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6087琉鹿絵巻〜涼の風〜mimoza7/23 9:41:242191cfz6tUCpbgnvA
今回は、番外編です☆
お涼と琉鹿の出会いです〜
だから、一話の前の話です
零話ですww

一話:http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-5834.html
二話:http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-5886.html
三話:http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-5966.html
四話:http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-6026.html  です☆

では始めます


mimoza7/23 9:44:422191cfz6tUCpbgnvA||145
なんで・・・?どうしてなの?

あの人は、私の前から消えてしまった。
私に、何も残さずに・・・。

無意識に手に持った刃の光。

紅い生命が流れ、

残るは、黒い心の闇のみ・・・。

mimoza7/23 9:51:442191cfz6tUCpbgnvA||536
あれから、どのくらいたっただろう。
私は、あいかわらずこの家にすんでいる。
だって、ここしか私の居場所はないから・・・。

私は、あの人の幻影にしばられ、
幽霊という、在るだけのモノになってしまった。

静かに暮らしていたつもりなのに、
誰が言い出したのか、この家には幽霊がいるとうわさになった。
こういううわさは、広まるのが速いだけでなく、
尾びれがどんどんついていくものだ。
こうして、幽霊の呪いで、死人がでたということになってしまい
ついに、恐れていたことがおこってしまった。
この家が取り壊されることになったのだ。

mimoza7/23 9:59:142191cfz6tUCpbgnvA||730
「この家か。取り壊す家は?」

「はい、なんでも幽霊が出るとか。」

「バカ。びびってるのか?そんなのただのうわさだろう。」

・・・来てしまった。
何人かの男の声がする。取り壊し業者の人だ。

「じゃあ、とっとと壊しちまおうぜ。」

・・・やめて・・・。

「じゃあ、いきましょうか。」

やめてぇぇぇっ!!

「やめたほうがいいんじゃないですか?」

mimoza7/23 10:20:262191cfz6tUCpbgnvA||220
若い男の声だ。
いや、子供っぽさが少し残った声と言ったほうがいいかもしれない。

私は、恐る恐る窓から外を見る。

すると、10代半ばくらいの少年が
男たちにむかいあっていた。
赤みがかった茶色の髪と目・・・。
私の胸がざわつく。
・・・似てる・・・少しだけどあの人に。

mimoza7/23 10:50:122191cfz6tUCpbgnvA||577
「だれだ?このガキ?」

「さぁ、ここらでは見ない顔ですね。」

「俺は、これでも妖怪退治をしているものです。
 ここに幽霊が出るらしいですね。」

「ははっ、このガキが妖怪退治屋だと?
 そんなわけないだろう。
 幽霊だって、ただのうわさに決まってる。」

少年は、動じることなく男たちを見つめて言った。

「バカにしないほうがいいですよ。
 本当に危険なんです。幽霊は。」

mimoza7/23 10:56:392191cfz6tUCpbgnvA||542
男たちは、少年を相手にしていないようだ。

「さっさとすましちまおうぜ。」

「・・・まぁ、確かに俺には関係ないですからね。
 あなたたちが、呪い殺されても・・・。」

そういって、少年はうすく笑った。
・・・なんかすごく黒いオーラがでてるんですけど・・・。
彼が、取り壊しをやめさせても、私に未来はないようだ。

男たちは、動揺したようだった。

「そ、そんな、呪いなんてあるわけないじゃないか。」
 

mimoza7/23 11:2:452191cfz6tUCpbgnvA||513
「そうやって信じないから、呪いによる被害は
 なくならないんです。」

少年はいたってまじめな表情だ。
男たちの一部が逃げ腰になる。
あと、一押しで逃げ出しそうだ。

「・・・あっ、幽霊の手が・・・。」

とどめの一言だ。

「うわぁぁぁぁぁっ!!」

男たちは、情けない声をあげて逃げていった。

mimoza7/23 11:24:62191cfz6tUCpbgnvA||777
少年は、私の家に入ってきた。
そして、その目はちゃんと私を見ていた。
・・・ほんとに見えるんだ・・・。幽霊が。
私は、うれしかった。
ただ‘在る‘存在だった私を‘いる‘存在にしてくれたから。
・・・でも、退治・・・されちゃうんだよね・・・。

「お前が、ここにすんでいる幽霊か?」

『え?あぁ、そうです・・・けど』

彼が、あまりにも普通に聞いてきたので
私は、拍子抜けしてしまった。

mimoza7/23 11:33:192191cfz6tUCpbgnvA||691
「そうか・・・。」

『・・・あの退治しないの?私を・・・。』

「うん、俺、退治しに来たんじゃないから。」

『え?』

「そのかわり、俺ここにすむから。」

『はっ!?』

「いいだろ?」

『幽霊が・・・いるのに?』

「俺の家焼けちまったんだよ。
 金もねぇし・・・。」

mimoza7/23 11:40:512191cfz6tUCpbgnvA||127
彼の目が少しだけ陰る。

『そう・・・だったんだ。』

「だから、ここを妖怪退治屋の本部にしようと思って。」

『えぇっ!?幽霊がいるのに?
 ・・・結構大胆ね・・・。大丈夫かしら?』

「そこは俺の腕でカバー。」

『・・・』

すごく心配だ・・・。

「そういえば、名前聞いてなかったな。
 あっ、俺の名前は琉鹿。お前は?」

彼は、やる気満々だ。

『・・・お涼って呼ばれてた。
 ほんとの名前は覚えてない。』

mimoza7/23 11:51:152191cfz6tUCpbgnvA||663
彼は、あくまで私を人として扱ってくれた。
うれしい・・・。本当に。
私を縛っていたあの人の影は、消えた。
ホントはこれで成仏できるんだけど、
私は、もう少しここにいよう。
私は、彼と一緒にいたい。
彼が、あの人に似ているというのは関係ない。

・・・ただ、彼を助けたいだけ・・・。

私は、たいしたことは出来ないだろう。
でも、私は彼をほんの少し後押しする追い風になる。
それが、私のおんがえし。
そして、私は祈る。彼の運命を変える人が現れることを。

ーーそして鈴香という運命が、彼に現れたのは少し後の話。ーー

mimoza7/23 12:43:372191cfz6tUCpbgnvA||929
はい、今日はここまでですw
読んでくださってありがとうございます☆
今日は、パソコンの調子がおかしくて
書くの遅くなってしまいました。。。
すみません。

今回は、私にしてはシリアスな話ですねw
てか、なんで番外編書くと、暗い内容になるのか・・・。
・・・まぁ、いいや(ぇ
あと、セリフの前の名前をなくしてみました!
どうですか?・・・読みにくいかな・・・?

次回は、本編書くつもりですw
次回もヨロシクです☆

mimoza7/23 13:6:122191cfz6tUCpbgnvA||409
あぁ、一話見てみたら、
お涼の性格、微妙にずれてた〜
・・・今回、お涼をけなげな人に書きすぎた。
これは、一話の時点では、お涼と琉鹿がお互いに
いろいろ知ったから、慣れによってお涼の本性が
出てしまったって事でしょうかね(ぉぃ

まぁ、あまり気にせんどいて〜(逃走

キーア7/23 13:7:212191cfal3PWP8VtfE||668
面白いよ^^
琉鹿とお涼の出会いはこんなんだったんですねぇ〜
感動・・・
それにしても琉鹿は幽霊のことを怖がらないんですなぁ〜
(退治屋だからだだろうけど)
私も見てみたいな〜なんて
本編も楽しみにしてるよ^^

キーア7/23 15:11:362191cfal3PWP8VtfE||596
あと、投票もやってるから
そこもよろしく〜

mimoza7/23 20:36:52191cfz6tUCpbgnvA||704
感想ありがとうございますww
幽霊を怖がらないのは、
琉鹿の唯一のふつうじゃないところです(ぇ
他のキャラは、根本的に変です(ぉぃ

私も、幽霊みてみたいわ〜
てか、死んだら幽霊になりたい(なぬ
なんか、楽しそうじゃないですか?
・・・はい、アホ発言でした・・・。

次回もヨロシクです〜


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