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5895泡沫の楽園〜T話〜はっつー7/2 17:6:96023cfBpLKSOGEOhI
---------読んでくださる方へ-----------
あまり期待しないで読んでくださいね(のっけから弱気?)
一応キリストの聖書を題材に使ってますがそんなの全然
感じさせません(いいのか?それで・・・)
頑張って追々取り入れるつもりです。
聖書は聖書でも旧約聖書の創世記を主に取り入れるつもりです。
しかも自分なりにアレンジしたいと思いますのでこの小説を読んでお怒りに
なられる方もいらっしゃるかも知れませんがあくまで私自身の空想ですので
そこの所ご了承下さい。

でわ第T話です。

はっつー7/3 1:48:176023cfBpLKSOGEOhI||128
「・・・上手くいかないなぁ・・」

マリスは鏡の前で呟く。

「・・・ってゆうか早くしないと遅刻するぞ?」

その横で小さな生き物が呆れた声で言う。
彼(?)の名はセン。水色の長い毛、額には赤い石が埋め込まれている。

「マリス。支度は出来たかの?」


はっつー7/3 1:48:286023cfBpLKSOGEOhI||483
そう言って部屋のドアを開けたのは猿の干物・・・じゃなくて、銀髪の小柄なおばーさん。
年齢は外見から推定して80は超えていると思われる。

「ウメちゃん・・髪形が決まらないよう・・・」
「・・・髪型なんてどうでも良いから早く学校へ行かんか!!」

無理やりマリスを部屋から連れ出そうとした。

「・・・っちょ・・あと5分待って!!」
「・・・5分だけだぞ。」

そのやり取りを見てセンはため息混じりに呟いた。

「ウメ子はマリスに甘いよなぁ・・・」

はっつー7/3 1:51:146023cfBpLKSOGEOhI||114
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結局支度が出来たのは15分後だった。

「うわっ・・ヤバイ、入学早々遅刻する!・・・こうなったら・・能力を・・・」

マリスは左腕にある腕輪を見た。その腕輪は美しい装飾で緑色の石が埋め込まれていた。

「マリス!!能力を使ってはイカン!!」

ウメ子が厳しい口調で言う。

「その能力は安易に使ってはイカンと教えたはずじゃ。」
「・・・うっ、でも、遅刻しそう・・・」
「自業自得じゃ!!」

センも頷いている。


はっつー7/3 1:52:46023cfBpLKSOGEOhI||589
「・・・分かったよ・・そうだよね、全部髪型が決らなかったのがいけないんだよ。」

1人で納得するマリス。

「って髪型のせいかよ!!」

センの微妙な突っ込み。

「・・・取り合えず入学式にはワシも出席するからのぅ。」
「え!?ウメちゃん来なくて良いよ!!」
「何故じゃ?入学式には保護者も出席するのがふつう・・・」
「だってウメちゃんなんだもん・・」

ウメ子が言い終わらないうちにマリスが言った。

「・・・へ・変・・・って失礼な。ワシの何処が変なのじゃ!!」
「外見。行動。言動。」
「・・・・・」


はっつー7/3 1:52:206023cfBpLKSOGEOhI||577
ウメ子は言葉にならないらしい・・。

「そう言う訳だから、ウメちゃんは来なくて良いから!!それじゃ、行ってきまーす!!」

マリスはそう言うと元気よく走り去って行った。

「・・・イタイとこつかれたな。」

センが呆然とするウメ子に言った。

「・・・ワシ、そんなに変か?」
「・・・まぁ、普通ではない事は確かだな。」

はっつー7/3 1:53:426023cfBpLKSOGEOhI||967
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全力疾走の結果ギリギリ校門を通る事ができた。
マリスの通う「聖心学園」はクリスチャン系の学校で男女共学である。

「クラスは・・・A組か・・」

マリスにはある目的がありその為にこの学園を選んだのだ。中学の友達は皆バラバラ
なので少し寂しい気もする。しかしマリスにとって知り合いが居ないというのは
好都合なのだ。

「君が神田 マリスさん?」


はっつー7/3 1:53:536023cfBpLKSOGEOhI||108
突然呼び止められてマリスは驚いた。振り向くと長いブロンドの髪を後ろで結んだ
端正な顔立ちの男性が立っていた。

「はい。そうですが・・何か?」

顔には出さなかったが内心警戒していた。ここではそうしなければならないからである。

「僕は君のクラスの担任のジル・ライアンだ。」
「はぁ・・・あの、その担任の先生が私に何かご用でも・・?」
「・・・いや、ご用と言うよりとっくにHR始まってるので、探しに来たのだが・・」
「・・・はい?」

はっつー7/3 1:55:186023cfBpLKSOGEOhI||362
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担任のジルに連れられて教室に入ったマリスは勿論クラスの注目を集めた。
席についたマリスはこれまた顔には出さなかったが心の中は恥ずかしくて
仕方が無かった。

「・・・こんな事ならもっと早く起きるべきだったわ。」

ぼそっと呟く。ここにセンが居たら間違い無く「って言うか髪の毛に時間懸け過ぎ!」
こう言うに違いない。
ふと視線を感じて振り向くと隣の男子生徒がジーとマリスを見ていた。

「・・・・何か?」

平然を装っていたがマリスはビクビクしていた。・・・けっこう小心者なのだ。


はっつー7/3 1:55:516023cfBpLKSOGEOhI||128
「・・・お前のその腕輪、校則に引っかからないのか?」
「ああ、これ?この学園って結構校則厳しくないから・・大丈夫みたいよ。」
「・・・ふーん・・そうなんだ。」

何言われるかと思ったらそんな事か・・。ビビって損した・・。

「今、ビビってただろ?」
「!?・・べ・・別にビビってなんかいないもん。」

読まれたぞ・・。

「嘘つけ。」
「・・・確かに貴方の目つきが変態っぽかったから少〜しビビってたかも知れないけど
 少しだけだもん!!」

はっつー7/3 1:56:46023cfBpLKSOGEOhI||426
「・・・・おい、喧嘩売ってんのか?」

ゲッ・・・動揺してつい本音が・・・。

「と、兎に角、今はHRの時間なんだから私に話しかけないでよね。」

こんな生活は早く脱出したいものだ。ウメ子からこの学園では「会う人は全て疑え!
常に警戒を怠るな!心に隙を作るな!」と言われている。そう言われると単純なマリスは
余計に意識してしまうのだ。
横から痛〜い視線を感じながらマリスは早く家に帰りたいと心に強く思っていた。

はっつー7/3 1:57:466023cfBpLKSOGEOhI||41
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入学式も無事終わりマリスは帰り支度をしていた。
取り合えず今日のところは何事も無く終わりそうだ。式にウメちゃんが来ていたので
多分校門の所で待っている事だろう・・。

「・・・来なくていいって言ったのに。」

式の最中ウメ子はものすッごく目立っていた。身長は約145cm弱見事なまでの長い
銀髪をポニーテールにしている。外見も目を引くが何と言っても一番目立つのが
雰囲気・・と言うかオーラである。その絶対的な存在感が人の目を引くのである。


はっつー7/3 1:58:476023cfBpLKSOGEOhI||765
マリスは目立ちたくなかったのでウメ子に来るなと言ったのだ。
(と言うか既に手遅れのような気もするが・・)

「お呼び出しを申し上げます。1年A組の神田 マリスさん、ジル先生がお呼びです
  至急職員室までお越し下さい。繰り返します・・・・」

マリスに緊張が走った・・。
一体何の用なのだろう・・。まさかこんなに堂々と呼び出しといて襲ってくるなんて
事ないだろう・・。だとしたら・・今日の遅刻の説教?・・それはそれで嫌かも・・。
でも、用心した方が良いだろう。マリスは腕輪を見た。もし襲われたらこの腕輪で
対抗しなければならない。・・取り合えず職員室に行ってみよう。


はっつー7/3 1:59:566023cfBpLKSOGEOhI||628
「おい!お前・・」

途中あの男子生徒に会った。名前は確か日比野 直弥だったかな?

「職員室に行くつもりか?」
「え?・・まぁ呼ばれたら普通いくでしょ。」
「・・・そうか。」
「??」

何なのだろうか?まるで行ってはいけないみたいな言い方だ。まさかこっちの事情を知る
わけないだろうし・・。変な奴だ。

「失礼しまーす。」

職員室に入ると数人の先生がいた。


はっつー7/3 2:0:76023cfBpLKSOGEOhI||453
「あの、ジル先生居ますか?」
「ああ、神田 マリスさんね。ジル先生なら学校の裏にある教会に行ったわよ。」
「え・・人を呼んどいて何故そんな所へ?」
「貴方を呼んだ後すぐに学園長に呼ばれたらしいわ。」
「・・・・なるほど。では私は一体どうしたら・・・」
「う〜ん・・そうねぇ、教会に行ってみたら?」
「はぁ・・・。」
「教会へ行くにはちょっと距離あるけど・・何時戻ってくるか分からないし・・」
「・・・そうですね。私も早く帰りたいので教会に行ってみますね。」

はっつー7/3 2:1:596023cfBpLKSOGEOhI||105
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「もう・・ついてないなぁ。」

教会に向かいながらつい、独り言を言ってしまう。こっちは早く帰ってゆっくりしたいのに
説教なら明日聞くのに・・。(この時すでにマリスの危機感はゼロになっていた)
それにしても遠い・・・。教会って学校の敷地内だよね。なんか周りは林と言うより
森に近いし・・・。静かだし・・・。暗いし・・・。なんかお化けでも出そうな感じ・・。
無意識に足早になってしまう。
しばらくしてやっと教会らしい建物が見えてきた。
見るからに古ぼけた教会。本当にこんな所に先生が居るのだろうか・・。



はっつー7/3 2:2:546023cfBpLKSOGEOhI||603

「ガタンッ・・・」

びくぅ・・・。行き成り大きな音がしてマリスは驚いた。
何だろう。今の音は・・・先生?
恐る恐る音がした方へ近づく。どうやら音は建物の中からしたらしい。

「ガタンッッ・・ズズズ・・・」

また大きな音とともに今度は何か引きずる音がした。
ドアの前に立つと大きく深呼吸して気持ちを落ち着かせた。
キィィィ・・・
そっとドアを開けてみる。

「!?」

はっつー7/3 2:3:516023cfBpLKSOGEOhI||589
マリスの目に飛び込んできたのは見たことの無い生き物だった。頭にはサイのような角があり
尾は3本、毛並みは長く直毛。・・・いかにも肉食獣で凶暴そうな感じがする。
マリスは見つからない様にそっとドアを閉めようとした。

「グルルル・・・グガッッ・・」

・・・獣と目が合った。マリスは目が合った途端猛ダッシュで走った。間合いを取るため
だ。あう〜・・今更だけど、一人で来たのはチョット軽率だったかなぁ?
こうゆう時の為に戦闘訓練はして来たけど・・・実践は初めてなんだよねぇ。
マリスが逃げないのを知っているのか獣はゆっくりと近づいてくる。

はっつー7/3 2:4:366023cfBpLKSOGEOhI||745
「・・・・・。」

うう・・緊張する。・・・勝てるかな?まぁ見た感じでは知能はそんなに高く無さそう
だから、落ち着けば勝てる・・・と思う。そっと腕輪に手をあてる。

「おい・・・ここで何やってんだ?」
「うぎゃっ・・・」

突然の声にマリスは変な悲鳴をあげてしまった。

「あ、貴方なんでこんな所に・・・」

そこに居たのは日比野 直弥だった。

「こっちが質問してんだけど?」
「そんな事より・・早くここから離れて!!」

はっつー7/3 2:5:166023cfBpLKSOGEOhI||8
マズイ事になった。人前ではこの力は秘密にしなければならない。いや、今はそんな事
言ってる場合では無い。そんな事よりも人を護りながらあの獣に勝てるかが問題だ。

「・・・なに興奮してんだ?」
「ああ、もう、いいから早く・・・」

バキッッ・・・

「・・・・何だ・・・あれ・・・?」

くっ・・・こうなったら出来るとこまでやるしかない!!

「危ないから下がってて!!」

はっつー7/3 2:5:596023cfBpLKSOGEOhI||828
一話終わりです。
長くなってしまわないように飛び飛びの文にしたのですが、何故か長くなって
しまいました。まだ一話なのに頭の中は番外編を作るのにフル回転してます。(笑)
二話は戦闘中心になると思います。
感想頂けると嬉しいです。


アルテ7/3 5:6:12222cf.dRNbOALyK.||886
面白かったですw
それにしてもマリスはかなりの親不孝者だということが判明w

ジルという名に一番早く(?)反応したりw
では次回w

はっつー7/3 14:49:16023cfIvSQdzh55AY||124
有難うございます^^
そうなんですよーマリスは親不孝者なんですよね〜(笑)
今後のウメ子に対するマリスの行動に期待!?してみてください^^

mimoza7/3 18:54:382191cfz6tUCpbgnvA||975
おもしろいですよ〜
私も、キリスト教の学校なんで、
マリスにちょっと親近感を覚えたりしていますっ
(私は別にキリスト教徒じゃないけど)
次は、戦いですか。。。
マリスがどんな力を持っているのか、
楽しみですww
次も見ます☆
がんばってください〜

はっつー7/4 23:8:236023cfZ3/Jl6ALF26||63
mimoza様
ありがとうございます^^


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