5883 | つまりは物質であることが悲しみであり、喜びなのである | 博多ダンディ(兄 | 7/2 4:17:11 | 6122cfoMAVqdadA4U |
憂鬱な夜は やけに目の前を 妖精が舞う 捕まえろと 私を呼ぶのだ いかにそれを 厭わしいと思えど |
博多ダンディ(兄 | 7/2 4:18:32 | 6122cfoMAVqdadA4U||333 | ||
* 新月、もしくはマリヤに * こんな時 自分はもっと 不幸に生まれるべきだったと そう思っている自分を見つけては またひとつ 胸を焦がす火を 憎む 夜鷹だけが 全ての光の唯一なるを知る 私がもし星になれるのだったら あなたのためにこの身を差し出そうか それとも このやるせない世を 消すか |
博多ダンディ(兄 | 7/2 4:19:47 | 6122cfoMAVqdadA4U||408 | ||
みなさま ご静聴 有難うございます 語りは長々しくなりましょうが 最初に一言だけ述べさせていただけば 私は決して ひとのよいものではございませぬ みなさまと等しく 肉を喰らい みなさまと等しく 色を好み みなさまと等しく 泣き笑い みなさまと等しく 生に執着し 人並み以上に 人を傷つけ 山を登るように 人の背を踏みつけ あのアダムとエバの口にしたる 黄金の苹果を欲し 誰よりも愚かで 誰よりも嘘吐きで どうしようもなく贋物な ソウイウモノニ ワタシハ スギナイ |
博多ダンディ(兄 | 7/2 4:20:45 | 6122cfoMAVqdadA4U||215 | ||
私の頭上に 神がおわすというのなら 私から奪っていただけませぬか いますぐ この言葉という 業を 始まりこそが 終わりであったのです 血が母を創り 母が血を創り 血が血を求め 血で血を洗い 飲み干せぬほどの血の海 人はそのはるか底で 愛の樹を育む なのに |
博多ダンディ(兄 | 7/2 4:21:37 | 6122cfoMAVqdadA4U||473 | ||
マザー 何故に血を知らぬ貴女が 一点の隈もなく白き大理石の貴女が その両の目から 赤い涙をこぼすのですか 貴女が誰かを悼むことなど 出来ようもないのに 板切れに打ちつけられた楔と 荊の冠に吸われた あの赤い液体を 貴女は御神酒に過ぎぬと 本当に信じておられるのなら どうして |
博多ダンディ(兄 | 7/2 4:24:41 | 6122cfoMAVqdadA4U||74 | ||
私にも そんな 瞳さえ あれば ほかに 何をか 求めん 見つめ 見つめ なにも 思わず 上天を 見つめ そして 森から 呼ぶは いつか 消えた 真白な 少女で 落ちて 落ちて ここに 落ちた 一粒の 種子が |
博多ダンディ(兄 | 7/2 4:25:35 | 6122cfoMAVqdadA4U||816 | ||
貴女が見つめていてくれるなら 私は今一度 這い上がろう 血と屍肉の黒き山を 全てを見つめる 瞳となる為 ここから また … はじめに ことば ありき |
博多ダンディ(兄 | 7/2 4:28:26 | 6122cfoMAVqdadA4U||731 | ||
* ジャスミン 鉄錆 ジャスミン * 赤銅の煉瓦 灼熱の舗道 ばら撒いた 硝子の眩暈 回り落ちた蝶が はためくのは 風のせいか それとも いのち 未だ 燃 見るも無残なポプラ並木 ひび割れた肌に滴るのは こんな午後は お茶にでもしようか 私の胃には ジャスミンの香りが必要 |
博多ダンディ(兄 | 7/2 4:30:43 | 6122cfoMAVqdadA4U||242 | ||
*ヘミスフィア* 吐息 からまって 鈍いろの風 かみひとえなのだ 今宵は腕の中 この夏は頓に 薄着の女性が多すぎる かげろう通りをゆく 裸でゆく 空から見てる デューティ・フリーな奴ら 雲のかげから 歯を鳴らして笑う 「生きるは恥よ 死せば花よ」 |
博多ダンディ(兄 | 7/2 4:31:36 | 6122cfoMAVqdadA4U||622 | ||
二回表はない 四番の名は おかざり 俺があの黒い バックスクリーンをぶち抜いて 新しい太陽を この世に呼びこんでみせたら あんたは俺に 一体何をしてくれる? ほめてなど くれなくても 良い ほしいのは 土の味と あんたと 分け合いたいのは … もう 蟲のため息 |
博多ダンディ(兄 | 7/2 4:32:47 | 6122cfoMAVqdadA4U||130 | ||
薄着の女性が 自転車でゆく こともなげ ノースリーブ 白 何の香りも 残さない 「生きるは無意味よ 死せば無よ」 夜はあまりに明るすぎて 鉄の扉が溶かされる ブランケットの縫い目から 腐蝕性の時が忍び込む 流れ 流れる 流れる 焦がれ 決して振り向く ことなかれ シーツの隙間に 吸い込まれていく あとに残るのは 骨だけで |
博多ダンディ(兄 | 7/2 4:33:29 | 6122cfoMAVqdadA4U||7 | ||
想いは かすれ 気がつけぬまま 裸足と襤褸 崩壊寸前の顔で 愚者は叫ぶ 「俺の回転を 止めてくれ」 誰が それを動かしているのか 彼も 知りはしない |
博多ダンディ(兄 | 7/2 4:35:0 | 6122cfoMAVqdadA4U||710 | ||
***************************************** 多くのことを考えざるをえなくなった時、ある人の言葉を思い出す 「見えないほど、小さくなってしまいたい」 そうなれれば、どれほど楽であろうか ***************************************** |
慈愛 | 7/2 15:11:3 | 2211cfWfL8B2dvONg||320 | ||
博多ダンディ(兄様、初めまして。感想を失礼致します。 まるで…スライドショーを観ているかの様な、 言の葉「業」に圧倒されます。 すぱっ、すぱっ、と画面が変わり…ぐいっ、ぐいっ、と引寄せられる…。 魂の唄…そんな言葉が脳裏を過ぎりました。 淡々と綴られて、並べられてゆく言の葉の中に 深く深く、抉る様にして埋め込まれた感情を感じて、鳥肌が立ちます。 醜い故に、美しい感情… 素敵な詩を拝見させて頂き、有り難う御座いました。 |
博多ダンディ(兄 | 7/3 6:30:52 | 6122cfoMAVqdadA4U||318 | ||
慈愛さま、ご感想ありがとうございました 普段は「芸術性」を意識して、意図的に自らの匂いを作品から消そうとするのですが、 昨晩はどうも少しトランスしていたようです 全てに正しくありたい、という願いは、また同時に全てを傷つけることでもあり、 そこに選択が存在する限り、人は業からは逃れられないようです ならばいっそその犠牲を無駄にせぬよう、山頂を究めるのが生きていくうえでの使命なの かもしれませんね |
marinoe | 7/4 11:8:1 | 2181cfLZd7psUtTPo||8 | ||
博多ダンディ(兄様、こんにちは☆ 魂という塊はいつか、土塊にかえっていく運命でも、 その前に大暴れしていくのが懸命 人は一人では半分だからと、半球である自分から いつも球を求めて彷徨っているのだなと 心の奥底に語りかけられたようです。 赤錆の血の味を噛み締めながら、一度きりの人生、 摩耗して土塊にかえるまで頑張らなくってどうする。 そんな声が聞こえました。 |
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