6151 | 〜オバちゃんはエージェント!?〜第三十六話〜 | OBATYAN | 7/27 18:32:55 | 2192cfSsjm/.A8kSA |
ぬぉ〜もうすぐ最終話!!です。 ひょっとしたらこれが最終話かもしれませんが、最終話とはあえて書きません。エピローグが入るので・・・ と言うわけですが、最後まで応援お願いしますぅ〜m(__)m |
OBATYAN | 7/27 18:40:5 | 2192cfSsjm/.A8kSA||219 | ||
〜第三十六話〜 数分後:応接室 ヘイゲン「このまま奴らに牛耳られる訳にはいかん。行動を起こすぞ・・・」 ヘイゲンは親衛隊長のスペンス少佐とドクタースミス、親衛隊及びそれ以下の部下と共に立ち上がった。 アンジェラ「ヘイゲン長官、スティーブ長官がフロッピーを盗み出して逃げたので、撃ち落しました・・・」 アンジェラは息も絶え絶えにヘイゲンに報告した。 ヘイゲン「どいつもこいつも裏切りよって・・・」 ヘイゲンは歯を食いしばって怒った。 ヘイゲン「各々の装備を確認し、部隊を再編する。」 |
OBATYAN | 7/27 18:53:31 | 2192cfSsjm/.A8kSA||534 | ||
ヘイゲンは軍刀とデザートイーグル、マガジン、ナックルとサイバイバルナイフ一本というかなり軽装備だ。親衛隊は標準装備として突撃銃カラシニコフとハンドガン、サバイバルナイフ、マガジンを持つ。スペンス少佐はハンドガンの代わりにマグナムリボルバーを装備している。スミスは銃の扱いが苦手な為、小型拳銃ワルサーPPKのみ。アンジェラも愛銃べレッタとマガジン、ダガーナイフ、回転式銃を一丁持った。 |
OBATYAN | 7/27 19:3:6 | 2192cfSsjm/.A8kSA||499 | ||
同時刻:カプセルルーム 広子「ロックを解除し!」 広子は部屋を見回って反抗する兵士が居ないか見ていた。殆どの部屋を見回り、最上階に到達したのだ。この階には所長室、応接室、書庫、最重要薬品庫、低音研究室、カプセルルーム、最後に非常階段がある。この非常階段は連絡通路も兼ねており、外に下りることと、ヘリポートに行く事ができる。 広子は兵士に銃を向け、ロックを開けさせた。 広子「パロ、教官、兵士が居らんか見回って。私はカプセルを一個一個見ていくから。」 広子はシールドの張られたカプセルを一つ一つ確認していく。気味の悪い生物や植物、卵のような物も見える。 |
OBATYAN | 7/27 19:10:23 | 2192cfSsjm/.A8kSA||556 | ||
広子は人一人が入れるほどの大きさのカプセルばかりが並ぶ部屋の奥に来た。 一つ一つ確認していくと、それは皆広子達反乱軍を苦しめたセンチネルだった。それを確認した後、隅のガラス張りになっていて、そこだけ厳重に電子ロックが掛かっている所に来た。 広子「ここも開けて!!」 研究員「それはヘイゲン長官とスミス主任しか開けれないです。」 ここまで来て研究員が嘘をつくとは思えない。広子は強化ガラスにレーザーカッターを当て、大人がしゃがんで入れるほどの穴を開けた。 広子「カプセルを開けるで・・・」 広子は何が入っているのか緊張しながらも、ボタンを押した。そこにはなんと・・・ |
OBATYAN | 7/27 19:20:2 | 2192cfSsjm/.A8kSA||261 | ||
衰弱した合衆国大統領が入れられていた。大統領は酸素マスクとチューブを付けられ、厳重に保管されていたのだ。 広子「このカプセルはいつからあるんや?」 研究員「確か・・・反乱軍殲滅作戦が会見で発表された時からです。」 広子「えっ!ほんなら今ホワイトハウスに居る大統領は一体・・・」 広子の脳裏にある推理が浮かんだ。レッドスコーピオンには変装の得意な奴が居る・・・そう、シンディだ!!! 広子「読めたでぇ!シンディが大統領に変装しとったんや。それでヘイゲンが権力を振るえたわけやな・・・」 広子は感心しながら書庫に移った。 |
OBATYAN | 7/27 20:0:46 | 2192cfSsjm/.A8kSA||583 | ||
書庫の探索が終わった後、広子は言った。 広子「あとちょっとやから分かれよう。教官は所長室、パロは低温研究室、私は薬品庫や。終わったら応接室前に集合。異常があったらすぐに連絡すること。」 三人は武器を構え、分かれた。 同時刻:ヘリポート ヘイゲン「たったいま大型輸送機をここに要請した。後数十分で到着するという事だ。それまで時間を稼げ。全員撤退したら研究所を爆破、証拠を隠滅する。反乱軍殲滅はその後で考える。」 親衛隊や兵士達はうなずき、ヘリポートから降りていった。ヘイゲンとアンジェラ、少数の親衛隊はヘリポートに残った。 |
OBATYAN | 7/27 20:6:42 | 2192cfSsjm/.A8kSA||859 | ||
同時刻:所長室 坂本「異常無しか・・・」 教官は一通り見回って、机を調べてまわった。 スミス「そこまでだ。手を上げろ。」 教官の背後にはいつの間にか小型拳銃を構えたスミスが薄笑いを浮かべていた。 スミス「邪道な反乱軍め!ここで消し去ってくれよう。」 スミスが引き金を引こうとした瞬間、教官はベルトに提げていた投擲ナイフをスミスの手の甲に命中させた。 スミス「グワッ!!」 スミスは銃を暴発させ、そこらの物を撃ち壊した。弾丸がなくなるとスミスは銃を落とし、手を押さえた。 |
OBATYAN | 7/27 20:11:24 | 2192cfSsjm/.A8kSA||204 | ||
坂本「調子乗ってんちゃうで!!あんたよりもうちは銃に慣れてるねんから!」 教官はスミスを殴り倒し、残りのマガジンを奪い取り、机に置いた。 坂本「そこでじっとしとき。」 教官はポケットからプラスチック製の簡単な手錠をスミスの手と足に縛りつけ、机の脚にくくりつけた。 坂本「後で迎えに来るわ・・・」 教官は部屋を後にした。 |
OBATYAN | 7/27 20:23:53 | 2192cfSsjm/.A8kSA||328 | ||
同時刻:低音研究室 パロ「訳の分からない薬品ばかりだ・・・異常なし・・・」 パロが銃を降ろすと、ドアをぶち破って兵士達が現れた。 スペンス「手を上げて降伏しろ。勝ち目は無い。」 少佐はマグナムを構えて言った。 パロ「どうかな?」 パロはそっとスタングレネードを床に転がし、自分はゴーグルをつけた。 親衛隊「ウワッ!!」 皆が混乱している間に、パロは棚から自分でも分かる薬品を探した。 パロ「いいモン見っけ!!」 棚の奥にあったのは『ニトログリセリン取り扱い厳重注意』とラベルに書かれた幾本かの瓶だった。 |
OBATYAN | 7/27 20:31:20 | 2192cfSsjm/.A8kSA||237 | ||
パロ「派手に行くか!」 親衛隊は目が見えないようだ。目をこすりながらかがんでいる。 パロは机にあった薬品混合機にニトロを流し込み、蓋を閉め、タイマーを2分にセットした。 パロ「2分でドカンだ。」 パロは広い研究室を駆け抜け、重厚な合金ドアのバルブを閉め、電子ロックを掛け、ロックパネルを銃で壊した。 パロ「これで安心。」 パロは書庫に隠れた。 ドォーン!!!!! それ程の量ではなかった物の、研究室を吹き飛ばすには十分だった。幸いドアは吹き飛んでいない。 |
OBATYAN | 7/27 20:39:8 | 2192cfSsjm/.A8kSA||527 | ||
同時刻:最重要薬品庫 広子「危なっかしい薬品ばっかり。」 様々な色の薬品瓶が棚や机にずらりと並んでいた。それぞれの瓶や試験管、ビーカーに特徴や注意が書かれたラベルが貼られている。 広子「でも人は居らんみたいやな・・・」 広子は念のため全ての棚を見て回ったが何も無い。が、奥にボタンと乗り場しかない簡易エレベーターを見つけた。このエレベーターはここと地下の薬品保管庫・薬品プールのみに繋がっている、薬品を移動させる為だけにあるエレベーターだ。 広子「あれ?」 エレベーターが触りもしないのに下に行った。広子はしばらく下を見ているとエレベーターが戻ってくる音が聞こえた。 |
OBATYAN | 7/27 20:57:18 | 2192cfSsjm/.A8kSA||745 | ||
広子「アッ!!」 広子が驚いたのも無理は無い。現れたのは原形を留めていないセンチネルだったのだ。広子達に薬品プールに落とされ、その薬品と身体が化学反応を起こし、リミッターが解除されたのだ。センチネルの元の人間の面影はもう無い。顔は焼け爛れ、目は理性のある目ではない。野獣の様な、真っ赤な目だ。口は大きく裂けている。身体は皮膚のほとんだが剥がれ、血管や筋肉がむき出しになっている。また胸の部分からは心臓が浮き出ている。足は特に変化は無いが、指が三本になり、爪が鋭くとがっている。しかし何より最大の特徴は腕だ。右腕の指は極端に進化し、指の骨が鉤爪のように鋭くとがっている。 |
OBATYAN | 7/27 21:4:48 | 2192cfSsjm/.A8kSA||806 | ||
左腕はご本の指と手首が槍のように長く尖っている。この体形はある意味で戦闘的になったといえる。センチネルの脳内にある目的は1つ。目の前に在るもの全てを殺す。 広子は後ずさりをしたが遅かった。センチネルの鋭い爪が広子の肩を裂いた。 広子「ウッ・・・」 センチネルの恐ろしい力に圧倒され、広子は薬品の瓶を落としてしまった。瓶は化学反応を起こし、爆発を起こした。 センチネル「ヌァァァァ!!!ウォォ!!」 センチネルはがむしゃらに腕を振るい、机を吹き飛ばしていく。 広子「なんちゅうこっちゃ・・・」 広子はマシンガンを弾が尽きるまで撃った。しかし以前よりも高い防御能力を持つセンチネルには焼け石に水。 |
OBATYAN | 7/27 21:8:43 | 2192cfSsjm/.A8kSA||613 | ||
広子は観念して近くの瓶を手当たり次第に投げつけ、瓶にマシンガンを撃った。あるものは爆発し、あるものはシューという音と共にセンチネルの皮膚を溶かした。 センチネル「グワァァァァ!!」 センチネルにこの攻撃は思いのほか効いた。センチネルは後ろの棚に倒れこみ、気絶した。 広子「今の内に・・・」 広子はダッシュで部屋を飛びぬけた。ドアに錠を下ろし、カプセルルームに隠れた。 続く |
OBATYAN | 7/27 21:9:1 | 2192cfSsjm/.A8kSA||260 | ||
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