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5528星のカケラ〜光と風の紡ぎ歌〜mimoza5/29 14:44:296120cfhTXw.//r5fs
今回は、番外編ですっ
1話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-5222.html
2話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-5251.html
3話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-5332.html
4話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-5353.html 
5話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-5507.html です☆

では、今日の話をはじめますw

mimoza5/29 14:54:546120cfhTXw.//r5fs||438
ク「シルフィード、どうしたんですか・・・?」
クリスが私を呼ぶ声が、遠くに聞こえた。
だって、タスクが・・・タスクが生きていたなんて。

彼と初めて会ったのは、まだ夜がここまで、勢力を伸ばしていない頃。
そして、私の宿命が、まだ私を縛っていた頃だった・・・。

私には、宿命があった。世界樹の聖霊として生まれたから。
それは、宮にこもって、見ず知らずのもののために祈り、制裁をくだすことだ。
幼い私には、それは‘しがらみ‘でしかない。
だから、ある日私は宮から抜け出した。

mimoza5/29 15:6:556120cfhTXw.//r5fs||80
初めて、見た外の世界。・・・広い・・・。
遠くのほうで、私を探す声が聞こえたが、気にしない。
いい気味だとさえ思った。私を、あんな狭い所にとじこめる奴らなんて・・・。
絶対に、見つからない・・・そう思った。

??「あっ、もしかしてシルフィードか??」
・・・いきなり呼び捨て・・・。
ク「無礼者っ!私が誰だか分かってるのなら、言葉使いに気をつけろっ!!」
宮の暮らしでは考えられない、言葉使いだった。


mimoza5/29 15:15:296120cfhTXw.//r5fs||183
??「ごめんごめん。そんなに怒るなよ。分かったから・・・。」
・・・全っ然分かってない。
シ「・・・人の話を・・・」
??「おれの名前はタスク。よろしく〜!!」
・・・全っ然聞いてない。
第一印象は、無礼で変な奴。
でも、私の心の冷たく固まった部分が温まるような気がしたのはなぜだろう?
彼には、そんな力があった。

mimoza5/29 15:27:506120cfhTXw.//r5fs||754
タ「それにしても綺麗だな。でも、もっと笑えばいいのに・・・。
  そのほうが絶対かわいいぜっ!」
シ「・・・笑うっていうのは、不謹慎な者がすることだ。」
タ「堅いな〜。いいじゃん、そんぐらい・・・なぁ?
  あっ、そうだ。ソフィーって呼んでいい?」
なんで、そうなる・・・?
タ「あれ?気に入らないの?ソフィーとか、絶対似合うのに・・・。」
シ「・・・ひとつ聞くが、私が、聖霊シルフィードだってわかってるのか?」
タ「もちろん♪」

mimoza5/29 15:37:406120cfhTXw.//r5fs||478
ますます、わからない。何なんだこいつは・・・?
タ「そういえば、宮の聖霊が、探してたみたいだけど、戻らんでいいの??」
もしかして、こいつ、私を連れ戻しに・・・?
シ「・・・戻るつもりは無い。あんな・・・あんな所私の居場所じゃないっ!」
タ「そっか・・・。」
シ「・・・連れ戻さないのか?私を。」
タ「連れ戻すわけ無いじゃんっ!自分の居場所は、自分で決めるもんだろ?
  ソフィーがイヤなら、それでいいんじゃない?」
言ってることは、いいことだ。
でも、呼び名はそれで定着させる気か・・・?

mimoza5/29 15:45:376120cfhTXw.//r5fs||488
タ「そうだ。いい隠れ場所が、あるんだよっ!秘密基地っ!
  つれていってあげようか?」
シ「おまえ、自分のしていることが・・・」
タ「は〜い。堅いことは抜きでっ!いこうぜっ!!」
変な奴だ。本当に・・・。

そこは、木がいっぱいあるところだった。
タ「着いたよ。ここだっ!どう?いいところだろ??」
いいところだ。それに、ここなら隠れられそうだ。

mimoza5/29 15:57:426120cfhTXw.//r5fs||782
タ「みんな〜、来てる?新しく出来た友達連れてきたんだっ」
すると、数人の精霊たちが姿を現した。
精「その方は、もしかして・・・?」
タ「そうそう、シルフィードだよっ!ソフィーって呼んでほしいって!」
ボカっ!!バキっ!!
タスクは、精霊みんなから、攻撃を受ける・・・。
精「お前は何をしてるんだっ!!またそんな、しょうもないことをっっ!!」
シ「・・・クスクス」
タ「いてて・・・。あっ、ソフィー、今笑っただろ?笑うなよっ」
ボカっ!!!
精「失礼なことはやめろ。」

mimoza5/29 16:5:576120cfhTXw.//r5fs||287
シ「私は、もう宮のほうに帰らせてもらう。お前らに迷惑はかけられないからな。」
私は、はじめてこんなに楽しいと思った。
タ「そうか・・・。機会があったら遊びに来いよなっ 待ってるからさ!」

私は、それからも、何回かこのような、脱出を繰り返した。
楽しかった・・・。私は、笑うことも覚えた。精霊とも友達になれた。
でも、こんなことがいつまでも、続くはずは無かった。

その日も、私は、いつもの場所で、待っていた。
でもいつまで経っても、彼は来ない。

mimoza5/29 16:14:206120cfhTXw.//r5fs||789
??「あなたが、待っている方は来ませんよ・・・。」
シ「アデルっ!?・・なんで・・・ここに?」
アデルは、私の側近。最も信頼していた者だった。
シ「タスク・・・タスクに何をしたっ!?」
ア「安心してください。ただ、あなたに会わぬよう言い聞かせただけです。
  あなたは、すべてのものに、平等な祈りをしなければなりません。
  彼のことは忘れてください。」
いつから、気づかれていたんだ?私の考えは、見抜かれていたのか・・・?
涙が、止まらない・・・。こんなことは初めてだった。

mimoza5/29 16:22:516120cfhTXw.//r5fs||516
そして、私は、前の宮の生活へともどった。
そして、感情を封印した。感情があっては、辛すぎる仕事だったから・・・。

それから、数年がたった。
ある日の事、アデルがこう言った。
ア「今日は、陽明族の長が、あなたに、謁見に参るそうです。」
謁見とは、珍しい。
陽明族といえば、名門の天の精霊部族だったな・・。
シ「わかった・・・。」

mimoza5/29 16:28:426120cfhTXw.//r5fs||918
ア「いらっしゃったようです。」
シ「通せ。」
そうして、入ってきた者に、私は驚いた。
アデルも驚いたようだ。
シ「・・・タスク・・・?」
たしかに、タスクだ。でも、いつにもなく、真剣なまなざしに、私はとまどった。
シ「アデル、さがれ。」
ア「・・・はい。」
アデルは、うろたえつつも、部屋からでていった。

mimoza5/29 16:39:236120cfhTXw.//r5fs||557
タスク・・・会いに来てくれたんだ・・・。
シ「タスク・・・良かった。私のせいで、何かあったらと思っていたんだ。」
タスクは、真剣なまなざしを、崩さずに言った。
タ「ごめん。心配させて・・・。でも、今日は、おれとソフィーの個人的な
  事のためじゃなくて、精霊の一部族として来たんだ。」
ショックだった・・・。
でも、私は、無表情をはりつけて言った。
シ「・・・用件は何だ?」
タ「ソフィーも気づいているかもしれないが、夜が、勢力をのばしているんだ。」
そういえば、日に日に、夜の時間が長くなっていた。

mimoza5/29 16:48:386120cfhTXw.//r5fs||695
タ「このままでは、おれの一族が滅びてしまう・・・。」
光と闇は、常にお互い剣を突きつけている状態だ。
つまり、少しでも強いほうが勝ち、弱いほうは滅びる・・・。
シ「・・・わかった。祈ってみよう・・・。」
タ「ありがとう・・・。」
そう言うと、彼は、表情をすこし緩めた。
タ「あともうひとつ。おれ、一族の長になったんだ。まぁ、親の七光りなんだけど。
  だから、もう少し落ち着いたら、また会いにこれると思う。
  さすがに、おまえの側近も一族の長には、逆らえないだろ?」
シ「・・・意外と性格悪いな・・・。」

mimoza5/29 16:54:386120cfhTXw.//r5fs||177
タ「なんだよそれっ!おまえこそ、あいかわらず、きついなっ!!」
私たちは、ひさしぶりに笑いあった。

その日から、私は祈り続けた。
彼のためなら、命をささげてもいいと思った。

・・・それなのに・・・。

私の力不足だ。私のせいで・・・。
夜には勝てなかった。
彼の一族が滅びたと聞かされたのは、1年後のことだった。

mimoza5/29 17:3:386120cfhTXw.//r5fs||124
精霊たちは、次々と、封印されたり、滅ぼされたりした。
でも、私は、力は失ったが、生き残った。世界樹とともに・・・。

数年の後、人間たちが、世界樹のもとに、集まった。
彼らも、住処を追われてきたらしい。
『助けて、助けてください』
私は、彼らを助ける事にした。
こうして、私は、今クリスとともに、いるわけだ。

タスク・・・本当にお前なのか?・・・会いたい・・・。

mimoza5/29 17:9:106120cfhTXw.//r5fs||621
ク「シルフィードっ!大丈夫ですか?なんか顔色が悪いですよ?」
クリスが、私を呼んでいる。
シ「・・・なんでもない・・・。」
ク「? そうですか・・・。悩みがあるなら、言ってくださいよ?」
クリスに話すのは、まだはやい。
でも、いつか聞かせよう・・・。
切なく、美しい、光と風の紡ぎ歌を・・・。

mimoza5/29 17:14:416120cfhTXw.//r5fs||902
はい、今日はここまでですっ
読んでくれた方、お疲れ様でした・・・。ほんと感謝です!
今回は、シルフィードの乙女さを書こうと思ったのですが、
なんか、暗くなっちゃいました。。。
あと、上のほうでシルフィードが話してるのに、クリスになっていました。
すみません。。。
書きたい事が山ほどあるんで、つい長くなってしまって、もうだめです。
次回も、できればよろしくですっ!!

キーア5/29 17:54:122191cfal3PWP8VtfE||339
あ〜おもしろいっていうか感動
次回も見逃さずみます・Λ<
がんばってください

しいな5/29 20:39:566042cfVRMsX652p1U||723
期待どうりでした!
シルフィードすきです!(何の関係が…
次回も頑張ってください!

リーナ5/29 20:50:172184cfv2N8fu7uqEc||731
シルフィードの恋(?)素敵ですね*+*
オモシロかったです*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
今日は番外編だったんですね^^
次も見ます^^

mimoza5/30 12:55:446120cfhTXw.//r5fs||307
キーアさん、しいなさん、リーナさん、感想ありがとうございますっ!
今回、感想が今までで、最多だ☆
うれしすぎますぅ(感涙)
もうこれは、番外編書きまくれってことか?(ぉぃ
いや、本編もちゃんと書くっすよ!

シルフィードファンがいてくれて、うれしいです。
私的にも好きなんで。

書き忘れましたが、タスクはアマグリさんのアイデアです!
改めて、お礼申し上げます!!

亮輝5/30 19:1:492111cfDbiVzL7/Uuk||989
おもしろかったですw
ぼくの、小説に感想どうもありがとうございます!!
クリス仲間ですね!次も楽しみにしています♪


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