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5812星のカケラ〜太陽の伝説〜mimoza6/25 13:4:352191cfz6tUCpbgnvA
読んでくださる方ありがとうございます☆
今回は番外編ですっ
クリスの過去です〜
クリスの幼なじみのミリカが出たりします。

では、今日の話。。。



mimoza6/25 13:11:72191cfz6tUCpbgnvA||899
シルフィードの過去の話を聞いて、
僕も、自分の過去を思い出してしまった。
僕もまた、運命に縛られた生活をしていたから。

***************************

「クリス、母さんは、あなたのこと誇りにおもっているわ。
 ・・・一人前になるのよ。」
僕が、母の元から離れたのは5歳の頃。
でも、あの時僕の頭をなでた、温かくて大きな手は
今も、覚えている。

mimoza6/25 13:23:542191cfz6tUCpbgnvA||860
母の元を離れた僕は、長老の家に住むことになる。
15歳で、星のカケラ集めの旅に出るための、修行のためだ。
僕は、どんどん覚えていく魔法と、周りの人の
ほめ言葉が、うれしかった。
僕は、きっとすごく強くなって、英雄になれるんだと思った。

長老「今日の修行はおわりじゃ。遊んできて良いぞ。」
ク「わぁい!ぼく、明日もがんばるねっ!」

僕にとっては貴重だった、自由時間。
いつもは楽しいはずの時間なのに、その日は違った。

mimoza6/25 13:30:572191cfz6tUCpbgnvA||449
ク「あっ、ダリおばさんだ。」
ダリおばさんは、僕を世話してくれた人だ。
僕の知らないおばさんと話している。
ク「ちょっと、おどかしちゃお〜」
そう思って、僕は物陰に隠れる。
・・・盗み聞きなんてするつもりはなかったんだ。
それなのに・・・。

ダ「あの話聞いた?クリスくんのお母さんが亡くなったそうよ。」

・・・え・・・。


mimoza6/25 13:40:382191cfz6tUCpbgnvA||756
ダ「そうなのよ。しかも、自殺だったんですって。
  ・・・あの人も、辛かったんでしょうね。
  前に、夫もなくして、そして今度は、子供まで、
  とられるなんて。あんな危険な外の世界に行かせる
  なんて、殺されるも同然だもの。」

そんな・・・うそだ。うそだよね・・・?
母さん、誇りに思ってるって言ったのは
うそだったの・・・?
太陽の子の親になんか、なりたくなかったの・・・?

ダリおばさんの声がひどく残酷に響く。

・・・ぼくの世界は、こわれた・・・。

mimoza6/25 13:46:242191cfz6tUCpbgnvA||768
それからの僕は、部屋にこもり、本を読むようになった。
昔の太陽の子の話、15歳で外の世界に行き、
皆を、救ったという太陽の伝説を・・・。

ある日、僕が本を読んでいると、部屋のドアが開いた。
そして、そこに少女が驚いた顔をして立っていた。

mimoza6/25 13:52:152191cfz6tUCpbgnvA||498
**************************
あたしが、その扉を開いたのは、偶然だった。
友達とかくれんぼしてて、ここなら見つからなそうだって
そう思っただけだった。
家に、こんな部屋があるなんて知らなかった。

でもそこに彼がいた。
あたしより、2歳は年下だろう。
それにしては、大人びた目をして、あたしを見上げた。

「誰?」

mimoza6/25 13:58:552191cfz6tUCpbgnvA||956
彼は無表情な声で、そういった。
変わった子だ。目の色が左右で違うというのも、
変わっていると思った理由だけど、
雰囲気というか、オーラというか、
とにかく何かが普通じゃなかった。

ミ「あたしの名前はミリカ。・・・えっと長老の孫だよ。」

ク「・・・長老・・・?」

彼は、なぜか逃げようとする。

mimoza6/25 14:6:462191cfz6tUCpbgnvA||183
ミ「えっ、ちょっとっ 何で逃げるのっ?」
・・・今思えば、なぜ彼を追いかけたのかは、
わからない。でも、なんかほっとけなかったんだ。

ク「だって、怒られる・・・。長老・・・この本読んじゃダメって。」
ミ「本?」
彼は、小さい体に不似合いな分厚い本を持っていた。
みみずのような変な文字で書かれている

ミ「すご〜い!そんな本読めるの?
  学校でも習わないのにぃ!」

mimoza6/25 14:12:552191cfz6tUCpbgnvA||409
彼は、ちょっと照れたような顔をする。
ミ「そういえば、名前聞いてなかったね。
  なんていうの??」
ク「・・・クリス。」
ミ「クリスは、なんでこんなとこにいたの?」

クリスは、そのことには答えず、
ク「ガッコウって何?」
と聞いてきた。

ミ「えっと・・・学校は、勉強したりとか、友達と遊んだりするとこ。」

mimoza6/25 14:20:482191cfz6tUCpbgnvA||279
なんで、そんなこと聞くんだろうと思った。
やっぱり、変わった子だ。

ク「ふぅん。勉強をするのは、ぼくといっしょだね」
ミ「ねぇ、その本何が書いてあるの?」
ク「・・・長老に言っちゃダメだよ。」
ミ「わかってるよぉ。言うわけないじゃんっ」
ク「・・・太陽の子・・・。」

太陽の子って、星のカケラ集める人だよね?
・・・もしかしてこの子が・・・?

mimoza6/25 14:27:482191cfz6tUCpbgnvA||69
ミ「もしかしてクリスって、星のカケラ集めに行くの?」
ク「・・・うん。」
ミ「そっかぁっ!すごいねぇ!!」
ク「・・・すごくないよ・・・。」
ミ「すごいよぉっ!あたし応援するっ」
ク「・・・」

外を見ると、もう夕方だった。
あ・・・かくれんぼ・・・。わすれてた。

ミ「もうそろそろ帰るね。また遊びに来ていい??」


mimoza6/25 14:34:242191cfz6tUCpbgnvA||707
ク「うんっ!」
そういって、クリスは微笑んだ。
・・・なんだそういう顔もできるんじゃん。
かわいらしい子供の顔だった。

そうして、あたしたちの不思議な交友関係がはじまったのだった。

*********************************

ミリカはしょっちゅう僕のところに来てくれた。
僕は、あいかわらず、本ばっかり読んでいたけど
笑う回数は増えた。

mimoza6/25 14:41:252191cfz6tUCpbgnvA||632
ク「ねぇ、最初に外の世界に出た太陽の子は、
  どんな気持ちだったのかなぁ?」
答えを、期待してたわけじゃなく、ふいにでた言葉だった。

ミ「うーん・・・。やっぱり『みんなを助けたい』
  とかかなぁ。」
ク「15歳になったら、ぼくもそう思えるのかな・・・。」

あれから、もう4年余り。僕は9歳になっていた。
でも、やっぱり傷は癒えない。
不安が、積もっていた。

mimoza6/25 14:47:342191cfz6tUCpbgnvA||261
ミ「そう思う必要ないと思うよ。」
ク「・・・え?」
ミ「だって、クリスはクリスじゃん。
  15歳のクリスが思うことを思ってればいいんだよ。」
ミリカの気持ちが良く伝わった。
・・・そうだよ。僕は太陽の子という運命に縛られすぎてたのかもしれない。
僕は、僕・・・だよね。

ク「ありがとう・・・。」

mimoza6/25 14:51:532191cfz6tUCpbgnvA||390
********************************
ミリカはいまどうしてるんだろう?
僕は、ミリカのこと今もすごく感謝してるよ。
ミリカのおかげで、心の傷もなおったんだ。
だから、帰ったら、君にまっさきに聞かせよう。
僕自身の‘太陽の伝説‘を。

mimoza6/25 14:57:182191cfz6tUCpbgnvA||124
読んでくださってありがとうございます☆
いや、長いし、暗いな。。。
感想がこない予感が止まらないです。。。
どうか、書いてくださりますように。

ミリカは、一話にちょっこっと出てきます。
いつか、クリスの過去書こうと思って、伏線として書いたのですが、
作者にも、忘れられていたかわいそうな子です(ぉぃ
だから、今回中心にしてみました。

リーナ6/25 15:4:512184cfVlY0XQ1K9RU||605
クリスぅ〜、そんな悲しい過去があったのかぁぁ(ノ;)
お母さんが自殺したって…ウワァァ\(`Д´)ノァァン!!
ミリカ、お姉さんっぽくて好きですw
番外編も面白いデス〜チョット悲しいけどw
本編も、楽しみにしてます+*+*

mimoza6/25 15:5:42191cfz6tUCpbgnvA||488
〜お知らせらしき物〜
なんか、新しい小説を思いついちゃったので、
次は、そっちを書く可能性大です。
っていっても、来週は、テスト前なので、多分かけません。
つまり、星のカケラがしばらく書かれないかもということです。。。
まぁ、3週間後にはかけると思うんで、忘れないでやってくださいっ

新しい小説は『琉鹿絵巻』(りゅうかえまき)ですw
妖怪モノです。・・・多分(ぇ
ヨロシクです〜☆

mimoza6/25 15:10:252191cfz6tUCpbgnvA||399
リーナさん、またまた感想ありがとうございますw
こんな話に、感想書いてくれるとはっ
調子に乗ってミリカを、また書いちゃおうかな☆
ミリカは、多分一番女の子らしい女の子ですねっ
私は、こういう子を書くのが苦手で。。。
自分が女らしくないから。。。
これからもヨロシクですっ

キーア6/25 17:28:292191cfal3PWP8VtfE||334
クリス〜
すっごくかわいそう5歳?位の時に母を亡くしてしまうなんて(泣)
それに今ミリカはどこに居るんだろう?
新しい小説『流鹿絵巻』楽しみにしてますw
妖怪か〜ぞぉ〜っとしますね〜
頑張ってください^^

ハンク6/25 17:34:402182cfzxDdkQnfOxU||626
17回もレスして物語1つなんてすごいと思います。(まぁよくそこまで長編書けるなという事です。)

自分は、キングダムギルド書いてるものです。
たいした感想しか書けなくてすいません。
次回&琉鹿絵巻も見ようと思っています。

mimoza6/26 14:49:522191cfz6tUCpbgnvA||360
キーアさん&ハンクさん、ありがとうございますっ
ミリカは、クリスの出身地の村にいます〜
クリスはかわいそう設定に決めたの、わりと最近なんで、
結構、前の話に矛盾してるかもです。。。
やっぱ、紙に書かずに直接パソコンに書くのはきついなぁ。。。
私の話は長いだけが取り柄(?)っす!
ありがとうございますっ

みなさんの小説も楽しみにしています〜

mimoza6/26 20:54:252191cfz6tUCpbgnvA||277
1話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-5222.html(旅立ち)
2話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-5251.html(シルフィード)
3話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-5332.html(魔の森)
4話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-5353.html(森の夜獣)
5話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-5507.html(スピリチュアル・ホープ)
番外編  http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-5528.html(光と風のつむぎ歌)
6話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-5588.html(影の始動)
7話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-5666.html(四天王)
8話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-5738.html 

mimoza6/26 20:55:122191cfz6tUCpbgnvA||553
↑一応、過去のスレです。


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