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5298morotyu5/11 20:51:492202cfJSIsC4z/D1M
僕は、何かいつもと様子が違うことに気付く。
そう、普段とは何かが違うのだ。
僕は、家の外に出た。その異変に気付く為に。
日はもう傾き、しかしやけに強烈にものを照らす。
僕はそんな太陽を背に歩き出したんだ。

僕はしばらく歩いて、やっとこの異変に気付くことが出来たんだ。

morotyu5/11 20:57:82202cfJSIsC4z/D1M||347
そう。僕には影がなかった。太陽を背にして歩いているのだから、
前に影があるはずだ。しかし、僕の前に影が無かった。
そのとき、後ろから犬が駆け抜けてきた。こいつにも、影は無い。
しかし、電柱や建物やらには影があった。
僕は、少し変に思ったが、よく考えてみると、
生き物には影が無かったような気がした。
けれど、もし人間の中で、僕だけ影が無かったら恥ずかしいな。なんて思った。
そして、それは、たちまち恐怖心へと変わった。
まわりを見渡す。しかし、僕以外にいなかった。

僕は、商店街に向かって走り出したんだ。

morotyu5/11 21:1:382202cfJSIsC4z/D1M||426
走っている間、僕は人をすれ違うことは無かった。
そして、商店街にぬける細い道に入った。しかし、ここにも人はいない。
僕は、思い切って商店街に出た。
そして、人々に影があるか確認した。
影は、誰にも無かった。僕の顔には、自然と笑みがこぼれる。
そうだ。人には影なんてなかったんだ。と。

morotyu5/11 21:5:252202cfJSIsC4z/D1M||289
急に人に呼ばれてそちらを向く。よく見ると、それは中学の時からの友達だ。
彼は、少し不安そうな顔をしていた。しかし、その表情を必死に隠しながら、
ぼくに尋ねてきた。
「人間に影なんてないよな。」
ぼくは、そんなこと当たり前、といった感じで、
「あたりまえだろ。」
と答えた。それを聞くと彼は、にやっと笑い、じゃあな。
と言って人々のなかに消えていった。

morotyu5/11 21:8:262202cfJSIsC4z/D1M||578
僕は幸福だった。周りの人も、みな幸福そうだった。
すると、急に横丁から、やせた、小柄な男が出てきた。
ぼくは思わず立ち止まる。そいつには影があった。
僕は激しい劣等感に襲われた。
・・・・それはやがて、激しい怒りと、殺意に変わった。
僕はその男を指差し、大声で叫ぶ。
「そいつには影があるぞ!」
周りの人ほとんどが、その男を見た。

morotyu5/11 21:11:42202cfJSIsC4z/D1M||276
数秒間はそのままだった。しかし、すぐに皆その男に向かって駆け出した。
ある者は素手、ある者は凶器を持って
男は逃げようと無駄な努力を始めた。
ぼくも、地面にあった少し大きめの石をもって、
その男に向かって走り出した。

その怒りを静めるために。

morotyu5/11 21:44:322202cfJSIsC4z/D1M||875
終。中途半端になってしまった^^;

いちごみるく5/12 16:40:332219cfelFU0F3G.TY||852
早く先が知りたいです!!!


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