やがて、時雨がその沈黙を破った。

刹那は何を考えているのか分からない人間なのだ。

たとえ天才と呼ばれる時雨でも、彼女の考えは分からない。

+なみ+5/29 16:25:72194cflnYVXyJclnM||319
あはははながいあいだおちててみれなかった

あかねこ☆5/29 20:3:152201cfOaNemyUC4Dc||14
すごいです!おもしろいといっていいのか・・?とにかくすごいです!こんなにまで

素晴らしい小説をみたのははじめてかもしれませんww頑張ってください!

あ〜早く続きみたいです!

あかねこ☆5/29 20:4:132201cfOaNemyUC4Dc||613
こんな素晴らしい小説かけるなんてクリードさん天才ですね!!!!!

ガーベラ・テトラ5/29 20:29:196120cf5p0s5u5UyC.||755
gvxfghdfhjf

ケットシー5/29 20:52:562102cfLY7VPcmOeC6||225
『悪魔の囁き』再来だねw次が早く読みたい^^
さすが、兄貴!次を楽しみにしてるぞよw


和泉直人5/30 7:26:492194cfzVhRnedxmnk||67
早ころちちゃえ

クリード5/30 16:31:362191cffKVsfVBmSmg||62
おぐさん>楽しんでいただけて光栄です☆続きを見かけたら読んでやって下さいな♪

+なみ+さん>読んでくださってありがとうございます^^
ですが、間に意味の無いレスを入れるのはご遠慮下さい^^;

あかねこ☆さん>素晴らしいなんて、滅相も無い!!褒めていただけて光栄です☆

けっちゃんw>読んでくれたんだね★ありがとう!次からちょっとグロイ・・かも?

和泉直人さん>殺しのシーンは、次回辺りから出るかと・・・w

クリード5/30 16:32:392191cffKVsfVBmSmg||250
尚、次回は上に新しいスレを作りますので、そちらへどうぞ^^
これ見た時点であるとは限りません!(爆)ご了承下さい☆

くらら5/31 16:7:212202cfUHxX7MW8aE.||284
帰ってきてから読みました~!もぉ、最高です~!
とぉぉぉぉっても続きが楽しみです!がんばってください〜!


本文(<>," shift+7使用不可)
 ※メルアドや電話番号を公表してはいけません、荒らしを批判するのは「俺が神掲示板」以外は禁止!
 
特殊文字 by.チビファンタジー