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5162―サザンライド大冒険日記―第二十二章sIs4/28 21:24:92182cf9tXTCvemDjk
第二十一章  http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-5133.html

これ以上URL載せ続けると文字数制限に引っかかっちゃうので、一番最後の章のみを載せさせていただきます。
尚、順々に遡っていけば全てのURLが載っていますのでご安心を。

第二十二章 『強制的に着いて来られます。』

sIs4/28 21:24:212182cf9tXTCvemDjk||721
十字暦1000年5月4日午前9時頃、カジノ「ライグライ夢の跡」―――――

―――だからライグライで一泊は嫌だって言ったんだっ!


sIs4/28 21:24:352182cf9tXTCvemDjk||500
アバルトの事情を聞き、ライグライの宿で一泊したキドーは、心の中で叫んだ。
声に出して言いたい気持ちを必死に抑えながら。

sIs4/28 21:24:482182cf9tXTCvemDjk||744

「きゃーっ、賑やか。しかも何だか派手ね」

田舎者のシノがキョロキョロ辺りを見回す。
彼女の出身地であるニードは、絶海の孤島という言葉がぴったり。田舎と言われても仕方ない。
っていうか、どうして旅の途中にカジノなんか・・・。それは、リディの一言から始まった。

sIs4/28 21:25:62182cf9tXTCvemDjk||437

「―――折角ライグライに来たんだし、カジノ行かない?ちょっとだけでいいからさ」
「はぁ?お前馬鹿か?何のための旅だと思ってるんだ?」
道楽の旅でしょ?あとお父様を起こすための旅」

どうやらこの人は国王を本気で起こす気ではないらしい。

sIs4/28 21:25:222182cf9tXTCvemDjk||722

「ね、千ライだけ。そしたら、百枚のカジノコイン買えるから」

リディがお小遣いをねだるようにすがる。
リディのお小遣いは一ヶ月・・・いくらだっけ。

「ま、少しだけならいいさ。今日中にラグラストへ行くぞ」
「分かってるって!」

はしゃぎながらコイン換算所へ走るリディを見て、アバルトがため息をつく。

sIs4/28 21:25:362182cf9tXTCvemDjk||714

「アレは本当に王女なのか?」
「仕方ないだろ、あんな性格なんだから。国王と王妃の子供じゃねぇよ、絶対・・・」

キドーは投げやりに返す。
八年間もリディと一緒にいると、思考回路の働きが鈍くなるらしい。

sIs4/28 21:25:572182cf9tXTCvemDjk||39
のんびりキドーが考えていると、カジノの騒音よりもうるさい声が響いた。
キドーは声の方を振り向き、声の主を確認した。
ポーカーのコーナーにいる、一際背の高い女だった。

ちょっと!あんた今カードすり替えたでしょ!?元に戻しなさいよ!

女はポーカーをやっていたらしい。
女の相手をやっていた店員が困惑する。

sIs4/28 21:26:132182cf9tXTCvemDjk||662

「お、お客様、そんなインチキなことは当店はやりません」
嘘おっしゃい!あたしの目を簡単に誤魔化せると思ってんの!?
「と、トリス姉、根拠もないのに突っ掛かるのはミーも・・・」

横にいた男が女をなだめる。
この男もかなり背が高い。そして、顎鬚が濃い
トリスと呼ばれた女が男を睨んで、また叫ぶ。

「うるさいわね、キャスト!脇役は脇役らしく隅っこで坊主捲りでもしてろよこのスケコマシ弟分が。脇役の癖にでしゃばるんじゃないわよ」

sIs4/28 21:26:322182cf9tXTCvemDjk||523
「・・・何の脇役?」

キャストが力なく突っ込む。

何かの脇役。って言うか、人のギャンブルに口出さないでよ。第一根拠なしで突っ掛かって何が悪いのよ?」
「・・・ミーは自分の意見が正しいと信じてるネ」
あーハイハイ、素敵ですね。どっちでもいいけど、もう一回やり直しよ。店員、コイン返して」

リディに負けず劣らず黒い女だ。
そこでキャストがボソッと呟いたのをキドーは聞いた。

ミーより4歳老けてるくせに

キドーは何となくキャストと気が合いそうな気がした。

sIs4/28 21:26:442182cf9tXTCvemDjk||586

「・・・とてもいい街ね・・・」

シノが壊れた。とうとう壊れた。
ライグライを「とてもいい街」などと言える人間がいるとは・・・。

sIs4/28 21:26:562182cf9tXTCvemDjk||823

「キドー、キドー、五百ライだけ貸して」

リディがキドーの背後から声をかける。
キドーが驚いて飛び上がったのは言うまでもない。

「何だ、もう全部すったのか」
「お小遣い無くなっちゃった。どうしよ」
因果応報だよ

壊れたシノが正常化した。早くも正常化した。

sIs4/28 21:27:82182cf9tXTCvemDjk||263

「ったく、この国はうるさい女だらけだな・・・」

アバルトが呟く。
確かに、大人しい女は滅多にいない。

sIs4/28 21:27:262182cf9tXTCvemDjk||163

「―――もう、すっごく良いチャンスだったのに・・・ねぇ、キャスト」
「・・・ミーはギャンブルが嫌いネ」
「何よ、面白くない奴」

トリスとキャストが四人に向かって歩いてくる。
背の小さいリディは、トリスとキャストを見上げる。

sIs4/28 21:27:462182cf9tXTCvemDjk||466

「・・・もう時間ないし、ラグラスト行くぞ。いつまでもカジノにいられない。どっかのゲームじゃあるまいし

キドーがリディを説得するように言った。
それがトリスに聞こえた。どうやらトリスは地獄耳の持ち主らしい。

ラグラスト!?

カジノの出口に足を踏みかけていたトリスは、いきなり振り返り、キドーの傍まで迫ってきた。

sIs4/28 21:27:582182cf9tXTCvemDjk||870

「ラグラスト行くの?あたし達もよ!奇遇ねぇ〜。あ、そうだ、一緒に連れてってくれない?キャストだけじゃ絶対頼りないから」
「あら、キドーも充分頼りないわ」
「そうね、キドー君じゃもっと不安ね」
「アバルトさんの方がいいかも」
「あら、そこのちょっと老けてる男の人?あたしのタイプかも」

女子三人が勝手に喋りだす。
キドーとアバルト、そしてキャストは完全に忘れ去られている。
この寂しさは一体何なのだろうか。

sIs4/28 21:28:112182cf9tXTCvemDjk||140

「トリス姉、この人達と一緒にラグラストに行くネ?ミー、この男の子の存在が濃くて嫌ネ」

キャストはキドーを指差して駄々をこねる。
・・・いや、絶対あんたの方が存在が濃いって

sIs4/28 21:28:222182cf9tXTCvemDjk||120

まだ坊主捲りしてなかったの?早くしなさいよ、この脇役。主役が目立たなきゃ小説じゃないでしょ」

―――だから何の脇役と主役ですか?

sIs4/28 21:28:362182cf9tXTCvemDjk||844

「取りあえず、よろしくね、キドー君。あ、キャストはオマケで着いてくるけど、勘弁してあげてね」
「いや、あの、兄弟を見捨てるんすか」
「あぁ、ただの弟分だから大丈夫。義兄弟なのよ」

―――て言うか、着いてくることは強制ですか。

sIs4/28 21:28:492182cf9tXTCvemDjk||250
アバルトがため息をつく。

「こんな騒がしい女が着いてくるのか・・・」
「アラ、あたしはミステリアスなのよ?ただの騒がしい女じゃないわ」
「お言葉ながら、ミステリアスな雰囲気しません。寧ろミステリアスです

言ってることが矛盾しちゃったシノさん。
二秒前に言った事を忘れるくらいです。

―――早くサザンライドの自分の部屋に戻りたいです、神様。

sIs4/28 21:29:32182cf9tXTCvemDjk||48
〜作者の独り言〜
トリスさんとキャストさん、夢の共演(夢違
キャストさんが出た時点で既に弟分です。強制されまくりの彼ですが、戦闘では意外とトリスを無視します(ナヌ
彼は意外と役に立つ・・・のかな?

因みに、トリスに絡まれていた店員は44歳のオジサンです(爆笑

ピート4/28 22:44:522182cfzVJtCuwlpKQ||166
わー、シノが壊れたー(ナニ
ボケもありでいいですね、うん。
なんかそのうち魔札落としs(ダマレ
トリスさんとキャストさん出ましたね。
夢と言うよりあくm(チネ
ケンカが絶えなさそう。
あとキドー君。神様は作者様なので作者様に頼みましょう。

sIs4/28 23:29:272182cf9tXTCvemDjk||717
その作者様登場ー(ナヌ
キドー君は永遠に戻しません。えぇ、戻しませんよ(ぉ
シノも壊れ、トリス&キャストの濃いぃコンビが出てきて、オマケに舞台がカジノ(笑   結構上出来な22章でした。
シノさんは魔札をよく落とします。そう、束で(爆笑
悪夢で結果オーライな二人のコンビはなかなかの物。トリスはよくケーキを食べます、路上で(ぁ
喧嘩も多いです。キャストが一方的に弱い喧嘩が。

グー者4/30 18:2:232184cff3sj3Her4rQ||177
太文字の使い所がうまいですねw(俺は苦手で^^;
アドバイスくださいね>太文字の使い所

話もきれいにできてるし・・・やっぱりsIs殿はすごいw(圧巻

sIs4/30 22:59:12182cf9tXTCvemDjk||662
太字を使うところ。
例えば、大声で叫んでいることを伝えたいとき。
例「このヤロオオオォォォォォオ!

あと、自分的に笑える落ちのところ。
例「あぁ、あいつはただの庶民よ

こんな感じっす。

話は素晴らしく繋がってません。だって、3秒前に書いた文章忘れるから(ぉ


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