6141 | 琉鹿絵巻〜赤い花と青い石〜 | mimoza | 7/27 9:48:5 | 2191cfz6tUCpbgnvA |
はい、今回は、番外編・・・ではありません(ぇ 本編なんですけど、長くなりそうで、 1回じゃ終わりそうもないので ひとまとまりの話として、 題名を付けてみたのですっ どの位長くなるかは、わかりません(ぉぃ 書いているうちに、長くなるのが 常ですからね^^; ではでは、始めます〜 |
mimoza | 7/27 9:55:53 | 2191cfz6tUCpbgnvA||535 | ||
それにしても、暑い。 俺の、財政的にしかたがないのだが、 俺の家には、冷房器具などというものがない。 しかも、仕事が全然こないというのだから、 なおさら、気が滅入る。 「琉鹿〜、これあげる〜。」 鈴香は、暑さに関係なく、いつも元気だ。 うらやましいというかなんと言うか・・・。 「なんだ?これは?」 鈴香に渡されたのは、数珠だった。 「なんか、琳羽(りんう)が持ってきたの!」 琳羽は、鈴香の式神だ。 青い鳥の姿をしている。 |
mimoza | 7/27 10:2:4 | 2191cfz6tUCpbgnvA||8 | ||
「数珠・・・ねぇ・・・。」 さっそく、付けてみる。 なんか、数珠をつけただけで、 妖怪退治屋っぽい気持ちになるんだから不思議だ。 数珠って、妖怪退治屋アイテムだよなっ と、やる気アップ! 「ありがとよ、俺の風弥(ふや)も 少しは、こういう役に立てばいいのだが・・・。」 『ふにゃぁぁっ』 俺の式神、風弥は、奇声を発して、 俺を、たたく。 一応、気にしているらしい・・・。 「悪かった、俺が悪かったよ。」 |
mimoza | 7/27 10:7:47 | 2191cfz6tUCpbgnvA||719 | ||
そんなやりとりをしていたからか、 俺は、家のドアが開いた事に気づかなかった。 俺が、気づいた時には、 一人の少女が、入ろうとしているところだった。 薄茶色の髪を、肩で切りそろえ、 赤い花の髪飾りをしている。 10歳くらいの、小さな少女だ。 彼女は、部屋を見回した。そして 「・・・汚い部屋・・・。」 冷めた目で、開口一番こう言った。 |
mimoza | 7/27 10:15:2 | 2191cfz6tUCpbgnvA||98 | ||
「えっと、妖怪退治を・・・してほしいのか?」 俺は、少女の態度に、驚きながら、 やっと、そう聞いた。 「そうよ。じゃなかったら、 こんな、汚いところに来るはずないじゃない。」 歳に似合わぬ、高飛車な声で、少女は言う。 その態度に、昔からここにすんでいる、 幽霊のお涼は、怒ったようだった。 『なんなのよっ!この生意気な子はっ!! だいたい、私の家のどこが汚いわけっ!?』 |
mimoza | 7/27 10:21:28 | 2191cfz6tUCpbgnvA||222 | ||
「お涼、落ち着けよ・・・。 客だし子供なんだからさ・・・。」 言ってしまってから、俺は、ヤバイと思った。 ・・・幽霊は、普通の人には、見えないんだった。 これで、変人だと思われたら困る。 久しぶりの客なのだ。 少女は、案の定驚いたようだった。 ・・・それも、想像以上に・・・。 「おりょう・・・?なんでその名前を?」 でも、少女は、俺が思っていたのと 違う事に驚いたようだった。 「名前?その名前がどうかしたのか?」 |
mimoza | 7/27 10:27:11 | 2191cfz6tUCpbgnvA||704 | ||
「な、なんでもないわ。 それより、この家は、客にお茶の一杯も 出ないのかしら?」 そう言って、鈴香を見た。 「あなた、暇なら、お茶くらい入れなさいよ。」 鈴香は、ぽかんとしている。 「じゃ、じゃあ、お茶入れてきますんで。」 そう言って、俺は、鈴香を引っ張って、 台所へ行った。 |
mimoza | 7/27 10:33:1 | 2191cfz6tUCpbgnvA||594 | ||
鈴香は、落ち着くと、怒りがこみ上げてきたようだった。 「あたし、あの子嫌い!」 またふくれっつらだ。 俺は、鈴香をなだめながら、お茶を入れる。 「あの子は客だし、おまえより年下なんだぞ? お前が、大人にならなきゃ。」 「嫌いったら、嫌いっ!」 だめだこりゃ・・・。 「いいもん。絶対弟子にしてあげないっ!」 ・・・それは良かった・・・。 「スイカ料理も作ってあげないっ!」 ・・・命拾いしたな、あの子・・・。 |
mimoza | 7/27 10:42:52 | 2191cfz6tUCpbgnvA||86 | ||
そう言うと、鈴香はすねて、奥の部屋にこもってしまった。 ・・・やれやれ、今回は、俺一人で行くか・・・。 こうして、俺は、部屋にもどった。 「はい、お茶。麦茶しかなかったから、 それで、勘弁してくれよな。」 「暑いから、そのほうがいいわ。」 麦茶の氷が涼しげな音をたてる。 確かに、緑茶よりずっとよかったかもしれない。 「それで、退治してほしいのはなんだ?」 「・・・幽霊よ・・・。」 「どんな悪さをするんだ?」 「別に・・・でも、気味悪いじゃない。 誰かに、見られてるのって。」 |
mimoza | 7/27 10:48:44 | 2191cfz6tUCpbgnvA||157 | ||
そういう彼女の表情は、恐怖というより、 罪悪感のような、陰りをおびていた。 ・・・なんか、ワケありか・・・? 俺は、その話題をわざと避けて言った。 「そういえば、名前聞いてなかったな? 俺は、琉鹿。お前は?」 「わたしは、花緒(かお) で、その退治の仕事なんだけど、 お父様とお母様のいないときにしてほしいの。」 「え、なんで?」 「勉強さぼって、外に出てたのがばれるから。」 |
mimoza | 7/27 10:54:47 | 2191cfz6tUCpbgnvA||936 | ||
しゃべり方といい、態度といい、 良家の娘なのだろう。 よくみると、服も高級品だ。 ・・・良家の娘もそれなりに大変なのか・・・。 「よし分かった。でも、両親がいないときって言うのは、 結構大変なんじゃないか?」 「大丈夫よ。お父様もお母様も仕事で 出かけている事が多いから。 あと、報酬のことも、心配しなくていいわ。 今、持ってきているから。」 彼女は、報酬を、俺に手渡す。 かなりの量だ。・・・いいのか、これ? |
mimoza | 7/27 10:59:13 | 2191cfz6tUCpbgnvA||355 | ||
「前払いしたんだから、ちゃんとやってよね。 おこづかいをためたの。 結構大変だったんだから。」 そう言って、彼女は立ち上がる。 「じゃあ、さっそく案内するわ。わたしの家に。」 「え、今から?」 「当たり前よ。はやいほうがいいわ。」 この子は、鈴香と別の意味で、 大変な娘なようだ・・・。 |
mimoza | 7/27 11:5:52 | 2191cfz6tUCpbgnvA||680 | ||
はい、今日はここまでです。 読んでくださって、ありがとうございました☆ ・・・案の定、予定より長くなってしまった・・・。 でも、大丈夫・・・なはず(ぉぃ 今回の話は、花緒をかきたくて書きました。 生意気で、お嬢様な、女の子です。 ・・・ホントに10歳なのか?って感じですね。。。 彼女の隠している秘密とは? そして、なぜ‘おりょう‘という名前に反応したのか? すべては、次回明らかに・・・なるかもしれない(ぉぃ では、次回もヨロシクです〜 |
キーア | 7/27 11:13:6 | 2191cfal3PWP8VtfE||462 | ||
花緒、鈴香のスイカ料理食べさせられなくて よかったねぇ〜 でも、どんなのが出てくるか楽しみだったかも・・・(ぇ でもなんだか気味が悪いようで・・・ 鈴香のわがままぶりもなんだかかわいい〜ような 気がします 次回楽しみです☆ |
mimoza | 7/27 11:30:9 | 2191cfz6tUCpbgnvA||762 | ||
鈴香は、初めて会った人には、 スイカのおにぎりをあげると決めているようですね。。。 彼女のお気に入りなんで、おにぎり(ぇ 花緒は、お嬢様だから、そんなの食ったら、 ショックで死んじゃうかもね(ぉぃ 鈴香・・・かわいいですか? よかったねw鈴香☆ ・・・今回、出番少ないかもだけど・・・。 では、次回もヨロシク☆ |
リーナ | 7/27 13:24:14 | 6112cfmT7FUu0mZuU||247 | ||
命拾いしましたね…西瓜のおにぎり食べさせられる所だったw 報酬…かなりの量ってどれくらいだ?(¥▽¥)(ヤメレ 『おりょう』と花緒は何か関係が…? 次が気になります(><) |
mimoza | 7/27 15:11:50 | 2191cfz6tUCpbgnvA||120 | ||
報酬・・・ですか? そうですね・・・、 今まで、琉鹿がもらった報酬の平均の 倍は、ありますねw 花緒は、金持ちですから。。。 下手すると、一ヶ月のおこづかいだけで、 琉鹿たちの食費だけなら、2ヶ月は、 何とかなるくらい・・・ですね☆ いいねぇ、金持ちは・・・(遠い目 ‘おりょう‘ていうのは、実は‘りょお‘・・(自己規制 では、次回もヨロシク☆ |
ハンク | 7/27 18:11:27 | 2191cf3Hc.7xTuVto||706 | ||
鈴香が「これあげる」って、言うとスイカかと思いました・・・。 鈴香=スイカが染み付いてしまったようです・・・・。 お涼と、花緒の関係はどうなんでしょうか。 今頃発見したけど、男で見てるの、ハンク一人だった・・・。 でも、小説に、そういうのは関係ないっすよね。 また更新なされたのを見て今度こそ、小説に力を入れようと思います。 では、次回も見させてもらいます。 |
mimoza | 7/28 20:17:13 | 2191cfz6tUCpbgnvA||371 | ||
ハンクさん、ありがとです〜 鈴香は、ホント、スイカ好きですね☆ お涼と花緒は関係ないんです。 おりょうと花緒が関係あるんですねw ・・・まぁ、お楽しみに。。。 いろんな人に見てもらうのが、私の願いですからね☆ ハンクさん、これからもヨロシクですw 小説頑張ってください〜 |
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